kinconeは人気の勤怠管理のアプリですが、使いやすさや評判はどうでしょうか。
ICカードをタッチするだけで、勤怠情報を登録できたり、ICカードで利用した交通情報を自動で読み込んで、管理できます。そのため、経費や交通費精算に関わる作業時間を減らせます。
一方で、ワークフロー機能が弱い点と、電話によるサポートがない点は注意が必要です。そこで、kinconeを利用する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、kinconeの使い勝手と評判をご紹介します。
1. kincone の便利な点
kinconeはクラウドで勤怠管理、交通費精算ができるアプリです。便利な点は、5つあります。
- ICカードで、勤怠を登録できる
- 交通費の精算が簡単である
- iPhoneやAndroid、Felicaカードがあれば利用できる
- 初心者でも使いやすい
- 月額200円で利用できる
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 ICカード
kinconeは、出退勤時にICカードをタッチするだけで、出退勤の情報を登録できます。そのため、社員は余計な時間をかけずに、出退勤情報を報告できるようになります。
なお、ICカードだけでなく、Web画面上で出退勤情報を登録、修正することもできます。
1.2 交通費精算
kinconeは、簡単に交通費精算をできます。入場した駅と出場した駅情報と、その間の交通費が一覧で表示されます。
さらに、指定した期間の情報を一覧表示したり、CSV形式でダウンロードもできます。
1.3 必要な機器
kinconeは、アプリをインストールしたiPhoneとFelicaリーダーがあれば、タイムレコーダーとして使えます。Felicaリーダーは、「RC-S390 P」か「RC-S390」が必要となります。
【出典】 ソニー社ホームページ
また、NFC機能付きAndroidスマートフォンやタブレットに、kinconeアプリをインストールしてもリーダーとして使えます。
なお、勤怠を報告する従業員は、SuicaやPASMO、モバイルSuicaなどのIC定期券があれば、上記したリーダーにタッチするだけで、交通費精算ができます。
◆ 利用可能なICカード乗車券の例(2019年6月7日時点)
PASMO、Suica、manaca(マナカ)、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCAなどの全国のICカード
1.4 初心者向き
kinconeを導入するときには、初心者でも簡単に設定できるように、ガイダンスが充実しています。具体的には、次のような画面が用意されます。
(手順1) 就労日、法定外休日、法定休日を登録します。
(手順2) 就業形態(固定時間、フレックス、裁量労働制、時短勤務など)を登録します。
(手順3) 時間を丸める単位を登録します。
(手順4) 所定労働時間、勤務時間を登録します。
(手順5) 休憩時間を登録します。
(手順6) 有休管理に関する設定を行います。
(手順7) 休暇の種別を登録します。
(手順8) 勤怠、交通費の締日、営業日の切り替え時間を登録します。
以上で、勤怠管理が始められます。
1.5 料金
勤怠管理や交通費精算などを月額200円で利用できます。また、アプリの初期費用は無料です。
月額費用(1人あたり) | 200円 |
勤怠管理 | 〇 |
交通費精算 | 〇 |
なお、上記に加えて、iPhoneとFelicaリーダーが必要です。なお、Felicaリーダーの価格は、次の通りです。
◆ Felicaリーダーの種類と価格
機器 | 値段 | 参考のホームページ |
RC-S390P | 4.640円 | ヨドバシカメラ |
RC-S390 | 4,355円 | Amazon.com |
2. kinconeのデメリット
前章では、kinconeのメリットをご紹介しました。次に、評判とは異なり、kinconeのデメリットをご紹介します。
- ワークフローは簡易的な機能である
- 電話によるサポートはない
それぞれを詳細にご紹介します。
2.1 ワークフロー
kinconeは、担当者が交通費の情報を登録、上長に承認を依頼する簡易的なワークフローが用意されています。
ただ、自部門の上長、経理部の承認などの、多段階の承認などには対応していません。その場合には、サイボウズ社のkintoneと連携することで、複雑なワークフローに対応できます。
2.2 電話サポート
kinconeを利用しているときに、画面のエラーやシステムの設定に関する問合せなどをしたい場合にできれば、電話でやり取りができると助かります。
しかし、kinconeには電話のサポートはなく、Webフォームによる問合せとなります。
まとめ
本記事は、kinconeの使い勝手と評判をご紹介しました。
おさらいをすると、kinconeのメリットは5点ありました。
- ICカードで、勤怠を登録できる
- 交通費の精算が簡単である
- iPhoneやAndroid、Felicaカードがあれば利用できる
- 初心者でも使いやすい
- 月額200円で利用できる
一方、デメリットは2点ありました。
- ワークフローは簡易的な機能である
- 電話によるサポートはない
そのため、複雑なワークフローを必要としない場合や、電話によるサポートが不要な場合にはおすすめの勤怠管理ソフトと言えます。
クラウドで社内業務を効率化できるソフトに関する情報を別記事でまとめています。
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Writer/編集者: 松田康