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イラストレーターの独立!イラストの仕事の取り方や依頼の受け方、開業届


イラストレーターがフリーランスとして独立・起業する前に、どのような準備が必要でしょうか。

案件情報サイトへの登録や、コンテストの応募、ポートフォリオやホームページ、名刺などの準備、開業届の提出や、請求書や見積書の用意など、様々な作業が必要です。

そこで、イラストレーターがフリーランスとして独立、起業をする前に準備しておきたいポイントをまとめました。

本記事は、イラストレーターの仕事の取り方、依頼の受け方、イラストの納品方法、営業ツールの準備の仕方、確定申告の仕方などをご紹介します。

 

イラストレーターの独立・起業の手順

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イラストレーターがフリーランスとして独立や起業するにあたり、次の10のポイントを押さえておきます。

  1.  開業届を出す
  2.  イラストレーターの仕事を探す
  3.  営業ツールを準備する
  4.  イラストの依頼時の受け方を確認する
  5.  イラストの納品方法を確認する
  6.  独立の資金を準備する
  7.  見積書を準備する
  8.  請求書を準備する
  9.  入金をチェックする
  10.  確定申告の仕方を確認する

それぞれの詳細をご紹介します。

 

1. 開業届

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イラストレーターがフリーランスとして独立するには、開業届を税務署に出す必要があります。開業届は、事業の種類名称、事業開始日、住所、氏名などを記入します。

開業届は、事業の開始の事実があった日から1か月以内に提出します。開業届は、最寄りの税務署のカウンターや、国税庁ホームページで入手できます。

国税庁ホームページ

なお、開業届を簡単に作れるサービスがあります。

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確定申告ソフトのfreeeが提供するサービスで、無料で開業届などの書類を作成してくれます。

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具体的には、名前や住所、仕事の概要、事業開始する日、働く場所などを入力すると、次のような書類を作ってくれます。

  •  個人事業の開業・移転・廃業等届出書
  •  源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
  •  給与支払事務所等の開設・移転・廃業等届出書
  •  所得税の青色申告承認申請書

開業freee

なお、開業届けの書き方については、別記事でまとめています。

【参考記事】 個人事業主の開業届の入手方法、提出先、期限(いつまで)、費用

 

2. イラストの仕事を募集しているサイト

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イラストレーターがフリーランスとして独立や起業するためには、イラストの仕事を受ける必要があります。主に3つの方法があります。

  1.  マッチングサイトに登録する
  2.  ストックフォトに作品を登録する
  3.  コンテストに応募する

それぞれの詳細を説明します。

 

2.1 マッチングサイト

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フリーランス白書2023年によると、フリーランスが仕事を獲得するにあたって、人脈、過去の取引先、SNS、エージェントサービス、クラウドソーシングの利用をあげています。

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【出典】 フリーランス白書2023年

とくに、コロナ期の影響で、最近はエージェントサービスの利用が増加しています。

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【出典】 フリーランス白書2023年

そこで、クライアントとイラストレーターをマッチングするエージェントサービスに登録をし、仕事を獲得する仕掛けを用意します。

具体的には、チラシリーフレット似顔絵ロゴ、小説の表紙や挿絵などの仕事があります。

フリーランスにとっては、自動的に営業をしてくれるサービスであり、すぐに実績が欲しいときなどに利用してみる価値があります。

なお、エージェントサービスには、クライアントが仕事を依頼するタイプと、サイトに案件報酬が掲載されていて応募するタイプがあります。

◆代表的なエージェントサービス(マッチングサイト)

◆ レバテッククリエイター

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イラストレーター向けのエージェントサービスです。

イラストレーター向けの案件の仕事内容報酬、勤務場所が掲載されています。気に入った案件があれば、応募します。

募集企業との商談やスケジュール調整は、レバテッククリエイターが行ってくれます。

<案件の例>

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レバテッククリエイター

◆ SKIMA

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イラストレーター向けのクラウドソーシングサービスです。SNSアイコンや、ヘッダーイラスト、ゲーム、表紙や挿絵、漫画やスタンプの仕事があります。

SKIMA

【参考記事】 ・ フリーランスのイラストレーターが登録したいサイト!おすすめ28選
       ・ SKIMAの使い勝手と評判!使い方や手数料、支払い方法を紹介!
       ・ ITプロパートナーズの評判や口コミ!メリット・デメリット

 

2.2 ストックフォト(イラストの素材サイト)

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自分のイラストをストックフォトに登録をし、素材の販売による収入と、実績を積み重ねます。人物動物などのイラストや、マーク、アイコンなどのイラストの素材を登録しておきます。

年賀状や書籍の挿絵、Webサイトのデザインなどに利用されており、クライアントがダウンロード
するごとに、報酬を得られる形態になっています。

◆ 代表的なネットの素材サイト

◆ イラストAC

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12,900人以上のイラストレーターの方が登録しているイラスト登録サイトです。登録したイラストは、年賀状やポスター、チラシ、パンフレットなどに利用されています。

1回ダウンロードされる度に、3.56円が付与されます。月10万円以上を稼いでいる方もいます。

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イラストAC

【参考記事】 ・ イラストや絵を販売できるサイト!おすすめの11のサイトをご紹介
       ・ PIXTA(ピクスタ)の使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!

