無料でポートフォリオサイトを作るには、どのツールがおすすめでしょうか。
作品を一つ一つじっくり見せられるツールや、作品を一覧で見せられるツール。他のユーザーとのコミュニケーションがしやすいツールや、テンプレートが豊富なツールなど、多種多様です。
そこで、無料でポートフォリオサイトを作る前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、ポートフォリオサイトを作れるおすすめのツール8選をご紹介します。
無料でポートフォリオサイトを作れるツール おすすめ8選
ポートフォリオサイトの作成ツールを選ぶにあたり、次の5つの点を比較・検討したいところです。
- 作品を一覧にして見せられるか。
- ジャンルごとに整理して見せられるか。
- レイアウトは簡単に変更できるか。
- 他のユーザーとのコミュニケーションはしやすいか。
- 問い合わせフォームはあるか。
上記ポイントをもとに、おすすめのポートフォリオ作成ツールを比較し、その違いを説明します。
それぞれを詳細にご紹介します。
1. Tumblr
Tumblrは画像や文書、動画、音楽などのデータを投稿して、ブログを作れます。さらに、フォローしたユーザーの投稿を自分のブログに表示する機能があり、まとめサイトとしても利用できます。
ブログの外観は、多種多様なテーマのなかから選ぶことができ、ポートフォリオに特化しているテーマだけで、49種類のテーマがあります。
なお、シングルカラムのタイプのテーマと、グリッドレイアウトのテーマがあります。
◆ シングルタイプのテーマ
画像を大きくして、一つ一つをじっくり見せたい場合には、シングルカラムのテーマが便利です。
◆ グリッド形式のテーマ
写真やイラストなどの点数が多く、一度に色々な作品を見てもらいたい場合は、グリッド形式のテーマがおすすめです。
投稿メニューでは、テキスト、画像、引用、音声、動画の中から選んで、記事を投稿できます。また、タイムラインでは、フォローしているユーザーや自分の投稿が表示されます。
◆ 基本情報
- 料金: 無料
- テンプレートの種類: 49種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: △ (HTML編集が必要)
- 問い合わせフォーム: △ (カスタマイズが必要)
2. Adobe Portfolio
Adobe Portfolioは、アドビシステムズが提供するポートフォリオ作成ツールです。作品のコレクションを複数ページにわたって作る機能と、シンプルな1ページでサイトを作る機能があります。
◆ コレクション
作品のコレクションを複数ページにわたって作れます。
◆ シンプル
シンプルな1ページでサイトを作れます。
なお、HTMLやCSSに詳しくなくても、簡単にポートフォリオサイトを作れます。編集したい箇所をクリックし、文字を変更できます。
なお、ページを追加するときには、自分でページを追加する方法もありますし、Lightroom Albumからアルバムを読み込んで、サブページを追加することもできます。
課題としては、英字フォントのみ利用できるため、日本語フォントを使いたい方は他のツールがおすすめです。
◆ 基本情報
- 料金: Adobe Creative Cloud のユーザーは無料。Adobe Creative Cloudの料金は月額980円~。Adobe Creative Cloudの料金プランを見る
- テンプレートの種類: 18種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: △ (画像や文字の位置の変更はできない)
- 問い合わせフォーム: 〇
3. Portofoliobox
Portofolioboxは、世界中のクリエイターが利用しているポートフォリオ作成ツールで、100万人の方が利用しています。
ギャラリーやブログ、問い合わせページ、履歴書、Instagram連携など、豊富な機能が用意されています。また、スマホやタブレットにも対応しています。
ポートフォリオサイトを作るときには、ひな形であるテンプレートを選びます。
テンプレートをもとに作られたページの文言や画像を変更することで、簡単にポートフォリオサイトが作れます。
さらに、自分の作品をネットで販売するページも作れます。
なお、決済するときには、Paypalあるいはクレジットカード決済に対応しています。
◆ 基本情報
- 料金: Lightプラン(月3.5ドル) Proプラン(月9.5ドル) ProPlus(月12.5ドル)
- テンプレートの種類: 25種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: 〇
- 問い合わせフォーム: 〇
【参考記事】 ・ Portfolioboxの使い方と評判!メリット・デメリットを解説
4. Jimdo
Jimdoは、ドイツのホームページ作成ツールで、日本はKDDIウェブコミュニケーションズが提供しています。テンプレートを選んで、画像と文章を差し替えるだけで、Webサイトを作れます。
まず、作りたいホームページのタイプを選びます。(例えば、ポートフォリオを選びます。)
次に、テンプレートを選びます。
すると、仮のホームページが作られ、サムネイル画像が一覧で表示されます。
そして、各画像をクリックすると、画像が大きく表示されます。
なお、掲載したい作品数が多い場合には、人物、風景、植物などのように、ジャンルごとに分けて、ページに表示することで、作品が整理されます。
なお、Jimdoは契約のプランによって、日本語のフォントが用意されています。
契約のプラン | モリサワフォントの書体数 |
Free | なし |
Pro | 15書体 |
Business | 176書体 |
そのため、フォントにこだわりたい場合には、JimdoのPro、Businessを選ぶのも一つです。
◆ 基本情報
- 料金: Freeプラン 無料 Proプラン 1,200円 Businessプラン 2,600円
- テンプレートの種類: 40種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: 〇 (ドラッグ&ドロップで変更できる)
