イラストや絵を販売できるサイトを比べた場合、どのような違いがあるのでしょうか。
国内や海外で販売できるサイト。販売単価が高いサイト。審査が不要なサイトなど、さまざまなサイトがあります。そこで、イラストや絵を販売する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、イラストや絵を売ることができる、おすすめの販売サイトを18個ご紹介します。
1. イラストの販売サイト!おすすめ18選
自分で描いたイラストや絵、アイコンを販売・購入するには、どのような方法があるのでしょうか。
インターネットにある様々な販売サイトで、イラストやデジタルイラストなどの作品を売れます。パンフレットやカタログ、ポストカード、ブログの記事などで利用する方が多いです。
こうしたサイトは、商用利用が可能な点と、価格が安いというメリットがあります。なお、イラスト素材や絵を販売、購入できる、おすすめのサイトは18個あります。
- スキマ
- イラストAC
- ピクスタ
- Adobe Stock
- Shutterstock
- BASE
- STORES
- ココナラ
- iStock
- カラーミーショップ
- アートジーン
- アートメーター
- ミンネ(minne)
- Etsy
- LINE Creators Market
- SUZURI
- Booth
- Canvath
それぞれの特徴をご紹介します。
1.1 スキマ(SKIMA)
ロゴやアイコン、似顔絵、デジタルイラスト、アニメ、手書きイラストを購入・販売できます。商品の説明と自分の作った画像があれば簡単に出品、販売できます。
クレジットカードやコンビニ払いに対応しており、スキマが仲介するため、安心して決済できます。会員費、月会費、クレジットカードの手数料などは無料です。
取引成立後に手数料が11~22%発生します。イラストで副業として収入を得たい方や、初心者でイラストの仕事が欲しい方におすすめです。
【参考記事】 ・ SKIMAの使い勝手と評判!使い方や手数料、支払い方法を紹介!
1.2 イラストAC
日本のイラスト販売サイトとして、素材数、アクセス数ともに最大規模を誇るサイトです。
イラストが1回ダウンロードされる度に4.36円の報酬が貯まります。イラストの登録数が増えるにしたがって、ダウンロードされる数も増え、1,500万円以上を稼いでいる方もいます。
なお、注意点としては、イラストを登録した時点で、著作権はイラストAC側に譲渡することになります。念のため、規約などを確認ください。
1.3 ピクスタ
写真・イラストなどの素材を、ダウンロード販売できるサイトです。写真・イラスト・動画(映像)素材を8,250万点以上を販売しています。(2023年3月29日時点)
販売を始める場合には、会員登録の後に、ストック素材の販売に必要な著作権などの講座を受け、イラストをアップロードし、審査が通ったところで、販売が開始されます。
担当者の審査があるため、一定のレベルをクリアした品質の高いイラストが掲載されるため、チラシやパンフレットの制作などにも使われます。
なお、報酬は、販売金額を基準にコミッション率(22%~42%)が支払われる仕組みになっています。【参考】 獲得クレジットとお支払いについて
【参考記事】 ・ PIXTA(ピクスタ)の使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
1.4 Adobe Stock
世界最大級の素材サイトで、画像やイラストをダウンロード販売できます。国内だけでなく、海外にも素材をダウンロード販売できるサイトです。報酬は、33%のコミッションが支払われます。
単価は安いのですが、販売数は多いという点と、国内だけでなく海外にも販売できるので、顧客のすそ野が広がります。
1.5 Shutterstock
Adobe Stockと同様に、海外でも素材を販売できるサイトです。ニューヨークに本社があり、世界150か国に130万人に販売しています。写真、ベクター、動画素材の数は1億2,500万点と世界を代表する素材サイトです。
登録をするときに、カテゴリーなどが英語表記なので、登録作業で手間取る可能性があります。
【参考記事】 ・ Shutterstockの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説!
