死亡通知をはがきで伝える場合、どのような内容を文面に盛り込めばいいのでしょうか。
死亡や葬儀を通知する場合には、感情を交えず、誰が、いつ、逝去したかという事実と、告別式の日取り、葬儀の方法(仏式、神式など)などを伝えます。
本記事では、死亡通知の書き方と6つの文例とテンプレートをご紹介します。
【参考文献】 手紙・はがき・一筆箋の書き方と文例集 (主婦の友実用No.1シリーズ)
主婦の友社 (編集) 2016年
死亡通知の書き方
死亡通知をはがきで伝える場合には、3つのポイントがあります。
- 感情を交えずに伝えます
以下の5点を、死亡や葬儀を通知する場合には、感情を交えず伝えるようにしましょう。
(1) 誰が、いつ逝去したか
(2) 生前の交誼、厚情などへの謝意
(3) 告別式の日取り
(4) 葬儀の方法(仏式、神式など)
(5) 供物の辞退(辞退したいときは明記します) - 頭語、時候、結語は書かないようにします
拝啓、敬具などの頭語・結語、そして時候のあいさつなどの前文は書かずに、
冒頭から主文を書きます。 - 死因について明記する必要はありません
死因について公表したくないときは、明記する必要はありません。
「薬石効なく逝去」といった表記で十分です。
文例1 (葬儀前の通知)
亡妻 〇〇〇〇儀(*1) かねて病気療養中のところ治療の甲斐なく
〇月〇日午後〇時〇〇分 〇〇歳で急逝いたしました
ここに生前のご厚誼に深謝し 謹んでお知らせ申し上げます
葬儀および告別式は 仏式にて左記のとおり営みます
記
葬儀 〇月〇〇日(〇) 午後〇時~〇時
告別式 午後〇時~〇時
場所 〇〇寺(JR〇〇駅より徒歩〇分)
令和〇年〇月〇〇日
東京都〇〇〇区〇〇 〇丁目〇番地
喪主 〇〇〇〇
外 親戚一同
*1:「儀」とは「~は」という意味です。儀礼的ですが、死亡通知などでは一般的な用語です。
文例2 (葬儀前の通知)
祖父 〇〇〇〇儀 かねて病気療養中のところ薬石効なく
〇月〇日午後〇時〇分逝去いたしました
ここに生前のご交誼に深謝し 謹んでご通知申し上げます
追って葬儀告別式は 左記の通り自宅にて神式で営みたく存じます
記
〇月〇日
葬儀 午前〇〇時より〇〇時まで
告別式 午後〇〇時より〇〇時まで
なお甚だ勝手ながら御供物は故人の遺志によりご辞退申し上げます
令和〇年〇月〇日
東京都〇〇区〇〇 〇丁目〇番地
喪主 〇〇〇〇
外 親戚一同
文例3 (密葬の場合)
母〇〇〇〇儀 去る〇月〇〇日午前〇時 〇〇歳で永眠いたしました
葬儀は生前の故人の遺志により 〇月〇〇日 葬儀は身内のみにて
相すませましたことを遅ればせながらご報告いたします
亡母が生前に賜りましたご厚情に厚く御礼申し上げるとともに
右 謹んでご通知申し上げます。
令和〇年〇月〇日
東京都〇〇区〇〇 〇丁目〇番地
喪主 〇〇〇〇
文例4 (密葬の場合)
母〇〇〇〇儀 かねて入院加療中のところ看護の甲斐なく
〇月〇日午前〇時〇分 永眠いたしました
ここに生前のご厚誼ならびにご厚情に深謝し 謹んでご通知申し上げます
なお葬儀は故人の遺志にしたがい 〇月〇日に近親者のみにて相済ませました
令和〇年〇月〇日
東京都〇〇区〇〇 〇丁目〇番地
喪主 〇〇〇〇
文例5 (社葬の場合)
弊社 専務取締役〇〇〇〇儀 〇月〇日午前〇時〇分急性肝炎のため〇〇歳を
もって永眠いたしました ここに生前のご厚誼ならびにご厚情に深謝し 謹んでお知らせ
いたします
なお通夜密葬は近親者のみにて相営みました
葬儀 告別式は左記の通り取り行います
記
葬儀 〇月〇日(〇)午後〇時~〇時
告別式 〇月〇日(〇)午後〇時~〇時
場所 〇〇葬儀場 東京都〇〇区〇〇 〇ー〇ー〇
令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇〇〇
葬儀委員長 代表取締役 〇〇〇〇
喪主 〇〇〇〇
文例6 (社葬の場合)
弊社専務取締役〇〇〇〇儀 かねてより病気療養中のところ 〇月〇日午前〇時〇分
享年 〇〇歳をもって永眠いたしました 生前のご厚誼に深謝し 謹んでご通知申し上げます
追って左記のとおり社葬を執り行います
なお誠に勝手ながらご供花お供物の儀はご辞退申し上げます
記
葬儀 〇月〇日(土)午後〇時~〇時
告別式 〇月〇日(土)午後〇時~〇時
場所 〇〇斎場(JR〇〇駅下車 地図参照)
令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇〇
葬儀委員長 代表取締役 〇〇〇〇
喪主 〇〇〇〇
死亡通知のはがきのテンプレート
死亡通知をはがきを送るときに便利なテンプレートは2種類あります。
まとめ
本記事では、死亡通知の書き方のポイントと文例・テンプレートをご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。
500mailsのFacebookやTwitterでは小さな会社の販促・運営に便利な記事を配信しています。
是非「いいね!」をして最新情報をチェックしてください
Writer/編集者: 松田康