Windowsを利用できるVPSを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
CPUやメモリなどのスペックはもちろん、サポート体制や自動バックアップの有無などに違いがあります。また、料金体系が違うため、誤った選択をすると余計な出費が発生する場合もあります。
そこで、Windows VPSを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、Windowsを利用できる国内、海外のVPSを比較し、その違いをご紹介します。
1. ConoHa VPS
GMOインターネット株式会社が運営するConoHaのWindows Serverシリーズです。
支払い方法が多様で、クレジットカード、Amazon Pay、Paypal、Alipay、銀行決済、コンビニ支払いなどに対応しています。初期費用が無料、かつ最低利用期間がない点で手軽に使えます。
なお、3か月以上利用する場合には、VPS割引キップを利用することで、最大11パーセントお得になります。
◆ 料金プランとスペック
プラン | WIN1GB | WIN2GB | WIN4GB | WIN8GB | WIN16GB |
月額費用(税抜) | 1,000円 | 2,000円 | 3,900円 | 7,700円 | 14,500円 |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
SSD | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2019 Datacenter Edition、Windows Server 2016 Datacenter Edition
- 回線速度:100Mbps 共有回線
- プランの変更可否:変更可能
- 電話によるサポート: あり
- 自動バックアップの機能: 不明
- お試し版:なし
【参考記事】 ・ ConoHa for Windows Serverの使い勝手と評判
2. ABLENET VPS
老舗のレンタルサーバーABLENETのVPSサービスです。全プランSSDを採用しており、データ転送量も無制限です。仮想デスクトッププランもあり、MT4などFXの自動売買ツールも利用できます。
◆ 料金プランとスペック
プラン | Win1 | Win2 | Win3 | Win4 |
月額費用(税抜) | 1,600円~ | 2,077円~ | 3,696円~ | 5,505円~ |
初期費用(SSD/HDD) | 1,800円/無料 | 3,700円/1,886円 | 4,900円/2,839円 | 7,800円/4,743円 |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB |
HDD | 100GB (SSD 60GB) |
100GB (SSD 120GB) |
200GB (SSD 150GB) |
200GB (SSD 150GB) |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2016、 2012R2、 2012、 2008R2
- 回線速度: 200Mbps 共有回線
- プランの変更: 可能
- 電話によるサポート: なし
- 自動バックアップの機能: なし
- お試し版: あり
【参考記事】 ・ ABLENETのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説!
3. お名前.com デスクトップクラウド for MT4
GMOインターネット株式会社が運営するWindowsサーバーのリモートデスクトップサービスです。上記2つのVPSサービスとはやや趣向が異なり、データセンター内にあるWindowsサーバーをリモートデスクトップで利用できるサービスです。
Webやメールなどのサーバー関連の機能はなく、デスクトップ環境が用意されています。MT4をはじめとするFXの自動売買ツールを実行させる場合には最適です。なお、初期費用は無料です。
◆ 料金プランとスペック
プラン | 1.5GB | 2GB | 4GB | 8GB |
月額費用(税抜) | 1,230円 | 1,630円 | 3,600円 | 5,500円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
メモリ | 1.5GB | 2GB | 4GB | 8GB |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 8コア |
SSD | 60GB | 120GB | 150GB | 200GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2019(デスクトップはWindows10のイメージ)
- 回線速度: 10Gbps 共有回線
- プランの変更: 可能
- 電話によるサポート: あり
- 自動バックアップの機能: ない
- お試し版: なし
4. ウィンサーバーVPS
アシストアップ株式会社が運営するVPSサービスです。Windows Server 専門のホスティングサービスであり、WindowsサーバーやVPS、仮想デスクトップサービスなどを提供しています。
最新のWindowsOSを利用でき、Windows2019、2016、2012R2を利用できます。また、MicrosoftのHyper-Vを利用しています。
◆ 料金プランとスペック
プラン | HDD19-1G | HDD19-2G | HDD19-4G | HDD19-8G | HDD19-16G |
月額費用 | 1,550円~ | 2,900円~ | 5,050円~ | 8,000円~ | 15,800円~ |
初期費用 | 1,500円 | 3,000円 | 6,500円 | 12,000円 | 19,000円 |
CPU | 4コア | 5コア | 6コア | 8コア | 10コア |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
HDD | 70GB | 200GB | 500GB | 800GB | 1TB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2019/2016/2012R2
- 回線速度: 非公開
- プランの変更: 〇
- 電話によるサポート: あり
- 自動バックアップの機能: ない
- お試し版: なし
【参考記事】 ・ ウィンサーバーの使い勝手と評判!便利な点と不便な点をご紹介
5. Indigo for Windows Server
NTTPCコミュニケーションズが提供するWindows VPSです。メモリ1Gから32Gまでのプランがあり、全プランでSSDを採用しています。月額825円から利用できます。
Windows ServerのリモートデスクトップのSALライセンスを利用することで、月額1,430円からリモートワークの環境を導入できます。
◆ 料金プランとスペック
月額費用 | 825円 | 1,650円 | 3,190円 | 6,490円 | 13,200円 | 26,400円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
