エアペイとペイペイを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
ともに人気の決済サービスですが、決済方法や手数料、導入に必要な機器や導入コストに違いがあります。さらに、振込手数料や入金サイクル、サポートの充実度にも違いがあります。
そこで、エアペイとペイペイを選ぶ前に、知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、エアペイ(AirPAY)とペイペイ(PayPay)を比較し、その10の違いをご紹介します。
1. エアペイとペイペイを比較する10のポイント
エアペイ(AirPAY)とペイペイ(PayPay)を比較したところ、次の10の違いがありました。
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 決済方法
【結論】
- エアペイ: 〇 (クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など29種類)
- ペイペイ: △ (標準はペイペイ、Alipayのみ。PayCAS Mobileを利用すると、電子マネー、クレジットカードにも対応)
【比較内容】
エアペイは、クレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済など29種類の決済方法に対応しています。
◆ エアペイの決済方法
決済の種類 | 決済サービス |
クレジットカード決済 | VISA、MasterCard、アメックス、JCB、Diners Club、Discover |
電子マネー | PASMO、Suica、manaca、tolca、ICOCA、ApplePay、iD、QUICPay |
QRコード決済(エアペイQR) | d払い、ペイペイ、LINE Pay、Alipay、WeChatペイ |
また、エアペイはポイント利用として、Tポイント、Ponta、WAONPOINTに対応しています。そして、エアペイのQRコード決済(エアペイQR)で、ペイペイにも対応しています。そのため、エアペイを導入すれば、ペイペイの決済も受け付けられます。
一方、ペイペイは標準は、クレジットカード決済などには対応しておらず、QRコード決済のペイペイとAlipayに対応しています。
◆ ペイペイの決済方法
決済の種類 | 決済サービス |
QRコード決済 | ペイペイ、Alipay |
ただし、PayCAS Mobileを導入すると、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済にも対応できます。
PayCAS Mobileは、端末費用78,800円、月額費用4,000円~がかかるので、注意が必要です。なお、2024年5月27日時点で、特別セットプランを実施しており、端末費用 無料、月額費用1,980円~で利用できます。
1.2 利用できる端末
【結論】
- エアペイ: △ (iPhone、iPad)
- ペイペイ: 〇 (iPhone、iPad、Android端末)
【比較内容】
エアペイを導入するときには、iPhone、iPadが必要となります。そして、残念ながら、Android端末には対応していません。
そのため、iPhoneあるいはiPadをお持ちでない場合には、端末を購入する必要があります。
一方、ペイペイはiPhone、iPad、Android端末に対応しています。
1.3 必要な機器
【結論】
- エアペイ: △ (iPadまたはiPhoneとカードリーダーが必要である)
- ペイペイ: 〇 (iPhone、iPad、Android端末のいずれかのみ)
【比較内容】
エアペイを導入するには、iPadまたはiPhoneとカードリーダーが必要となります。
なお、iPad/iPhoneとカードリーダーは、Bluetoothで簡単に接続できます。
一方、ペイペイは、iPhone、iPad、Android端末のいずれかがあれば、他の機器を購入することなく導入できます。なお、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済にも対応する場合には、PayCAS Mobileを導入する必要があります。
1.4 導入費用
【結論】
- エアペイ: 〇 (無料) ※ キャンペーン期間中
- ペイペイ: 〇 (無料)
【比較内容】
前章で説明しましたが、エアペイを導入するには、iPadまたはiPhoneとカードリーダーが必要となります。カードリーダーについては、0円スタートキャンペーン期間中につき、無料で導入できます。
なお、ペイペイもマルチ決済端末タイプ、QRコード決済タイプともに、無料で導入できます。
1.5 決済手数料
【結論】
- エアペイ: △ (2.95%~3.24%)
- ペイペイ: 〇 (1.98%)
【比較内容】
エアペイはクレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済に対応していますが、決済方法により手数料が変わります。
決済の種類 | サービス | 決済手数料 |
クレジットカード決済 | VISA、MasterCard、アメックス、JCB、Diners Club、Discover | 3.24% |
電子マネー | PASMO、Suica、manaca、tolca、ICOCA | 2.95% |
QRコード決済 | d払い、ペイペイ、LINE Pay、Alipay、WeChatペイ | 2.95% |
一方、ペイペイは決済手数料は1.98%です。PasCAS Mibileを導入すると、2.8%の手数料が発生します。そのため、決済手数料を抑えたい場合には、ペイペイのほうが魅力的です。
1.6 振込手数料
【結論】
- エアペイ: 〇 無料
- ペイペイ: △ (当月末締めは無料。都度入金の場合は0.38%)
【比較内容】
エアペイは振込手数料は全ての銀行で無料です。ただし、ゆうちょ銀行が使えない点は注意が必要です。
一方、ペイペイは、当月末締めで(月1回の入金)の場合は無料、累計決済金額1万円以上で都度入金とする場合は0.38%(税込)が発生します。
なお、ジャパンネット銀行の場合には、振込手数料は永年で0円となっています。
1.7 入金サイクル
【結論】
- エアペイ: △ (月6回または月3回 )
- ペイペイ: 〇 (翌日あるいは翌々営業日)
【比較内容】
