領収書を発行するときには、どんな書き方をすればいいのでしょうか。
本記事は、領収書の書き方として抑えたい7つのポイントを見本を交えながらご紹介します。
テンプレートもご用意していますので、ぜひご活用ください。
【参考文献】 個人事業の経理と節税〈’14年版〉―フリーランス・自営業者
青木 茂人 (著) 2014年
1. 領収書の書き方
領収書には、次の情報を書く必要があります。
それぞれを詳細に説明します。
1.1 宛名
お客様の名称を記入します。会社の場合「株式会社鈴木商店」のように正式名称で書きます。 株式会社には、会社名の前につく場合と、後ろにつく場合がありますので注意します。
1.2 領収金額
領収金額を記入します。金額の前には「¥」もしくは「金」、金額には3桁ごとにカンマを書きます。 また、改ざんを防ぐために、金額の後ろには「―(ダッシュ)」あるいは「也」を書きます。
例えば、金 12,000 也 12000のみですと、後ろや前に数字を書き加えられ、改ざんされる可能性があります。 前に「1」を書き加えれば、「112000」となりますし、後ろに「00」を書き加えれば、「1200000」となってしまいます。
1.3 領収書番号
取引の案件ごとに領収書番号を振る様にします。番号をつけることで、経理上管理しやすくなります。また、連番で管理すれば管理が適切であることをアピールしやすくなります。
1.4 但し書き
何に対してお金を受領したのかがわかるように書きます。
1.5 日付
代金の支払いを確認した日付を記入します。領収書の発行日ではなく受領した日付を書きます。
1.6 収入印紙と収入印紙の消印
領収金額が5万円以上になる場合には、収入印紙を貼り、割り印を押す(消印)必要があります。 収入印紙は、郵便局やコンビニなどで販売していることがあります。 なお、収入印紙は領収書に貼り付けますが、収入印紙の再利用を防ぐために、そのままではなく割印をする必要があります。
なお、いくらの印紙税を購入すればいいのかは、国税庁ホームページをご覧ください。
受取書の金額 | 印紙税額 |
5万円未満 | 非課税 |
5万円以上 100万円以下のもの | 200円 |
100万円を超え 200万円以下のもの | 400円 |
200万円を超え 300万円以下のもの | 600円 |
300万円を超え 500万円以下のもの | 1,000円 |
500万円を超え 1,000万円以下のもの | 2,000円 |
出典:国税庁ホームページ
1.7 角印、屋号
鈴木商事、大田デザイン事務所などのように名称(屋号)を記入します。そして屋号の場所に 角印を押すと、領収書の見映えがよくなります。さらに、住所も記入します。
2. 領収書の見本
領収書の見本・テンプレートをご紹介します。ダウンロードしてご利用ください。
3. 領収書のテンプレート
領収書や見積書、請求書、納品書などを無料で作れるツールもあります。
それぞれのツールでテンプレートがあるので、参考にするのも一つです。
◆ Misoca
Misocaは、弥生株式会社が運営している請求書、領収書、見積書などを作成するツールです。無料で利用できるサービスで、領収書、見積書、請求書などのフォーマットが用意されています。
Misocaの領収書、見積書、請求書のテンプレートを見る (領収書のテンプレートもあり)
【参考記事】 ・ Misocaの使い勝手と評判!便利な点と不便な点、料金を解説
◆ MFクラウド
会計ソフトで有名なマネーフォワードが提供する請求書、領収書発行ツールです。無料で利用できるプランもあります。
MFクラウド請求書のテンプレートを見る (領収書のテンプレートもあり)
まとめ
本記事は、領収書の作り方をご紹介しました。なお、請求書の書き方や開業の仕方、経理の仕方などを別記事にまとめています。
【参考記事】 ・ 現金出納帳の書き方と記入方法(見本・テンプレート付き)
・ 請求書の書き方(個人事業主向けの見本・テンプレートつき)
・ 白色申告のソフトを比較!おすすめなソフトはどれか
・ 自営業の経理!ゼロから始める確定申告までの10の作業と便利ソフト
・ フリーランス向けのクレジットカードおすすめ12選!還元率、審査、サービス
500mailsのFacebookやTwitterでは小さな会社や個人の販促・運営に便利な記事を配信しています。
是非「いいね!」をして最新情報をチェックしてください
Writer/編集者: 松田康