白色申告では、どのソフトを使えばいいのでしょうか。
無料で使いたいか、スマホで操作したいか、初心者でも申告できるかなど、気になるポイントは人それぞれです。
白色申告ソフト選びで失敗しやすいのは「機能の多さ」で選んでしまうことです。初心者の方には、シンプルで操作しやすいソフトのほうが、スムーズに完了できます。

この記事では、おすすめ白色申告ソフト3選を実際の画面付きで比較し、無料で使えるExcelテンプレートもご紹介します。
この記事の結論
白色申告ソフトには「やよいの白色申告オンライン(無料)」がおすすめです。フリープランがずっと無料で使え、初心者向けのシンプルな操作画面が特徴です。
1. 白色申告ソフトの選び方

平成26年分(2014年1月)から、白色申告者にも記帳が義務付けられました。そのため、日頃から収入と支出を帳簿に記録する必要があります。

白色申告ソフトは大きく3タイプに分かれます。以下の早見表を参考に、自分のタイプを確認してみてください。
| こんな方におすすめ | 選ぶべきソフト・ツール |
|---|---|
| 無料で使いたい・初心者 | やよいの白色申告オンライン(フリープラン) |
| 機能が豊富・請求書も作りたい | freee(フリー)スターター |
| 経理知識がある・銀行連携を重視 | マネーフォワードクラウド確定申告 |
| 取引件数が少ない・Excelが使える | 無料Excelテンプレート(本記事で配布) |
2. おすすめ白色申告ソフト3選を徹底比較
白色申告向けにおすすめできるクラウド会計ソフトは次の3つです。それぞれの機能・料金・使いやすさを実際の画面を交えて詳しく解説します。
2.1 やよいの白色申告オンライン

初心者でもかんたんに使えるクラウド型の白色申告ソフトで、フリープランは永続無料で利用できます。弥生シリーズは30年近い実績を持ち、会計ソフトとしての機能が成熟しています。個人事業主の会計ソフトシェアは約55.4%(弥生調べ)と、圧倒的な支持を集めています。
主な機能
| 機能 | 対応 | 補足 |
|---|---|---|
| 確定申告書の作成・出力 | 〇 | 質問に答えるだけで作成可 |
| 銀行口座・クレジットカード連携 | 〇 | 自動で収支を取込 |
| レシート撮影で取引登録 | 〇 | 弥生レシート取込アプリを利用 |
| 請求書の作成 | × | 別製品 misoca で作成可 |
| レポート機能 | 〇 | 損益・売上・仕入・経費レポート |
| 電子帳簿保存法に対応 | 〇 | やよい白色申告よくある質問 |
料金プラン(2026年1月7日時点)
| プラン名 | 初年度料金 | 次年度以降の料金 |
|---|---|---|
| フリープラン | ずっと無料 | ずっと無料 |
| ベーシックプラン | 1年間無料 | 年額11,500円+税 |
| トータルプラン | 年額11,500円+税 | 年額21,000円+税 |
サポート内容
| サポート種類 | フリープラン | ベーシックプラン | トータルプラン |
|---|---|---|---|
| WebFAQ | ○ | ○ | ○ |
| 電話サポート | – | ○ | ○ |
| メールサポート | – | ○ | ○ |
| チャットサポート | – | ○ | ○ |
| 画面共有サポート | – | ○ | ○ |
| 仕訳・経理業務・確定申告相談 | – | – | ○ |
実際の操作画面
収入や支出の入力画面です。取引日、科目、摘要、取引先、金額を入力します。

