ネットショップを開業するにあたり、どのようなセキュリティ対策が必要でしょうか。
お客様の個人情報を保護するために、ウイルス対策ソフトはもちろん、暗号化通信の利用やデータ消去ツール、シュレッダーなどが必要です。
個人情報の入手、保管、廃棄の一連の流れで、情報漏洩が発生するリスクがないかをチェックし、その対策を打ちます。
そこで、ネットショップの運営をする前に知っておきたいセキュリティ対策をまとめました。
本記事では、ネットショップを開業時の7つのセキュリティ対策をご紹介します。
1. ネットショップに必要な7つのセキュリティ対策
ネットショップを運営するときに、必要なセキュリティ対策は7つあります。
- SSL(暗号化通信)を導入する
- シュレッダーを用意する
- ウイルス対策ソフトを導入する
- 不要なソフトはインストールしない
- ワイヤーロックなどを取り付ける
- 廃棄時は、データを完全に消去する
- パスワードを設定する
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 SSL通信(暗号化通信)
SSL通信(暗号化通信)とは、インターネット上の通信を暗号化する技術です。
ネットショップの場合、お客様に、顧客名や住所、クレジットカード番号などを入力してもらう場合もあるため、通信を暗号化する必要があります。
また、ネットショップ作成ツールのなかには、カート内のページだけでなく、トップページや商品ページなどサイト全体をSSL化するサービスもあります。
【出典:カラーミーショップのSSL通信】
【参考記事】 ・ ネットショップの比較!比較表付き【2020年】
1.2 情報漏洩対策
お客様の台帳は勿論、商品を発送するときに同梱する納品書や請求書には、お客様の個人情報が記載されています。これらの書類を捨てる場合には、そのままゴミ箱に捨ててはいけません。
シュレッダーにかけ、情報を判断できないようにしてから捨てます。
1.3 ウイルス対策ソフト
ネットショップを運営するときには、2、3台のパソコンを駆使し、さらにお客さま対応を行うためにスマートフォンやタブレットなどを使う方も多いと思います。
この場合、ウイルス対策ソフトは業務で使うパソコン全てと、スマートフォン、タブレットにインストールする必要があります。
そのため、ウイルス対策ソフトは、複数台に使用できるものを選びましょう。
代表的なウイルス対策ソフトは次の2種類があります。
◆ ノートン
シマンテックが提供するウイルス対策ソフトです。パソコンだけでなく、スマートフォン、タブレットも保護できます。導入して間違いのないウイルス対策ソフトの一つです。
◆ ウイルスバスター
日本で最も多く利用されているウイルス対策ソフトです。有害と判断されたWebサイトへのアクセスを遮断できます。パソコン、スマートフォン、タブレットにインストール可能です。
1.4 不要ソフト
フリーソフトのなかにはウイルスが混入されている場合もあります。そこで、仕事で使うパソコンには、業務で使わない不要なソフトは極力インストールしないようにします。
使いたいフリーソフトがある場合、窓の杜やベクターなど、信頼できるサイトから入手します。
1.5 盗難
パソコンは物理的に持ちだせないように、鍵のついたロッカーにいれる、あるいはワイヤーロックなどを付け、盗難されないようにします。
1.6 完全消去
仕事で使っていたパソコンを廃棄するときには、中のデータは完全に削除します。ファイルをゴミ箱に捨てたり、ハードディスクをフォーマットしただけでは、データは完全に消去されません。
そこで、完全ハードディスク抹消のような専門のソフトを利用するほうがいいでしょう。
完全ハードディスク抹消16
株式会社ジャングルが提供するハードディスク抹消用のソフトウェアです。ハードディスクを選択し、抹消処理の実行と画面の指示に従うだけで、確実にデータを削除できます。
1.7 パスワード
業務で使うパソコンや、スマートフォン、タブレットには、ログイン用のパスワードを設定するようにしましょう。
また、外出先でパソコンから一時離れるときは、他の人がパソコンを操作できる状態にしないようにするため、ロックをかけるように してください。
といっても、いちいち席をはずすときにパソコンの電源を切ったり、サインアウトを実行したりするのは大変だとおもいます。ノートパソコンの場合には、忘れずにカバーを閉じることで、スリープの状態になります。スリープの解除してパソコンの操作をするためには、パスワードの入力が必要なのでパスワードを知らない他人はパソコンを使えません。
席を外すときは、カバーを閉じることを習慣にしてみてください。
【参考】 ネットショップ運営者が抱えるセキュリティのリスク
ネットショップを始めるときに注意したい代表的なセキュリティ上のリスクを挙げます。
- ウイルスソフトにより、情報が漏えいした
- メールにウイルスが添付された
- 廃棄した書類から、個人情報が漏えいした
- パソコンを廃棄したら、個人情報が漏えいした
ネットショップの運営者にとって、最も守りたい情報は、お客様の個人情報です。お客様の氏名やメールアドレス、住所などの個人情報は重要です。
この情報を入手し、保管、廃棄する一連の流れで、情報漏洩するリスクを洗い出し、その対策を打ちます。
まとめ
本記事では、ネットショップ初心者向けにセキュリティ対策をご紹介しました。ご参考になれば幸いです。
【参考記事】 ・ ネットショップの比較!比較表付き!集客力、機能、手数料で比べる
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Writer/編集者: 松田康