チェックインシステムを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
ホテルや民泊向けのセルフチェックインシステムで、宿泊者がQRコードを表示すると、本人認証が行なえるシステムや、タブレットでサインができるシステムがあります。
また、無人で鍵を受け渡しできるシステムや、ビデオ会議で本人確認が行えるシステムもあります。そこで、チェックインシステムを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、チェックインシステムおすすめ7選を比較し、その違いをご紹介します。
チェックインシステムおすすめ7選の比較
チェックインシステムを選ぶときに、次の6つのポイントはチェックしたいところです。
- どのような方法で本人確認を行うか。(QRコード、予約番号、サイン、ビデオ会議)
- パスポート情報を取得できるか。
- サイトコントローラーと連携できるか( TLリンカーン、TEMAIRAZU、ねっぱん、Beds24)
- どのような方法で鍵を渡すか。(スマートロックとの連携、暗証番号)
- 多国語に対応しているか。(英語、中国語、韓国語)
- 料金はいくらか。
上記ポイントをもとに、おすすめのチェックインシステムを紹介します。
それぞれを詳細にご紹介します。
1. maneKEY(マネキー)
ホテルや民泊向けのセルフチェックインシステムです。宿泊者が予約をすると、お客様宛にQRコードをメールで送ります。
お客様はメールからQRコードを表示すると、本人認証が行われ、チェックインが完了します。チェックイン後は、部屋が開錠できます。
また、テレビ電話での本人確認ができたり、タブレットでのサインにも対応しています。
◆ 機能一覧
- チェックイン方法: QRコード、顔認証
- 部屋案内の表示: 〇(部屋までの案内地図を表示)
- パスポート情報自動読取: 〇
- テレビ電話機能: 〇 (宿泊者と顔を合わせて確認)
- スマートロックとの連携: ◯(RemoteLOCK、SESAME)
- サイトコントローラーとの連携: ◯(ねっぱん、Beds24)
- 対応言語: 英語、中国語
◆ 料金プラン(税込)
従量課金のプランと、月額固定料金プランの2種類があります。
従量課金の場合
件数 | 料金 |
チェックイン件数 1〜10件まで | 500円/ 1件 |
チェックイン件数 11〜50件まで | 400円/ 1件 |
チェックイン件数 51〜100件まで | 300円/ 1件 |
チェックイン件数 101〜500件まで | 200円/ 1件 |
チェックイン件数 501〜1000件まで | 100円/ 1件 |
チェックイン件数 1001件以上 | 50円/ 1件 |
月額固定料金の場合
部屋数 | 月額料金 |
1~10部屋まで | 2,400円 / 1部屋 |
11~50部屋まで | 2,000円 / 1部屋 |
51~100部屋まで | 1,500円 / 1部屋 |
101部屋以上 | 要相談 |
2. minpakuIN(ミンパクイン)
民泊やホテルのオンライン受付システムです。
サイトコントローラー( TLリンカーン、TEMAIRAZU、ねっぱん、Beds24)と連携することで、宿泊予約サイトから顧客情報を自動で登録できます。
取得したデーターをもとに、宿泊者台帳入力フォームをゲストに送り、事前に宿泊者台帳に必要な情報を宿泊者から取得できます。
そして、宿泊の前に、お客様宛にメールで予約コードを送付できます。お客様は受け取った予約コードを入力すると、宿泊情報を確認できます。
さらに、サインをもらったり、パスポートの登録やビデオ通話ができます。
最後に、宿泊者ごとに暗証番号を自動出力する機能があり、鍵を引き渡せます。
◆ 機能一覧
- チェックイン方法: タブレットカメラ、約款および契約のサイン
- 部屋案内の表示: 未公開
- パスポート情報自動読取: 〇
- テレビ電話機能: 〇 (宿泊者様と顔を合わせて確認)
- スマートロックとの連携: 〇
- サイトコントローラーとの連携: 〇( TLリンカーン、TEMAIRAZU、ねっぱん、Beds24)
- 対応言語: 日本語、英語、中国語、韓国語
◆ 料金プラン(税込)
月額費用(一棟プラン)
部屋数 | 月額費用 |
1~10室まで | 3,000円/室 |
11~30室まで | 1,000円 / 室 |
31室~ | 300円 / 室 |
※ 初期費用 100,000円 基本料金として月額費用 5,000円が別途必要
3. FlexIN (フレックスイン)
ホテルやマンスリーマンション、レンタルスペース向けのセルフチェックインシステムです。
利用者は、施設に到着したらQRコードあるいは予約番号を入力し、サインを行います。
パスポートが必要な場合は、パスポートを撮影し、ビデオ通話で本人確認を行なうと、チェックインが完了します。
◆ 機能一覧
- チェックイン方法: ビデオ通話、パスポートデータ取得、手書きサイン
- 部屋案内の表示: 未公開
- パスポート情報自動読取: 〇
- テレビ電話機能: 〇 (宿泊者様と顔を合わせて確認)
- サイトコントローラーとの連携: -
- スマートロックとの連携: ◯(RemoteLOCK)
- 対応言語: 日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)
◆ 料金プラン(税込)
一室あたり月額1,500円~ 初期費用 50,000円
4. Tabiq