CPU | 2 | 3 | 4 | 6 | 8 | 10 |
SSD | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 800GB | 1600GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2019 Datacenter Edition
- 回線速度: 100Mbps~1GBps(プランにより変動)
- プランの変更: 非公開
- 電話によるサポート: ない
- 自動バックアップの機能: 〇
- お試し版: なし
6. さくらのVPS
さくらのインターネット株式会社が運営しているVPSサービスです。全プランSSDを搭載し、ハイスペックなWindowsサーバーを利用できます。また、Microsoft社のOffice2016を利用できます。
セキュリティソフトがプリインストールされているため、安心感があります。
◆ 料金プランとスペック
プラン | W1G | W2G | W4G | W8G |
月額費用 | 1,000円 | 2,000円 | 3,900円 | 7,700円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB |
HDD | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2016 Datacenter Edition、Windows Server 2012 R2 Standard Edition
- 回線速度: 100Mbps 共有回線
- プランの変更: 不可
- 電話によるサポート: あり
- 自動バックアップの機能: ない
- お試し版: あり
【参考記事】 ・ さくらのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
7. カゴヤのVPS
カゴヤ・ジャパン株式会社が運営しているVPSサービスです。日額24円で利用できるVPSサービスです。日額で利用できるため、ムダなコストをかけないで済みます。
初期費用は無料であり、他のVPSと比べても格安です。
◆ 料金プランとスペック
CPU | 1コア | 2コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア |
日額費用 | 24円 | 35円 | 40円 | 55円 | 118円 | 256円 | 531円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
メモリ | 1GB | 2GB | 2GB | 3GB | 4GB | 8GB | 16GB |
SSD | 20GB | 30GB | 50GB | 30GB | 50GB | 100GB | 200GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2012 R2 Standard(64bit)、Windows Server 2016 Datacenter(64bit)
- 回線速度: 未公開
- プランの変更: 可能
- 電話によるサポート: あり
- 自動バックアップの機能: ない
- お試し版: なし
8. 使えるネット
使えるねっと株式会社が運営するVPSです。FXに特化したVPSサービスもあり、国内実績はNo.1を誇ります。
◆ 料金プランとスペック(FX専用のVPSの場合)
プラン | シルバー | ゴールド | プラチナ |
月額費用(1年契約の場合) | 2,280円 | 4,980円 | 6,480円 |
初期費用 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB |
SSD | 50GB | 100GB | 200GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: 未公開
- 回線速度: 未公開
- プランの変更: 未公開
- 電話によるサポート: ある
- 自動バックアップの機能: あり
- お試し版: なし(ただし、30日間返金保証あり)
9. SPPD仮想Windowsデスクトップサービス
株式会社プレイングネットワークが運営する仮想Windowsのデスクトップサービスです。OSは、Windows8.1に似た操作性の 「Windows Server 2012 R2」と、Windows7に似た「Windows Server 2008 」から選べます。
FXの自動トレードソフトMeta Trader 4がインストールされているため、すぐに操作することができます。
◆ 料金プランとスペック(OSがWindows Server 2012の場合)
プラン | ベーシック | パワフル | エクセレント |
月額費用 | 1,996円~ | 2,974円~ | 4,235円~ |
初期費用 | 1,620円 | 1,620円 | 1,620円 |
メモリ | 1.5GB | 2.5GB | 4GB |
HDD | 60GB | 100GB | 120GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2016
- 回線速度: 270Mbps 共有回線
- プランの変更: 可能
- 電話によるサポート: ない
- 自動バックアップの機能: ない
- お試し版: なし
【参考記事】 ・ SPPDレンタルサーバーの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説
10. GMO VPS
GMOクラウド株式会社が運営するVPSサービスで、Windows サーバーを利用できます。
サーバーの稼働率を99.99%と保障しており、障害が発生した場合は、月額利用料の10%が返金されるなど、安心感のあるVPSサービスです。Pleskを使えるなど、サーバーの管理も簡単です。
◆ 料金プランとスペック
プラン | 1GB | 2GB | 4GB | 6GB | 8GB | 12GB |
月額費用 | 780円~ | 1,280円~ | 2,380円~ | 4,580円~ | 6,580円~ | 10,480円~ |
初期費用 | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 5コア | 6コア | 7コア |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 6GB | 8GB | 12GB |
HDD | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 600GB | 800GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2016 Standard x64、Windows Server 2008 R2 Standard x64、Windows Server 2008 R2 Enterprise x64
- 回線速度:100Mbps 共有回線
- プランの変更可否:上位プランの変更のみ可能
- 電話によるサポート: あり
- 自動バックアップの機能: ない(バックアップオプションの購入で可能)
- お試し版:あり
【参考記事】 ・ GMOのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