勘定科目の説明も表示されるため、科目選びで悩まないのが初心者には助かります。

質問に回答していくことで、確定申告書類を作成できます。


メニューは「ホーム」「かんたん取引入力」「スマート取引入力」「レポート・帳簿」「確定申告」の5つに絞られたシンプルな設計で、操作に迷うことがありません。

レポート機能では期間の売上・仕入・経費レポートや損益レポートも確認できます。

2.2 マネーフォワードクラウド確定申告

家計簿アプリで有名なマネーフォワードが提供するクラウド会計ソフトです。銀行やクレジットカードと連携し、収入・支出を自動記録する機能が充実しています。経理業務に慣れている個人事業主に向いており、初心者には操作がやや複雑に感じる場合があります。
主な機能
| 機能 | 対応 | 補足 |
|---|---|---|
| 確定申告書の作成・出力 | 〇 | – |
| 銀行口座・クレジットカード連携 | 〇 | 自動で明細取込 |
| レシート撮影で取引登録 | × | 別製品 マネーフォワードクラウド経費 で利用可 |
| 請求書の作成 | 〇 | – |
| 消費税申告 | 〇 | 消費税申告への対応についてはこちら |
| レポート機能 | 〇 | 収益・費用・収入先・支出先レポート |
| 電子帳簿保存法に対応 | 〇 | (出典:マネーフォワードクラウド公式サイト) |
料金プラン(2026年1月7日時点)
| 項目 | パーソナルミニ | パーソナル | パーソナルプラス |
|---|---|---|---|
| 対象者 | 副業で確定申告 | 自営業、個人事業主 | 電話サポートが必要 |
| 年額プラン | 900円/月(年額10,800円) | 1,280円/月(年額15,360円) | 2,980円/月(年額35,760円) |
| 月額プラン | 1,280円/月 | 1,680円/月 | – |
なお、フリープランもありますが、年間の仕訳件数が50件を超える場合や確定申告メニューを使いたい場合は、パーソナルミニプランへのアップグレードをおすすめします。
(参考:MFクラウド確定申告 パーソナルミニプランで利用できる機能の詳細)
実際の操作画面
勘定科目・金額・取引日を入力して記帳します。

勘定科目を選ぶ際に説明文が表示されないため、経理に不慣れな方は科目選びで迷う場合があります。

確定申告書類を作成する機能も用意されています。

各項目の入力ガイドが不足しているため、確定申告に不慣れな方は戸惑う可能性があります。

マネーフォワードの使い勝手についてはMFクラウド確定申告の使い勝手と評判!便利な点と不便な点もあわせてご覧ください。
2.3 freee(フリー)

最初からクラウド会計に特化して開発された人気ソフトです。領収書をスマホで撮影するだけで金額や用途を自動予測して登録でき、質問に答えるだけで白色申告書を作成できます。初心者の使いやすさとfreeeならではの機能の充実度を両立しています。
主な機能
| 機能 | 対応 | 補足 |
|---|---|---|
| 確定申告書の作成・出力 | 〇 | 質問形式で初心者でも作成可 |
| 銀行口座・クレジットカード連携 | 〇 | 明細の自動取込 |
| レシート撮影で取引登録 | 〇 | – |
| 請求書の作成 | 〇 | – |
| 消費税申告 | 〇 | インボイス制度対応 |
| レポート機能 | 〇 | 収益・費用・損益・資金繰りなど |
| 電子帳簿保存法に対応 | 〇 | – |
料金プラン(2026年1月7日時点)
| 項目 | スターター | スタンダード | プレミアム |
|---|---|---|---|
| 年払い(月額換算) | 980円/月 (11,760円/年) |
1,980円/月 (23,760円/年) |
3,316円/月 (39,800円/年) |
| 月払い | 1,480円/月 | 2,680円/月 | – |
| 主な機能 | 確定申告書作成・電子申告、銀行・カード明細取込、見積書・請求書の作成、チャット・メールサポート | スターター全機能+消費税申告(インボイス対応)、詳細レポート出力、優先サポート | スタンダード全機能+電話サポート、乗換代行、税務調査サポート補償 |
実際の操作画面
収入や支出の入力は、取引日・勘定科目・金額・取引先を入力します。

「飲食費」「物品の購入等」といった日常語からクリックすると、該当する勘定科目の候補が表示されます。かんたんな説明付きなので科目選びで迷いません。

請求書をオンラインで作成・送付する機能もあります。

確定申告は質問に回答するだけで申告書類を作成できます。どの書類のどの項目を書けばいいかを具体的に指示してくれるので、悩まずに準備が進められます。


メニューは「取引」「レポート」「確定申告」「口座」「給与」「設定」とシンプルで、操作に悩むことが少ない設計です。
freeeの使い勝手についてはfreeeの使い勝手と評判!使いやすい点・使いにくい点を徹底解説!もあわせてご覧ください。
3. 無料で使えるExcelテンプレート4種

