BASEとBoothを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、ネットショップの出店の仕方が異なります。BASEは自前のショップを作るのに対し、Boothはショッピングモールに出店します。
そのため、ショップのデザインのしやすさや、集客の仕方、連携できるグッズ作成サービス、コストに違いがでます。そこで、BASEとBoothを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、BASEとBoothを7つのポイントで比較し、その違いをご紹介します。
1. BASEとBoothを比較する7つのポイント
BASEとBoothを比較するにあたり、ショップの作りやすさや集客力、利益の出しやすさなどの視点で違いを検証してみました。
上記の視点を整理すると、次の7つの点で違いがあります。
それぞれの違いを詳細にご紹介します。
1.1 ネットショップの作り方
【結論】
- BASE: 〇 (自前のネットショップを作れる)
- Booth: 〇 (創作物に特化したショッピングモールに出店する)
【比較内容】
BASEは、ネットショップの作成サービスで、自分のネットショップを無料で作れます。利用している店舗は200万店舗を超えます。
◆ BASEのショップの例
BASEはネットショップを作れ、クレジットカード決済にも対応しています。さらに、クーポン、セール、レビューなどの機能があり、顧客情報を自分で管理できます。
◆ BASE 顧客管理機能
一方、Boothは、創作物に特化したショッピングモールです。
商品を出品することでショッピングモールで売れます。ただし、ショップのデザインを変えたり、自分でクーポンを発行したり、セールをすることはできません。
そのため、自分のお店を単独で持ちたい方は、BASEとなります。一方、ショッピングモールに出店したい方はBoothとなります。
1.2 集客力
【結論】
- BASE: △(自力で集客をする必要がある)
- Booth: 〇(Boothが集めてくれる。ただし、他の作品に埋もれる可能性がある)
【比較内容】
前章で紹介した通り、BASEを利用することで、自分のネットショップを作れます。ただし、作るだけでなく、集客をする必要があります。
集客をする方法としては、大きく4つの方法があります。
- TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSから集客をする
- イベント会場などでショップカードを配って、ネットショップに来店してもらう
- Googleなどの検索エンジンから来店してもらう(SEO設定)
- ブログから集客をする
BASEは、Instagramとの連係する機能や、Googleの検索エンジンで上位表示する機能(SEO設定)があります。
◆ Instagram連携
◆ SEO設定
一方、Boothは、創作物のオンラインマーケットとして、集客をしてくれます。ただ、他の作品に埋没してしまう可能性があります。そのため、Twitterなどを使って、集客をする方もいます。
1.3 ショップのデザイン
【結論】
- BASE: 〇(テンプレートをもとに自由に変えられる)
- Booth: △(ヘッダーの画像、テーマカラー、背景画像のみ変更可)
【比較内容】
BASEは、ひな形であるテンプレートを使うことで、おしゃれなネットショップを作れます。シンプルからクール、シック、ポップなど、11種類の無料のテンプレートがあります。
さらに、有料のテンプレートが51種類あり、自分の気に入ったデザインのショップを作れます。
一方、Boothはショップのデザインについては、ほとんど変えられません。変更できる内容は、ヘッダーの画像、テーマカラー、背景画像のみとなります。
そのため、自分の好みのデザインのショップを作りたい方は、BASEがおすすめとなります。一方、デザインについては気にしない方は、Boothがおすすめといえます。
1.4 連係するグッズ作成サービス
【結論】
- BASE: 〇(canvath、pixivFACTORY、オリジナルプリント.jp、DMM.makeと連携可)
- Booth: △(pixivFACTORYと連携できる)
【比較内容】
BASEは、オリジナルグッズ作成サービスと連携をして、商品を販売できます。
◆ 連係サービスと制作できるグッズ
連係サービス | 制作できるグッズ |
pixivFACTORY | スマホケース、Tシャツ、トートバッグ、サコッシュ、缶バッジ、ステッカー、ポーチ |
オリジナルプリント.jp | Tシャツ、マグカップ、サコッシュ、スマホリング、タオル |
DMM.make | オリジナルフィギュア |
一方、Boothは、pixivFACTORYと連携して、商品を販売できます。
作りたい創作物が、pixivFACTORYで作れる場合には、Boothがおすすめです。ただ、他のグッズ制作サービスを利用したい場合は、BASEもおすすめです。
1.5 利益の出しやすさ
【結論】
- BASE: ◯(手数料は高い。ただし、グッズの制作費用は安い場合がある)
- Booth: 〇(手数料は安い。ただし、グッズの制作費用は高い場合がある)
【比較内容】
オリジナルグッズを販売するにあたり、BASEとBoothのどちらで作る方が、利益が出しやすいでしょうか。
