Shopifyとカラーミーショップを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
デザインの変更のしやすさや、販促の機能の豊富さ、レポート機能の充実度に違いがあります。さらに、配送日指定の可否や、電話によるサポートの有無にも違いがあります。
そこで、Shopifyとカラーミーショップを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、Shopifyとカラーミーショップを8つのポイントで比較し、その違いをご紹介します。
1. Shopifyとカラーミーショップを比較する8つのポイント
ネットショップ作成ツールのShopifyとカラーミーショップを比較した結果、次の8つの違いがありました。
それぞれの違いを詳細にご紹介します。
1.1 テンプレート
【結論】
- Shopify: 〇(テンプレートは81種類あるが、英語表記が多い)
- カラーミーショップ: ◯(テンプレート は81種類ある。日本語表記のみ。)
【比較内容】
ネットショップを作るにあたり、テンプレートがあると便利です。ショップのデザインが作れており、画像や言葉を差し替えるだけで、ショップが作れます。
Shopifyは、無料で9種類のテンプレートがあります。テンプレートの例としては、次のようなテンプレートがあります。
たとえば、一番左側のテンプレートの場合には、次のようなひな形になっています。
また、有料のテンプレートは72種類あります。ほとんどのテンプレートは、英語表記です。
一方、カラーミーショップも、同じようなテンプレートがあります。スライドショーが入っているデザインや、ファッション誌のようなデザインのテンプレートがあります。
Shopifyもカラーミーショップも無料でお試しできるので、自分の作りたいショップのイメージにあったテンプレートを探してください。
1.2 デザインの変更のしやすさ
【結論】
- Shopify: 〇(管理画面で細かくデザインを変えられる)
- カラーミーショップ: △(HTML・CSSによる編集が必要な場合もある)
【比較内容】
テンプレートを使ってネットショップを作ったあと、好みのデザインにするときに、細かくデザインを変更できると便利です。Shopifyは、次のようにデザインを変更できます。
まず、各ページのヘッダー、サイドバーを変更したり、セクションを追加できます。
セクションを追加するときは、スライドショーを追加できたり、テキスト付き画像、ギャラリーを追加できます。
さらに、ニュースレター・メルマガを受け取る画面も追加できます。
一方、カラーミーショップは、次のような項目の変更はできます。
- ページの背景色
- フォントの色
- お問い合わせページのボタンの色
しかし、トップページや商品一覧ページ、商品の詳細ページなどの変更はできず、HTML・CSSで編集する必要があります。
そのため、HTML・CSSを使わずに、画面上で変更したい場合には、Shopifyはおすすめです。
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
カラーミーのデザインをカスタムしてるけど、これ、カスタムしまくれますね。デベロッパーツールでクラス確認しつつ、背景とか簡単に変更できる。楽しい。
デザインはたのしいんだけど、決済方法とかその辺がむつかしいね。
メルカリとかヤフオクは便利だったんだなぁ。— ゆか@勉強中 (@yuuukkaaaaaa) January 16, 2020
Shopifyに移行してから
注文件数が大台に乗った。カラーミーの時からの
加速っぷりがやばい。本当に今のショップ便利。
めっちゃイメージの完成に
近づいてきてる。ちなみに自分でhtmlは
CVタグ埋める以外一回も触ってない。やんばー!— 三浦卓也@ひとりEC著者 (@miuratakuya_hac) June 14, 2020
#shopify の商品メディアにYouTubeのリンク貼れるやん。
めちゃ便利!— bisousxx (@JesuisAurorexx) January 25, 2022
1.3 決済手数料
【結論】
- Shopify: 〇(クレジットカードの決済手数料は、3.25%~3.4%)
- カラーミーショップ: ◯(クレジットカードの決済手数料は、4%~である)
【比較内容】
Shopifyは、クレジットカードや電子マネー(Apple Pay、Google Pay)、PayPalに対応しています。そして、日本のクレジットカードの決済手数料が3.25%~3.4%となっています。
一方、カラーミーショップは、クレジットカード決済、Amazon Pay、コンビニ決済、銀行振込、GMO後払いに対応しています。クレジットカードの決済手数料が、4%~となっています。
どちらのツールも豊富な決済方法がありますが、決済手数料を抑えたい場合には、Shopifyはおすすめです。
1.4 販促機能
【結論】
- Shopify: ◯(メルマガとFacebook広告を利用できる)
- カラーミーショップ: 〇(リスティング広告、リターゲティング、メルマガ、インスタグラム連携ができる)
【比較内容】
Shopifyは、販促機能として、メルマガとFacebook広告を利用できます。また、インスタグラムとの連携もできます。
一方、カラーミーショップは、主に5つの集客機能を持っています。
- リスティング広告
- リターゲティング広告
- Instagramとのショッピング連携
- メルマガ配信機能
- Googleショッピング
リスティング広告では、広告運用の方が、Google 広告のリスティング広告の作成や出稿を代行してくれるので、リスティング広告に自信のない方でも手軽に始められます。
また、Instagramとのショッピング連携では、Instagramから商品ページに誘導してくれます。
また、集客した顧客のリピート率を高める施策として、メルマガの配信も欠かせません。アドレス帳を作り、メルマガの文面を作ることで、配信できます。
おさらいをすると、集客の手段としては、カラーミーショップのほうが豊富あります。
1.5 レポート
【結論】
- Shopify: ◯(レポート機能が充実している)
- カラーミーショップ: △(日別と月別の売上の集計機能があるのみ)
【比較内容】
Shopifyは、ネットショップの売り上げや利益率などのレポート機能が豊富にあります。
【出典】 Shopifyのブログ
たとえば、商品別の売上、販売元別の売上、ディスカウント別の売上、トラフィックの参照元別の売上、通貨別の売上で分析できます。
そのため、トラフィックの参照元のアクセス数を分析する場合、Google検索、Facebook、Youtubeなどの参照元がわかります。
