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QRコード決済の比較とおすすめ10選!導入方法やコスト、手数料(比較表付)


QRコード決済を比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。

店舗がQRコードを印刷・表示するタイプや、顧客がアプリでQRコードを表示するタイプなど、決済の仕方に違いがあります。さらに、導入コスト手数料にも違いがあります。

そこで、店舗がQRコード決済を導入する前に知っておきたいポイントをまとめました。

本記事は、おすすめのQRコード決済10選を比較し、その違いをご紹介します。

 

1. QRコード決済の種類

QRコード決済は、大きく2種類に分類できます。

  1.  店舗提示型
  2.  顧客提示型

店舗提示型とは、店舗にあるディスプレイにQRコードを表示し、そのQRコードを消費者がスマホやタブレットで読み取り決済をします。

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一方、消費者提示型は、消費者がQRコードを表示し、店舗側はPOSなどで読み取るタイプです。

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それぞれのタイプの決済方法や導入コスト、QRコードのサービス会社をまとめました。

  店舗提示型 消費者提示型
決済方法 店頭はディスプレイにQRコードを表示し、
顧客はスマホで読み取って支払う
消費者はアプリでQRコードを表示し、
店舗はPOSなどで読み取る
導入コスト 安い
(特別に機器を購入する必要はない)
高い
(POSの改修などが発生する)
サービス会社 LINE Pay、楽天ペイ、PayPay LINE Pay、d払い、PayPay

【出典】 経済産業省 ホームページ キャッシュレス社会への取り組み P11

 

2. QRコード決済のおすすめ10選

おすすめのQRコードを比較し、その特徴や違いをご紹介します。

  1.  楽天ペイ
  2.  PayPay
  3.  d払い
  4.  Storesターミナル
  5.  りそなWallet
  6.  ゆうちょPay
  7.  PAY ID
  8.  Pring

それぞれを詳細にご紹介します。

 

2.1 楽天ペイ

rakutenpay

楽天が提供するQRコード決済サービスです。店舗提示型に対応しています。QRコードを印刷して提示するタイプと店舗のアプリでQRコードを表示するタイプがあります。

QRコードを印刷するタイプは、お客様がQRコードを読み取り、金額を入力する必要があります。

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一方、店舗のアプリでQRコードを表示するタイプは、お客様がQRコードを読み取るだけで決済が完了します。

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◆ 決済方式と導入コスト、手数料

  決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
プリントQR 店舗提示型 0円 3.24% 0円(*2)
店舗アプリ 店舗提示型 0円 3.24% 0円

楽天ペイは、クレジットカード電子マネーにも対応しています。カードリーダーが必要となりますが、全額キャッシュバックされるため、初期コストは発生しません。

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◆ メリット

  •  楽天カードを登録することで、ポイントを二重取りできる。
  •  家族や友達に送金できる。
  •  QRコード決済だけでなく、クレジットカード決済電子マネーにも対応している。(店舗)
  •  翌日に入金してくれる。(店舗)

◆ デメリット

  •  銀行の振込手数料が通常210円発生する。(店舗) 

◆ 基本情報

楽天ペイ

 

2.2 PayPay

paypay

PayPay株式会社が提供するQRコード決済サービスです。
店舗提示型と消費者提示型の決済方式に対応しています。

QRコードを印刷して提示するタイプで、お客様がQRコードを読み取り、お会計金額を入力して決済します。導入コスト、決済手数料、入金手数料が全て無料を売りにしています。

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◆ 決済方法と導入コスト、手数料

  決済の種類 導入コスト 手数料 入金手数料
プリントQR 店舗提示型 0円 0%(*7) 0円(*8)
POS 消費者提示型 POS改修費 0%(*7) 0円(*8)

◆ メリット

  •  QRコード決済の利用率No.1(ICT総研調べ(2020年1月時点))
  •  お店のPayPay決済で最大3%付与される(*9)
  •  導入コスト、手数料、入金手数料が無料である(店舗)
  •  入金日が翌日翌々営業日である(店舗)(*10)
  •  24時間365日の電話サポートを受けられる