BASEとBoothでグッズを販売する場合には、グッズを販売する価格と、グッズの制作費用、手数料、月額費用を考える必要があります。
- 利益 = グッズの販売価格 - グッズの制作費用 - 販売手数料 - 月額費用
◆ BASEとBoothでのコスト分析
BASE | Booth | |
グッズの制作費用 | 〇(連携サービスが多く、安く作れる) | △(pixivFACTORYの料金となる) |
手数料 | △(6.6%~+40円)(*1) | 〇(5.6%+22円)(*2) |
月額費用 | 〇(0円) | 〇(0円) |
たとえば、BASEと連携できるオリジナルプリントでTシャツを作る場合は、400円から作れます。
一方、Boothが連携しているpixivFACTORYでTシャツを作る場合、1,500円以上が発生します。
そのため、グッズによりますが、安く作りたい場合には、BASEがおすすめとなります。
*1: BASEはスタンダードプランとグロースプランの2つのプランがあります。スタンダードプランは 年払い 0円/月 月払い 0円/月 決済手数料 3.6%+40円。 グロースプラン 年払い 16,580円/月 月払い 19,980円/月 決済手数料 2.9%となります。
*2: (出典) booth手数料
1.6 匿名配送
【結論】
- BASE: ×(匿名配送はできない)→ 〇(匿名配送ができます)※2024年3月6日に更新
- Booth: 〇(匿名配送に対応)
【比較内容】
一般的にネットショップを開設するときには、連絡先を公開する必要があります。特定商取引法に基づく表記で、氏名、住所、連絡先、営業時間などを告知します。
ただ、BASEは自分の住所を非公開にして、BASE株式会社の住所に変更して表示できます。
そして、「かんたん発送(ヤマト運輸連携) App」を利用することで、送り主情報の氏名や住所、電話番号を配送伝票に印字せず、購入者に匿名で商品を発送することができます。
具体的には、送り主情報の「送り状に印字しない(手数料 ¥60)」にチェックを入れることで、購入者宛の送り状には、送り主情報が印字されず、匿名化されます。
また、BASEを利用している方で、NAWABARIというネットショップ用のバーチャルオフィスを利用する方もいます。こちらの場合は、バーチャルオフィス上住所でネットショップを作れます。
そして、Boothも匿名配送に対応しています。そのため、自宅の住所を公開せずに、商品を配送できます。
【参考記事】 ・ ネットショップの住所貸しサービス4選の比較(料金表付き)
1.7 販促機能
【結論】
- BASE: 〇(クーポン、セール、メルマガ)
- Booth: △(メール一斉配信)
【比較内容】
ショップのプロモーションとして、クーポンやセールは欠かせません。また、メルマガで、新商品の連絡や、キャンペーンのお知らせをすることで、売上を増やせます。
BASEは、クーポンやセールを行う機能が用意されています。
◆ BASEのセールAPP
さらに、メルマガを配信でき、今まで購入してくれたお客様にお知らせを送れます。
一方、Boothは、クーポンやセールなどの機能はありません。ただし、メールを一斉配信する機能があります。
2. BASEとBoothの比較表
BASEとBoothの機能や料金を比較しました。
BASE | Booth | |
ネットショップ作り方 | 〇(自前のネットショップを作る) | 〇(ショッピングモールに出店) |
集客力 | △(自力で集客する) | 〇(Boothが集客。他作品に埋もれる) |
ショップのデザイン | 〇(自由に変えられる) | △(一部のみ変更可) |
グッズ作成サービスとの連係 | 〇(他の4サービスと連携可) | △(pixivFACTORYと連携可) |
利益の出しやすさ | ◯(手数料は高い。制作費は安い) | 〇(手数料は安い。制作費用は高い) |
匿名配送 | 〇(匿名配送に対応) | 〇(匿名配送に対応) |
販促機能 | 〇(販促機能が多い) | △(販促機能が少ない) |
まとめ
本記事は、BASEとBoothを比較し、その違いをご紹介しました。おさらいをすると、求める内容によっておすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのサービス |
自分のネットショップを持ちたい | BASE |
創作物のショッピングモールに出店したい | Booth |
ショップのデザインにこだわりたい | BASE |
クーポンやセールなどのキャンペーンをしたい | BASE |
グッズの制作コストを抑えたい | BASE |
匿名配送をしたい | BASE、Booth |
なお、BASEやBoothの使い方や評判、他のオリジナルグッズ販売サービス、デジタルデータの販売サイトについては、別記事でまとめています。
【参考記事】・ BASEの使い方と評判!メリットとデメリット、手数料を解説!
・ Booth(ブース)の評判や口コミ!メリット・デメリット
・ オリジナルグッズを販売・作成できるサイト!おすすめ18選(アプリも紹介)
・ データ販売サイトおすすめ10選を比較!ダウンロード販売の方法を解説
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Writer/編集者: 松田康