- 問い合わせフォーム: 〇
【参考記事】 ・ Jimdoの11のメリットと4つのデメリット!使い方やホームページの作り方
5. Wix
イスラエル発のツールで、Jimdoと同じく、世界中で最も利用されているホームページ作成ツールです。世界中で1憶人以上の方が利用しています。
操作方法が簡単で、かつ700種類以上のテンプレートから、好みのデザインを選べます。ポートフォリオのテンプレートも40種類近くあります。
フォトグラファーや、アーティスト、グラフィックデザイナー、イラストレーター、インテリアデザイナー、アートディレクター向けのテンプレートがあります。
掲載したい画像を登録することで、簡単に作品の一覧を見せるギャラリーページが作れます。
例えば、掲載したい作品をアップロードすることで、簡単にギャラリーが作れます。
名前やメールアドレス、電話番号など登録してほしい項目を決めることで、かんたんに問い合わせページを作れます。
また、SNSのアイコンを追加する機能もあり、FacebookやTwitterなどと連携できます。
◆ 基本情報
- 料金: フリープラン 無料、ドメイン接続プラン 500円、ベーシックプラン 900円
- テンプレートの種類: 700種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: 〇 (ドラッグ&ドロップで変更できる)
- 問い合わせフォーム: 〇
なお、Wixの使い方については、別記事でまとめています。
【参考記事】・ Wixのメリットとデメリット!使い方、デザイン、料金、セキュリティの注意点
6. Strikingly
1ページで完結するホームページをかんたんに作れるツールです。構成はシンプルで、ホーム、ポートフォリオ、実績、問い合わせなどを1枚のページに、おしゃれに表示できます。
まず、ユーザー登録をした後、テンプレートを選びます。
テンプレートを選んだ後に、仮のページが出来上がっているので、画像や文字を差し替えれば出来上がります。
また、ネットショップで販売をしたい場合には、無料版の場合、1商品のみ販売できます。具体的には、オンライン販売を開始するボタンを押します。
販売したい商品名や説明、価格、画像などを登録すれば、販売できます。
◆ 基本情報
- 料金: 無料プラン 0円、Limitedプラン 8ドル、PROプラン 16ドル
- テンプレートの種類: 29種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: 〇 (ドラッグ&ドロップで変更できる)
- 問い合わせフォーム: 〇
Strikinglyの詳細については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ Strikinglyの使い勝手と評判!使い方やテンプレート、料金を徹底解説
7. WordPress
WordPressは、Webサイトやブログを作るためのソフトウェアです。ブログを作成する機能や
ページを編集する機能を利用することで、個人向けのブログから企業のコーポレートサイトまで
幅広い分野で作られています。
3,900種類ものテンプレートがあります。
なお、前章で紹介してきたツールと異なり、レンタルサーバーを用意して、ソフトをインストールする作業が必要となります。
さらに、レイアウトを修正するためには、HTML、CSS、PHPなどの知識が必要となります。もちろんマニュアルや作り方などについて、多くのWebサイトに掲載されています。
◆ 基本情報
- 料金: 無料 (ただし、レンタルサーバーが必要)
- テンプレートの種類: 3,900種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: 〇 (HTML、CSSでの修正が必要)
- 問い合わせフォーム: 〇
【参考記事】 ・ WixとWordPressを比較!選ぶ前に知りたい6つの違い
・ 格安のレンタルサーバーを比較!おすすめ13選(Wordpress対応など)
8. Behance
Behanceは、世界中のクリエイターが作品を掲載しているSNSです。
グラフィックデザインや写真、イラスト、建築やプロダクトデザイン、アートや工芸、ゲームデザインなど、さまざまなジャンルの作品が公開されています。
トップページで一覧に表示されているクリエイターの作品から、気になる画像をクリックすると、詳細なページが表示されます。
そして、お気に入りのクリエイターをフォローしたり、メッセージを送ったりできます。
また、自分の作品を公開する場合には、プロジェクト作成ボタンを押したのち、デザインやイラスト、写真、動画などの作品を登録します。アップロードするだけで、簡単に作れます。
◆ 基本情報
- 料金: 無料
- テンプレートの種類: 1種類
- 作品の一覧表示: 〇
- レイアウトの変更: 〇
- 問い合わせフォーム: ×
まとめ
本記事は、ポートフォリオサイトを作れるおすすめのツールを7個ご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によっておすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
コンテンツを共有しながら、ブログサイトを作りたい | Tumblr |
作品の一覧を見せられるポートフォリオサイトを作りたい | Adobe Portfolio、Jimdo、Wix |
画像一枚一枚をじっくり見せたい | Adobe Portfolio、Jimdo |
作品を販売したい | Portofoliobox |
1ページ内に作品を見せたい | Strikingly |
HTMLやCSSのコーディングは得意である | WordPress |
クリエイターとSNSでつながりたい | Behance |
イラストレーターやデザイナー、カメラマンの運営に役立つ情報は別記事でまとめています。
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Writer/編集者: 松田康