◆ デメリット

  •  使えるお店が少ない。
  •  チャージ金額以上の支払いはできない。
  •  3万円以上は本人確認書類が必要となる。

◆ 基本情報

  • ユーザー数: 未公開。但し、2020年1月時点では利用率No.1
           (出典:2020年1月 QRコード決済の利用可能店舗数に関する調査
  • 加盟の条件: 未公開
  • 審査の期間: 未公開
  • 支払いサイト: ジャパンネット銀行は翌日。その他金融機関は、最短翌々営業日 (*10)
  • 加盟店: 未公開

PayPay

*7: 2021年9月30日まで無料です。
*8: ジャパンネット銀行の場合は永年、その他銀行の場合は2019年9月30日まで無料です
*9: 2019年5月29日時点
*10: 累計決済金額が1万円以上が締日の条件となります。

 

2.3 d払い

dbarai

NTT Docomoが提供するQRコード決済サービスです。消費者提示型の決済方式に対応しています。

お客様がドコモ携帯のd払いアプリを起動し、QRコードを表示します。
店舗側は、POSレジあるいはタブレットで読み取りをして、決済できます。

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なお、導入する場合には、導入パートナー(Airペイ、NETSTARS、CANAL Payment Serviceなど)との相談が必要です。なお、Airペイについては別記事でまとめています。

【参考記事】 ・ 楽天ペイとAirペイを比較!選ぶ前に知りたい7つの違い【2020年】
       ・ エアレジの使い勝手と評判!使い方や手数料など、メリットとデメリット

◆ 決済方法と導入コスト、手数料

  決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
アプリ(AIrペイ) 消費者提示型 0円 3.24% 0円
POS 店舗提示型 POS改修費 未公開 未公開

◆ メリット

  •  月々の携帯料金と合算して支払える
  •  dポイントが貯まる
  •  ドコモのキャリア決済で、会計ができる

◆ デメリット

  •  手数料が発生する(店舗)
  •  導入するには、導入パートナーとの相談が必要である。(店舗)

◆ 基本情報

  •  ユーザー数: 5000万人が利用は可能。但し、ユーザー数は未公開。
  •  加盟の条件: 未公開
  •  審査の期間: 未公開
  •  支払いサイト: 未公開
  •  加盟店: 1,727店舗 (2018年4月24日時点) *11

d払い

*11: docomoのプレスリリース(2018年4月24日時点)

 

2.4 STORESターミナル

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以前はコイニーといわれる決済サービスで、今はSTORESターミナルという決済サービスになりました。

3種類の決済方法があり、STORESターミナルは、クレジットカード電子マネーQRコード決済に対応しています。

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◆ 決済方法と導入コスト、手数料

 決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
クレジットカード 0円 3.24%、3.74% 0円
交通系電子マネー 0円 3.24% 0円
QRコード 0円 3.24% 0円

◆ メリット

  •  WeChatPayに対応している
  •  クレジットカード決済、電子マネーにも対応している

◆ デメリット

  •  手数料(3.24%~3.74%)が発生する。(店舗)
  •  土日のサポートがない

◆ 基本情報

  •  ユーザー数: 未公開
  •  加盟の条件: 未公開
  •  審査の期間: 未公開
  •  支払いサイト: 振込依頼から1~2営業日以内。自動入金の場合、月6回。
  •  加盟店: 未公開

STORES決済

 

2.5 りそなWallet

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りそな銀行が提供するQRコード決済サービスです。店舗提示型の決済方式に対応しています。クーポンやポイント機能、銀行からの即時決済機能などがあります。

なお、導入する場合には、りそな銀行、埼玉りそな銀行の口座が必要です。

◆ 決済方法と導入コスト、手数料

  決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
アプリ 店舗提示型 無料 1.5%程度 未公開

◆ メリット

  •  手数料が1.5%と安い。
  •  りそな銀行が運営しており、安心感がある

◆ デメリット

  •  導入するためには、りそな銀行の窓口に行く必要がある。

◆ 基本情報

  •  ユーザー数: 未公開
  •  加盟の条件: 未公開
  •  審査の期間: 3か月
  •  支払いサイト: 最短翌営業日入金
  •  加盟店: 未公開

