個人向けの電話代行サービスを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
留守中や打合せ中など、特定の時間のみに応対するサービスや、資料請求やセミナーの予約などに応対きるサービス、受け取った電話を、Slack、Chatworkで伝えてくれるサービスがあります。
さらに、戻り時間を伝えるサービスや、伝言を預けることで、お客様に伝言を伝えるサービスもあります。そこで、個人が電話代行サービスを選ぶ前に、知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、個人・個人事業主向けの電話代行サービスを比較し、その違いを紹介します。
個人向けの電話代行サービスの選び方
個人向けの電話代行サービスを選ぶときには、次の5つのポイントを比較・検討したいところです。
- どのような方法で、電話の内容を通知してもらうか。(メール、LINE、Slack、電話)
- 質問内容と回答(Q&A)を伝えておけば、オペレーターがお客様の質問に回答できるか。
- 資料請求、商品の受注、セミナーの予約にも応対してくれるか。
- 03、050などの電話番号を貸与してもらえるか。
- 料金はいくらか。
上記視点で比較をしたところ、おすすめの電話代行サービスをご紹介します。
それぞれを詳細にご紹介します。
1. fondesk
パソコンやスマホから、電話の履歴を確認できる電話代行サービスです。10分程度の手続きで、すぐにオペレーターが対応してくれます。
また、電話受付をしたのちに、Slack、Chatwork、Microsoft Teams、LINE、Google Chat、メール、LINE WORKSなどで、通知してくれます。
留守中や打合せ中などの特定時間帯だけ、転送をして対応してもらうこともできます。なお、クレーム対応や、応答内容をカスタマイズするなどのサービスは用意されていません。
◆ 料金プラン
基本料金 | 月額10,000円 | |
従量課金 | 1から50件 | 0円 |
51件~ | 200円 |
◆ 基本情報
- 受け取った電話の内容を、連絡する方法: Slack、Chatwork、Microsoft Teams、LINE、Google Chat、メール、LINE WORKS
- 03番号の貸与: ×
- Q&A対応:×
- 資料請求、商品の受注、セミナーの予約への対応:×
- 応対可能な時間: 平日 9時~19時
- お試し利用: 〇
2. スマイルフォンネット
電話応対やマナー研修を手掛ける研修会社が運営する電話代行サービスです。定期的に社内研修が行われるため、オペレーターの品質の高さを売りにしています。
電話の声が毎回違うと、取引先に誤解を与える可能性があるため、スタッフ数名で専任のチームを組んで対応してくれます。
また、通常の電話応対だけでなく、通信販売の対応や、カスタマー対応、士業の伝言対応などにも対応してくれます。なお、営業電話や勧誘電話は、コール数としてカウントせず、本業の電話に対応した料金設定となっています。
2週間お試し版が利用できるので、とりあえず電話対応サービスを使ってみたい方に、おすすめのサービスです。
◆ 料金プラン
プラン | スタートアップ | ライト | スタンダード |
月額料金 | 3,000円 | 4,500円 | 9,500円 |
基本コール数(※1) | 10コール | 30コール | 100コール |
超過業務量(※1) | 300円 | 150円 | 100円 |
※1: 超過業務量とは、※1を超えた場合の1コールあたりの料金となります。
◆ 基本情報
- 受け取った電話の内容を、連絡する方法: メール
- 03番号の貸与: 〇(月額1,000円)
- Q&A対応:〇
- 資料請求、商品の受注、セミナーの予約への対応:〇
- 応対可能な時間: 平日 9時~18時
- お試し利用: 〇(2週間)
3. CUBEの電話代行サービス
1か月間利用して、満足できない場合に返金に対応してくれる電話代行サービスです。
サービスの良さを判断するには、2週間ではなく、1か月は必要というポリシーで、サービス開始後1か月以内に、満足できない場合には、全額返金する「サービス保証制度」を取り入れています。
通常の電話応対に加えて、外出中の場合には、社名やお名前、連絡先、用件をうかがって、戻り時間を伝えるサービスもあります。また、電話応対後、内線感覚で携帯に転送し、そのままお客様と話すこともできます。
また、オプションサービスとなりますが、コールセンターとしてフリーダイヤル番号を借りることもできます。
◆ 料金プラン
プラン | ライト | スタンダード |
月コール数(※1) | 50回 | 100回 |
コールオーバー(※2) | 200円 | 200円 |
月額料金 | 10,000円 | 25,000円 |
保証金(解約時全額返金) | 5,000円 | 5,000円 |
注文受付 | × | オプション |
求人受付 | × | オプション |
即時電話連絡(※3) | 〇 | 〇 |
※1: 営業、勧誘電話、FAX番号の間違いは省く
※2: 月のコール数を超えた場合には、発生します。1コールあたりの金額です。
※3: 通話料は別途負担する。(携帯電話18円/分、一般電話8円/3分)
◆ 基本情報
- 受け取った電話の内容を、連絡する方法: 電話、メール
- 03番号の貸与: 〇(オプションサービス)
- Q&A対応:未公開
- 資料請求、商品の受注、セミナーの予約への対応:〇(オプションサービス)
- 応対可能な時間: 平日 9時~18時
- お試し利用: 〇
4. Business Call
月額5,000円から利用できる電話代行サービスです。365日、土日対応で、電話に対応してくれます。また、電話の内容をメール、Chatworkで共有してくれます。
