ハンドメイド作品を販売したいけど、どこが自分にあっているか迷っていませんか。たくさんの選択肢がある中で、手数料や集客力、販売サポートが異なるため、悩むことも多いですよね!
また、ジャンルによる得意分野や、リアル店舗の出店の有無、インスタとの連携や海外販売へのサポートなど、選ぶべき要素も多岐にわたります。
そこで、販売サイトを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、おすすめの12サイトを比較し、その違いをご紹介します。
1. ハンドメイド販売サイトおすすめ12選の比較
ハンドメイドの販売サイトを選ぶにあたって、次の5つのポイントは比較、検討したいところです。
- どのジャンルの作品が売れるか。(アクセサリー、ファッション、雑貨、バッグ、マスク)
- どのような方法で売りたいか。(ECモールへの出店、独自のネットショップ、フリマ)
- 販促ツールは豊富か。(クーポン、メルマガ、インスタ連携など)
- サポートは充実しているか。(初心者向け、代理出品)
- 販売手数料はいくらか。
上記ポイントをもとに、おすすめのサイトをご紹介します。
- クリーマ
- ミンネ
- iichi
- BASE
- STORES
- カラーミーショップ
- メルカリ
- ラクマ
- マルシェル (2024年1月でサービスが終了しました)
- テトテ (現在はミンネに統合されています)
- ココナラハンドメイド(2019年8月に終了しました)
- ハンズギャラリーマーケット(2020年12月に終了しました)
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 クリーマ
2010年オープンの老舗のマーケットプレイスです。ファッション系に強みがあり、プロの作家やセミプロなどが揃い、24万人のクリエイターによる1,400万点の作品が販売されています。
出品のジャンルは幅広く、アクセサリーからバッグ、皮革製品、キャンドル、絵画アート、家具など多彩です。手作り小物だけでなく、フードも販売できます。
◆ ユーザー層
より大人の層をターゲットにしており、落ち着いた色合いやシンプルで洗練されたデザインが求められます。高価格帯の作品や品質を重視するユーザーが多いです。
◆ 商品ページの作り方
ホームページは、シンプルで見やすく作られており、上段は、季節感のあるテーマで作品を掲載しています。作家に評価がついたり、生の声が届いたり、意欲を高める仕組みが用意されています。
Creemaの公式サイトから、無料で会員登録を行い、ショップページを作成します。
作品を登録するときは、タイトルと写真、カテゴリーを登録することで、出品できます。
また、インターネットでの販売に自信のない方や、制作に専念をしたい人におすすめの代理出品サービス(有料)があります。
イベントの定期開催や、実店舗での販売などのイベントにも力をいれています。また、海外展開にも力をいれています。海外で販売するときは、荷物の追跡や補償サービスを利用できます。
◆ メリット
- 簡単に販売サイトを作れる。
- シンプルで見やすい画面である。
- 代理出品サービスがある。
- 海外販売にも対応している。
◆ デメリット
- 販売手数料が10%である。
- 振込手数料(172円~270円)が発生する。
1.2 ミンネ
CMやメディアの掲載も多く、20代が中心でアクセサリーや雑貨小物が多く出品されています。手作りの小物だけでなく、パンや焼き菓子にチョコレート、ドライフードなど、食べ物も出品できます。
注目作品をピックアップしたり、月間の人気ランキングなど、季節の特集、コラボイベントなど、魅力的なイベントを開催しています。
◆ ユーザー層
20〜30代の女性に人気を誇り、可愛らしいデザインやカラフルなアクセサリー、雑貨が好まれています。若い世代をターゲットにした作品を出品する場合におすすめです。
◆ 商品ページの作り方
minne にアクセスし、無料の会員登録を行います。
次に、プロフィールページを作成し、ショップ名を設定します。
作品を登録するときは、写真や作品名、カテゴリーを登録します。
minneでは、プロフィールページをしっかりと作り込むことで、ユーザーの信頼感を高めることができます。また、定期的に特集やランキングに取り上げられるチャンスがあるため、SNSとの連携も強化します!
