ペイペイ(PayPay)とLineペイを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
利用できる店舗やチャージ方法、チャージ金額以上の支払いの可否、本人確認書類の要否に違いがあります。また、店舗にとっては、手数料や支払いサイト、サポートの充実度に違いがあります。
そこで、ペイペイとLineペイを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、ペイペイとLineペイを比較し、その違いをご紹介します。
1. ペイペイとLineペイを比較する7つのポイント
ペイペイ(PayPay)とLineペイ(LINE Pay)を比較した結果、7つのポイントで違いがあります。
◆ ペイペイとLineペイの違い( ※ 5~7は、店舗が知っておきたい違いです。)
それぞれの違いをご紹介します。
1.1 利用できる店舗
【結論】
- ペイペイ: △ (2018年10月からスタートしたため、利用可能な店舗数は少ない)
- Lineペイ: 〇 (100万店以上の利用が可能)
【比較内容】
ペイペイは2018年10月からサービスを開始したため、利用できる店舗数は多くはありません。
現在は、ローソンやファミリーマート、松屋やヤマダ電機、zoffやメガネスーパーなど、徐々に利用できる店舗が増えています。
一方、Lineペイ(LINE Pay)は、2018年11月時点で加盟店は100万店を突破しており、LAWSON、ヤマダ電機、松屋や上島珈琲、魚民、白木屋、スターバックスなどでも利用できます。
なお、ペイペイと Lineペイのインストール先もご紹介します。
- ペイペイのインストール(iOS)
- ペイペイのインストール (Andorid)
- Lineペイのインストール (iOS)
- Lineペイのインストール (Andorid)
1.2 チャージ方法
【結論】
- ペイペイ: △ (銀行口座からチャージできるが、Yahoo!マネーへの登録が必要)
- Lineペイ: 〇(銀行口座、セブン銀行ATM、Lineペイカード、コンビニからチャージ可)
【比較内容】
ペイペイは銀行口座やYahoo!カード、コンビニからチャージし、電子マネーとして支払えます。但し、Yahoo!マネーを登録し、PayPayアカウントとYahoo! IDと連携する必要があります。
一方、Lineペイは、銀行口座やセブン銀行のATM、LINE Payカード、コンビニなどから直接チャージできます。
◆ ペイペイ(PayPay)とLineペイ(LINE Pay)のチャージ方法
ペイペイ | Lineペイ | |
銀行口座 | 〇(Yahoo!マネーの登録が必要) | 〇 |
セブン銀行ATM | × | 〇 |
LINE Pay カード | × | 〇 |
Yahoo!カード | 〇 | × |
コンビニ | 〇(Yahoo!マネーにチャージ) | 〇 |
オートチャージ | × | 〇 |
QRコードチャージ | × | 〇 |
なお、ペイペイもLineペイも、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行など主な金融機関と連携しています。
1.3 チャージ金額以上の支払い
【結論】
- ペイペイ: × (チャージ金額以上の支払いはできない)
- Lineペイ: 〇 (オートチャージ機能がある)
【比較内容】
PayPayはチャージ残高と他の支払い方法の併用はできないため、支払い額以上の金額を予めチャージする必要があります。
一方、Lineペイはオートチャージ機能があります。そのため、残高が設定された最低残高を下回った場合、銀行口座からオートチャージできます。さらに、本人確認をすることで、残高上限を解除できます。
1.4 本人確認のタイミング
【結論】
- ペイペイ: × (3万円以上は毎回必要となる)
- Lineペイ: 〇 (一度、本人確認をすれば、毎回する必要はない)
【比較内容】
ペイペイは、3万円以上の利用のときに、本人確認が必要となります。本人確認書類を提示する作業が発生するため、やや面倒と感じる可能性があります。
本人確認書類は、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、特別永住者証明書、在留カード、健康保険証、学生証のどれかとなります。
一方、Lineペイは一度、本人確認をすれば、残高上限を解除できるため、手軽に利用できます。
1.5 導入費用
【結論】
- ペイペイ: 〇 (導入費用、決済手数料、月額費用など無料。Alipayの手数料も無料)
- Lineペイ: △(導入費用、決済手数料、月額費用は無料。ただし、Alipayは手数料あり)