11. 1st Rental Server
全プランSSDを利用でき、サーバーの設置場所を国内、米国のいずれかを選べます。月額費用は700円と格安です。
◆ 料金プランとスペック
プラン | パーソナルNEO | レギュラーNEO | ビジネスNEO | デベロッパーNEO |
月額費用 | 700円 | 1,600円 | 2,800円 | 3,950円 |
初期費用 | 未公開 | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
CPU | 1コア | 2コア | 4コア | 5-24コア |
メモリ | 1GB | 2.5GB | 4GB | 6-128GB |
HDD | 40GB | 80GB | 150GB | 250GB-1.5TB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2016、2019
- 回線速度: 未公開
- プランの変更: 未公開
- 電話によるサポート: 非公開
- 自動バックアップの機能: △(オプション費用は未公開)
- お試し版: あり
12. ウィルネット
Microsoft SQL Server を利用できるWindows VPSです。また、全プランでSSDが利用できます。さらに、Pleskコントロールパネルなどを選ぶこともできます。
◆ 料金プランとスペック
プラン | VZW3-10 | VZW3-20 | VZW3-30 | VZW3-40 | VZW3-50 | VZW3-60 |
月額費用 | 1,500円 | 2,500円 | 4,500円 | 8,500円 | 16,500円 | 32,500円 |
初期費用 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 10コア |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
HDD | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 800GB | 1,600GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows server 2019 Datacenter、Windows server 2016 Datacenter
- 回線速度: 非公開
- プランの変更: 非公開
- 電話によるサポート: 非公開
- 自動バックアップの機能: 非公開
- お試し版: 非公開
13. WIN-VPS.com
2007年からサービスを始めている老舗の海外のVPSサービスです。Windowsだけでなく、LinuxなどのVPSも提供しております。さらに、24時間の技術サポートを受けられます。
格安ですが、ホームページは全て英語表記のため、英語に自信のある方向けのサービスです。
◆ 料金プランとスペック
プラン | Wood | BRONZE | SILZER | GOLD | PLATINUM | PALLADIUM |
月額費用 | $2 | $4 | $12 | $35 | $60 | $90 |
CPU | 1,000MHz | 2,000MHz | 8,000MHz | 14,000MHz | 20,000MHz | 26.000 MHz |
メモリ | 1,024MB | 6,144MB | 12,288MB | 18,432MB | 24,576MB | 30,720MB |
HDD | 100GB | 420GB | 900GB | 1,390GB | 1,880GB | 3,000GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows 7/8/10/2003/2008/2012/2016
- 回線速度: 未公開
- プランの変更: 未公開
- 電話によるサポート: あり(国際電話)
- 自動バックアップの機能: 未公開
- お試し版: なし
14. TIME4VPS
リトアニアにあるWindows VPSサービスです。OSは、Windows Server 2012と2016を利用できます。英語表記なので、注意が必要ですが、クレジットカードやPayPalなどで決済できます。
◆ 料金プランとスペック
プラン | windows2 | windows4 | windows8 | windows16 |
月額費用 | 7.99Euro | 11.99Euro | 17.99Euro | 33.99Euro |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
HDD | 20GB | 40GB | 80GB | 160GB |
◆ 基本情報
- 利用可能なバージョン: Windows Server 2012, 2016
- 回線速度: 2GB~
- プランの変更: 非公開
- 電話によるサポート: ない
- 自動バックアップの機能: ない
- お試し版: なし
まとめ
本記事は、Windowsを利用できる国内、海外のVPSを比較し、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、VPSに求めることにより、おすすめのVPSが変わります。
求めること | おすすめのVPS |
格安のVPSを使いたい | Indigo、ConoHaのVPS、 |
MT4を使いたい | ABLENET VPS、お名前ドットコムデスクトップ、Winserver、使えるネット |
短期間だけ使いたい | ConoHaのVPS、カゴヤのVPS |
自動バックアップを利用したい | お名前ドットコムデスクトップ、Indigo |
海外のVPSを使いたい | |
電話によるサポートを受けたい | ConoHaのVPS、お名前ドットコムデスクトップ、 |
なお、他のVPSサービスについては別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ GMOのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
・ お名前.comのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説!
・ カゴヤ(KAGOYA)VPSの使い勝手と評判!
・ ServersMan@VPSの使い勝手と評判!
・ さくらのVPSの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
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Writer/編集者: 松田康
ワールドプレスと仮想デスクトップ両方使いたいのですが、どちらのサーバーがおすすめでしょうか?
記事をご覧頂き、ありがとうございます。
ご利用の形態にもよりますが、料金を踏まえるとABLENETがオススメかと思います。
そして、仮想デスクトップを利用するので、Win1~4のプランから選びます。
なお、利用するときには、鮎瀬様が管理者となり、OSのみをインストールした状態で引き渡されます。
そのため、WordPress等の運用に必要なソフトウェアのインストールや設定は、鮎瀬様が行って頂く必要があります。
お試し版もあるので、一度操作性などを確認することをおすすめします。