クレジットカード決済など、一般的な決済手段は、入金のタイミングは月1、2回です。一方、エアペイは振込回数は月6回あるいは月3回と多く、便利です。
(出典) エアペイの振り込みのスケジュール
一方、ペイペイは最短で翌々営業日(ジャパンネット銀行は翌営業日)に振り込まれます。(*1)
そのため、より短期間で入金してもらえます。
*1:当月末締めあるいは、累計の決済金額が1万円以上である場合
1.8 サポート体制
【結論】
- エアペイ: △ (年中無休。問合せ時間は9:30-23:00)
- ペイペイ: 〇 (年中無休。24時間対応)
【比較内容】
エアペイは、電話やWebフォーム、チャットで問合せができます。電話で問合せをする場合には、
9:30-23:00に問合せが可能で、年中無休で対応してもらえます。
一方、ペイペイは、年中無休かつ24時間対応で問合せできます。
そのため、深夜に営業をする店舗は、ペイペイのほうが助かります。ただ、大半の店舗にとっては、サポート時間としては、差異がないといえます。
1.9 支払いのスピード
【結論】
- エアペイ: 〇 (電子マネーなど支払い方法が多様で、決済のスピードが速い)
- ペイペイ: △ (一律にQRコードをスキャンをするため、決済のスピードが遅い)
【比較内容】
エアペイは、前章でお伝えした通り、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済と多様な決済方法があります。レジの混雑時でも、電子マネーなど決済スピードは速いです。
一方、ペイペイは、お客様がQRコードを読み取り、金額を入力してから会計が完了するという流れのため、決済に時間が掛かります。
【出典: PayPayホームページ】
1.10 身分証明書の提示
【結論】
- エアペイ: 〇 (提示は必要ない)
- ペイペイ:
△→〇(3万円以上の決済は身分証明書の提示が必要)→提示は必要ない
【比較内容】
エアペイは、決済をするときに身分証明書の提示は必要ありません。ただし、決済方法ごとに限度額が決まっています。
決済方法 | 上限額 |
クレジットカード | カード会社による |
交通系電子マネー | 2万円 |
iD | 3万円 |
QUICPay | 2万円 |
【出典: 決済金額の上限、他決済方法との併用】
一方、ペイペイは3万円以上の支払いの場合は、身分証明書の提示が必要となります。→ セキュリティ対策がされているため、必要ありません。
◆ 身分証明書の例
- 運転免許証・日本国パスポート・外国パスポート・マイナンバーカード・特別永住者証明書・在留カード・健康保険証・学生証のいずれか
【出典: ペイペイ 3万円以上お支払いの時の留意点】
2. エアペイとペイペイの比較表
エアペイとペイペイの違いを比較表にまとめました。
エアペイ(AirPAY) | ペイペイ(PayPay) | |
決済方法 | 〇 (クレジットカード、電子マネー、QRコード決済) |
△ (ペイペイ、Alipayのみ) |
利用できる端末 | △ (iPhone、iPad) |
〇 (iPhone、iPad、Android端末) |
必要な機器 | △ (iPadまたはiPhoneとカードリーダー) |
〇 (iPhone、iPad、Android端末) |
導入費用 | 〇 (無料) |
〇 (無料) |
決済手数料 | △ (2.95%~3.24%) |
〇 (1.98%) |
振込手数料 | 〇 (無料) |
△ (月末は無料。都度入金は105円) |
入金サイクル | △ (月6回または月3回 |
〇 (翌日あるいは翌々営業日) |
サポート | △ (年中無休。問合せ時間は9:30-23:00) |
〇 (年中無休。24時間対応) |
支払いのスピード | 〇 (決済スピードは速い) |
× (決済スピードは遅い) |
身分証明書の提示 | 〇 (身分証明書の提示は不要) |
(身分証明書の提示は不要) |
ホームページ | エアペイ | ペイペイ |
エアペイ、ペイペイのキャンペーン・詳細情報
エアペイやペイペイのキャンペーンや詳細情報をまとめました。
◆ エアペイ(AirPAY)
0円スタートキャンペーンを実施しています。リーダー台が0円となります。
◆ エアペイのアプリのインストール
◆ ペイペイ(PayPay)
初期導入費、決済手数料、入金手数料が0円のキャンペーンを行っています。
◆ PayPay(IOS)のインストール
◆ PayPay(AndroidOS)のインストール
エアペイ、ペイペイの申し込み
エアペイやペイペイの申し込み方法をご紹介します。
◆ エアペイ
エアペイのトップページの「申込む」ボタンを押してください。
◆ ペイペイ
PayPayの加盟店向けページから、「無料でお店に導入する」をクリックします。
まとめ
本記事は、エアペイ(AirPAY)とペイペイ(PayPay)を比べ、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、どちらのサービスを使うべきか変わります。
求める内容 | おすすめのサービス |
クレジットカード決済、電子マネーにも対応したい | エアペイ |
Android端末で利用したい | ペイペイ |
手数料を安くしたい | ペイペイ |
入金サイクルは短いほうがいい | ペイペイ |
支払いスピードは速いほうがいい(お会計がスムーズなほうがいい) | エアペイ |
また、決済サービスだけでなく、レジを導入したい場合には、エアレジというアプリがあります。
エアペイと同じリクルートが提供するアプリで、無料でPOSレジを導入できます。
【参考記事】・ エアレジの使い勝手と評判!使い方や手数料など、メリットとデメリットを紹介
なお、エアペイ、ペイペイ以外の他の決済サービスに関する情報は別記事でまとめています。
【参考記事】・ キャッシュレス決済サービスの比較とおすすめ32選!導入コスト、手数料
・ QRコード決済の比較とおすすめ10選!導入方法やコスト、手数料(比較表付)
・ 楽天ペイとAirペイを比較!選ぶ前に知りたい7つの違い
・ ペイペイとLineペイを比較!利用する前に知りたい7つの違い
・ エアペイの使い勝手と評判!手数料や個人の利用条件、デメリットなど
・ PayPayのメリット、デメリット!導入費用、手数料、審査、導入方法を解説!
・ STORESターミナル(コイニー)とエアペイを比較!
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Writer/編集者: 松田康