Shopifyとmakeshopを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
テンプレートはもちろん、デザインの変更のしやすさや、顧客管理のしやすさ、ポイント管理、他社サイトとの連係方法にも違いがあります。
また、日本語による電話のサポートの有無にも違いがあります。そこで、Shopifyとmakeshopを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、Shopifyとmakeshopを8つのポイントで比較し、その違いをご紹介します。
1. Shopifyとmakeshopを比較する8つのポイント
ネットショップ作成ツールのShopifyとmakeshopを比較した結果、次の8つの違いがありました。
それぞれの違いを詳細にご紹介します。
1.1 テンプレート
【結論】
- Shopify: 〇(テンプレートは81種類。英語表記が多い)
- makeshop: ◯(テンプレートは173種類。日本語表記である)
【比較内容】
おしゃれなネットショップを作るにあたり、テンプレートを利用すると便利です。プロのデザイナーが作ったひな形を利用することで、おしゃれなネットショップを簡単に作れます。
Shopifyは、81種類のテンプレートがあります。無料のテンプレートは9種類あります。
そして、72種類の有料のテンプレートがあり、110ドルから180ドルがかかります。
一方、makeshopは、173種類のテンプレートが無料で利用できます。
さらに、クリエイターモードというテンプレートがあり、6種類のテンプレートがあります。
1.2 デザインの変更のしやすさ
【結論】
- Shopify: 〇(管理画面で、簡単にデザインを変更できる)
- makeshop: △(管理画面でデザインを変えられるが、クリエイターモードは、HTML・CSSの編集も必要となる)
【比較内容】
ネットショップのデザインを変えたいときに、自分で手軽に変えたいところです。
Shopifyは、管理画面で簡単にデザインを変更できます。ギャラリーや動画を追加したり、おすすめの商品や、スライドショーを掲載することもできます。
◆ ギャラリー変更画面
◆ スライドショーの変更画面
一方、makeshopも、管理画面で自由にデザインを変更できます。おすすめ商品や新商品の表示の仕方を変えたり、商品の詳細ページのレイアウトを変えられます。
なお、クリエイターモードを選んだ場合には、レイアウトを変更するときには、HTML・CSSで編集する必要があります。
ただし、デザイン質問掲示板といった掲示板があり、こちらをご利用することで、ある程度、技術的な課題を解決できます。
HTML、CSSを利用せずに、手軽にデザインを変更したい場合には、Shopifyがおすすめです。
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
#shopify の商品メディアにYouTubeのリンク貼れるやん。
めちゃ便利!— bisousxx (@JesuisAurorexx) January 25, 2022
今回、初めてmakeshopいじってるけど、ヘッダーやフッター、スライダーとかの独自モジュール作れるの便利だな。WordPressみたいに構築できる。あとはカテゴリー別条件分岐なんて出来たら嬉しい。
— Makoto Kisohara AMAOTO Inc. (@makotokisohara) January 15, 2020
1.3 月額費用
【結論】
- Shopify: 〇(月額 25ドル 69ドル 299ドル)
- makeshop: ◯(プレミアムプラン 11,000円 エンタープライズ 55,000円)
【比較内容】
Shopifyは、月額費用は29ドル~299ドルとなっています。プランによって、クレジットカードの決済手数料が変わります。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額費用 | 33ドル | 92ドル | 399ドル |
日本のクレジットカードの決済手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
アメックス | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
makeshopは2つのプランがあり、プランによって、クレジットカードの決済手数料が変わります。
プラン | プレミアム | エンタープライズ |
月額費用 | 12,100円 | 60,500円 |
カート決済手数料 | 3.19%~ | 3.14% |
Shopifyとmakeshopを比べた場合、カートの決済手数料に違いがありますが、差は、0.21%(3.4%と3.19%)と限定的です。
一方、月額費用は、7,000円近い(33ドルと12,100円)と違いがあります。そのため、月額費用を抑えたい場合には、Shopifyがおすすめとなります。
1.4 顧客管理
【結論】
- Shopify: △(顧客情報は名前、電話、住所、タグ、メモのみ)
- makeshop: 〇(顧客情報は、名前、電話、住所、会員フラグ、ポイント情報など豊富)
【比較内容】
Shopifyは、顧客情報として、管理できる項目が限られます。具体的には、名前、電話、住所、タグ、メモとなります。
◆ Shopifyの顧客情報(名前、住所)
◆ Shopifyの顧客情報(メモ、タグ)
タグという項目が重要で、顧客をグルーピングしたり、特定のタグの人にだけ、割引クーポンを発行したりできます。ただ、タグの使い方が今一つわかりにくい印象があります
一方、makeshopは、顧客情報として、名前、電話、住所、会員グループ、ポイント情報、追加項目と豊富に用意しています。
たとえば、会員グループという機能では、リピート顧客には、プラチナ会員に設定をし、特典を与えるなど、会員管理の仕方もわかりやすいです。
【出典】 makeshopマニュアル
そのため、顧客をグルーピングして、細かく管理したい場合には、makeshopはおすすめです。
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
Shopifyの商品登録をしていて思うことは、1度正確に情報登録してしまえばいろんなところで商品データを使用することができ便利だということです❗️
