楽天ペイとAirペイ(エアペイ)を比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
カード決済、電子マネーなどの決済手段、利用できるスマホやタブレット、入金までの時間、販促支援機能に違いがあります。また、手数料が異なるため、注意が必要です。
そこで、楽天ペイとAirペイを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事では、楽天ペイとAirペイを比較し、7つの違いをご紹介します。
1. 楽天ペイとAirペイの7つの違い
楽天ペイ、Airペイを比較したところ、次の7つの違いがありました。
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 決済手段
【結論】
- 楽天ペイ: △ (決済手段が少ない)
- Airペイ: 〇(決済手段が多い)
【比較内容】
Airペイは、楽天ペイより決済手段が豊富です。
Airペイは、カード決済、電子マネー、QRコード決済(PayPay、LINE Pay、d払い)に対応しています。
一方、楽天ペイは、カード決済、電子マネー、アプリ決済に対応しており、nanacoや楽天Edy、Google Pay、Apple Payにも対応しています。ただし、PayPayに対応していません。
PayPayのユーザー数は6,000万人をこえており、押さえておきたい決済手段です。
【出典】 ・ PayPay プレスリリース
◆ 楽天ペイとAirペイの決済の種類(比較表)
楽天ペイ | Airペイ | ||
クレジットカード決済 | VISA、マスターなど | 〇 | 〇 |
電子マネー決済 | 交通系 | 〇 | 〇 |
QUICPay、iD、Apple Pay、 | 〇 | 〇 | |
nanaco | 〇 | × | |
楽天Edy | 〇 | × | |
Google Pay | 〇 | × | |
アプリ決済 | 楽天ペイアプリ | 〇 | 〇 |
Alipay、WeChat Pay | × | 〇 | |
d払い、PayPay | × | 〇 | |
Au Pay | 〇 | 〇 |
なお、アプリ決済とは、QRコードを使って、スマホやタブレットだけで決済できる方法です。専用のカードリーダーが必要ないため、より手軽に決済できます。
1.2 利用できる端末
【結論】
- 楽天ペイ: 〇 (iPhone、iPad、アンドロイド端末に対応)
- Airペイ: △ (iPhone、iPadに対応)
【比較内容】
楽天ペイのカードリーダーは、iPhone、iPad、アンドロイド端末に対応しています。
楽天ペイを利用できる端末を確認する (「対応機種」をクリックします)
一方、Airペイは、iPhone、iPadのどちらかが必要です。
Airペイを利用できる端末を確認する (「料金、必要機器」をクリックします)
◆ アプリの動作に必要な機器
iPhone、iPad | アンドロイド | |
楽天ペイ | 〇 | 〇 |
Airペイ | 〇 | ×(未対応) |
iPhone、iPadを持たない場合には、楽天ペイのほうが、コストの負担を抑えられます。
1.3 入金サイクル
【結論】
- 楽天ペイ: 〇 (翌営業日)
- Airペイ: △ (月6回あるいは月3回)
【比較内容】
楽天ペイは、当日の23時50分までの売り上げを翌日までに振り込んでくれます。
Airペイは、みずほ、三菱UFJ、三井住友銀行は月6回、それ以外の銀行は月3回振込んでくれます。
決済手段 | 金融機関 | 入金日 |
楽天ペイ | – | 翌日 |
Airペイ | みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友 | 月6回 |
それ以外 | 月3回 |
資金繰りを気にする場合、楽天ペイのほうが入金サイクルが短いため、助かります。
1.4 手数料
【結論】
- 楽天ペイ: 〇 (決済手数料は2.95~3.24%。なお、振込手数料は楽天銀行は無料、それ以外の金融機関は330円)
- Airペイ: 〇 (決済手数料は2.95~3.24%(交通系は2.95%)。振込手数料は無料)
【比較内容】
楽天ペイは、銀行の振込手数料が通常210円発生します。なお、楽天銀行は無料です。一方、Airペイは振込手数料は無料です。
◆ 振込手数料
楽天ペイ | Airペイ | |
楽天銀行 | 無料 | 無料 |
その他金融機関 | 330円 | 無料 |
なお、決済手数料はほぼ同額です。
◆ 決済手数料
楽天ペイ | Airペイ | |
Visa, Mastercard, American Express, | 3.24% | 3.24% |
交通系電子マネー | 2.95% | 2.95% |
JCB, Diners Club, Discover、QUICPay, iD | 3.24% | 3.24% |
アプリ決済 | 2.95% | – |
楽天銀行の口座がある場合には、楽天ペイも振込手数料を抑えられます。それ以外の口座の場合には、Airペイのほうが安くなります。
1.5 初期コスト
【結論】
- 楽天ペイ: × (初期コスト 18,000円)
- Airペイ: 〇 (初期コスト 0円)
【比較内容】
楽天ペイは、クレジットカード決済、電子マネー決済をするために、カードリーダーを用意する必要があります。なお、カードリーダーは18,000円となっています。
一方、Airペイも、カードリーダーを用意することで、クレジットカード決済、電子マネー決済に対応できます。なお、Airペイもカードリーダーは0円です。
ともに、初期コストが発生しない点で、負担なく始めることができます。
なお、両社の利用金額の差異は消費者庁のホームページにも調査資料が掲載されています。
