投げ銭システムを作るには、どのような方法があるのでしょうか。
ライブ配信アプリの画面でギフトを受け取る方法や、投げ銭を受け取る画面を無料で作る方法もあります。また、40種類以上の支払い方法に対応した投げ銭システムもあります。
さらに、メンバーの管理ができるシステムや、グッズ販売ができるシステムもあります。そこで、投げ銭システムを作る前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、投げ銭システムの作り方と、投げ銭システムを作れるアプリ8選をご紹介します。
投げ銭システムの作り方!おすすめのアプリ8選
投げ銭システムの作成ツールを選ぶにあたって、次の5つのポイントは検討したいところです。
No | 検討したいポイント | 検討する内容の例 |
1 | 投げ銭を受け取る方法 |
|
2 | 投げ銭をした後の反応 |
|
3 | 決済方法 | クレジットカード決済、電子マネー、PayPal、銀行振込 |
4 | グッズ販売 | 投げ銭以外に、グッズ販売をするか。 |
5 | 費用 | 月額費用、手数料はいくらか。 |
上記ポイントを踏まえて、おすすめのツール8選をご紹介します。
それぞれを詳細にご紹介します。
1. Squareオンラインビジネス
無料でネットショップを作れるツールで、投げ銭の仕組みを用意できます。具体的には、寄付商品を登録することで、投げ銭を受け付けられます。
さらに、メンバーの管理ができたり、コンテンツの販売やグッズ販売にも対応しています。
◆ 投げ銭システムの作り方
(手順1)ユーザー登録をし、管理画面で「オンラインビジネス」を選びます
(手順2)「サイトをデザインする」を選びます
(手順3)文言や画像を修正します。
(手順4)新規商品の登録ページから、金額を設定します。
なお、寄付サイト用のテンプレートもあり、ひな形を利用することで、簡単に作れます。
◆ 料金プラン
- 月額費用: 無料
- 決済手数料: 3.6%
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法: クレジットカード決済
- メンバーの管理: 〇
- 投げ銭の管理: 〇
2. Doneru
ライブ配信ができるツールで、投げ銭を受け取る機能も用意されています。視聴者が投げ銭をしたときに、お好みの画像やテキストをポップアップで表示する機能があります。
◆ 投げ銭システムの作り方
(手順1)ユーザー登録をすると、投げ銭を受け取るリンク「どねアドレス」が発⾏されます。YouTubeのコメント欄にリンクを設置することで、投げ銭を受け取れます。
(手順2) 視聴者の方は、投げ銭リンクをクリックすると画⾯に遷移します。
◆ 料金プラン
未公開
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法: クレジットカード、PayPay、PASMO、ICOCA、QuickPay、iD
- メンバーの管理: ×
- 投げ銭の管理: 〇
3. SB Payment Service
大手の電子決済サービスで、クレジットカードや電子マネー、ペイパル、銀行振込など、様々な決済手段をサポートしています。これにより、視聴者が利用しやすい決済方法で投げ銭を行えます。
オンラインゲームや動画配信、投げ銭向けのオンライン決済サービスです。
クレジットカード決済やコンビニ決済、後払い決済、ペイパル、Amazon Payなど、40種類以上の支払い方法に対応しています。
◆ 料金プラン
未公開
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: ×
- 決済方法:クレジットカード、コンビニ払い、後払い決済、ペイパル、Amazon Pay、PayPay、LINEペイ、楽天ペイ、メルペイ、Appleペイ、Googleペイ
- メンバーの管理: 〇
- 投げ銭の管理: 〇
4. メンバーペイ
オンラインでチケット販売ができるサイトで、投げ銭の受け取りに使うこともできます。アカウントを登録することで、サイトを作ることができ、会員の管理ができます。
単発で投げ銭を受け取る方法と、月額で投げ銭を受け取る方法があります。
◆ 投げ銭システムの作り方
(手順1) ユーザー情報を登録し、「単発サービスの追加」を選びます。サービス名、価格を登録します。
(手順2) 購入者へのメッセージや、購入者向けのファイルがあればファイルを登録できます。
また、月額で投げ銭を受け取る場合は、プラン名、月額費用を登録します。
プランの内容やメッセージ、(コミュニティ等があれば)そのURLを登録できます。
◆ 料金プラン
- 登録料金: 無料
- 月額料金: 無料
- 手数料: 月額定額プラン5.5% 単発サービス7.0% システム利用料 99円
購入者負担 / 運営者負担が設定可能です。
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法:クレジットカード、コンビニ決済
- メンバーの管理: 〇
- 投げ銭の管理: 〇
5. OFUSE
ファンレターを送ることで、投げ銭を送れるシステムです。1文字2円のファンレターや、月額で支援できる「メンバーシップ」を利用することで、応援金額の90%をクリエイターへ届けられます。