また、03あるいは050の電話を利用でき、名刺やホームページに掲載できます。
◆ 料金プラン
プラン | スタンダード | ラグジュアリー |
着信コール数(月) | 40回 | 100回 |
着信コール数超過分 | 160円 | 130円 |
月額料金 | 5,000円 | 10,000円 |
◆ 基本情報
- 受け取った電話の内容を、連絡する方法方法: メール、Chatwork、Slack
- 03番号の貸与: 〇
- Q&A対応:未公開
- 資料請求、商品の受注、未公開
- 応対可能な時間: 平日、土日 9時~21時
- お試し利用: 未公開
5. SHIBUYA Office
25年以上12,000社の実績のある電話代行サービスです。
予め電話代行サービスに伝言を預けることで、お客様に伝言内容を伝えるサービスがあります。
また、求人応募や面接の予約、セミナーの予約、資料請求などの応対もしてくれます。
さらに、営業時間終了後に、お客様から電話があった場合には、指定した番号に直接転送・接続するサービスもあります。なお、30日間返金保証サービスもあります。
◆ 料金プラン
プラン | スタート | エコノミー | スタンダード | ビジネス | エグゼクティブ |
着信コール数(月) | 20回 | 40回 | 100回 | 150回 | 250回 |
着信コール数超過分 | 180円 | 160円 | 120円 | 100円 | 80円 |
月額料金 | 3,000円 | 5,000円 | 9,000円 | 15,000円 | 25,000円 |
お客様への伝言連絡 | × | × | × | 〇 | 〇 |
Q&A対応 | × | × | × | 〇 | 〇 |
資料請求の受付 | × | × | × | × | 〇 |
◆ 基本情報
- 受け取った電話の内容を、連絡する方法: 電話、メール
- 03番号の貸与: 〇(スタンダード、ビジネス、エグゼクティブ)
- Q&A対応:〇(ビジネス、エグゼクティブ)
- 資料請求、商品の受注、セミナーの予約への対応:〇(エグゼクティブ)
- 応対可能な時間: 平日 9時~18時
- お試し利用: 〇
6. MKサービス
月額2,960円から利用できる電話代行サービスです。03あるいは050番号を利用でき、1つ目の番号代は無料で使えます。また、貸出番号を自社の番号として利用でき、名刺やチラシ、ホームページなどに掲載できます。
なお、すでに電話番号を持っている場合には、電話を転送して、オペレーターが代わって、電話応対してくれます。
◆ 料金プラン
プラン | スモール | ハーフ | スタンダード |
着信コール数(月) | 20回 | 40回 | 80回 |
着信コール数超過分 | 148円 | 143円 | 138円 |
月額料金 | 2,960円 | 5,720円 | 11,040円 |
◆ 基本情報
- 受け取った電話の内容を、連絡する方法方法: メール
- 03番号の貸与: 〇
- Q&A対応:未公開
- 資料請求、商品の受注、セミナーの予約への対応:〇(1回あたり220円~)
- 応対可能な時間: 平日 9時~18時
- お試し利用: 〇
料金表
上記5つの電話代行サービスを料金で比較してみました。
◆ 着信件数が50件の場合
月額費用を比べると、Business Call、SHIBUYA Office が安いです。
fondesk | スマイルフォン | CUBE | Business Call | SHIBUYA Office | MKサービス | |
月費用 | 10,000円 | 7,500円 | 10,000円 | 6,600円 | 6,600円 | 7,150円 |
◆ 着信件数が100件の場合
月額費用を比べると、SHIBUYA Office が最も安いです。
fondesk | スマイルフォン | CUBE | Business Call | SHIBUYA Office | MKサービス | |
月費用 | 20,000円 | 9,500円 | 15,000円 | 10,000円 | 9,000円 | 13,800円 |
◆ 着信件数が200件の場合
月額費用を比べると、スマイルフォン が最も安いです。
fondesk | スマイルフォン | CUBE | Business Call | SHIBUYA Office | MKサービス | |
月額費用 | 40,000円 | 19,500円 | 30,000円 | 23,000円 | 25,000円 | 27,600円 |
なお、不在なときや、会議中など、特定の時間のみ応対してほしい場合には、fondesk がおすすめです。
まとめ
本記事は、個人が電話代行サービスを利用する場合に、そのサービスを比較し、違いを紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によっておすすめのサービスが変わります。
求める内容 | おすすめのサービス |
着信件数が50件前後のとき | Business Call、SHIBUYA Office |
着信件数が100件前後のとき | SHIBUYA Office、スマイルフォン、Business Call |
特定の時間のみ、応対してほしい | fondesk |
土日に対応してほしい | Business Call |
電話の内容をメールで受け取りたい | スマイルフォン、Business Call、MKサービス |
電話内容をChatworkで受取りたい | Business Call、fondesk |
資料請求、注文、予約に応対してほしい | スマイルフォン、CUBE、SHIBUYA Office、MKサービス |
なお、個人でFaxを利用したい場合や、起業に関する情報は別記事でまとめています。
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Writer/編集者: 松田康