【比較内容】
ここからは、ペイペイ、Lineペイを導入する店舗にとって、チェックしたい違いを説明します。
ペイペイは、導入費用や決済手数料、月額費用などが無料となっています。さらに、Alipayも決済手数料0%で利用できます。
ペイペイ | Lineペイ | |
導入費用 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 無料 | 無料(*2) |
月額費用 | 無料 | 無料 |
Alipay | 無料(*1) | 3.45%(*3) |
*1:2020年9月30日まで。2020年10月以降は有償化する可能性があります。
*2:2021年7月31日まで。
*3:StarPay端末(導入費、月額費は無料。手数料が3.45%発生)を利用することで、
WeChat Pay、Alipayにも対応できます。
1.6 支払いサイト
【結論】
- ペイペイ: 〇 (ジャパンネット銀行は翌日。その他金融機関は、最短翌々営業日)
- Lineペイ: △ (当月末締め翌月末払いとなります)
【比較内容】
店舗にとって、現金での支払いであれば、即時に資金化できます。しかし、スマホ決済の場合、資金化するまでにタイムラグが発生しがちです。
ペイペイは、ジャパンネット銀行は翌日、その他の金融機関は最短翌々営業日に支払われます。早期に資金化できるため、便利です。
一方、Lineペイの場合は、月末締め翌月末払いとなるため、1か月以上のタイムラグが発生してしまいます。そのため、運転資金が厳しい場合には、注意が必要です。
1.7 電話によるサポート
【結論】
- ペイペイ: 〇 (電話によるサポートあり)
- Lineペイ: △ (電話によるサポートはなく、チャットで対応)
【比較内容】
スマホ決済を導入するにあたり、決済ができない、エラー画面が表示されるなどの不具合が生じた場合に、電話によるサポートを受けられると助かります。
ペイペイは、電話によるサポートがあり、土日祝日を含む365日対応であり、かつ24時間で受付をしています。
一方、Lineペイの場合は、電話による窓口はなく、Webフォームによる受付となります。
2. ペイペイとLineペイの比較表
最後に、ペイペイ(PayPay)とLineペイ(Line Pay)の機能を比較表にまとめました。比較表を照らし合わせながら、どちらがいいかをご判断ください。
ペイペイ | Lineペイ | ||
利用店舗 | 利用者 | △ (利用可能な店舗数は少ない) |
〇 (100万店以上の利用が可能) |
チャージ方法 | 利用者 | △ (銀行口座、コンビニからチャージ可、Yahoo!マネーへの登録が必要) |
〇 (銀行口座、セブン銀行のATM、Lineペイカード、コンビニなど幅広い選択がある) |
チャージ金額以上の支払い | 利用者 | × (チャージ金額以上の支払不可) |
〇 (オートチャージある) |
本人確認書類の要否 | 利用者 | × (3万円以上は毎回必要) |
〇 (一度、本人確認をすれば、OK) |
導入費用 | 店舗 | 〇 (導入費用、決済手数料、月額費用など無料。Alipayの手数料も無料) |
△ (導入費用、決済手数料、月額費用は無料。Alipayの手数料が発生) |
支払いサイト | 店舗 | 〇 (ジャパンネット銀行は翌日。その他は、最短翌々営業日) |
△ (月末締め翌月末払い) |
サポート | 店舗 | 〇 (電話サポートあり) |
△ (電話サポートなし) |
ペイペイ、Lineペイのインストール先・キャンペーン
ペイペイやLineペイのインストールをご紹介します。
◆ ペイペイ(IOS)
◆ ペイペイ(AndroidOS)
◆ Line ペイ(iOS)
◆ Lineペイ(Android OS)
まとめ
本記事は、ペイペイ(PayPay)とLineペイ(LinePay)を比較し、その違いをご紹介しました。なお、スマホ決済の導入やタブレットによるPOSレジなどについては、別記事でまとめています。
【参考記事】・ QRコード決済の比較とおすすめ!QRコードの種類、導入方法やコスト、手数料
・ PayPayの使い勝手と評判!メリットとデメリットを徹底解説【2020年】
・ 楽天ペイとAirペイを比較!選ぶ前に知りたい7つの違い【2020年】
・ エアレジの使い勝手と評判!使い方や手数料など、メリットとデメリットを紹介
・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い【2019年】
500mailsのFacebookやTwitterでは、起業・副業に役立つ情報を配信しています。 是非「いいね!」をして最新情報をチェックしてください
Writer/編集者: 松田康