セミナーの集客に、チラシは欠かせません。
しかし、チラシを配ったけれども、なかなか効果がでないという声も聞きます。チラシは紙面が限られているので、端的にセミナーの売りを伝える必要があります。
また、チラシを作る時間もなく、簡単にチラシを作りたいというニーズもあると思います。
そこで、当記事では、受講者の目にとまるように、チラシを作るときに必ず守りたいルールと、簡単に作る便利な技をご紹介します。
【参考文献】 ・ セミナー・イベント主催で成功する71の秘訣 2018/6/27
安井 麻代 (著)
1. 「誰向け」で「売りは何か」
セミナーや講演会のチラシは、集客が目的です。
そのため、ターゲットとなるお客様に「セミナーに行きたい」と思わせる必要があります。
そこで、「誰向けのセミナー」で「セミナーの売りは何か」を伝えます。
例えば、「老後のお金」準備セミナーと書くよりは
20代シングル女性のための「老後のお金」準備セミナー と書きます。
カラダの力に気づく護身術 と書くよりは
女性のための、カラダの力に気づく護身術 と書きます。
「あなたへのメッセージですよ」と伝え、「どんなことを学べるのか」をアピールすることで
お客様の心に言葉が刺さります。
そして、お客様の心を捉えたうえで、限られた紙面内にセミナーの基本的な情報を伝えます。
次の8点は漏れなく書きます。
- セミナーのタイトル
- セミナーの内容
- 日程と時間
- 開催場所
- 申込み方法
- 受講者の声
- 費用
- 定員
また、チラシには講師の顔写真を掲載しておきたいです。
登録制の講師派遣会社では、見た目の良い人への依頼が多いそうです。ぜひプロのカメラマンに撮ってもらって、好印象を与える写真を貼り付けたいです。
さらに、セミナー会場の最寄り駅とアクセスの仕方、あるいは地図を貼り付けると受講者は当日迷わずに会場にたどり着けます。
2. チラシのテンプレートサイト
チラシをゼロから作る時間もなく、簡単に作りたいという要望もあると思います。その場合には、チラシのテンプレートを使えば、悩まずに作ることができます。
最近は、便利なサービスがあり、予めチラシのテンプレートが用意されており、画像や言葉を入れ替えるだけで、おしゃれなデザインのチラシが作れます。
パワーポイント・ワードで作るタイプと、Web上で作るタイプがあります。
(イラストレーターなどの専門ソフトでも作れます)
おすすめの5つのテンプレートをご紹介します。
それぞれご紹介します。
2.1 ラクスル チラシテンプレート
印刷通販のラクスルが提供する無料で使えるテンプレート集です。1000種類のテンプレートがあり、A3、A4、B5などサイズ別にテンプレートがまとめられています。
コンサルティング、IT活用、塾、塗装、保険・住宅ローン、相談会、講演会、シンポジウム、医療講演会、募集などのテーマ毎にテンプレートが用意されています。また、名刺やパンフレットなどのテンプレートもあります。
セミナーのチラシを作るときに、デザインの参考になります。
ラスクルのチラシテンプレート (チラシ、フライヤーを選びます)
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
ラクスル…実は何でも作れちゃうんです!!!!✨
うちは
・チラシ
・リーフレット(三つ折パンフ)
・名刺
・のぼりをラクスルで作ったことがありますよ!!!
テンプレートが便利すぎて神です✨ぜひぜひ使ってみてください♥
— ふじまる│夫婦でジ厶経営する (@fujimaru50) February 25, 2020
いまはネットのみで集客をしていて、ここ2年間はまったく印刷物を作らなかったのですが、
開業支援しているサロンさんのチラシ印刷のために、久しぶりにラクスルさんで発注することに。
入稿後の自動チェック、オンラインテンプレート・・・便利すぎる。。。
無駄にチラシ作りたくなってきたぞ。 pic.twitter.com/qLRc9IHqg9
— なおぞう (@naozo703) September 11, 2018
2.2 Canvaのチラシテンプレート
デザインツールのCanvaが提供するチラシのテンプレートです。セミナー向けで347種類のテンプレートがあります。30日間は無料で利用できます。
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
会社のパンフレットや年賀状やチラシ、音楽のフライヤー等、全部Canvaで作ってます!デザインって楽しいな!
