Amazonの運用代行サービスを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
広告の出稿や商品ページの作成、商品の撮影をしてくれるサービスや、元アマゾンの社員がコンサルティングするサービス、出荷や在庫管理などショップの運営を代行するサービスがあります。
さらに、成果報酬型のサービスや、個人に低コストに依頼できるサービスもあります。そこで、Amazonの運用代行サービスを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、Amazonの運用代行サービス8選を比較し、その違いをご紹介します。
Amazonの運用代行サービスの選び方
Amazonの運用代行サービスを選ぶにあたり、チェックしたいポイントは5つあります。
- 何を依頼できるか。（広告の出稿、商品ページの改善、撮影、出荷、在庫管理）
- どのような方法で依頼できるか。（チャット、メール、電話）
- Amazon以外のショップも依頼するか。（楽天、Yahoo!）
- 運用のノウハウを共有する仕組みはあるか。
- いくらで依頼できるか。（月額費用、初期費用、成果報酬費用）
上記視点で、おすすめのサービスは8個あります。
それぞれを詳細にご紹介します。
1. itsumo（いつも.）
Amazonの広告の運用や、ページ改善の運営代行をしてくれます。
広告としては、検索結果の上に表示されるスポンサーブランド広告、下に表示されるスポンサープロダクト広告や、商品詳細ページに表示されるスポンサーディスプレイ広告を行います。
また、売上を上げるには、広告の配信だけでなく、商品ページの改善も必要との視点から、商品ページ内のキーワード対策、レビュー対策、画像や動画の制作を支援してくれます。
また、店舗の振り返りに必要なレポートも提出してくれます。
◆ サポート内容
| サポート | ライト | スタンダード | プレミアム |
| 広告配信戦略 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 目的別予算設計 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 広告出稿 | 〇 | 〇 | 〇 |
| キーワード選定 | 〇 | 〇 | 〇 |
| キーワード毎の入札単価の設定・調整 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 費用対効果分析・検証 | 〇 | 〇 | 〇 |
| SEO対策 | – | 〇 | 〇 |
| 転換率対策 | – | 〇 | 〇 |
| セット品展開提案 | – | 〇 | 〇 |
| セール対応 | – | 〇 | 〇 |
| カート相乗り | – | 〇 | 〇 |
| レビュー対策 | – | 〇 | 〇 |
| 画像加工・制作 | – | 〇 | 〇 |
| 動画制作 | – | – | 〇 |
◆ 依頼の流れ
- 問い合わせ・プランの相談
- 見積り兼発注書の送付
- サービス開始、ヒアリング（注力商品、対策方針の連絡）
- レポート、定例ミーティング
◆ 料金
未公開
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）（*1）： 〇
- サポート： チャット、電話
- 社内の担当者の育成： 〇（運用のノウハウを教育するサービスがある）
*1：Amazonセラー向けに、公認外部サービスプロバイダーを紹介するネットワーク
【出典】：Amazon Service Provider Network
2. そばに
Amazonの運用代行サービスで、アカウントの運用、広告の運用、画像の作成や商品ページの作成、越境ECの支援をしています。
アカウント運用代行では、SEO対策やレビューの管理、在庫状況や売上、広告の分析を行い、レポートによるフィードバックをしてくれます。
◆ サポート内容
| 種類 | サポート内容の例 |
| アカウント運用代行 | SEO対策、レビュー管理、売上、広告の分析 |
| 広告運用代行 | 広告運用計画、キーワード分析、商品ページの改善、レビュー施策、入札単価調整 |
| 商品カタログ画像作成 | 商品カタログ用の写真撮影、画像編集 |
| 商品ページ作成代行 | SEO対策、商品ページの作成 |
| 越境販売支援 | 競合状況の調査、初期設定の代行、インポーターの紹介、物流サポート |
◆ 依頼の流れ
