BASEとShopifyを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
テンプレートの数やカスタマイズのしやすさ、集客のしやすさに違いがあります。さらに、日本語表記への対応や、オリジナルグッズの販売のしやすさ、月額費用や手数料にも違いがあります。
そこで、BASEとShopifyを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、BASEとShopifyを7つのポイントで比較し、その違いをご紹介します。
1. BASEとShopifyを比較する7つのポイント
ネットショップ作成ツールのBASEとShopifyはどのような違いがあるのでしょうか。
BASEは、BASE株式会社が運営するネットショップ作成ツールで、ネットショップ開設実績3年連続No.1で、90万店のショップが利用しています。
BASEの概要や機能のポイントは、YouTubeで解説されています。
一方、Shopifyはカナダのオタワに本社のあるShopifyが運営しており、世界175か国で利用される大手のネットショップ作成ツールです。
上記のような、BASEとShopifyを比較した場合、7つの違いがあります。
それぞれの違いを詳細にご紹介します。
1.1 月額費用
【結論】
- BASE: 無料
- Shopify: 月額29ドル、79ドル、299ドル
【比較内容】
BASEは、無料でネットショップを作れます。さらに月額費用などの固定費用も発生しません。そのため、手軽に始めたい方におすすめのネットショップ作成ツールです。
一方、Shopifyは有料のツールで、3つの料金プランが用意されています。
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額料金 | 29ドル | 79ドル | 299ドル |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
ギフトカード | 〇 | 〇 |
そのため、月額費用を抑えたい方は、BASEがおすすめです。
1.2 手数料
【結論】
- BASE: 6.6%+40円
- Shopify: 3.25%~3.4%
【比較内容】
BASEは、注文あたり3.6%+40円のBASEかんたん決済手数料と、3%のサービス利用料が発生します。そのため、1回の注文あたり6.6%+40円の手数料が発生します。
一方、Shopifyは、クレジットカードの決済手数料が発生します。
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
日本のクレジットカード | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外AMEXのクレジットカード | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
1.3 テンプレートの数
【結論】
- BASE: 〇 (11種類の無料のテンプレート。27種類の有料のテンプレートがある)
- Shopify: 〇 (72種類のテンプレート)
【比較内容】
BASEは11種類の無料のテンプレートと、27種類の有料のテンプレートがあります。
有料のテンプレートは、BASEのデザインマーケットで販売しており、料金は5,000円代が多いですが、なかには10,000円以上で販売しているテンプレートもあります。
雑貨やアパレル、アクセサリー、フードなど業種に特化したテンプレートもあります。
一方、Shopifyの場合には、72種類のテンプレートがあります。フード、ファッション、アクセサリー、 スポーツ、写真、家庭用品などのジャンル別にテンプレートが用意されています。
1.4 テンプレートのカスタマイズ
【結論】
- BASE: △ (レイアウトを直すときは、HTML編集が必要となる)
- Shopify: 〇 (レイアウトを変更する機能がある)
【比較内容】
BASEはテンプレートを適用した後、背景の画像や色などは変更できます。
ただし、レイアウトを変更したい場合には、「HTMLの編集」を行う必要があります。HTMLに関する知識がある方であれば、特に問題なく、自由にレイアウトを変更できます。
【出典】 BASE HTML編集
一方、Shopifyは、1行に掲載する商品数や行数などを画面上で変更できます。そのため、HTMLの知識がなくても、レイアウトを変更できます。
1.5 日本語表記
【結論】
- BASE: 〇 (国産のツールなので、日本語対応は十分にされています)
- Shopify: △ (追加でインストールするアプリは日本語対応が不十分です)
【比較内容】
BASEは国産のツールであるため、日本語対応は十分にされています。
