シックスコアは法人向けのレンタルサーバーですが、使いやすさや評判はどうでしょうか。
月額1,800円で50GBのディスクを利用でき、データベースを5つ作れます。無料で独自SSLを取得できます。データ転送量も多く、テストサイトでサーバーの処理速度も確認できます。
一方で、管理ツールが使いにくい点や、データベース数に上限がある点は注意が必要です。そこで、シックスコアを利用する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、シックスコアの使い勝手と評判をご紹介します。
1. シックスコアの便利な点
シックスコアの便利な点は、8つあります。
- WordPressのインストールが簡単である
- データ転送量が多い
- 稼働率(実績)と速度を公開している
- SSLを取得できる
- バックアップを自動で取得できる
- セキュリティ診断が標準で付いている
- 電話サポートが付いている
- 独自ドメインを無料で取得できる
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 WordPress
シックスコアは簡単にWordPressをインストールできるメニューが用意されています。次の手順で行えます。
(手順1) WordPressの「インストール設定」をクリックします。
(手順2) ブログ名やユーザ名、パスワードを入力します。
(手順3) 入力した内容が表示されるので確認をし、「確定する」をクリックします。
(手順4) これで、インストールが完了です。赤枠をクリックすると、管理画面が表示されます。
1.2 データ転送量
シックスコアは、データ転送量が多く、大量アクセスに耐えられる仕様になっています。
◆ データ転送量
プラン | S1 | S2 | S3 | S4 |
月額料金 | 1,800円 | 3,600円 | 5,400円 | 7,200円 |
データ転送量 | 70GB/日 | 90GB/日 | 110GB/日 | 120GB/日 |
さらに、バックボーンが太く、総計1.14Tbpsのネットワークに2Gbpsの転送速度が保持されています。例えば、さくらのレンタルサーバーの場合、203Gbpsであり、他より太い回線です。
1.3 稼働率(実績)と速度
シックスコアはホームページ上で稼働率が99.99%と謳っています。同様のことを掲載しているレンタルサーバーもありますが、シックスコアは、サーバーの実績データを公開しています。
サーバーのレスポンスについても同様に実績情報を公開しており、速度の速さが体感できます。
1.4 SSL
シックスコアは無料でドメイン認証型のSSLを取得できます。Web上で簡単に申請でき、証明書の発行時間もかかりません。
また、より信頼性の高い証明書を取得したい場合には、4種類のSSLを取得できます。
種類 | グローバルサイン | ジオトラスト | セコムトラスト | シマンテック |
年額 | 20,000円 | 20,000円 | 50,000円 | 70,000円 |
初期費用 | 10,000円 | 14,500円 | 20,000円 | 20,000円 |
1.5 バックアップ
シックスコアは、2つのディスクに同じデータを書き込むRAID1(ミラーリング)を行っています。
さらに、一つのサーバーのデータをバックアップサーバに自動的にコピーします。そして、Webやメールのデータは過去7日分、データベースについては過去14日分のデータを保管しています。
他のレンタルサーバーのなかには、バックアップを手動で取得する必要があったり、あるいは自動的に取得しても、オプション費用が発生することがあります。
シックスコアは、とくに無料で自動的にバックアップデータを取得してくれるため、安心してデータを保管できます。
1.6 セキュリティ診断
シックスコアは、セコムトラストシステムズ社により定期セキュリティ診断サービスで、脆弱性をチェックしています。
さらに、CLOUDMARK社のスパムチェックソフトにより、迷惑メールをフィルタリングする機能を標準で装備しているため、メールのセキュリティレベルも保たれています。
1.7 電話サポート
サーバの設定方法が分からない場合や、ホームページにアクセスできない場合など、電話によるサポートがあると助かります。
他のレンタルサーバーのなかには、メールによる対応しか受け付けない場合がありますが、シックスコアはオペレーターと会話をしながら、確認できるため安心感があります。
1.8 独自ドメイン
シックスコアは、S2プランの場合、独自ドメインを1つ無料で取得できます。S3プランの場合、2つ取得できます。
そのため、ドメインの取得費用を考慮にいれると、トータルコストを抑えることができます。
◆ 取得対象のドメイン(お名前.comでの費用 ※2019年5月15日時点)
- .com(1年目:月額899円、2年目以降:月額1,280円)
- .net(1年目:月額1,360円、2年目以降:月額1,480円)
- .info(1年目:月額320円、2年目以降:月額1,480円)
- .biz(1年目:月額299円、2年目以降:月額1,480円)
- .org(1年目:月額1,360円、2年目以降:月額920円)
2. シックスコアの不便な点
前章では、シックスコアの便利な点をご紹介しました。次に、評判と異なり、シックスコアの不便な点をご紹介します。
- 管理ツールが使いにくい
- 料金が安くはない
- マルチサイトには対応していない
- リストアが有料である
それぞれを詳細にご紹介します。
2.1 管理ツール
シックスコアの管理ツールは使いにくいです。
左側にメニューが表示されますが、スクロールダウンをしないと全てのメニューが見れません。
ご参考までに管理ツールの画面をご紹介します。(2つの画像で紹介します)
◆ 管理ツールの上半分
◆ 管理ツールの下半分
たとえば、エックスサーバーの管理画面はスクロールダウンしなくても一覧で表示されるため、すぐに、行いたい操作が行えます。
2.2 料金
シックスコアの料金プランは4種類があります。
最安でも月額1,800円~となるため、格安のレンタルサーバーを導入したい場合には、他のレンタルサーバーも検討したいところです。
プラン | S1 | S2 | S3 | S4 |
月額料金 | 1,800円 | 3,600円 | 5,400円 | 7,200円 |
ディスク容量 | 50GB | 100GB | 150GB | 200GB |
ドメイン数 | 5個 | 10個 | 30個 | 40個 |
データベース数 | 5個 | 10個 | 15個 | 20個 |
また、上記プランを見ればわかるとおり、ドメイン数やデータベース数が限られているのも注意が必要です。
他のレンタルサーバーのなかには、ドメイン数、データベース数が無制限となっている場合もあるため、複数のWebサイトを運用する場合には他のレンタルサーバーとの比較もしたいところです。
ご参考までに、他のレンタルサーバーとの比較もご紹介します。
◆ コアサーバー
プラン | ライト | スタンダード | ビジネス | プレミアム |
月額料金 | 198円 | 397円 | 785円 | 3,167円 |
ディスク容量 | 60GB | 120GB | 240GB | 500GB |
ドメイン数 | 50個 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
データベース数 | 10個 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
【参考記事】 ・ コアサーバーの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
2.3 マルチサイト
シックスコアは、利用できるドメイン数に上限があります。そのため、1つのレンタルサーバーで大量のサイトを運営したい場合には、注意が必要です。
プラン | S1 | S2 | S3 | S4 |
月額料金 | 1,800円 | 3,600円 | 5,400円 | 7,200円 |
ドメイン数 | 5個 | 10個 | 30個 | 40個 |
2.4 リストア
シックスコアは、自動バックアップしたデータのリストアに費用が発生します。
- サーバー領域データ(Web・メールデータ):10,800円(税込)
- MySQLデータベース(データベース1つ):5,400円(税込)
まとめ
本記事は、シックスコアの使い勝手と評判をご紹介しました。なお、他のレンタルサーバーに関する情報は別記事でまとめています。
【参考記事】・ 法人向けレンタルサーバーの徹底比較!料金表付き【2020年】
・ ヘテムルの使い勝手と評価!便利な点と不便な点を徹底解説!
・ wpXレンタルサーバーの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説!
・ WADAXの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
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Writer/編集者: 松田康