セミナーを成功させるために、企画の段階で、決めておきたいポイントは何でしょうか。
セミナーを開催する目的やテーマ、講演時の大枠のストーリーを決めると、集客に成功しやすくなります。では、具体的に、どのようなポイントを押さえておく必要があるのでしょうか。
本記事は、セミナーを企画する段階で押さえたい3つのポイントをご紹介します。
1. セミナーの目的
セミナーを企画するときには、まず、セミナーの目的を決める必要があります。セミナーを開催して、達成したいことを決めます。
例えば、次のような目的があります。
- 見積りの依頼が〇件発生する
- お試しやサンプルの申込が〇件発生する
- 〇個の商品が売れる
たとえば、見積りの依頼があることをゴールとするならば、「商品を購入後、どういったメリットがあるのか」を説明する必要があります。
一方、資料請求をゴールとするならば、商品の説明は概要にとどめ、お客様への問題提起などに、説明の時間を掛ける必要があります。
セミナーの目的に応じて、セミナーで伝えるべき情報が変わります。そのため、まずセミナーを開催して何を達成したいのかを決めます。
2. テーマ
セミナーの成否の鍵はテーマです。
集客だけを目的とする場合、広めのテーマのほうが集めやすいのですが、代わりに来場者は想定した顧客とずれる可能性がでます。一方、テーマが絞り込みすぎると、集客が難しくなります。
また、次のような観点で考えると、集客しやすいテーマが見つかることがあります。
- 近未来の状況
- 一般的な顧客の課題と解決策
- 業界の動向
- 法改正などの時事ネタ
自社が展開している商材と、上記テーマとを組み合わせてテーマを設定してみます。
例えば、相続税対策のコンサルティングをされている税理士の方であれば、タワー型マンション購入時の相続税対策 など、時事ネタを盛り込むことで集客しやすくなります。
3. セミナーのストーリー
1で決めた目的を達成するため、お客様がどんな心理になっていればいいのかを分析します。
例えば、お客様にサンプル品の申込みをいただくためには、お客様に次のような状態になっていただく必要があります。
- 商品の必要性を理解する
- 他の商品と比べて優れている点も理解する
- あとは使用感をチェックしたい
上記のような心理状態になってもらうために、セミナーのストーリーを構成していきます。そのために、来場者がどのような知識をもち、何を知りたがっているのかを分析します。
たとえば、次のような手順でストーリーを作ります。
- 講義を通じて読者になってもらいたい状態を考えます。(ゴールを決めます)
- 受講者の状態を分析します。(受講者はどんな人で、何を知りたがっているか分析します)
- どんな順番に、何を伝えるかを考えます。そのときに受講者の想定される反応を考えます。
- 3を通じて、1が実現できるかを考えます。
次のような体裁でメモ書きをして、ストーリーを作ってみましょう。
◆ シナリオ (ラフ案)
・ セミナーのゴール(例): 受講者は、〇〇を理解し、〇〇を購入したいと思っている
・ 今の受講者の状態(例): 受講者は、〇〇に興味があるが、〇〇に関する知識がない
No | テーマ | 伝える情報 | 読者の想定される反応 |
1 | 自己紹介、セミナーの概要 | 自己紹介、セミナーのメリット | ためになりそうなセミナーだ!聞いてみよう! |
2 | 問題提起 | よくある悩み | こういう悩みは確かにある。どうしたらいいのか? |
3 | 解決策の提示 | 解決策 | いい解決策だ。でも、デメリットはないのか? |
・・・ | |||
上のような表を、メモ書きでいいので書いてみます。
まとめ
成功するセミナー作りに向けて企画段階で考えたい3つのポイントをご紹介しました。3つのポイントを実践することで、セミナーの目的を達成できる可能性が高まります。
なお、セミナーの集客・運営に関してお役立ち情報を掲載しています。ぜひご覧ください。
【参考記事】 ・ セミナー開催の前日までに準備する物 ~チェックリストあり~
・ セミナーの受講者に送る案内メール ~送り方と文例~
・ セミナー・講師プロフィールの書き方 ~セミナーの集客術~
・ セミナー集客チラシ作り方 ~かんたんに作れる!便利な技~
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Writer/編集者: 松田康