一方、Shopifyはカナダのオタワにある会社が運営しているツールであるため、標準的な機能は日本語対応がされています。
しかし、追加でインストールするアプリが日本語対応されていません。
また、追加インストールできるアプリの中には、メルマガを配信できるツールや、お客様のレビューを表示できるツールなどがあります。
そのため、英語に対する苦手意識が強い方は、手間取る可能性があります。
1.6 集客支援
【結論】
- BASE: 〇 (自前のショッピングアプリや実店舗への出店がある)
- Shopify: × (特に上記のような仕組みはない)
【比較内容】
BASEは、600万ダウンロードされている自前のショッピングアプリがあります。
服やアクセサリーなどのアイテムや、旬のフルーツやギフトなど、90万近いショップのアイテムが検索、購入できるため、魅力的なアプリです。
さらに、ポップアップ出店として、渋谷マルイ1Fや、なんばマルイ、マルイシティ横浜、博多マルイなどにも出店しています。
【出典】 SHIBUYA BASE
また、スペースマッチングでも出店しています。そのため、ネット以外にも商品を手に取って
もらえる場が用意されています。
一方、Shopifyには上記のような場が用意されていません。
1.7. オリジナルグッズ
【結論】
- BASE: 〇 (オリジナルのグッズを制作できるサービスと連携している)
- Shopify: × (グッズ制作ツールと連携はしていない)
【比較内容】
BASEは、自分の制作したイラストをもとにTシャツやスマホケースを作って販売できます。
◆ BASE Tシャツ作成
BASE Tシャツ作成アプリをインストールし、自分が作ったイラストや写真をアップロードするだけでオリジナルのTシャツを作成し、販売できます。
Tシャツは受注生産となるため、特に在庫リスクを抱えることがないため、手軽に始められます。
◆ BASE スマホケース作成
BASEスマホケース作成アプリをインストールし、自分が制作したイラストや写真をアップロードするだけで、オリジナルのスマホケースを制作し、販売できます。
受注生産する形態のため、注文された分だけ、工場に発注でき、工場からお客様へ直接、配送されます。(1週間~10日ほど)
さらに、オリジナルのグッズを制作できるサービスと連携しており、Tシャツやスマートフォン、マグカップやノートなどを制作し、販売できます。
◆ 連携しているサービス
連携サービス | 特徴 | 制作できる商品 |
pixivfactory | 初期費用無料で、1個から作れます。 | トートバッグ、サコッシュ、缶バッジ、ステッカー、マグカップなど |
monomy | スマホのアプリでをデザインし、購入されるとインセンティブがもらえます。 | アクセサリー |
オリジナルプリント.jp | デザインのテンプレートを選び、文字を入れるだけで作れます。 | Tシャツ、マグカップ、タオルなど |
2. BASEとShopifyの比較表
BASEとShopifyの機能や料金を比較しました。
BASE | Shopify | |
月額費用 | 無料 | 月額29ドル、79ドル、299ドル |
手数料 | 6.6%+40円 | 3.25%~3.9% |
テンプレートの数 | 11種類(無料)27種類(有料) | 72種類 |
テンプレートの変更しやすさ | △ (HTML編集が必要な場合) |
〇 (レイアウトを変更する機能があり) |
日本語表記 | 〇 (全てのアプリで日本語対応) |
△ (アプリの日本語化が不十分) |
集客支援 | 〇 (アプリやポップアップ出店あり) |
× (特に仕組みはない) |
オリジナルグッズ | 〇 (グッズ制作サービスと連携) |
× (グッズ制作サービスと連携ない) |
まとめ
本記事は、BASEとShopifyを比較し、その違いをご紹介しました。おさらいをすると、求める内容によっておすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
月額の固定費用を抑えたい | BASE |
手数料を抑えたい | Shopify |
英語に苦手意識がある | BASE |
集客支援できる仕組みを利用したい | BASE |
レイアウトを画面上で変更したい | Shopify |
オリジナルのグッズを売りたい | BASE |
なお、BASE、Shopifyに関する情報は別記事で、より詳細にまとめています。
【参考記事】 ・ BASEの使い方と評判!メリットとデメリット、手数料を解説!【2020年】
・ Shopifyの使い方と評判!メリットとデメリット、手数料を徹底解説!
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Writer/編集者: 松田康