- 問い合わせ
- 日程の連絡
- 相談
◆ 料金
- アカウント運用代行サービス
| プラン | ライト | スタンダード | プレミアム |
| 最低月額 | 50,000円 | 150,000円 | 要相談 |
| 売上歩合 | – | 1〜6% | 要相談 |
| 対応商品数 | 〜5点 | 〜300点 | 制限なし |
| サポート | チャット | チャット・電話 | チャット・電話 |
- 広告運用代行サービス： 月額広告費の10〜20％ ※最低運用費用：50,000円
- 商品カタログ画像作成サービス： 50,000円～
- 商品ページの作成サービス： 50,000円～
- 越境販売支援サービス： 300,000円
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）： 〇（出典：PR TIMES）
- サポート： チャット、電話
- 社内の担当者の育成： 〇（運用のノウハウを教育するサービスがある）
3. ココナラ
個人のスキルを売り買いできるサイトで、個人にAmazonの運用代行を依頼できます。
Amazon広告の運用を代行できたり、出品準備の代行、ブランド申請の代行、SEO対策、商品ページの見直し、データ分析など、さまざまな作業を依頼できます。
出品者の実績や口コミを確認し、気に入った方がいる場合には、問合せをして、見積もりを入手してから、発注を依頼します。
◆ サポート内容
- Amazonのブランド申請とブランド登録
- Amazon広告の運用方法レクチャー
- Amazonの出品準備の代行（アカウント設定、商品登録、送料設定、販促設定）
- SEO対策
- クーポン運用
- ショップページの最適化、データ分析・レポート
- マーケティング戦略、ご予算に応じた広告運用、イベント対策
- 広告に関する分析、打開策の提案
◆ 依頼の流れ
- 出品者の選定
- 出品者への問い合わせ、見積もりの入手
- 支払い（クレジットカードで支払い）
- 作業依頼
- 納品
- 評価コメントの記入
◆ 料金
出品者による（5,000円～75,000円）
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）： -
- サポート： ココナラの画面上のメッセージ
- 広告の手法： 出品者による
- 社内の担当者の育成： 出品者による
4. ラクぽち
Amazonや楽天、Yahoo!のECサイトの運営を代行してくれるサービスです。
商品の登録や、TOPページの制作、ストアの設定、アカウント作成といった出店の準備から、日々の出品作業やメールの問合せ対応、出荷、在庫管理などの店舗運営まで依頼できます。
また、広告運用や商品ページの制作などの作業も依頼できます。
◆ サポート内容
- 出店準備
- 運用代行
- 広告運用・制作
◆ 依頼の流れ
- 申込み、ヒアリング
- 開店準備
- 運営代行
◆ 料金
月額10万円～
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）： -
- サポート： 未公開
- 社内の担当者の育成： 未公開
5. axalpha（アグザルファ）
元Amazon社員が創業した会社で、2011年よりAmazonの運用代行サービスを行っています。
Amazon内での検索対策やブランディング、商品ページの最適化、Amazon内での広告運用や効果測定を行ってくれます。
なお、YouTubeにAmazonの広告手法に関する解説動画があるので、ご紹介します。
◆ サポート内容
- SEO対策
- 商品ページ最適化
- 新規商品登録
- 競合分析＆差別化
- 売上分析＆効果測定
- 各種販促対策
- 広告運用最適化
- Amazonストア
- 商品紹介コンテンツ
- 画像加工（白抜き）
- Amazon最新情報反映
◆ 依頼の流れ
- 問い合わせ
- プランの提案
- プランの決定
- サービスの開始
◆ 料金
| プラン | ライト | スタンダード | メガ |
| 月額費用 | 78,000円 | 108,000円 | 498,000円～ |
| 成果報酬 | 7% | 5% | なし |
| 初期費用 | 25,000円～ | 25,000円～ | 25,000円～ |
| サポート | Webミーティング、メール | Webミーティング、メール | Webミーティング、メール、電話 |
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）： 〇
