ConoHaのVPSとさくらのVPSを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
ディスクの性能やバックアップの仕方、支払方法、プランの変更のしやすさに違いがあります。また、料金体系が異なるため、トータルコストで比較、検討したいところです。
そこで、ConoHaのVPSとさくらのVPSを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事では、ConoHaのVPSとさくらのVPSを比較し、その8つの違いをご紹介します。
1. ConoHa VPSとさくらのVPSを比較する8つのポイント
ConoHa VPSとさくらのVPSを比較したところ、次の8つの違いがありました。
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 ディスクの種類
【結論】
- ConoHa VPS: △ (SSDのみ選べる)
- さくらのVPS: 〇 (SSDとHDD両方を選べる)
【比較内容】
ConoHaのVPSは、全てのプランでSSDのみを利用できます。
一方、さくらのVPSは、用途に応じて、SSDあるいはHDD(ハードディスク)を選べます。なお、SSDであれば、ConohaのVPSとほぼ同じディスク容量です。
1.2 料金体系
【結論】
- ConoHa VPS: 〇 (月額費用が620円~6680円)
- さくらのVPS: 〇 (月額費用が585円~)
【比較内容】
初期費用は、ConoHa VPSは無料ですが、さくらのVPSは1,080円~4,320円と発生します。
なお、月額費用はほぼ同額です。
◆ ConoHa VPSの料金プラン(初期費用:無料)
プラン名 | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB |
月額費用 | 620円 | 880円 | 1,680円 | 3,280円 | 6,680円 |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア |
SSD | 30GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
◆ さくらのVPSの料金プラン(初期費用:1,080円~4,320円)
プラン名 | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB |
月額費用 | 585円 | 800円 | 1,580円 | 3,200円 |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア |
SSD | 20GB | 30GB | 50GB | 100GB |
1.3 自動バックアップ
【結論】
- ConoHa VPS: 〇 (三世代まで自動バックアップ)
- さくらのVPS: × (自動バックアップに対応していない)
【比較内容】
ConoHa VPSは、自動バックアップに対応しており、3世代分のデータを安全に保管できます。
一方、さくらのVPSは、自動バックアップに対応していないため、手動でダウンロードする必要があります。データをダウンロードし忘れた場合、リカバリが出来ない可能性があります。
1.4 支払い方法
【結論】
- ConoHa VPS: 〇 (クレジットカード、コンビニ払い、PayPal、Amazonなど)
- さくらのVPS: 〇 (クレジットカード、銀行振込、口座振替、請求書払い)
【比較内容】
ConoHa VPSの支払い方法は3つあります。
- クレジットカード払い
- ConoHaチャージ
- ConoHaカード
ConoHa VPSはクレジットカードを持たない方向けに、ConoHaチャージと、ConoHaカードという支払い方法があります。ConoHaチャージは、Amazon、コンビニ払い、銀行振込、PayPal、Alipayなどで入金できます。一方、ConoHaカードはAmazonなどで購入し、利用できます。
一方、さくらのVPSの支払い方法は4つあります。
- クレジットカード
- 銀行振込み
- 自動口座振替
- 請求書払い
銀行振込と請求書払いでは、手数料が発生するので、クレジットカードあるいは自動口座振替のほうがコストを抑えて利用できます。
1.5 プランの変更のしやすさ
【結論】
- ConoHa VPS: 〇 (サーバーのスペックの上げる/下げることが可能)
- さくらのVPS: △ (サーバーのスペックを上げることのみ可能)
【比較内容】
ConoHa VPSは、利用状況に応じて、上位プランに変更して、簡単にディスクやCPU、メモリを増やせます。また、下位プランへの変更も簡単で、ディスクやCPU、メモリを減らせます。
一方、さくらのVPSは上位プランへの変更は簡単にできますが、下位プランへの変更はできません。そのため、利用状況によっては、余計な出費が発生する可能性があります。
1.6 利用できるOS
【結論】
- ConoHa VPS: 〇
△(WindowsOSに対応 ※ 2018年4月より対応) - さくらのVPS: 〇 (WindowsOSも対応)
【比較内容】
ConoHa VPSは、9つのOSに対応していますが、WindowsOSに対応していません。 WindowsOSにも対応するようになりました。(2018年5月7日追記)
