ホームページを作成する場合には、どのくらいの料金が相場なのでしょうか。
ホームページの作成は、ページ数で料金が変わるタイプと、月額の利用料金が発生するタイプがあります。前者は通常15~20万円、後者は月額0~2,500円かかります。
さらに、デザインの制作費用やドメインの取得費用、レンタルサーバーの費用やSEOの対策費用などを含めて、トータルコストを見積もっておきたいところです。
本記事は、ホームページの作成料金の相場と内訳、特に個人に依頼する場合の相場を紹介します。
1. ホームページの作成料金の相場
ホームページの作成方法は、2つのタイプがあります。
- 納品タイプ(費用は、ページ数で算出)
- 課金タイプ(費用は、月額費用で算出)
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 納品タイプ
業者側でホームページを作成し、納品するタイプです。納品後は、追加の請求は発生しません。
◆ 相場
料金の概算はページ数で予想できます。
- ホームページ1ページの相場: 3~5万円
- ホームページ5ページの相場: 15~20万円
ページの分量で、費用が見積もれます。たとえば、5ページ(HOME、事業概要、会社概要、アクセス、お問合せ)の場合、20万ぐらいの予算で、ホームページを作れます。
1.2 課金タイプ
ホームページ作成ツールで自分でホームページを作成します。基本となるデザインやレイアウトは出来上がっていますので、画像や文言を直して、作り上げます。
◆ 相場
初期費用は発生せず、月額の利用料金が発生します。
・ 月額 0~2,500円 程度
無料版と有料版をもったサービスが大半です。
◆ 代表的なホームページ作成ツール
Jimdo、ペライチ、Wixの使い方や特徴、評判は、別記事でまとめています。
【参考記事】・ Jimdoの6つのメリットと2つのデメリット!
・ ペライチの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説
・ Wixのメリットとデメリット!Wixを使う前に知りたい5つの知識
2. ホームページ制作の料金表
ホームページ制作のトータルコストを見積もるときには、次の料金表を利用すると便利です。
◆ ホームページ制作の相場
No. | 分類 | 納品タイプ | 課金タイプ |
1 | ホームページのページ制作 | 20万円 | 月額 0~2,500円 |
2 | デザイン制作 | 1~10万円 | 1~10万円 |
3 | ドメイン取得・維持 | 月額 300~3,000円 | 月額 300~3,000円 |
4 | レンタルサーバーの利用料 | 月額 500~1,500円 | 不要 |
5 | 問合せフォーム | 1~3万円 | 不要 |
6 | SEO対策 | 数万円 | 不要 |
上記表のNo.1の費用に加えて、次のような諸経費が必要です。
- デザイン制作費用(No.2)
- ドメイン取得費用(No.3)
- レンタルサーバーの利用料(No.4)
- 問合せフォームなどの作成費用(No.5)
- SEOの対策費用(No.6)
それぞれを詳細にご紹介します。
2.1 デザイン制作費用
ホームページを作るときに、トップページのメインの画面やロゴなどは、個人のプロのデザイナーに依頼をすると見映えがよくなります。また、スマートフォン対応する場合に費用が発生します。
TOPページのデザインの制作やロゴの制作など、依頼する内容にもよりますが、1万円~10万円程度発生します。
先ほどご紹介したサイトが相場観を知る上で参考になります。
【参考記事】 ・ 見積の参考になるフリーランスのWebサイト制作の料金表まとめ
2.2 ドメイン取得費用
ドメインとは、「〇〇〇.co.jp」などインターネットの住所にあたるものです。ドメイン取得サービスを通じて、簡単に取得できます。取得するドメインの種類によって値段が変動しますが、おおむね、年間300円~3,000円程度発生します。
◆ 代表的なドメイン取得サービス
【参考記事】 ・ ドメイン取得サービスの比較!料金表付き
2.3 レンタルサーバーの利用料
ホームページのプログラムを動かすために、レンタルサーバーを借りる場合に発生する料金です。「1.1 納品型」の場合に発生する料金となります。
業者によっては、必要以上の料金を課金してくる場合がありますので注意が必要です。概ね、毎月500円~1,500円程度で利用できます。
【参考記事】 ・ 格安のレンタルサーバーを比較!おすすめ7選
2.4 問合せフォームなどの作成費用
