バリューサーバーは人気のレンタルサーバーですが、使いやすさや評判はどうでしょうか。
月額133円で25GBのディスクを利用できます。管理ツールは使いやすく、簡単にWordPressをインストールできます。また、無料で独自SSLを利用できます。
一方で、データの転送量が少ない点と、電話によるサポートがない点は注意が必要です。そこで、バリューサーバーを利用する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、バリューサーバーの使い勝手と評判をご紹介します。
1. バリューサーバーの便利な点

バリューサーバーの便利な点は4つあります。
- 低価格で利用できる
- マルチドメイン、複数のDBを作れる
- 無料でSSLを利用できる
- WordPressを簡単にインストールできる
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 料金プラン

バリューサーバーは他のレンタルサーバーと比べても格安です。バリューサーバーは、4つの料金プランがあります。
◆ 料金プラン
| プラン | まるっと | エコ | スタンダード | ビジネス | 
| 月額利用料 | 133円 | 167円 | 334円 | 1667円 | 
| ディスク容量 | 25GB | 50GB | 100GB | 400GB | 
| マルチドメイン | 3個 | 25個 | 無制限 | 無制限 | 
| メールアカウント | 3個 | 100個 | 無制限 | 無制限 | 
| MySQL | 1個 | 1個 | 無制限 | 無制限 | 
他社で同等スペックのレンタルサーバーを比べた場合、次のような料金になります。(スタンダードプランで比較)
| プラン | 月額料金 | 容量 | MySQL | 
| さくらのレンタルサーバー(スタンダード) | 524円 | 100GB | 20個 | 
| ロリポップ(スタンダード) | 500円 | 120GB | 30個 | 
バリューサーバーは、容量100GBでMySQLを無制限に使えるスタンダードプランで、月額料金が334円ですが、他社の場合、500円近くします。料金としては格安といえます。
【参考記事】 ・ さくらのレンタルサーバーの使い勝手と評判!
       ・ ロリポップの使い勝手を評価!便利な点と不便な点を解説
1.2 ドメインとデータベース

複数のWebサイトを設置したい場合には、レンタルサーバーはマルチドメインに対応している必要があります。バリューサーバーは、全てのプランでマルチドメイン対応しています。
さらに、WordPressなどでブログ・ホームページを開設する場合には、検証環境を用意するという理由から、できれば複数のデータベースを作れると便利です。
バリューサーバーの場合は、複数のデータベースを作りたい場合にはスタンダードプラン以上である必要があります。なお、ご参考までに他のレンタルサーバーの状況をご紹介します。
| プラン | 月額料金 | MySQL | 
| さくらのレンタルサーバー(ライト) | 129円 | 作成不可 | 
| さくらのレンタルサーバー(スタンダード) | 515円 | 20個 | 
| ロリポップ(エコノミー) | 100円 | 作成不可 | 
| ロリポップ(ライト) | 250円 | 1個 | 
| ロリポップ(スタンダード | 500円 | 30個 | 
1.3 SSL

バリューサーバーは無料でSSLを利用できます。手順は3ステップで行えます。
「無料SSL設定」の画面を表示し、SSL化したいドメインを選び、「無料SSL設定」を押します。

数分で設定が完了すると、「https://」で画面が表示できます。

【出典】 バリューサーバーのホームページ
1.4 WordPress

バリューサーバーは、WordPressを簡単にインストールできます。管理画面でCMSをクイックインストールできる機能が用意されています。
(手順1)「WordPress」をクリックし、ドメインを選び、「インストール」ボタンを押します。

(手順2)「さあ、始めましょう」をクリックします。

2. バリューサーバーの不便な点

前章では、バリューサーバーの便利な点をご紹介しました。次に、評判とは異なり、バリューサーバーの不便な点をご紹介します。
- データ転送量が小さい
- 電話サポートがない
- プランを変更できない
- バリュードメインのユーザ登録が必要
それぞれを詳細に説明します。
2.1 データ転送量

Webサイトのレスポンスに影響を与える要素として、データの転送量が挙げられます。
一般的に、ホームページの平均のデータ転送量は3.4MB(出典: HTTP Archive)といわれます。

【出典】 HTTPアーカイブ ホームページ
仮に、月間1万PVのホームページを作る場合
3.4MB × 10,000 = 340GB/月 のデータ転送量が必要となります。(ただし、動画などを利用しない場合には、利用料はある程度抑えられます。)
一方、バリューサーバーのデータ転送量はプラン毎に次の通りです。
| プラン | まるっと | エコ | スタンダード | ビジネス | 
| データ転送量(月間) | 150GB/月 | 150GB/月 | 300GB/月 | 1,500GB/月 | 
そのため、できればスタンダードプラン以上のキャパシティを確保しておいたほうが、大量の同時アクセスの負荷に耐えられます。
なお、他のレンタルサーバーのデータ転送量は十分に余裕があります。
| プラン | データ転送量 | 
| さくらのレンタルサーバー(スタンダード) | 2,400GB/月 | 
| ロリポップ(スタンダード) | 3,000GB/月 | 
そのため、アクセス数が多くなることが予想される場合には、他のレンタルサーバーの利用を検討するのも一つです。
2.2 電話のサポート窓口

サーバーの設定方法がわからない場合や、画面のエラーなどのトラブルが起きた時に、電話で問合せができると便利です。
しかし、バリューサーバーでは、ビジネスプラン以外は電話のサポートはなく、お問合せフォームからの質問となります。
そのため、電話での対応も必要と判断する場合には、他のレンタルサーバーの利用を検討する必要があります。
2.3 プラン変更

バリューサーバーはプランを変更できません。そのため、契約したプランで、ディスク容量などのリソースが足りなくなった場合には、新規にサーバーを取得する必要があります。

【出典】 バリューサーバー プラン変更
そのため、余裕をもってプランを選んでおく必要があります。
2.4 ユーザ登録

バリューサーバーを利用する前には、バリュードメインへのユーザ登録が必要となります。
ユーザー登録自体は無料で行えますが、作業が煩雑です。
ご参考までに登録の手順をご紹介します。
(手順1)バリューサーバーのTOPページ にアクセスします。
    「無料お試し利用」をクリックします。

(手順2)「VALUE DOMAINユーザ登録はこちら」をクリックします。

(手順3)ユーザーアカウント作成画面で、ユーザ名、パスワード、メールアドレスを登録します。

(手順4)登録したメールアドレスに送られたメールを確認し、ログインURLをクリックします。

(手順5)コントロールパネルで「サーバーのご購入はこちら」をクリックします。

(手順6)利用したいプランを選びます。

(手順7)希望のアカウント名を入力し、「10日間のお試し登録」をクリックします。

まとめ
本記事は、バリューサーバーの使い勝手と評判をご紹介しました。
おさらいをすると、次のような方にはおすすめできます。
- 格安でレンタルサーバーを利用したい方
- WordPressを導入したい方
- 無料でSSLを導入したい方
一方、次のような方にはおすすめできません。
- 電話によるサポートを受けたい方
- プランの変更を柔軟に行いたい方
なお、他のレンタルサーバーに関する情報は別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 格安のレンタルサーバーを比較!おすすめ13選(Wordpress対応など)
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Writer/編集者: 松田康

 
						