なお、クラフトハートトーカイと共同で『ハンドメイド大賞』や撮影教室を開催するなど、作家、ユーザー、スタッフ間の交流が活発です。スタッフが作品作りの助言をしてくれます。
◆ メリット
- 国内最大手の販売サイトである。
- 送り状の自動印刷機能がある。
- 海外販売に対応している(WorldShopping、Neokyo経由)。
◆ デメリット
- 販売手数料が10.56%である。
- 振込手数料が172円発生する。
【参考記事】 ・ ミンネの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説
1.3 iichi
プロの職人や作家が多く、ハイクオリティな作品が多数あります。2016年3月に、台湾のマーケットプレイス、Pinkoiと資本提携を行い、海外への販売・発送が可能となります。
アクセサリーやファッション、バッグ、器・キッチン、家具、雑貨などを取り扱っています。全体的に価格帯が他のサイトと比較をすると高めに設定されており、数十万円の作品もあります。
◆ ユーザー層
プロの作家や職人による作品が多く、芸術性の高い作品やヴィンテージ品、手工芸品を扱うことができます。質の高い素材や工芸品を出品する作家におすすめです。
クリーマ、ミンネと比べると、販売手数料が20%と高めに設定されていますが、販売力があり、本気のビジネスの場ととらえる作家が多い証拠ともいえます。
◆ メリット
- ハイクオリティな作品が多い。
- 海外の販売もできる。
◆ デメリット
- 販売手数料が20%である。
- 振込手数料は176円(3万円未満)、275円(3万円以上)である。
1.4 BASE
ベイスは、他のハンドメイド販売サイトと異なって、無料でネットショップを作れます。ファッションや雑貨、ハンドメイド、食品などのサイトが作られています。
オリジナルのデザインでネットショップを作れます。テンプレートは無料が17個、有料が84個あります。テンプレートから選ぶことで、簡単にお洒落なページが作れます。
また、Instagramと連携して、商品を販売できます。
◆ ユーザー層
自前でネットショップを作るため、自分でターゲット層にアプローチします。そのため、SNSとの連携など、情報発信が重要です。
◆ 商品ページの作り方
別記事で商品ページの作り方をご紹介しています。そちらをご覧ください。
【参考記事】 ・BASEでイラストを売る!初心者でも簡単にできる販売ガイド
◆ メリット
- 無料でネットショップを作れる。
- Instagramでも販売できる。
- メルマガを発行できる。
◆ デメリット
- 自力で集客する必要がある。
- 電話によるサポートがない。
- 決済手数料とサービス手数料が発生します。(*1)
- 振込手数料が250円である。但し、2万円未満の場合、500円の事務手数料がかかる。
*1: スタンダードプラン 年払い 0円/月 月払い 0円/月 決済手数料 3.6%+40円 グロースプラン 年払い 16,580円/月 月払い 19,980円/月 決済手数料 2.9%です。
【参考記事】 ・ BASEの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を解説
1.5 STORES
無料で作れるネットショップを作れるツールです。70万人近い方が利用しています。ハンドメイド作品を販売しているショップも多いです。
STORESも、Instagramと連携して、商品を販売できます。
◆ ユーザー層
BASEと同様に、自前でネットショップを作るため、自分でターゲット層にアプローチします。そのため、自分で集客をしていく必要があります。
◆ 商品ページの作り方
別記事で商品ページの作り方をご紹介しています。そちらをご覧ください。
【参考記事】 ・ STORESの使い方と評判!メリット・デメリット・決済方法
◆ メリット
- 無料で使える。
- 販売手数料・決済手数料が、5.5%と安い。
- Instagramで商品を売れる
- メルマガを送れる
- テンプレートが48種類あります。
- デザインを自由に変えられます。
- 予約販売やまとめ販売機能があります。
- FAQを作れます。
- ギフト設定ができます。
◆ デメリット
- 自力で集客する必要がある。
- 電話によるサポートがない。