イラストやアート、小説、漫画、音楽、ライブ配信、動画投稿、映画&写真、ゲームなどのジャンルの人が利用しています。
◆ 投げ銭システムの作り方
(手順1) ユーザー情報を登録するときに、「クリエイターとして利用」を選びます。
(手順2) 個人、会社のどちらかを選びます。
(手順3) 「ファンレターを受け取る」と設定します。
(手順4) ファンレターを受け取ったときに、自動的に返信する文言を登録します。
(手順5)ファンの方がファンレターを送るときは、金額とメッセージを登録し、送れます。
◆ 料金プラン
- 登録料金: 無料
- 月額料金: 無料
- 手数料: OFUSEでの応援が発生した際、その金額の10%
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法:Stripe
- メンバーの管理: 〇
- 投げ銭の管理: 〇
6. 17 LIVE
大手ライブ配信サービスで、世界で5000万人の方が利用しています。ライブ配信を行なうと、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取れます。
音楽やダンス、ゲームなどのライブ配信が多く、ユーザーはライブ配信中にコメントやギフトを送れます。クリエイターは視聴者からのギフトやチップを受け取れます。
(手順1)配信ルームに入り、右下にあるプレゼントマークをタップします。ギフトが出てくるので、好きな物を選びます。 タップが完了するとライバーにプレゼントが贈られます。
(手順2)報酬については、ドットマネーと連携することで、引き出せます。報酬画面から「連携」を押します。
(手順3)ドットマネーとの連携画面が表示されますので、アカウント情報を確認します。
(手順6)ドットマネーとの連携が完了すると、「引き出し」ボタンが押せます。
(手順7)引き出し金額を選び、出金申請をします。
◆ 料金プラン
- 月額費用: 無料
- 還元率: 未公開
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法: クレジットカード、キャリア決済、PayPal(Google Playのみ)
- メンバーの管理: ×
- 投げ銭の管理: 〇
7. note
個人が記事を作成し、公開・販売することができるサービスです。ライターやブロガーなど、様々な分野のクリエイターが専門知識や趣味、エッセイ、ノウハウを掲載しています。
noteは、クリエイターサポート機能という仕組みがあり、クリエイターに記事の対価として、任意で金額を支払う仕組みがあります。
また、クリエイターは記事を投稿する際に、有料で販売することもできます。そして、有料記事を購入するときに、任意の金額を入力して、投げ銭をできます。
◆ 有料記事の投稿の仕方
(手順1)テキスト、画像、つぶやき、音声、動画を選び、投稿ボタンを押します。
(手順2) 投稿内容を作成した後、「公開設定」を押します。
(手順3) 販売設定で「有料」を選び、価格を登録します。
◆ 料金プラン
- 月額費用: 無料
- 手数料: 支援金のうち10%
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法: クレジットカード
- メンバーの管理: ◯(メンバーシップという仕組みを導入することで可能*1)
- 投げ銭の管理: 〇
8. BASE
無料で作成できるネットショップ作成ツールで、オンライン決済に対応しています。ユーザーはテンプレートを選び、画像やテキストを編集することで、独自のデザインのショップを作れます。
ショップのデザインは変更でき、おしゃれなネットショップを簡単に作れます。
なお、投げ銭システムを作るときには、デジタルコンテンツ販売機能を利用し、オリジナルの写真や画像、PDFをダウンロードで購入してもらうことで、投げ銭として受け取れます。
なお、BASEで商品を販売するときには、ガイドラインがあるので、ルールに抵触しないかの確認をすることをおすすめします。
◆ 料金プラン
プラン | スタンダード | グロース |
月額費用 | 0円 | 16,580円 |
決済手数料 | 3.6%~+40円 | 2.9%~ |
サービス手数料 | 3% | – |
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法:コンビニ(Pay-easy)決済、銀行振込、クレジットカード、あと払い(Pay ID)、キャリア決済、PayPal、Amazon Pay、後払い決済
- メンバーの管理: 〇
- 投げ銭の管理: 〇
【参考】 TikTok Liveギフティング
スマホ向けのショートムービーのプラットフォームです。
15秒から60秒程度の短い動画を作成し、音楽やエフェクト、テキストを追加できます。自分のパフォーマンスやダンス、コメディ、メイクアップ、料理などの動画を投稿します。
そして、ユーザーはライブ配信中のクリエイターに仮想ギフトを贈れます。受け取ったギフトに対して感謝のコメントや特別なシャウトアウトを行うことができます。
◆ 投げ銭システムの作り方
