BASEとShopifyを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
テンプレートの数やカスタマイズのしやすさ、集客のしやすさに違いがあります。さらに、日本語表記への対応や、オリジナルグッズの販売のしやすさ、月額費用や手数料にも違いがあります。
そこで、BASEとShopifyを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、BASEとShopifyを7つのポイントで比較し、その違いをご紹介します。
1. BASEとShopifyを比較する7つのポイント
ネットショップ作成ツールのBASEとShopifyを比較した場合、7つの違いがあります。
それぞれの違いを詳細にご紹介します。
1.1 月額費用
【結論】
- BASE: 無料
- Shopify: 月額33ドル、92ドル、399ドル
【比較内容】
BASEは、無料でネットショップを作れます。さらに月額費用などの固定費用も発生しません。そのため、手軽に始めたい方におすすめのネットショップ作成ツールです。
なお、料金プランは2つあります。
料金プラン | スタンダード | グロース |
月額費用 | 無料 | 年払い 16,580円/月 月払い 19,980円/月 |
手数料 | 決済手数料 3.6%~+40円+サービス利用料3% | 決済手数料2.9% |
一方、Shopifyは有料のツールで、3つの料金プランが用意されています。
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額料金 | 33ドル | 92ドル | 399ドル |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
ギフトカード | 〇 | 〇 |
そのため、月額費用を抑えたい方は、BASEがおすすめです。
1.2 手数料
【結論】
- BASE: 6.6%~+40円
- Shopify: 3.25%~3.4%
【比較内容】
BASEは、注文あたり3.6%~+40円のBASEかんたん決済手数料と、3%のサービス利用料が発生します。そのため、1回の注文あたり6.6%~+40円の手数料が発生します。
BASEの手数料(決済手数料とサービス手数料)
料金プラン | スタンダード | グロース |
月額費用 | 無料 | 年払い 16,580円/月 月払い 19,980円/月 |
手数料 | 決済手数料 3.6%~+40円+サービス利用料3% | 決済手数料2.9% |
一方、Shopifyは、クレジットカードの決済手数料が発生します。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額費用 | 33ドル | 92ドル | 399ドル |
日本のクレジットカードの決済手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
アメックス | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
JCB | 4.15% | 4.1% | 4.05% |
どちらのほうが手数料が高いかを比べるため、毎月30,000円の売上の場合と、毎月300,000円の売上の場合で、シミュレーションをしてみました。
毎月30,000円の売上の場合(3,000円の商品が10個売れた場合)
◆ BASEとShopifyの手数料
BASEの手数料 | 2,380円~ | (計算式)30,000円×(3.6%~+3%)+10×40円 |
Shopifyの手数料 | 1,020円 | (計算式)30,000円×3.4% |
Shopifyの月額費用が33ドルがかかるため、BASEのほうが安い
毎月300,000円の売上の場合(3,000円の商品が100個売れた場合)
◆ ShopifyとBASEの手数料
BASEの手数料 | 23,800円~ | (計算式)300,000円×(3.6%~+3%)+100×40円 |
Shopifyの手数料 | 10,200円 | (計算式)300,000円×3.4% |
Shopifyは、月額費用が33ドルかかるが、BASEの手数料が高い。そのため、Shopifyのほうが安い。
以上のことから、月の売上が30,000円程度の副業レベルの場合には、BASEはおすすめです。一方、月の売上が300,000円程度の場合には、Shopifyがおすすめといえます。
1.3 テンプレートの数
【結論】
- BASE: 〇 (17種類の無料のテンプレート。84種類の有料のテンプレートがある)
- Shopify: 〇 (81種類のテンプレート)
【比較内容】
BASEは、無料のテンプレートが17種類あります。シンプルなデザインが多く、初期費用をかけたくない方はこちらで始めるのも一つです。
なお、有料のテンプレートがあり、5,000円~14,800円で購入できます。雑貨やアパレル、アクセサリー、フードなど業種に特化したテンプレートもあります。
一方、Shopifyは、業種別にテンプレートがあり、全部で81種類あります。なお、無料のテンプレートが9種類あり、手軽に始める方は、こちらのテンプレートから始めるのも一つです。
また、より本格的に始めたい方は、有料のテンプレートは110ドルから180ドルで買えます。
テンプレートは、ジュエリー・アクセサリー、電化製品、家具、ホーム・ガーデン、衣料品、レクリエーション、食品といったテーマで探せます。
1.4 テンプレートのカスタマイズ
【結論】
- BASE: △ (レイアウトを直すときは、HTML編集が必要となる)
- Shopify: 〇 (レイアウトを変更する機能がある)