- 無料版では顧客リストを作れない
- 振込手数料が275円である。入金金額が1万円未満の場合、事務手数料が275円かかる。
【参考記事】 ・ STORESの使い方と評判!便利な点と不便な点を徹底解説
1.6 カラーミーショップ
無料で利用できる本格的なネットショップツールです。
ギフトやクーポン、ポイント管理、メルマガなどの販促機能や、商品毎に名入れをする機能があります。決済手段が充実しており、クレジットカードやAmazon Payや後払いにも対応しています。
また、電話によるサポートもあるため、安心してネットショップを作れます。なお、ハンドメイドとして利用しているネットショップも多数あります。
◆ カラーミーショップで利用しているネットショップの例
◆ メリット
- 月額無料で作れる(フリープラン 月額0円 レギュラープラン月額4,950円)
- 販売手数料・決済手数料が、4%と安い。(フリープランの場合は、6.6%+30円)
- Instagramで商品を売れる
- メルマガを送れる
- テンプレートが47種類あります。
- デザインを自由に変えられます。
- クーポンやポイント機能があります。
- レビュー機能があります。
- 電話によるサポートがあります。
◆ デメリット
- 自力で集客する必要がある。
【参考記事】 ・ カラーミーショップの使い勝手と評判!テンプレート、機能、手数料
1.7 メルカリ
フリマアプリのメルカリは、スマホで簡単に商品を出品できます。7,100万ダウンロード、利用者数は月間1,000万を超えるアプリであり、圧倒的なアクセス数を誇ります。
アクセサリーやファッション、日用品や趣味、キッズなどのハンドメイドが販売されています。手数料は10%掛かりますが、メルカリが決済の仲介をしてくれたり、匿名で配送できるなど便利な機能が豊富に用意されています。なお、出品料や月額費用は無料です。
◆ メリット
- 国内最大手のフリマアプリである。
- 金銭のやり取りは、メルカリが仲介してくれる。
◆ デメリット
- 販売手数料が10%である。
- 電話によるサポートはない。
- 他の商品に埋没するため、集客が簡単ではない。
- 振込手数料は200円である。
【参考記事】 ・ メルカリのメリットとデメリット!メルカリを使う前に知りたい5つの知識
1.8 ラクマ
楽天市場が運営しているフリマアプリです。累計3,500万ダウンロードと、メルカリに次いで大きなフリマアプリです。
アクセサリーやファッション、インテリアや生活雑貨、文具、キッズ、ぬいぐるみ、おもちゃ、ペット、ウェディング、パーティーなどが売られています。
楽天ポイントを使って商品を買える点と、販売手数料が6%と安い点が魅力です。(販売手数料は10%に変更されました)なお、出品料や月額費用は無料です。
◆ メリット
- 国内大手のフリマアプリである。
◆ デメリット
- 他の商品に埋没するため、集客が簡単ではない。
- 振込手数料は210円である。
【参考記事】 ・ ラクマの使い勝手と評判!メリットとデメリットを解説
1.9 マルシェル (2024年1月でサービスが終了しました)
マルシェルは、無料で自分の作品を販売できるサービスです。バッグや財布、生活雑貨、食器、アート・写真、文房具、編み物、おもちゃ、ペットグッズ、手作りキットなどを販売できます。
なお、ブログが同時に作れるので、作家の想いや、制作の過程を伝えられます。
◆ メリット
- 月額費用が無料である
- ブログも作れる
◆ デメリット
- 販売手数料は5.5%である(月額524円の有料プランの場合は、3.85%)
マルシェル (2024年1月でサービスが終了しました)
1.10 テトテ(現在はミンネに統合されています)
テトテは、2018年6月に終了し、ミンネに統合されました。
ベビー関連、子供グッズ、インテリア雑貨など、生活に密着した作品が多数ならびます。全体的に優しい雰囲気があるマーケットプレイスで、子育て世代のママに人気があります。
発送用の納品書を発行できたり、宛名ラベル(発送住所)を発行できるサービスもあります。
tetote(テトテ)
1.11 ココナラハンドメイド(2019年8月に終了)
ココナラはスキルや経験をオンラインで販売できるフリーマーケットです。会員数は35万人で、月間5万件の取引が行われています。