(手順1) ユーザーは、TikTokで使えるバーチャルコインを買います。
(手順2) つぎに、LIVEルームの右下にあるギフトを選んで、タップすると送れます。ギフトを送るとコメント欄で表示されます。
(手順3) 投稿者は、ポケットから「ライブギフト」を選び、払い戻しを選びます。
(手順4) 金額を入力し「出金する」を選びます。PayPal経由で、銀行口座に振り込まれます。
◆ 料金プラン
無料。ギフトの還元率は未公開。
◆ 基本情報
- 個人で投げ銭サイトの作成: 〇
- 決済方法: PayPal
- メンバーの管理: ×
- 投げ銭の管理: 〇
投げ銭システムの決済方法と手数料に関する比較表
投げ銭システムの決済方法と手数料について比較表を作成しました。
- Square はクレジットカードしか対応していませんが、初期費用、手数料は安い
- SB Paymentは決済手段が多く、視聴者が好きな方法で投げ銭できます!
サービス名 | 決済方法 | 月額費用/手数料 | その他の特徴 |
Square |
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寄付サイトを作れる |
Doneru |
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未公開 | 投げ銭の目標達成額を表示 |
SB Payment |
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未公開 | 40種類以上の決済手段に対応し、後払いも可能 |
メンバーペイ |
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単発と月額の両方に対応 |
OFUSE |
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メッセージと共に投げ銭可。1文字2円のファンレター形式 |
17 LIVE |
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未公開 | ライブ配信ができる |
note |
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記事の販売ができる |
BASE |
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デジタルコンテンツ販売 |
よくある質問と回答
投げ銭システムのよくある質問と回答をご紹介します。
はい、投げ銭システムを通じて得た収入には税金がかかることが多いです。日本国内では、個人が投げ銭による収益を得た場合、それは通常「雑所得」として扱われます。
そして、年間の投げ銭収入が20万円を超える場合、確定申告が必要になります。
(出典) 国税庁 所得税の確定申告
投げ銭システムで得た収益については、次のステップで管理します。
- 収益の記録を管理する
投げ銭を受け取った際には、その収益を記録します。具体的には、収入が入った日付、金額、手数料をメモします。例えば、投げ銭が1,000円だった場合、手数料が差し引かれていればその金額も記録しておきます。 - 年間の収益予測を行う
投げ銭で得た収益が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。ですので、1年間の収益見込みを計算し、20万円を超える場合は確定申告を準備します。 - 必要に応じて税理士に相談する
収益が多くなったり、税務処理が複雑になった場合には、税理士に相談します。税理士に相談することで、税務申告の手続きをサポートしてくれます。
これらのステップを踏むことで、投げ銭の収益をしっかりと管理し、税務処理もスムーズに行うことができます。
まとめ
本記事は、投げ銭システムの作り方と、投げ銭システムを作れる8つのアプリをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのアプリが変わります。
求める内容 | おすすめのアプリ |
ライブ配信アプリの画面でギフトを受け取りたい | Doneru、TikTok Liveギフティング、17 LIVE |
投げ銭を受け取る画面を無料で作りたい | Squareオンラインビジネス、メンバーペイ、BASE |
ファンレターと投げ銭を受け取りたい |
OFUSE |
記事を投稿して投げ銭を受け取りたい | note |
豊富な支払い方法を用意したい | SB Payment Service |
なお、インフルエンサーにおすすめのサイトや、電子チケットシステムについては、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ インフルエンサーが登録したいおすすめのサイト21選!募集案件、アプリ
・ 電子チケットシステム・アプリ8選の比較!デジタルチケットの作成方法
・ 集金代行サービスおすすめ8選を比較!(料金表付き)
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Writer/編集者: 松田康