ホテルや旅館、民泊向けのiPadを⽤いたセルフチェックインシステムです。無人でフロント業務が行なえ、記帳台帳はデータで管理できます。
お客様は到着したら、フロントのiPadでチェックインを始めます。
予約IDや電話番号、事前チェックインQRコードで予約情報を検索します。
お客様の情報を入力します。
ビデオ通話を始めます。
施設の注意事項を確認し、署名をします。
チェックインが完了し、鍵が表示されます。
スマートロックやキーボックスなどの鍵と連携できます。
◆ 機能一覧
- チェックイン方法: 予約ID、電話番号、QRコード、顔認証
- 部屋案内の表示: 未公開
- パスポート情報自動読取: 未公開
- テレビ電話機能: 〇
- スマートロックとの連携: 〇
- サイトコントローラーとの連携: 未公開
- 対応言語: 未公開
◆ 料金プラン(税込)
未公開
5. KEY STATION
前章の宿泊とは異なり、不動産や貸会議室やスペースなどに向けて、鍵を無人で受け渡しができるシステムです。
YouTubeに使い方が掲載されていたので、ご紹介します。
具体的な物件を決めて、設置場所を決めます。その後、アカウントを登録し、鍵を設置します。
お客様は鍵の受け取り場所や使い方を確認します。その後、キーボックスに設置されたカメラで本人確認を行います。暗証番号を入力すると、鍵が取り出せます。
◆ 機能一覧
- チェックイン方法: -
- 部屋案内の表示: -
- パスポート情報自動読取: -
- テレビ電話機能: -
- スマートロックとの連携: -
- サイトコントローラーとの連携: -
- 対応言語: 未公開
◆ 料金プラン(税込)
月額3,000円/スロット
6. AirHostONE(エアホストワン)
宿泊者用モバイルアプリで、セルフチェックイン機能もあります。
宿泊サイトで予約をすると、事前チェックインを依頼するメールが届きます。セルフチェックインをするときは、GPSでの確認、ビデオ会議による本人確認ができ、鍵が表示されます。
また、アップセルとして、レンタサイクルやツアーなどを紹介できます。
また、レストランやルームサービスの注文ができます。
◆ 機能一覧
- チェックイン方法: GPS、顔写真、ビデオチャット、 AI 本人認証
- 部屋案内の表示: ◯
- パスポート情報自動読取: 未公開
- テレビ電話機能: 〇
- スマートロックとの連携: ◯
- サイトコントローラーとの連携: 未公開
- 対応言語: 英語、日本語
◆ 料金プラン(税込)※ 1棟20室まで
プラン | BASIC | PRO | PREMIUM |
月額料金 | 1,000円 | 1,500円 | 2,000円 |
事前チェックイン | ◯ | ◯ | ◯ |
モバイルチェックイン | – | ◯ | ◯ |
本人確認(写真撮影) | – | ◯ | ◯ |
本人確認(AI認証・ビデオチャット) | – | – | ◯ |
7. Mujinn
民泊やホテルなどの宿泊施設向けのセルフチェックインシステムです。宿泊サイトで予約が完了すると、自動でSMSやメールを送信し、施設の情報を伝えます。
また、リモートで本人確認が行えるため、複数の施設のフロント業務を1カ所で行なえます。
支払いは、現地でのクレジットカード決済やファミリーマートでの決済に対応しています。
◆ 機能一覧
- チェックイン方法: 顔写真、ビデオチャット
- 部屋案内の表示: ◯
- パスポート情報自動読取: 未公開
- テレビ電話機能: 〇
- スマートロックとの連携: ◯(RemoteLock)
- サイトコントローラーとの連携: ◯(ねっぱん、手間いらず)
- 対応言語: 日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語
◆ 料金プラン(税込)
プラン | 一棟プラン | 一戸建て、区分プラン |
月額料金 | 5,000円/一棟 | 5000円/一棟 |
月額料金 |
|
– |
月額料金 |
|
– |
◆ オプション費用
- 現地クレジット決済:初期費用50,000円、月額費用5,000円+決済手数料3.6%
- 現地現金決済(ファミリーマート):月額費用5,000円+決済手数料3.6%
- 案内ガイダンス:月額費用 8,000円 送信費用 (70文字10円)
- ビデオチャット機能: 300円/1室
- Mujinn機器費用: 5,0000円/1台
まとめ
本記事は、チェックインシステムおすすめ7選を比較し、その違いをご紹介しました。おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのシステムが変わります。
求める内容 | おすすめのシステム |
ビデオ通話をして本人確認をしたい | maneKEY、minpakuIN、FlexIN、Tabiq |
パスポートの情報を取得したい | maneKEY、minpakuIN、FlexIN |
英語と中国語に対応したい | maneKEY、minpakuIN、FlexIN、Mujinn |
不動産の内見に対応したい | KEY STATION |
安く導入したい | maneKEY、AirHostONE |
なお、商圏を分析できるツールについては、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 商圏分析ツール・アプリおすすめ7選(無料、料金表付き)
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Writer/編集者: 松田康