【比較内容】
BASEはテンプレートを適用した後、背景の画像や色などは変更できます。
ただし、レイアウトを変更したい場合には、「HTMLの編集」を行う必要があります。HTMLに関する知識がある方であれば、特に問題なく、自由にレイアウトを変更できます。
一方、Shopifyは、1行に掲載する商品数や行数などを画面上で変更できます。そのため、HTMLの知識がなくても、レイアウトを変更できます。
さらに、TOPページに、スライドショーや動画を加えられます。
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
#shopify の商品メディアにYouTubeのリンク貼れるやん。
めちゃ便利!— bisousxx (@JesuisAurorexx) January 25, 2022
1.5 日本語表記
【結論】
- BASE: 〇 (国産のツールなので、日本語対応は十分にされています)
- Shopify: △ (追加でインストールするアプリは日本語対応が不十分です)
【比較内容】
BASEは国産のツールであるため、日本語対応は十分にされています。
一方、Shopifyはカナダのオタワにある会社が運営しているツールであるため、標準的な機能は日本語対応がされています。
しかし、追加でインストールするアプリが日本語対応されていません。
また、追加インストールできるアプリの中には、メルマガを配信できるツールや、お客様のレビューを表示できるツールなどがあります。
そのため、英語に対する苦手意識が強い方は、手間取る可能性があります。
1.6. オリジナルグッズ
【結論】
- BASE: 〇 (オリジナルのグッズを制作できるサービスと連携している)
- Shopify: × (グッズ制作ツールと連携はしていない)
【比較内容】
オリジナルグッズを制作して、販売をする際に、オリジナルグッズ制作サービスと連携をしていると、発注・出荷などの作業が楽になります。
Tシャツやスマートフォン、マグカップやノートなどを制作し、販売できます。
◆ 連携しているサービス
連携サービス | 特徴 | 制作できる商品 |
pixivfactory | 初期費用無料で、1個から作れます。 | トートバッグ、サコッシュ、缶バッジ、ステッカー、マグカップなど |
monomy | スマホのアプリでをデザインし、購入されるとインセンティブがもらえます。 | アクセサリー |
オリジナルプリント.jp | デザインのテンプレートを選び、文字を入れるだけで作れます。 | Tシャツ、マグカップ、タオルなど |
一方、Shopifyは、国内のオリジナルグッズ制作サービスとは連携していません。なお、海外のオリジナルグッズ制作サービスとは連携しており、Printful、Lulu Xpressなどと連携しています。
1.7 越境ECへの対応
【結論】
- BASE: △(英語、日本語に対応)
- Shopify: ◯ (21言語に対応)
【比較内容】
経産省の電子商取引に関する市場調査によると、中国の日本からの越境ECの市場規模は、1兆6,558 億円となっています。
【出典】経産省の電子商取引に関する市場調査 P106
とくに購入している商品としては、化粧品、健康商品、食品、家電、衣料が挙げられています。
【出典】経産省の電子商取引に関する市場調査 P108
BASEは、英語と日本語にのみ対応しています。それ以外の言語に対応していません。
一方、Shopifyは、21の言語に対応しており、中国語 (簡体字)、中国語 (繁体字)、チェコ、デンマーク語、オランダ語、英語、フィンランド、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル語 、スペイン語、スウェーデン、タイ語、トルコ、ベトナム語にも対応しています。
そのため、越境ECを視野に入れて、中国語を含めた多言語に対応したい場合は、Shopifyはおすすめです。
2. BASEとShopifyの比較表
BASEとShopifyの機能や料金を比較しました。
BASE | Shopify | |
月額費用 | 無料 | 月額33ドル、92ドル、399ドル |
手数料 | 6.6%~+40円 | 3.25%~3.9% |
テンプレートの数 | 17種類(無料)84種類(有料) | 72種類 |
テンプレートの変更しやすさ | △ (HTML編集が必要な場合) |
〇 (レイアウトを変更する機能があり) |
日本語表記 | 〇 (全てのアプリで日本語対応) |
△ (アプリの日本語化が不十分) |
オリジナルグッズ | 〇 (グッズ制作サービスと連携) |
× (グッズ制作サービスと連携ない) |
越境ECへの対応 | △(英語、日本語に対応) | ◯ (21言語に対応) |
まとめ
本記事は、BASEとShopifyを比較し、その違いをご紹介しました。おさらいをすると、求める内容によっておすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
月額の固定費用を抑えたい | BASE |
手数料を抑えたい | Shopify |
英語に苦手意識がある | BASE |
レイアウトを画面上で変更したい | Shopify |
オリジナルのグッズを売りたい | BASE |
なお、BASE、Shopifyに関する情報は別記事で、より詳細にまとめています。
【参考記事】 ・ BASEの使い方と評判!メリットとデメリット、手数料を解説!
・ Shopifyの使い方と評判!メリットとデメリット、手数料を徹底解説!
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Writer/編集者: 松田康