資料の請求や問合せなどのフォームを作成する費用が発生します。問合せフォームの数によって、作成費用は変動します。一つのフォームを作成するあたり、1万円~3万円程度発生します。
2.5 SEOの対策費用
SEO対策は、検索サイトの上位に表示させるための対策費用となります。多くのSEO対策会社がありますが、業者の言いなりになると費用があっという間に多額になります。
ただ、SEO対策会社は、上位表示の正解を知っているわけではなく、事例から予測しながら対策をしているにすぎません。そのため、費用をかけた割に効果がでないこともあります。
そのため、書籍を読んだり、インターネットで調べるなどをして、自力で対策を実行してみることも大事です。
【参考書籍】
・ いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方 (「いちばんやさしい教本」シリーズ) 安川 洋 (著), 江沢 真紀 (著), 村山 佑介 (著) 2014年
・ 成果を出し続けるための 王道SEO対策 実践講座 鈴木 良治 (著) 2016年
3. ホームページ作成の流れ
ホームページの作成の流れは、納品型と月額料金型で異なります。それぞれをご紹介します。
3.1 納品型の作成の流れ
納品型の場合には、ホームページの作成の流れは次の通りになります。
- ホームページの企画(目的・掲載内容の決定)
- ホームページの設計(構造、ページの構成決め)
- ホームページの開発(画像、デザイン、プログラム開発)
- 納品(ドメイン取得、サーバのレンタル、確認)
業者側がメインになって、ホームページの全体像を設計します。その設計図で問題がないと依頼側が判断をした段階で、設計図に基づいて作り上げていきます。
よくある問題点として、ホームページの開発段階で、設計書通りには作られているが、依頼者側のイメージと合わないことが判明した場合に、かんたんに修正できない(=追加費用を請求される)ことがあります。
【参考記事】・ ホームページの依頼時の注意点。4つの勘所を押さえる!
3.2 月額料金型の作成の流れ
月額料金型の場合には、ホームページの作成の流れは次の通りになります。
- ホームページ作成ツールに登録します
- テンプレートを選びます
- メニューやデザインを修正します
- 各ページに文字や画像を掲載します
提供会社のホームページにアクセスし、その画面でどんどん作成・変更していきます。基本となるデザインやレイアウトは出来上がっていますので、そこから選んで作り上げていきます。
自社がメインになってホームページを作成するので、作っている途中でイメージが違うと、修正が必要となった場合にも、かんたんに変更できます。
【参考記事】 ・ 集客できるホームページの作り方!人気の制作ツール4選とその理由
4. ホームページの作成料金を抑える方法
ホームページはお金がかかるものという認識が一般的だと思いますが、多少の手間を惜しまなければ、作成や管理をほぼ無料で行えます。
もちろん、自作する時間がない、いいデザインが欲しいなどの理由で、ホームページの作成業者に依頼をすることで料金が発生します。
作成料金を抑える方法は3つあります。
- 必ず数社に見積りを依頼し、比較検討する
- 自社でできることでは、できるだけ挑戦してみる
- 個人のエンジニア、デザイナーに仕事を依頼する
なお、クラウドソーシングやCMSに興味のある方は、各社のサービスの違いを、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ おすすめの大手クラウドソーシング19社を比較!仕事の種類、手数料、評判
・ CMSの比較とおすすめ14選!シェア・ランキング・機能比較表
まとめ
本記事は、ホームページの作成を依頼する前に知っておきたい基礎知識をご紹介しました。なお、ホームページの作成方法や集客のコツなどを別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ CMSの比較!初心者に使いやすいCMSを選ぶ方法
・ 飲食店のホームページの作り方!初心者でも無料で作れる方法
・ 社会保険労務士のホームページ~制作のポイントとコツ~
・ 士業のホームページ作り!おすすめテンプレートを一挙紹介
・ 集客できるホームページの制作の秘訣
・ ホームページの依頼時の注意点。4つの勘所を押さえる!
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Writer/編集者: 松田康