- サポート： Webミーティング、メール、電話（※メガプランのみ）
- 社内の担当者の育成： 未公開
6. chipper
Amazonの運用代行サービスで、検索データや競合調査ツールをもとに、広告配信の戦略を立案し、広告の運用を支援してくれます。
事業企画から、マーケティング戦略の立案、商品ページの改善、広告運用、SNSの運用、顧客の育成まで幅広い領域の支援をしてくれます。
◆ サポート内容
| 事業企画 | 市場調査、競合調査、商品企画、ブランド企画 |
| 戦略立案 | 事業計画の作成、マーケティング |
| 広告運用 | 広告の選定、広告の運用、SNSの運用、SEOの運用 |
| 顧客の育成 | CRMの進展、顧客の育成、効果検証 |
◆ 依頼の流れ
- 問い合わせ
- 日程の調整
- コンサルティング
- 契約
◆ 料金
未公開
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）： -
- サポート： 未公開
- 社内の担当者の育成： 未公開
7. FORCE-R
Amazonの運用代行サービスで、市場調査や商品ページの改善、広告の運用、在庫、配送情報の変更を支援してくれます。
専属のコンサルタントに加えて、デザイナー、広告運用、SEO対策の3チームが連携をして、売上拡大に向けた体制を組みます。
また、Amazonの運用代行だけでなく、自社で運用できるように、ノウハウを共有してくれます。
◆ サポート内容（コンサルティング＋運用代行プランの場合）
| コンサルティング |
|
| 運用代行 |
|
| コンテンツ制作 |
|
※1 変更を提案し、許容した場合
※2 依頼があった場合
◆ 依頼の流れ
- 問い合わせ
- 提案・見積もり
- コンサルティングの開始（施策のスケジュールの共有）
- 定例ミーティング（前月の施策の結果報告、今月の施策）
◆ 料金
- 初期費用： 50000円
- 月額費用： 250,000円～
- 成果報酬： 5%
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）： 未公開
- サポート： チャット
- 社内の担当者の育成： ◯
8. hide and seek
Amazonの運用代行サービスで、商品ページの作成や広告の出稿、SEO対策を行います。また、夜間、土日、祝日の転売業者の出品を確認し、その対策を行ってくれます。
また、Amazonだけでなく、楽天やYahoo!などの運用代行や、LINE公式アカウントの運用、Instagram運用などの代行も対応してくれます。
◆ サポート内容
- ブランディング・転売対策
- CVRアップ施策（商品ページテキスト、クリエイティブテスト、価格調整、Q＆A施策）
- アクセスアップ施策（Amazon内SEO施策、広告運用、セール出品）
- CRM施策（定期まとめ売り、同梱チラシ）
◆ 依頼の流れ
未公開
◆ 料金
未公開
◆ 基本情報
- Amazon SPN（amazon service provider network）： 未公開
- サポート： 未公開
- 社内の担当者の育成： 未公開
まとめ
本記事は、Amazonの運用代行サービス8選を比較し、その違いをご紹介しました。おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのサービスが変わります。
| 求める内容 | おすすめのサービス |
| 広告の運用や商品ページの改善を依頼したい | itsumo、axalpha、ラクぽち、そばに |
| 安価に運用代行を依頼したい | ココナラ |
| 商品企画やシステム選定なども依頼したい | chipper |
| 成果報酬を導入している企業に依頼したい | axalpha、そばに、FORCE-R |
| 転売業者の対策を打ちたい | hide and seek |
なお、インスタグラムで販売できるネットショップ作成ツールや、画像の加工サービスは別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ インスタグラムで販売できるネットショップ開設ツール！おすすめ4選
・ 写真修正の依頼・画像加工サービス11選の比較（料金表付き）
500mailsのFacebookやTwitterでは、起業・副業に役立つ情報を配信しています。 是非「いいね！」をして最新情報をチェックしてください
Writer/編集者： 松田康