「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、サイトやアプリ開発で詰まってしまうのがこういうデータ関連だったりする— バン茶|動画編集者|ボクセルアーティスト (@bancha_yururi) January 26, 2022
1.5 ポイント管理
【結論】
- Shopify: △(他のアプリを導入する必要がある)
- makeshop: 〇(ポイント管理の機能がある)
【比較内容】
ネットショップを導入するにあたり、ポイント管理は検討したいテーマの一つです。購入額や利用額に応じて、ポイントを発行することで、顧客のリピート率を高めていけます。
Shopifyは、ポイント管理の機能がありません。ただし、他のアプリ(EasyPoints)を導入することで、ポイント管理ができます。ただ、1か月に50ドルがかかり、また、英語表記となっています。
◆ Shopifyのアプリ(EasyPoints)
一方、makeshopはポイント管理に関する機能を持っています。ポイントの設定や、商品ごとのポイントの付与数、会員管理画面でのポイントの付与状況を確認できます。
そのため、ポイント管理をしたい場合には、makeshopはおすすめです。
1.6 他社サイトへの出品連携
【結論】
- Shopify: △ (他社のアプリが必要)
- makeshop: ◯(アイテムポストでYahoo,価格コム連携)
【比較内容】
Shopifyは、他社のショッピングサイトと連携する機能が少なく、楽天市場とは、アプリを導入することで利用できます。
Shopifyと楽天を連携させるには、アプリをインストールする必要があります。
一方、makeshopは、アイテムポストという他社サイトへ商品を掲載してもらえるサービスがあります。Amazonや、価格.com、LINEショッピング、Yahoo!ショッピングに掲載できます。
成果報酬型の掲載で、商品が売れなければ、費用は無料となっているので、気軽に利用できます。日本国内のショッピングサイトと連携したい場合には、makeshopはおすすめです。
1.7 まとめ買い
【結論】
- Shopify: △ (他社のアプリが必要)
- makeshop: ◯(まとめ買いをする機能がある)
【比較内容】
経産省の「電子商取引に関する市場調査」によると、「まとめ買い」や「ついで買い」に関する記載があり、単価の低い商材に関して、そのメリットが強調されています。
【出典】 経産省の「電子商取引に関する市場調査」 P60
Shopifyは、まとめ買いの機能を実装するためには、他のアプリを導入する必要があります。ただ、他のアプリ同様、海外製のため日本語サポートがないという課題があります。
一方、makeshopは、まとめ買いに関する機能があり、手軽にプロモーションが行えます。
- ロット割引: 同じ商品のまとめ買いで、値引き
- よりどり割引: 他の商品で、一定の個数を買うと、値引き
- セット割引: 違う商品を買うと、値引き
- 定額割引: 商品価格にかかわらず、一定の金額を割り引く
- 定率割引: 商品価格に応じて、決められた料率で値引き
そのため、まとめ買いを導入したい場合には、makeshopはおすすめです。
1.8 サポート
【結論】
- Shopify: △ (日本語による電話のサポートはない)
- makeshop: ◯(日本語による電話のサポートもある)
【比較内容】
ネットショップを運営しているなかで、操作の仕方がわからない時に、電話で質問をしつつ、疑問点を解消できると助かります。
Shopifyは、メールによるサポートについては、日本語で対応してもらえます。ただ、電話によるサポートの場合は、米国のコールセンターに連絡する必要があります。
一方、makeshopは、日本語で電話によるサポートを受けられます。
そのため、日本語で電話によるサポートを受けたい場合には、makeshopはおすすめです。
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
でもmakeshopの送料詳細いろいろな仕掛けができるのでクライアントの売りたい形態を叶えるのは便利だし、サポートさんすぐ電話で対応してもらえるので便利便利です。(語彙力が休みボケでさらに乏しい)
— ちひたろさん (@chi2_taro) January 11, 2022
2 Shopifyとmakeshopの比較表
Shopifyとmakeshopの比較表をまとめました。
Shopify | makeshop | |
テンプレート | 〇(81種類。英語表記) | ◯(173種類。日本語表記) |
デザインの変更のしやすさ | 〇(管理画面で変更) | △(クリエイターモードは、HTML・CSSの編集) |
月額費用 | 〇(月額33ドル~399ドル) | △(12,100円~60,500円) |
顧客管理 | △(限られている) | 〇(豊富な情報を管理) |
ポイント | △(他のアプリが必要) | 〇(用意されている) |
他社サイトへの出品連携 | △(他のアプリが必要) | 〇(アイテムポストでYahoo、価格コム連携) |
まとめ買い | △(他のアプリが必要) | 〇(用意されている) |
サポート | △(日本語電話サポートなし) | 〇(日本語電話サポートあり) |
まとめ
本記事は、Shopifyとmakeshopを8つのポイントで比較し、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
デザインを手軽に変更したい | Shopify |
月額費用を安くしたい | Shopify |
顧客管理をしたい | makeshop |
ポイント管理したい | makeshop |
日本の大手出品サイトと連携したい | makeshop |
まとめ買いを導入したい | makeshop |
日本語の電話によるサポートを受けたい | makeshop |
なお、Shopifyやmakeshop、他のネットショップ作成ツールに関する情報は別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ makeshopの使い方と評判!メリットとデメリット
・ makeshopとカラーミーショップを比較!
・ makeshopとショップサーブを比較!テンプレート、機能、料金
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Writer/編集者: 松田康