ARを無料で作成するためには、どのツールがおすすめでしょうか。

画像やアニメーションを登録すると、簡単にWeb画面上にARを作成できるツールや、ARのサイズや位置、動き方を詳細に指定できるツールがあります。

また、マーカーをスキャンするとARを表示できるツールや、360度の空間を表示できるツールもあります。そこで、ARの作成ツールを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。

本記事は、ARを無料で作れるツール4選と、ARの作り方をご紹介します。

 

無料でARを作成できるツール おすすめ4選

無料でARを作成できるツールを選ぶにあたり、次の5つのポイントを検討します。

• 　どのようなARを作りたい。（マーカーAR、マーカーなしAR、顔認識AR、360度AR）
• 　簡単にARを作れるか。（操作画面は使いやすいか）
• 　ARの位置やサイズ、動きは変えられるか。
• 　費用はいくらかかるか。（月額費用、初期費用）
• 　サポートは充実しているか。

上記ポイントをもとに、ARを作成できるツール（サイト）を比較し、その違いを説明します。

1. 　LESSAR
2. 　PalanAR
3. 　アプリフリーAR（R）
4. 　WebARジェネレータ

それぞれを詳細にご紹介します。

 

1.　LESSAR

アプリ無しで、ARを作れるサービスです。動画や音声、画像、アニメーション、3DオブジェクトなどのAR化したいデータを登録することで、ARを作れます。

◆　作成できるARの例

マーカーをスキャンすると、マーカーの上にコンテンツを表示できます。印刷物のイラストや写真をARマーカーにして、イラストや写真を動き出すようなARを作れます。

また、カメラに映った机や床などの平面のうえに、キャラクターがいるように表示できます。

他にも、360度の空間を表示できるARや、顔の一部分にペイントを表示するARなどがあります。

◆　ARの作り方

ARを作るときは、AR化したいデータを登録するとともに、マーカーの有無に回答します。

ユーザーの写真撮影、インカメラの反転、コンテンツの移動の可否を回答し、登録します。

作成されたARを表示できるURLをクリックすると、ARが表示されます。

◆　ARの作り方（顔認識のARを作りたい場合）

顔認識できるARを作るときには、画像認識するポイントを設定します。

その後、表示させる画像の表示位置やサイズを設定します。

◆　アクセスの分析ツール

ARを作るだけでなく、作成したARをユーザーがどれだけアクセスしたかを分析できます。例えば、作成したARの表示数やタップ回数、シェア数、閲覧時間などをグラフ化できます。

◆　料金プラン

プラン	フリー	Suite	Cross	Premium	Enterprise
月額費用	無料	非公開	非公開	非公開	非公開
マーカー型AR	△（*1）	〇	〇	〇	〇
平面認識AR	△（*1）	〇	〇	〇	〇
パノラマAR	×	△（*2）	△（*2）	〇	〇
顔認識AR	×	△（*2）	△（*2）	〇	〇

*1：透かしあり　*2：一部機能制限あり

◆　基本情報

• 作成できるARの種類：　マーカー型AR、水平面を認識するAR、パノラマAR、顔認識AR・ペイントAR、身体認識AR
• 登録できるデータ：　動画・音声、画像・アニメーションPNG、3Dオブジェクト
• サポート：　マニュアル、対面
• 運営会社：　クラウドサーカス株式会社

LESSAR　

 

2.　PalanAR

ノーコードでARを作れるサービスです。素材を配置して、サイズや位置を指定すると、ARが自動で作れます。ユーザーはQRコード、あるいはURLで読み込むことで、ARを表示できます。