1.6 BASE
無料でネットショップを作れます。1点もののアートやポスター、オマージュアートなどの作品を販売できます。BASEを使って、イラスト関連の商品を販売しているショップが42店あります。
さらに、イラストや絵を使って、手軽にオリジナルグッズを売れます。具体的には、スマホケースやTシャツ、トートバッグやマグカップなどの商品を製造・販売できます。
◆ スマホケース作成APP
BASEで利用できる無料のアプリです。インストールして、好きな画像をアップロードすることで、オリジナルのスマホケースを作成・販売できます。
◆ Tシャツ作成
BASEで利用できる無料のアプリです。インストールして、好きな画像をアップロードすることで、好みのTシャツを作成・販売できます。
さらに、BASE以外でも、オリジナルグッズを作成できるサービスと連携しています。
◆ 連携しているオリジナルグッズ作成サービス
- pixivFactory (アクセサリー、Tシャツ、パーカー、トートバッグ)
- monomy (アクセサリー)
- オリジナルプリント.jp (Tシャツ、マグカップ、ボールペン、ノート)
【参考記事】 ・ BASEの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説
・ オリジナルグッズを販売・作成できるサイト!おすすめ16選(アプリも紹介)
1.7 STORES
初期費用や月額費用が無料のネットショップ作成ツールです。70万人近くの方が利用しており、イラストや絵などのアイテムが12,901点販売されています。(2023年7月12日時点)
予約販売する機能や、メルマガを送る機能、ギフトラッピングを受付ける機能などが無料で利用できます。また、手書きのイラストを販売したり、イラストのダウンロード販売もできます。
取引成立時に手数料が5%発生しますが、イラストの素材販売サイトと比べると安いです。
【参考記事】 ・ STORES.jpの使い方と評判!便利な点と不便な点を徹底解説
1.8 ココナラ
自分の仕事のスキルや特技を販売できるサイトです。似顔絵やイラスト、アイコンなどを販売、購入できます。2023年3月29日時点で、74,791人のイラストレーターが登録をしております。
アイコンの作成やキャラクターモデリング、漫画・コミック制作、LINEスタンプやプレゼントカードのイラスト、ペットや家族のイラストなどを販売しています。
イラストの見積りやカスタマイズを受付ける機能があります。イラストを作る前に、専用の相談フォーム(購入者)あるいは、見積り提案フォーム(出品者)がある点が特徴的です。
手軽にイラストの仕事が欲しい方には、便利なサイトです。
【参考記事】 ・ ココナラの使い勝手を評価!便利な点と不便な点を解説
1.9 iStock
海外で著名なストックフォトサイトで、イラストも販売できます。
パンフレットやチラシ、Web、カレンダーやバースデーカードなどに使われるイラストを販売できます。海外にもイラストを売りたい方におススメです。
1.10 カラーミーショップ
販売手数料が無料のネットショップ作成ツールです。そのため、イラストや絵を本格的に売りたい方にはおすすめのツールです。画集や絵本などを販売しているネットショップがあります。
デジタルコンテンツを販売する機能や、Instagramと連携できる機能、クーポンやフォローメールを送る機能など、機能は充実しています。
月額0円~でショップを作れます。
【参考記事】 ・ カラーミーショップの使い勝手と評判!テンプレート、機能、手数料
・ インスタグラムで販売できるネットショップ開設ツール!おすすめ4選
1.11 アートジーン
これまで紹介したサイトとは異なり、イラストや絵画などの画像をアップすることで、実物の額装作品を販売できるサービスです。額装シミュレーターで、完成品のイメージを作れます。
なお、印刷代金や加工、送料などを含めた販売代金のうち、出品者の報酬は70%となり、30%はアートジーンの手数料となります。
1.12 アートメーター
1点ものの絵や水彩画を売るオンラインストアです。
作品のサイズと画材・支持体により基本単価を自動で値付けする仕組みです。購入者や他のアーティストとの交流ができます。
アカウントの作成や出品は無料で行なえます。販売が成立すると、販売手数料として45%が差し引かれた金額が振り込まれます。
1.13 minne(ミンネ)
テレビでCMも放映され、86万人の作家が登録されている国内最大級の手作り品の販売サイトです。
イラストの原画販売や、ポスターやポストカードなどが販売されています。手軽に手描きのイラストをオンラインで売れます。
【参考記事】 ・ ミンネの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説
1.14 Etsy
ナスダックに上場している米国のサービスです。日本語にも翻訳されており、アクリル画や水彩画、デジタルのイラストやペン・インク画、鉛筆など様々なイラストを販売できます。
なお、経産省の調査によると、アクティブユーザーは、セラーは190 万人、バイヤーは3,340万人います。