クラウド会計ソフトを使わなくても、Excelで白色申告の帳簿を付けることは可能です。取引件数が少ない方や経理知識に自信がある方にとっては、シンプルなテンプレートを使うほうが便利な場合もあります。以下のテンプレートはすべて無料でダウンロードできます。
なお、テンプレートの詳しい使い方は白色申告帳簿テンプレート活用ガイド!エクセルで簡単(無料ダウンロード)をご覧ください。
3.1 白色申告帳簿テンプレート

国税庁のガイドライン(帳簿の記帳のしかた(事業所得者用)P4)を参考に作成した、白色申告対応の帳簿テンプレートです。

3.2 現金出納帳

▶ 現金出納帳テンプレート(マイクロソフト社)を無料ダウンロードする
3.3 預金出納帳

▶ 預金出納帳を無料ダウンロードする(メンテナンスは承っておりませんので、ご了承ください)
3.4 売上管理表・仕入帳

▶ 売上管理表を無料ダウンロードする(メンテナンスは承っておりませんので、ご了承ください)

▶ 仕入帳を無料ダウンロードする(メンテナンスは承っておりませんので、ご了承ください)
4. 確定申告の作業を丸ごと任せたい方向けのサービス

「ソフトを使う時間もない」「申告書類の作成を全部お任せしたい」という方には、確定申告の代行サービスという選択肢もあります。個人事業主向けに確定申告の代行を請け負っている主なサービスを紹介します。
| サービス名 | 月額料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| フジ子さん | 57,000円〜 | 無料お試しサービスあり |
| CasterBiz | 120,000円〜 | 領収書のスキャンサービスあり |
経理代行サービスの詳しい比較は経理代行サービスの比較!中小企業におすすめのアウトソーシング17選(料金表付)をご覧ください。また、個人事業主向けの会計ソフト選びに迷っている方は個人事業主向け会計ソフトの選び方も参考にしてみてください。
5. よくある質問
はい、フリープランはずっと無料で使えます。収支の入力・帳簿の作成・確定申告書の作成まで、基本的な機能を費用なしで利用できます。電話・メールなどのサポートが必要になった場合は、ベーシックプラン(次年度以降 年額11,500円+税)へのアップグレードをご検討ください。
初心者にはfreee(スターター)がおすすめです。質問形式で申告書を作成でき、勘定科目の説明もわかりやすいため、経理の知識がなくても使いやすいです。一方、すでに経理業務に慣れており、銀行・カードの自動連携を重視する方にはマネーフォワードが向いています。
できます。やよい・マネーフォワード・freeeのいずれもe-Taxによる電子申告に対応しています。電子申告を行うには、マイナンバーカードまたはID・パスワード方式での利用者識別番号が必要です。電子申告を利用すると最大65万円の青色申告特別控除が受けられますが、白色申告では通常、電子申告にしても控除額の変化はありません。
帳簿の記帳はExcelテンプレートで対応できますが、確定申告書そのものはExcelでは作成できません。確定申告書の作成には、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」(無料)を利用するか、会計ソフトを使う必要があります。取引件数が少なく経理知識がある方であれば、Excelテンプレートで帳簿管理をして、国税庁のコーナーで申告書を作成する方法が費用を抑えられます。
6. まとめ
白色申告ソフトは、自分の状況に合ったものを選ぶことが大切です。求める内容に応じたおすすめをまとめました。
| 求める内容 | おすすめのソフト・ツール |
|---|---|
| 無料で使いたい | やよいの白色申告 オンライン |
| 質問に答えるだけで申告書を作りたい | |
| 経理の知識には自信がある | マネーフォワードクラウド確定申告 |
| 電話サポートを受けたい | やよいの白色申告 オンライン(ベーシックプラン以上) |
| Excelで帳簿を作りたい | 白色申告帳簿テンプレート、売上管理表 |
| 確定申告を全部任せたい | フジ子さん、CasterBiz |
電話サポートを受けられるプランの料金は次のとおりです(いずれも初年度無料期間あり)。
- やよいの白色申告 オンライン:ベーシックプラン 次年度以降 年額11,500円+税
- マネーフォワードクラウド確定申告:パーソナルプラスプラン 年額35,760円(税抜)
- freee(フリー):プレミアムプラン 年額39,800円(税抜)
どのソフトも無料トライアルが用意されていますので、ぜひ実際に使い勝手を試してみてください。
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