【出典】 Shopifyのブログ
さらに、商品別の利益、商品バリエーションSKU別利益を分析できるレポートや、在庫の販売率、商品別のABC分析に関するレポート機能があります。
一方、カラーミーショップは、日別と月別の売上の集計機能があるのみとなります。
そのため、ネットショップの分析、レポート機能を利用したい場合には、Shopifyはおすすめです。
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
今回からカラーミーのアプリで受注チェックしてるんだけどすぐ通知してくれてなにげに便利。
— ナガサワ NOT MASAMI (@TKC_GB) April 13, 2021
https://twitter.com/cuebko/status/1393442843943849986
1.6 月額費用
【結論】
- Shopify: ベーシックプラン 33ドル、 スタンダード 92ドル、 プレミアム 399ドル
- カラーミーショップ: フリープラン 0円 レギュラー 4,950円 ラージ 9,595円
【比較内容】
Shopifyは、3つの料金プランがあり、月額33ドル~399ドルとなっています。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額費用 | 33ドル | 92ドル | 399ドル |
日本のクレジットカードの決済手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
一方、カラーミーショップは、フリープランもあり、月額0円から利用できます。ネットショップを立ち上げ、徐々に商品数を増やしていきたい方には、無料プランがおすすめです。
そして、ショップが軌道にのった段階で、有料プランにするのも一つです。有料プランは、レギュラープランと、ラージプランがあります。
プラン | フリー | レギュラー | ラージ |
月額費用 | 0円 | 4,950円 | 9,595円 |
ディスク容量 | 500MB | 5GB | 100GB |
商品レビュー機能 | ◯ | ◯ | |
クーポン | ◯ | ◯ |
そのため、ネットショップを、無料で使ってみたい方は、カラーミーショップがおすすめです。
1.7 配送日指定
【結論】
- Shopify: △(有料アプリが必要となる)
- カラーミーショップ: ◯(レギュラー機能には、ついている)
【比較内容】
Shopifyは、有料のアプリ(月額9.8ドル)を導入することで、配送日時を指定できます。
また、置き配にも対応できます。
【出典】 Shopify 配送日時指定アプリ
一方、カラーミーショップは、配送日や配送時間をレビュラープラン、ラージプランは、対応しています。そのため、別途費用が発生しません。
配送日指定をしたい場合には、カラーミーショップがおすすめです。
1.8 サポート
【結論】
- Shopify: △ (日本語による電話のサポートはない)
- カラーミーショップ: 〇 (電話によるサポートもある)
【比較内容】
ネットショップを運営しているときに、操作方法がわからない場合に、サポートを受けられると安心です。
Shopifyは、日本語によるメールでのサポートを受けられますが、電話によるサポートを受ける場合には、米国のサポートセンターにつながります。
一方、カラーミーショップの場合は、電話、メール、画面共有によるサポートを受けられます。
プラン | フリー | レギュラー | ラージ |
電話 | × | 〇 | 〇 |
メール | 〇 | 〇 | 〇 |
画面共有 | 〇 | 〇 | 〇 |
そのため、日本語の電話によるサポートを受けたい場合には、カラーミーショップのほうがおすすめです。
2. Shopifyとカラーミーショップの比較表
Shopifyとカラーミーショップの機能や料金を比較し、比較表にして、まとめました。
◆ Shopify、カラーミーショップの比較表
Shopify | カラーミーショップ | |
テンプレート | 〇 (81種類、英語表記) |
◯ (81種類。日本語表記) |
デザインの変更 | 〇 (管理画面でデザインを変更可) |
△ (HTML・CSSによる編集要) |
決済手数料 | 〇 (カードの手数料は、3.25%~3.4%) |
◯ (カードの手数料は、4%~) |
販促の機能 | ◯ (メルマガとFacebook広告) |
〇 (リスティング、メルマガ、インスタ) |
レポート機能 | ◯ (レポート機能が充実) |
△ (日別と月別の売上の集計) |
月額費用 | 33ドル、92ドル、399ドル | 0円、4,950円、9,595円 |
配送日指定 | △ (有料アプリが必要) |
◯ (レギュラープラン以降には、ついている) |
サポート | △ (日本語による電話のサポートはない) |
〇 (電話によるサポートもある) |
まとめ
本記事は、Shopifyとカラーミーショップを比較し、その違いをご紹介しました。おさらいをすると、求める内容によっておすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
デザインを簡単に変更したい | Shopify |
決済手数料を抑えたい | Shopify |
集客できる方法は多い方がいい | カラーミーショップ |
レポート機能が充実しているほうがいい | Shopify |
最初は、無料でネットショップを開設したい | カラーミーショップ |
日本語で電話によるサポートを受けたい | カラーミーショップ |
なお、他のネットショップ作成ツールは別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ インスタグラムで販売できるネットショップ開設ツール!おすすめ4選
・ ネットショップの比較!比較表付き!集客力、機能、手数料で比べる
・ BASEとカラーミーショップを比較!機能・料金・テンプレートを比べる
・ makeshopとカラーミーショップを比較!
また、ネットショップを運営するにあたり、住所を公開したくない方向けに、住所貸しサービスがあります。
【参考記事】 ・ ネットショップの住所貸しサービス4選の比較(料金表付き)
さらに、ネットショップの仕入れ先を別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 仕入れサイト・卸売サイトの比較!おすすめの14のサイト【個人可】
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Writer/編集者: 松田康