【出典】 経産省 令和3年度 電子商取引に関する市場調査 P74
1.15 LINE Creators Market
Lineのスタンプや絵文字、着せ替えを作って、販売します。Lineアカウントがあれば、個人でも販売できます。
世界中のLineユーザーに販売でき、また、売上の50%がクリエイターに分配されます。
1.16 SUZURI
イラストをアップし、Tシャツやトートバッグ、マグカップなどの商品を選ぶことで、オリジナルのグッズを作成・販売できます。
販売価格は自由に決められ、また注文を受けてから作れるので、在庫を持つ必要はありません。
【参考記事】 ・ SUZURIの評判や口コミ!メリット・デメリット、使い方
1.17 Booth
同人誌や電子コンテンツなどを、ダウンロード販売できます。決済手数料は3.6%と掛かりますが、それ以外の売り上げの96.4%は金額として受け取れます。
1.18 Canvath
画像をアップするだけで、オリジナルグッズを作れるサイトです。
スマホケース、スマホリング、Tシャツ、クリアマルチケース、AirPodsケース、スライドカードミラー、ラッピングペーパー、サークル布、ドリンクホルダーなどのグッズを作れます。
前章であげたネットショップなどで、オリジナルグッズが売れる度に、発注できます。
【参考記事】 ・ Canvathの評判や使い方!メリット・デメリット、BASEと連携
2. イラストを販売するコツ
イラストを販売サイトで売るためには、どのようなコツがあるのでしょうか。
それぞれを詳細にご紹介します。
2.1 タグ
イラスト販売サイトでは、イラストにタグをつけられます。キーワードやタグがついていないものは、どんなに良いイラストでも売れません。そのため、タグをなるべくたくさんつけ、見つけてもらうようにします。
2.2 投稿数
また、イラストを登録してもすぐに収入にはつながりません。多くの人がイラスト販売サイトに
登録をしているので、収入につながるためにはある程度の時間が必要となります。そのため、根気強くイラストを登録していることが重要となります。
2.3 購入者のニーズ
イラスト販売サイトでは人気カテゴリなど、どんなイラストが購入者から好まれているか表示しています。人気のあるイラストを確認し、分析してみます。
また、タイミングも重要です。例えば、クリスマス・お正月などの季節のイベントに関するイラストは行事の1か月前に登録します。
まとめ
本記事は、イラストや絵を売ることができるおすすめの販売サイトと売るためのコツをご紹介しました。
おさらいをすると、販売サイトに求める内容によって、おすすめのサイトが異なります。
求める内容(重視する点) | おすすめのサイト |
ロゴ、似顔絵、イラストを売りたい | スキマ(SKIMA)、ココナラ |
イラストや絵の素材を売りたい | イラストAC、ピクスタ、Shutterstock、iStock |
海外に、イラストや絵の素材を売りたい | Adobe Stock、Shutterstock、iStock |
ファンがいて、自前のネットショップで売りたい | STORES、BASE、カラーミーショップ |
手数料を抑えたい | STORES、BASE、カラーミーショップ |
1点ものの絵を売りたい | アートジーン、アートメーター、Etsy |
イラストの仕事が欲しい | スキマ(SKIMA)、ココナラ |
Lineスタンプを売りたい | LINE Creators Market |
オリジナルグッズを売りたい | STORES、BASE、SUZURI、Canvath |
なお、当サイトでご紹介したサイトについて、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ フリーランスのイラストレーターが登録したいサイト!おすすめ15選
・ PIXTA(ピクスタ)の使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
・ Shutterstockの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説!
・ ココナラの使い勝手を評価!便利な点と不便な点を解説
・ BASEの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説
・ STORES.jpの使い方と評判!便利な点と不便な点を徹底解説
・ ミンネの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説
また、イラストの仕事を副業で始めたい方や、イラストを勉強したい方は別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ イラストレーターで副業をする方法!登録したいおすすめのサイト16選
・ イラストを学べるスクールや講座!おすすめ17選を比較(料金表付き)
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Writer/編集者: 松田康