後発のハンドメイド販売サイトですが、ココナラは認知度が高いため、今後の動向に注目されます。
◆ メリット
- 販売手数料が無料である(2019年6月17日時点)
- 代金のやり取りはココナラが仲介してくれる。
◆ デメリット
- 認知度が低い。
ココナラハンドメイド
1.12 ハンズギャラリーマーケット(2020年12月24日に終了)
東急ハンズが運営するハンドメイド作家向けのマーケットです。
ジュエリーやアクセサリー、家具やインテリア、キッチン用品、文具、ファッション小物などを販売しています。無料で出品できますが、販売手数料は12%です。
なお、カスタムオーダーで、お客様から依頼内容を受けて、カスタムオーダーを受付ける機能があります。
◆ メリット
- アマチュアな作品も多く、手軽に出品できる
- カスタムオーダー機能がある
- 振込手数料は無料である。
◆ デメリット
- 販売手数料が12%である。
ハンズギャラリーマーケット
2. 代表的なサイトの比較表
ご紹介したサイトを機能や特徴、販売手数料、振込手数料などで比較し、表にまとめました。
機能・特徴 | 販売手数料 | 振込手数料 | |
Creema | 老舗のマーケット、代理出品、海外販売 | 10% | 172円~270円 |
ミンネ | メディアの露出度、送り状の自動印刷、食べ物も出品 | 10.56% | 172円 |
iichi | ハイクオリティな作品、海外販売 | 20% | 176円~275円 |
BASE | インスタグラムで出品、メルマガ発行 | 6.6%+40円 | 250円~750円 |
STORES | インスタグラムで出品、メルマガ発行、予約販売 | 5% | 275円~550円 |
カラーミー | テンプレートが豊富。名入れ機能ある。ギフト設定。 | 4%/6.6%+30円 | 0円~ |
メルカリ | 国内最大手のフリマアプリ | 10% | 200円 |
ラクマ | 国内大手のフリマアプリ | 6% | 210円 |
また、Excelでもまとめています。ご興味がございましたら、ご利用ください。
ハンドメイド販売サイトの比較表 (無料でダウンロードできます)
3. ハンドメイドのサイトの選び方
前章までで、ハンドメイド販売サイトをご紹介しました。
サイトに求める内容によって、おすすめのサイトが変わります。
求める内容 | おすすめのサイト |
初心者であり、ECサイトに出品したい | クリーマ、ミンネ、iichi |
ファンはいるので、自分の販売サイトを作りたい | BASE(ベイス)、STORES、カラーミーショップ |
代理出品をしてほしい | クリーマ |
インスタグラムで売りたい | BASE(ベイス)、STORES、カラーミーショップ |
ショップを作らず、フリマ感覚で売りたい | メルカリ、ラクマ |
【参考記事】 ・ ミンネの使い勝手と評判!メリットとデメリットを徹底解説!
・ BASEの使い方と評判!メリットとデメリット、手数料を解説!
・ STORES.jpの使い方と評判!便利な点と不便な点を徹底解説
・ メルカリのメリットとデメリット!メルカリを使う前に知りたい5つの知識
・ インスタグラムで販売できるネットショップ開設ツール!おすすめ4選
・ メルカリとラクマのどちらを使うか。手数料、ユーザー数、送料を比べる!
まとめ
本記事は、代表的な12個のサイトを比較し、どのサイトに登録をすればいいかご紹介しました。
11サイトとも、サイト全体の雰囲気にそれぞれ特徴があり、自分の出品する作品の雰囲気にあう
サービスを検討してみてください。
なお、ハンドメイド作品の販売方法については別記事でもまとめています。
【参考記事】 ・ ハンドメイド作品の販売方法!知らないと損をする5つの売り方
・ creemaとminneを比べる!サービス、使いやすさ、料金で比較
・ ハンドメイド作家の開業!後悔しないために必要な11の知識
・ ハンドメイド作家必見!ショップカードの作り方
・ ハンドメイド作家の確定申告の条件と申告方法!6つのステップで申告
・ ハンドメイド初心者の販売方法!おすすめの12のWebサイト・イベント・店舗
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Writer/編集者: 松田康