イラレとか使いたいけど、習得するまでの時間や金額を考えるとCanvaを選択する価値はあると思う!#Canva#CanvaPro #全部Canva pic.twitter.com/E9UFnybegh
— 森良太/ダルブッカ奏者・IT企業の会社員 (@karim_yallah) January 24, 2022
2.3 PIXTA チラシテンプレート
無料で使えるいろいろなレイアウトのテンプレートがあります。人気のテンプレートやカテゴリー別にテンプレートの一覧をまとめているので便利です。ぜひうまくご活用ください。
【参考記事】 ・ PIXTA(ピクスタ)の使い勝手と評判!メリットとデメリットを紹介
2.4 アスクルのチラシテンプレート(パワポン)
100種類以上のテンプレートがありますので、ご自分のイメージにあったテンプレートをダウンロードして編集すれば簡単に作れます。
2.5 チラシテンプレートセンター
チラシテンプレートセンターのテンプレートです。78種類のテンプレートがあります。介護、子育て、家族、女性向け、セミナーなどのテーマ毎にテンプレートが用意されています。
他のサイトと異なり、テンプレートが4,800円と、有料な点は注意が必要です。
3. イラスト・写真
チラシは、文字だけでなく、視覚的に訴えることも重要です。そのため、イラスト、図、写真など簡単にセミナーの雰囲気が伝わるものを入れます。
また、使用するイラスト、図は、同じテイストのものを使うようにします。
そうすることで、チラシに統一感が生まれます。
イラストや図を手軽に探せるサイトをご紹介します。ぜひ、ご活用ください。
◆ PhotoAC
無料の画像素材提供サイトです。会員登録をすることで、無料で様々な高品質の画像をダウンロードできます。
【参考記事】 ・ PhotoACの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
◆ IllustAC(イラストAC)
無料のイラスト画像提供サイトです。会員登録することで、無料でイラストや画像をダウンロードできます。さまざまなタッチの画像が用意されているので、便利です。
4. 書体
ちらしを作るときには、ちらしのイメージにあった書体を使う必要があります。
主な書体の特徴をご紹介しますので、参考にしてください。
なお、ちらしを作るときに、書体を多用しすぎると統一感がなくなります。
多くても3種類程度にとどめることをオススメします。
4.1 ゴシック体
MSゴシック、角ゴシックなどの書類があります。
文字が同じ太さでデザインされているので 「合理的」「無駄のない」といった印象があります。
遠くから認識しやすいために、広告や雑誌の 見出しに利用されることが多いです。
4.2 明朝体
MS明朝などの種類があります。縦の線が太く、横の線が細いのが特徴です。
毛筆の特徴である「入り」「はね」「止め」の要素を取り入れています。
雑誌の記事や、小説の書籍の本文に使われることが多いです。
4.3 丸ゴシック体
ゴシック体と同様に同じ太さでデザインされているが、その画の両端や曲がりなどを丸めた書体です。命令口調だが好意的な印象を与えたいと気に使います。標識などに使われることが多いです。
4.4 筆書体
楷書、行書、勘亭流などの種類があります。
毛筆による書体で、「和風」「時代風」「古典的」な印象を持たせます。
和風なタイトルを使う事が多いです。
5. 申込み方法
セミナーの参加者にとっては、申込み方法が沢山あると助かります。電話やメール、インターネット、ファックス、はがきなど、様々な申込方法を用意しましょう。
年配の女性は、電話での申込みが多いですが、若い方はメールやインターネットでの申込みが多いです。そこで、無料でネット予約できる仕組みを用意します。
◆ STORES予約(旧、クービック)
大規模なセミナーから小規模なセミナーまで、定員数を設定して、予約を受け付ける仕組みを導入できます。セミナーの費用はネット決済できます。無料で利用できます。
そして、QRコード(*1)でデータを読み取り、Webサイトに簡単にアクセスする方法もあります。
QRコードを作成できるサイトがありますので、自分でQRコードを作って、チラシに貼付しましょう。
QRコード作成サイト
*1 : スマートフォンなどで読み取り可能。メールアドレスなど、入力が面倒なデータを
簡単に入力できるバーコードの一種
なお、セミナーの予約サイトに関する情報を別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ イベント・セミナー予約システムおすすめ10選を比較(無料あり)
まとめ
セミナーのちらし作りの際におさえたいルールや便利な技、参考になるテンプレートやレイアウトをご紹介しました。なお、セミナーの運営、集客に関する情報を別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ セミナー・講師プロフィールの書き方
・ セミナーの受講者に送る案内メール ~送り方と文例~
・ セミナーのアンケート術 作り方とテンプレートをご紹介!
・ セミナー準備のチェックリスト!前日までに用意する15のモノ
・ セミナーの企画術!成功させるための3つの知識
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Writer/編集者: 松田康