 

2.3 コンテスト

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イラストレーターの団体や業界誌、ギャラリーなどが主催となってコンテストがあります。作品をより多くの人に見てもらえたり、評価がもらえる場として、活用できます。

イラストレーションのスキルを競うコンテストや、子供向けの本や出版物に使用するコンテスト、アートコンテストもあります。代表的なコンテストをまとめました。

◆ 代表的なコンテスト

 

3. 営業ツール

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イラストレーターが仕事を受注するにあたって、営業ツールを準備しておきたいところです。
主に3つの営業ツールがあります。

  1.  ポートフォリオサイトを活用する
  2.  名刺を作る
  3.  SNSで発信する

それぞれを詳細に説明します。

 

3.1 ポートフォリオ

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ポートフォリオを作って、より多くの人に見てもらい、コンスタントな発注につながるように作ります。そのため、どのような業務を請け負えるかを明記します。

ポートフォリオサイトでは、自分の作品を見せやすいように、ギャラリーサイトを作れます。

そして、自分の作品に作品名クレジットなどの情報を付けて、投稿します。結果、自分をフォローしてくれているユーザーのタイムラインに通知することができます。

なお、作品を投稿するときには、検索されやすくするため、キーワードとなるタグをつけます。

◆おすすめのポートフォリオサイト

  •  Tumblr (ブログSNSが融合したツールで、フォローやリアクションができます)
  •  Adobe portfolio (ソースコードの記述は不要で、簡単に作れます)
  •  Portfoliobox (100万人の方が利用しているツールで、作品をネットで販売できます)
  •  Jimdo (レイアウトを選んで、写真をアップしたら、文書を追加するだけで、作れます)
  •  Wix (ページの編集が簡単で、画像や文字、ボタンをドラッグ&ドロップで編集できる)
  •  Behance (Adobeが運営するSNSです)

なお、ポートフォリオサイトを作るときには、テンプレートを利用すると便利です。

◆ Tumblrのテンプレートの例

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Tumblr

◆ Portfolioboxの利用者の例

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Portfoliobox

【参考記事】 ・ 無料でポートフォリオサイトを作る!おすすめのツール8選(機能比較)

 

3.2 名刺

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初対面の人に、自分を印象づけるために名刺を用意します。肩書や名前、連絡先などの情報を、どのように記載するかで、イラストレーターとしてのセンスや姿勢を伝えられます。

最低限、次の情報を掲載します。

  •  肩書 (イラストレーターと明記します)
  •  名前 (読み方がわかるように、ローマ字表記も付けます)
  •  電話番号
  •  住所 (郵便番号も書きます)
  •  メールアドレス
  •  ホームページ、ブログ、SNSのURL

 

3.3 SNS

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SNSブログで、どんな作品を作っているか情報を発信します。定期的に情報をアップすることで、実績のある人という印象付けができ、仕事を受注しやすくなります。

◆ 主なSNS

  •  Facebook (原則的に、実名なので、面識のある方とのつながりがメインです)
  •  Twitter (文字数が140字以内。リツイートにより爆発的に拡散する可能性があります)
  •  Instagram (写真の投稿が中心。自分の作品画像やテーマに沿った写真をアップできます)

なお、SNSのプロフィールに、自分のホームページのURLを貼り付けておくことで、問い合わせが気やすくなります。

 

4. イラストの依頼時の受け方

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イラストの仕事の依頼があったときには、トラブルを防ぐために事前に、チェックすべきポイントをまとめておきます。

例えば、次のようなポイントを確認します。

  •  どのような媒体で使われるか。(Web、ポスター、チラシ、雑誌、書籍)
  •  イラストの画像解像度はどのくらいか。(紙の場合、300~350dpi)
  •  イラストのカラーモードは、何がいいか。(紙はCMYK、WebはRGB)
  •  イラストの保存形式は何がいいか。(Photoshopのpsd形式、Illustratorのai形式)
  •  何点納品するのか。
  •  それぞれの納期はいつまでか。(打ち合わせ、下書き、完成品の締め切り)
  •  どのような使われ方をするのか。使用期限は明確か。再利用される可能性はあるのか。
  •  著作権はどのように扱われるのか。
  •  ギャランティはいくらか。(1年間の利用で〇円、発行部数1万部までは〇円)
  •  イラストが完成するまえに、無料で修正する回数は、何回までとするか。
  •  打ち合わせ方法は対面か、オンラインか。
  •  ホームページやポートフォリオ掲載の可否

 

5. イラストの納品方法

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イラストを納品するときには、デジタルイラスト画材を用いてキャンパスなどに描いたイラストでは納品の仕方が異なります。