【出典】 消費者庁ホームページ オンライン決済・スマホ決済動向整理(P35)
1.6 販促支援機能
【結論】
- 楽天ペイ: 〇 (楽天原資で集客支援機能があり)
- Airペイ: × (特になし)
【内容】
楽天ペイの場合、楽天原資で、加盟店の集客支援のため、様々なキャンペーンを行っています。たとえば、2024年2月19日時点では、楽天ペイアプリ内の楽天ポイントカード提示で毎日だれでもポイント2倍というキャンペーンを行っています。
また、楽天というブランドで、楽天IDを有する利用者に対して、販促プロモーションを行っているので、楽天ペイの利用者が増える可能性が高いです。
【出典】 経済産業省ホームページ キャッシュレスビジョン (P46)
1.7 レジアプリとの連携
【結論】
- 楽天ペイ: × (他社のレジアプリが必要)
- Airペイ: 〇 (対応レジアプリ Airレジあり)
【内容】
楽天ペイは、レジアプリを導入する場合には、他社のレジアプリを導入する必要があります。
- スマレジ (1店舗は無料。2店舗以上は、月4,000円~)
- Bionly (29,000円(月契約/月払い))
- poscube (未公開)
- Ubiregi (月6900円~)
- POS+ (月37万~)
【出典】 楽天ペイFAQ レジの機能はありますか。
一方、Airペイは対応するレジアプリ(Airレジ)が用意されています。なお、Airレジは無料です。
【参考記事】 ・ エアレジの使い勝手と評判!メリットとデメリットを徹底比較!
◆ 対応するレジアプリの月額費用
対応レジアプリ | 月額費用 | |
楽天ペイ | スマレジ | 0円~12,000円 |
ユビレジ | 0円~9,300円 | |
ビオンリー | 9,800円 | |
Airペイ | Airレジ | 0円 |
2. 楽天ペイとAirペイの比較表
楽天ペイ、Airペイの違いを比較表にしてまとめました。
楽天ペイ | Airペイ | |
対応機器 | 〇 (iPhone、iPad、Android端末) |
△ (iPhone、iPad) |
決済手段 | △ (決済手段が少ない) |
〇 (決済手段が多い) |
入金日 | 〇 (翌営業日) |
△ (月6回あるいは月3回) |
決済手数料 | 〇 (2.95%~3.24%) |
〇 (2.95%~3.24%) |
振込手数料 | △ (210円, 楽天銀行は無料) |
〇 (無料) |
初期コスト | × (18,000円) |
〇 (無料) |
販促支援機能 | 〇 (楽天原資で販促実施) |
× (特になし) |
対応するレジアプリ | △ (他社のレジアプリが必要) |
〇 (Airレジは無料) |
なお、楽天ペイもAirペイもともに、法人、個人事業主を問わずに申込みできます。
楽天ペイ、Airペイのキャンペーン・詳細情報
楽天ペイやAIrペイのキャンペーン情報や詳細情報をまとめました。
◆ 楽天ペイ
新規加盟店に関して、お知り合い紹介キャンペーン5000円ポイントキャンペーンを実施中です。
◆ エアペイ
キャッシュレス0円キャンペーンを実施中です。iPadとカードリーダー代が無料となります。
楽天ペイ、Airペイの利用イメージ・利用者の声
楽天ペイの利用イメージや利用者の声が、YouTubeに投稿されていたので、紹介します。
同じく、AIrペイの利用イメージのYouTubeに投稿されていたので、ご紹介します。
エアペイの使い方については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ エアペイの使い勝手と評判!手数料や個人の利用条件、デメリット
楽天ペイ、Airペイの導入方法・申し込み方法
楽天ペイやAirペイの導入方法、申し込み方法をご紹介します。
◆ 楽天ペイの導入方法
楽天ペイのホームページから、申し込みをします。審査の通過後、カードリーダーを購入し、アプリをダウンロードします。
◆ Airペイの導入方法
Airペイのホームページから申し込みをします。審査が通ると、キットが配送されます。その後、設定作業を終えれば利用できます。
まとめ
本記事では、楽天ペイとAirペイを、使えるデバイス、決済方法、入金サイクル、手数料などの視点で比較し、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめの決済手段が変わります。
求める内容 | おすすめのサービス |
Android端末で利用したい | 楽天ペイ |
nanaco、楽天Edy、Google Pay、楽天ペイアプリに対応したい | 楽天ペイ |
PayPay、LINE Pay、d払い、Alipay、WeChat Payに対応したい | Airペイ |
入金日は早いほうがいい | 楽天ペイ |
レジアプリを導入したい(できれば無料にしたい) | Airペイ |
なお、他の決済アプリやレジアプリについては別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ AirPAYとSquareを比較!選ぶ前に知りたい6つの違い
・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
・ スマレジとエアレジを比較!選ぶ前に知っておきたい6つの違い
・ エアレジとユビレジを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
・ QRコード決済の比較とおすすめ!QRコードの種類、導入方法や手数料
・ エアペイの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
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Writer/編集者: 松田康