SPPDは人気のレンタルサーバーですが、使いやすさや評判はどうでしょうか。
用途に応じて、レンタルサーバーだけでなく、VPSやWindowsデスクトップも利用できます。管理ツールも使いやすく、WordPress、EC-CubeなどのCMSを簡単にインストールできます。
一方、作成できるデータベース数が少ない点と、電話によるサポートが有料である点は注意が必要です。そこで、SPPDレンタルサーバーを利用する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、SPPDレンタルサーバーの使い勝手と評判をご紹介します。
1. SPPDレンタルサーバーの便利な点
SPPDレンタルサーバーの便利な点は5つあります。
- 3種類のレンタルサーバーがある
- VPSを利用できる
- 自動的にバックアップをしてくれる
- 管理コンソールが使いやすい
- データの転送量に上限はない
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 レンタルサーバー
SPPDレンタルサーバーは、利用目的に応じて、レンタルサーバー、VPSサービス、Windowsデスクトップサービスのいずれかを選べます。
◆ SPPDレンタルサーバーの7つのサービス
サービス名 | 法人 | 個人 | 月額費用 | 容量 |
共用サーバー | 〇 | 1,832円~ | 10GB~ | |
マネージドVPS(*1) | 〇 | 7,150円~ | 200GB~ | |
専用サーバー | 〇 | 9,988円~ | 2TB~ | |
Windows共用サーバー | 〇 | 1,350円~ | 10GB~ | |
共用サーバー | 〇 | 1,832円~ | 10GB~ | |
VPS(*1) | 〇 | 907円~ | 55GB~ | |
仮想Windowsデスクトップサービス | 〇 | 1,996円~ | 60GB~ |
VPSとは、ユーザーごとに独立したOSが用意されています。レンタルサーバーより自由度が高く、OSやアプリケーションを利用できます。詳細は次章でご説明します。
1.2 VPS
SPPDは、法人向けと個人向けのVPSを利用できます。
◆ 法人向けVPSの料金体系
サービス種類 | ベーシック | スタンダード | パワフル |
月額料金 | 7,150円 | 10,450円 | 14,300円 |
HDD | 200GB | 400GB | 600GB |
メモリー | 2GB | 4GB | 6GB |
CPU | 2コア | 4コア | 6コア |
◆ 個人向けVPSの料金体系
サービス種類 | ゴーゴー2GB | ワンワン4GB | ニコニコ8GB |
月額料金 | 907円 | 2,722円 | 5,545円 |
HDD | 55B | 111GB | 225GB |
メモリー | 2GB | 4GB | 6GB |
CPU | 2コア | 4コア | 6コア |
1.3 自動バックアップ
SPPDレンタルサーバーは、自動的にデータのバックアップをしてくれます。但し、サービスによって、取得するデータや保存期間が異なる点は注意が必要です。
システム領域 | データベース | メールボックス | ウェブコンテンツ | |
共用サーバー | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
マネージドVPS | 〇 | 〇 | 〇 | × |
専用サーバー | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
【凡例】 〇:7日分のバックアップ △:1日分のバックアップ ×:バックアップしない
なお、バックアップからの復元をする場合には、復元作業費(3,240円~)が発生します。
1.4 管理コンソール
SPPDレンタルサーバーの管理ツールは使いやすく、簡単にWordPressをインストールできます。ご参考までに、WordPressのインストール方法をご紹介します。
(手順1) 管理コンソールから「WordPressのインストール」を選びます。
(手順2) インストールディレクトリーを選び、「WordPressのインストール」を押します。
(手順3)インストールは完了し、「WordPressの初期設定画面にアクセス」を選びます。
(手順4) 「さあ、始めましょう!」ボタンをクリックし、初期設定を行います。
1.5 データ転送量
SPPDレンタルサーバーは、データの転送量に上限がありません。そのため、個人向け、法人向けのレンタルサーバー、VPS、Windowsデスクトップサービスのデータ転送量は無制限となります。
他のレンタルサーバーのなかには、データの転送量に上限があり、上限に達した場合には、つながりにくくなる場合があります。
2. SPPDレンタルサーバーの不便な点
前章では、SPPDレンタルサーバーの便利な点をご紹介しました。次に、評判と異なり、SPPDレンタルサーバーの不便な点をご紹介します。
- 電話サポートがないサービスがある
- 作成できるデータベース数が少ない
それぞれを詳細にご紹介します。
2.1 電話サポート
SPPDレンタルサーバーは、法人向けには標準で電話のサポートがありますが、個人向けにはありません。そのため、電話によるサポートが必要な場合には、別途オプション費用を支払う必要があります。
- 電話サポート(月額): 540円 (平日 10:00-12:00、13:00-18:00)
なお、メールによるサポートは受けられます。
2.2 作成できるデータベース数
SPPDレンタルサーバーは、共用サーバーについて、作成できるデータベース数が最大10個となっています。本番環境、検証環境などでデータベースを作る場合や、複数のWebサイトを運用する場合にネックになる場合があります。
一方、10個以上のデータベースを作る予定のある場合には、別途他のレンタルサーバーを検討する
必要があります。
◆ 代表的なレンタルサーバーのデータベース数と料金
サーバー名 | プラン名 | 作成可能なデータベース数 | 料金 |
さくらのレンタルサーバー | スタンダード | 20個 | 515円 |
プレミアム | 50個 | 1,543円 | |
ロリポップ | スタンダード | 30個 | 500円 |
バリューサーバー | スタンダード | 無制限 | 334円 |
リトルサーバー | ビッグ | 50個 | 430円 |
【参考記事】 ・ 格安のレンタルサーバーを徹底比較!
まとめ
本記事は、SPPDレンタルサーバーの使い勝手と評判をご紹介しました。
おさらいをすると、SPPDレンタルサーバーのメリットは5点ありました。
- 3種類のレンタルサーバーがある
- VPSを利用できる
- 自動的にバックアップをしてくれる
- 管理コンソールが使いやすい
- データの転送量に上限はない
一方、SPPDレンタルサーバーのデメリットは2点あります。
- 電話サポートがないサービスがある
- 作成できるデータベース数が少ない
そのため、電話によるサポートを受ける必要がないと判断できる方、あるいは利用するデータベースの数が少なくてもいい方には、おすすめのレンタルサーバーと言えます。
なお、他のレンタルサーバーに関する情報は別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ さくらのレンタルサーバーとロリポップを比較!5つの違いをチェック
・ お名前.comレンタルサーバーの使い勝手と評判!【2020年】
・ wpXレンタルサーバーの使い勝手と評判!【2020年】
500mailsのFacebookやTwitterでは小さな会社の販促・運営に便利な記事を配信しています。
是非「いいね!」をして最新情報をチェックしてください
Writer/編集者: 松田康