データの場合は、宅ファイル便ファイヤーストレージギガファイルなどを利用して、納品できます。時間がかからないですし、発送コストを抑えられます。

また、まとまった点数のやりとりしたい場合には、Dropboxなどのクラウドを使ったストレージサービスを利用するのも一つです。

一方、画材を用いたイラストの場合は、宅配便バイク便で発送できます。その場合にはイラストが傷つかないように梱包に注意が必要です。

 

6. 独立の資金

イラストレーターとして独立するためには、資金を準備する必要があります。独立行政法人中小企業基盤整備機構によると、独立の資金は、50万~150万円が必要としています。

【出展】 ・ 独立行政法人中小企業基盤整備機構 業種別開業ガイド イラストレーター

開業に必要な項目をリストアップしましたので、見積もってみてください。

大項目 小項目 費用
机・いす・棚         円
FAX・プリンター・複合機         円
パソコン機器         円
文具・封筒などの事務用品         円
名刺・パンフレット         円
事務所を借りる場合         円
  敷金・礼金・契約手数料       円
  内装・外装・照明・看板制作費       円
  インターネット回線・電話回線       円

 

7. 見積書

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イラストレーターが仕事を受けるにあたって、クライアントから見積書の提出を依頼される場合があります。自分のギャランティを伝えるための書類でもあり、取引条件なども明記します。

見積書には次の項目を記載します。

  1.  クライアントの名称
  2.  自分の名称
  3.  自分の連絡先
  4.  発行日
  5.  見積りの有効期限
  6.  件名
  7.  金額、消費税
  8.  納品日
  9.  その他(修正の作業費画材資料代などが発生する場合)

見積書のサンプルを用意しましたので、ご覧ください。

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見積書のテンプレートをダウンロードする(無料) 

なお、見積書を作るときには、見積書のテンプレートサイトが便利です。別記事で、見積書の書き方と、テンプレートをまとめているので、参考にしてみてください。

【参考記事】・ 見積書の書き方!他社に勝つ見積書を作る方法(テンプレート付き)

 

8. 請求書

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イラストレーターの請求書は、クライアントの締日にあわせて発行することが多く、いつ発行したらいいかクライアントに確認をしておきます。

請求書を作るときには、市販のフォーマットなどを利用して、記載もれが無いようにします。請求書を作るときには、次の項目は記入します。

  1.  クライアントの名称
  2.  自分の名称
  3.  自分の連絡先
  4.  発行日
  5.  件名
  6.  内訳
  7.  税金(源泉所得税の天引き額についても明記します)
  8.  振込先
  9.  振込期日
  10.  振込手数料
  11.  通し番号

なお、請求書のテンプレートを用意しました。

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請求書のテンプレートをダウンロードする(無料)

なお、請求書のテンプレートについては、テンプレートサイトが便利です。多様なテンプレートが用意されているので、ご覧ください。

◆ 請求書のテンプレート(Misoca)

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請求書作成サービスのMisocaが提供しているテンプレートです。無料で取得できます。

請求書のテンプレート

【参考記事】 ・ 請求書の書き方(個人事業主向けの見本・テンプレートつき)
       ・ Misocaの使い勝手と評判!便利な点と不便な点、料金を解説

 

9. 入金

請求書を発行後は、クライアントから入金されているかを確認します。入金日月末などに、まとめて振込状況をチェックし、請求書の記載金額とずれがないかを確認します。

なお、万一、入金されていない場合には、担当者に連絡をし、請求することが重要です。

入金が遅れるクライアントがある場合には、仕事をできるだけ引き受けないように工夫する必要があります。

 

10. 確定申告

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確定申告は、1月1日から12月31日までの間に所得のあった方が、所得税の金額を確定し、申告、納税する精度です。

申告の期間は翌年の2月後半から3月半ばとなります。この期間を過ぎると、延滞税などが発生するので、遅滞することなく申告したいところです。

確定申告の仕方については、別記事でまとめています。

【参考記事】・ イラストレーターが確定申告する作業ステップ!申告方法や経費の例、必要書類

 

まとめ

本記事は、フリーランスのイラストレーターが独立する手順や、準備したいポイントをご紹介しました。

おさらいをすると、次の10のポイントを押さえておきたいところです。

  1.  開業届を出す
  2.  イラストレーターの仕事を探す
  3.  営業ツールを準備する
  4.  イラストの依頼時の受け方を確認する
  5.  イラストの納品方法を確認する
  6.  独立の資金を準備する
  7.  見積書を準備する
  8.  請求書を準備する
  9.  入金をチェックする
  10.  確定申告の仕方を確認する

イラストの仕事サイトへの登録や、イラストの依頼の受け方、納品方法、ホームページや名刺の準備、請求書や見積書の準備など、様々な作業が必要となります。

なお、起業に関する情報や、絵を売る方法などは別記事でまとめています。

【参考記事】 ・ イラストや絵を販売できるサイト!おすすめの11のサイトをご紹介
       ・ 起業前のチェックリスト! 絶対に準備しておきたい14のこと
       ・ 自営業の始め方!職種や屋号の決め方、開業届、確定申告、税金などの知識

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Writer/編集者: 松田康


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