◆ ConoHa VPSの対応OS
対応OS | バージョン |
CentOS | 7.4 (64bit) / 7.3 (64bit) / 7.2 (64bit) / 7.1 (64bit) / 6.9 (64bit) / 6.9 (32bit) / 6.8 (64bit) / 6.8 (32bit) / 6.7 (64bit) / 6.7 (32bit) / 6.6 (64bit) / 6.6 (32bit) |
Ubuntu | 16.04 (64bit) / 16.04 (32bit) / 14.04 (64bit) / 14.04 (32bit) |
Debian | 9.0 (64bit) / 8.7 (64bit) / 8.7 (32bit) / 7.11 (64bit) / 7.11 (32bit) |
FreeBSD | 10.3 (64bit) / 10.3 ZFS (64bit) |
Fedora | 26 (64bit) |
openSUSE | 42.2 (64bit) |
Arch Linux | 20170710 (64bit) |
NetBSD | 7.1 (64bit) |
OpenBSD | 6.0 (64bit) |
【参考記事】 ・ ConoHa for Windows Serverの使い勝手と評判!便利な点と不便な点
一方、さくらのVPSは、WindowsOSを含めて8つのOSに対応しています。
◆ さくらのVPSの対応OS
対応OS | バージョン |
CentOS | 7(64bit) / 6(64bit) |
Ubuntu | 16.04 (64bit) / 14.04 (64bit) |
Debian | 9 (64bit) / 8 (64bit) |
FreeBSD | 11 (64bit) / 10.3 (64bit) |
Fedora | 26 (64bit) |
openSUSE | 42.2 (64bit) |
Scientific Linux | 7 (64bit) / 6 (64bit) |
Windows Server | 2016 / 2012R2 |
【出典: さくらのVPS 、さくらのVPS(Windows版)】
1.7 ディスク容量
【結論】
- ConoHa VPS: △ (100GBが上限である)
- さくらのVPS: 〇 (400GBまで利用できる)
【比較内容】
ConoHaのVPSは、全てのプランで最大100GBとなります。
そのため、複数のWebサイトを開設したり、動画や大量の画像を利用するなどの理由で、100GB以上の容量が見込まれる場合には注意が必要です。
一方、さくらのVPSはプランを変えることで、SSDであれば最大100GBまで、HDDであれば最大400GBまで利用できます。
1.8 スマホアプリ
【結論】
- ConoHa VPS: 〇 (スマホからサーバーを監視できる)
- さくらのVPS: × (スマホアプリはない)
【比較内容】
ConoHaのVPSは、スマホアプリが用意されています。サーバー情報やステイタス、アクセス情報などをチェックできます。
さらに、事前に設定した値を超えたら、スマホにプッシュ通知する機能があるため、トラブルを未然に防げる可能性が高まります。
一方、さくらのVPSはスマホアプリは用意されていません。
2. ConoHa VPSとさくらのVPSの比較表
ConoHaのVPSとさくらのVPSを比較表にしました。
ConoHa VPS | さくらのVPS | |
ディスクの種類 | × (SSDのみ) | 〇(HDD,SSD選択可) |
料金体系 | 〇(初期費用なし。月額費用安い) | 〇(初期費用あり。月額費用安い) |
自動バックアップ | 〇(可能) | ×(不可) |
支払い方法 | クレジットカード払い ConoHaチャージ ConoHaカード |
クレジットカード 銀行振込み 自動口座振替 請求書払い |
プランの変更のしやすさ | 〇(上位・下位プラン変更可) | ×(上位プランのみ変更可) |
利用できるOS | 〇(WindowsOS利用可) | 〇(WindowsOS利用可) |
ディスク容量 | ×(最大100GB) | 〇(最大400GB) |
スマホアプリ | 〇(スマホアプリあり) | ×(スマホアプリ無し) |
まとめ
本記事では、ConoHa VPSとさくらのVPSを、料金体系やディスク容量、利用できるOS、プランの変更のしやすさ、支払方法などの観点から比較しました。
ConoHaVPSは、料金は安めで、自動バックアップが利用できますが、ディスク容量に上限があります。一方、さくらのVPSは料金は安めで、かつ、ディスク容量が最大400GB使えます。
なお、ConoHa VPSとさくらのVPSのメリット・デメリットについては別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ ConoHaのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
・ さくらのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
500mailsのFacebookやTwitterでは、起業・副業に役立つ情報を配信しています。 是非「いいね!」をして最新情報をチェックしてください
Writer/編集者: 松田康