◆　作成できるARの例

ARマーカーを認識してARを表示できます。

また、ARマーカーがなく、空間にキャラクターを表示できます。

さらに、顔を認識して、ARを表示できます。顔を動かすと、スムーズに動きます。

また、GPSを認識して、特定の場所にARを表示できます。

◆　ARの作り方

ARを作るときにテンプレートを選びます。自由に作成したい場合は、「自由作成」を選びます。

ARにしたい素材を登録します。

素材を登録した後、サイズや位置を調整します。　

登録したARの動きやエフェクトを設定できます。

◆　アクセスの分析ツール

作成したWebARの体験状況は、管理画面上からアクセス分析が可能です。

◆　料金プラン

プラン	お試し	レギュラー	エンタープライズ
月額費用	無料	38,500円	要問合せ
ARを作れる個数	3個	10個	要問合せ
マルチマーカーの作成数	2個	10個	要問合せ

◆　基本情報

• 作成できるARの種類：　
  • 無料：マーカー認識、画像認識、マーカーなし、フォトフレーム、平面認識、顔認識、GPS、ぬりえAR
  • 有料：フリープランの種類＋プレミアム平面認識、プレミアム画像認識、ポータルAR、空の認識AR、ボリュメトリックAR
• 登録できるデータ：　jpg,、png、 gif、webp、mp4、glb、gltf、obj、fbx
• サポート：　電話、Slack
• 運営会社：　株式会社palan

PalanAR　

 

3.　アプリフリーAR（R）

アプリを必要としないスマホカメラで体験できるAR作成ツールです。スマホのブラウザでARを体験できます。

◆　作成できるARの例

スマホカメラで空間をとらえるだけで、キャラクターを表示できます。

また、スマホの現在地をGPSで認識することで、特定の場所にARコンテンツを表示できます。

また、商品パッケージなどにある画像を用いたAR広告や、マーカーをスマホに読むこむとARが立ち上げるマーカー認識ARが作れます。

◆　料金プラン

プラン	アプリフリーAR	8thWall
月額費用	なし	あり
初期費用	200,000～円	200,000～円
認識方法	黒枠マーカー フォトフレーム GPS認識	画像認識（8thwall） 平面認識（8thwall） 顔認識（8thwall）

◆　基本情報

• 作成できるARの種類：　マーカー型AR、空間認識AR、画像認識AR、フォトフレームAR
• 登録できるデータ：　未公開
• サポート：　未公開
• 運営会社：　株式会社ヴォンズ・ピクチャーズ

アプリフリーAR（R） 

 

4.　WebARジェネレータ

GIFアニメや透過PNGなどをAR表示できるツールです。画像を登録し、位置や効果を指定することで、マーカーを使ってARを表示させることができます。

◆　作成できるARの例

スマホカメラで空間をとらえるだけで、キャラクターを表示できます。

◆　ARの作り方

「ファイル選択」をクリックして、ARにしたい画像を登録します。

好みの効果を選びます。

好みのタッチを選びます。

作成ボタンを押すと、ARが出来上がります。

作成されたARが表示されます。

◆　料金プラン

無料

◆　基本情報

• 作成できるARの種類：　マーカー型AR
• 登録できるデータ：　GIFアニメ、透過PNG
• サポート：　-
• 運営会社：　個人（頼鳥ミドリ）

WebARジェネレータ

 

まとめ

本記事は、ARを作れるツール（サイト）おすすめ4選をご紹介しました。おさらいをすると、求める内容によっておすすめのツールが変わります。

求める内容	おすすめのWebAR作成ツール・サイト
マーカーありのARを作りたい	LESSAR、PalanAR、アプリフリーAR、WebARジェネレータ
マーカーなしのARを作りたい	LESSAR、PalanAR、アプリフリーAR
無料で作りたい	WebARジェネレータ
顔認識できるARを作りたい	LESSAR、PalanAR
サポートをしてほしい	LESSAR、PalanAR

なお、電子チケットの作成や、Vtuberアバターの作り方は別記事でまとめています。

【参考記事】　・　電子チケットシステム・アプリ8選の比較！デジタルチケットの作成方法
　　　　　　　・　Vtuberアバターの作り方！おすすめのツール12選

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Writer/編集者：　松田康