りそなWallet

 

2.6 ゆうちょPay

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ゆうちょ銀行が運営するQRコード決済サービスです。各金融機関が展開するスマホ決済サービス銀行Payに対応しています。また、決済日の翌営業日に入金されます。

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◆ 決済方法と導入コスト、手数料

  決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
アプリ 消費者提示型 0円 未公開 0円

◆ メリット

  •  ゆうちょ銀行が運営しており、安心感がある

◆ デメリット

  •  手数料が未公開である。

◆ 基本情報

  •  ユーザー数: 未公開
  •  加盟の条件: 未公開
  •  審査の期間: 未公開
  •  支払いサイト: 翌営業日
  •  加盟店: 未公開

ゆうちょPay

 

2.7 PAY ID

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ネットショップのBASEの100%子会社であるPAY 株式会社が運営しているQRコード決済サービスです。BASEあるいは、PAY.JPを登録する必要があります。

商品のQRコードを、スマホで読み取ることで代金の支払ができます。

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◆ 決済方法と導入コスト、手数料

  決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
アプリ(pay.jp) 店舗提示型 0円 3.0% 0円

※ ベーシックプランの場合

◆ メリット

  •  導入コストが無料である。

◆ デメリット

  •  手数料が3%発生する。

◆ 基本情報

  •  ユーザー数: 100万人(*13)
  •  加盟の条件: 未公開
  •  審査の期間: 未公開
  •  支払いサイト: 月末締め、翌月末払い
  •  加盟店: 60万店舗以上で利用可能

PAY ID

*13: PAY IDホームページ

 

2.8 pring

pring

株式会社pringが運営するQRコード決済サービスです。手数料が0.95%と安いのが魅力です。店舗側が金額を入力し、QRコードを提示します。お客様がスキャンすれば決済が完了します。

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◆ 決済方法と導入コスト、手数料

  決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
アプリ 消費者提示型 0円 0.95% 0円

◆ メリット

  •  導入コストが無料である。

◆ デメリット

  •  知名度が低い。

◆ 基本情報

  •  ユーザー数: 未公開
  •  加盟の条件: 実店舗での決済。
  •  審査の期間: 未公開
  •  支払いサイト: 翌営業日
  •  加盟店: 未公開

pring

 

3. QRコード決済の比較表

QRコード決済の比較表をまとめました。

  決済方式 決済の種類 導入コスト 手数料 月額費用
楽天ペイ プリントQR/店舗アプリ 店舗提示型 0円 3.24% 0円
PayPay プリントQR 店舗提示型 0円 0%(*7) 0円
d払い アプリ(AIrペイ) 消費者提示型 0円 3.24% 0円
  POS 消費者提示型 POSの改修費用 未公開 未公開
STORESターミナル QR 消費者提示型 0円 3.24% 0円
  POS型 店舗提示型 0円 3.24%、3.74% 0円
りそな アプリ 店舗提示型 0円 1.5% 未公開
ゆうちょ アプリ 消費者提示型 0円 未公開 0円
PAY ID アプリ(pay.jp) 店舗提示型 0円 3.0% 0円
pring ターミナル 消費者提示型 0円 0.95% 0円

 

まとめ

本記事は、おすすめのQRコードを比較し、その違いをご紹介しました。なお、POSレジに関する情報は別記事でまとめています。

【参考記事】 ・ 楽天ペイとAirペイを比較!選ぶ前に知りたい7つの違い
       ・ AirPAY(エアペイ)とSquareを比較!電子マネー、入金サイクル、手数料
       ・ エアペイの使い勝手と評判!手数料や個人の利用条件、デメリットなど
       ・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
       ・ エアレジの使い勝手と評判!使い方や手数料など、メリットとデメリット

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Writer/編集者: 松田康


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