Webマーケティングで起業するには、どのような準備が必要でしょうか。
仕事が途切れないように、案件の獲得方法を幅広くリサーチし、営業の準備を進めます。そして、開業届を出したり、見積書や請求書のテンプレートも準備しておきます。
さらに、仕事用の銀行口座を用意したり、これまでお世話になった方に、開業の挨拶状を送ります。そこで、Webマーケティングで起業するために必要な作業ステップをまとめました。
本記事は、Webマーケティングで起業する前に準備したい7つのポイントをご紹介します。
Webマーケティングで起業!独立する前に準備したい7つのポイント
Webマーケティングで起業するには、次の7つのポイントを押さえる必要があります。
それぞれを詳細にご紹介します。
1. 仕事の獲得方法
Webマーケティングの仕事は、Webマーケティング戦略の策定や、SNSアカウントの運用、Web広告の配信、SEOによる集客などの仕事があります。
フリーランス白書2022によると、仕事の獲得方法として、次の5つが挙げられています。
- 人脈
- 過去・現在の取引先
- エージェントの利用
- クラウドソーシング
- 自分自身の広告宣伝活動
【出典】 フリーランス白書2022
特に、新規にWebマーケッターの仕事を獲得するには、3つの方法は押さえたいところです。
それぞれを詳細に説明します。
1.1 エージェント
エージェントは、フリーランスと企業を仲介するサービスで、営業の代行や単価の調整、契約のサポートをしてくれます。
エージェントによって紹介できる案件が異なるため、複数のエージェントに登録をすることで、さまざまな案件を比較できます。
◆ Webマーケター向けのエージェント
- レバテックフリーランス (最大級のエージェント。利用者の平均年収が876万円)
- フリエン(平均単価72万円の案件を紹介するサイト)
- ITプロパートナーズ(週1日、2日の案件を紹介するサイト)
(例)レバテックフリーランスで掲載されている案件
Webマーケティングにおける集客の支援や、コンテンツ制作の管理などの仕事があります。
(例)フリエンで掲載されている案件
SEOのコンサルティングやマーケティング戦略の設計などの仕事があります。
(例)ITプロパートナーズで掲載されている案件
SNSの投稿制作、レポーティング、改善、アカウントの戦略設計などの仕事があります。
1.2 クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、インターネット経由で、仕事のやり取りができるサービスです。仕事の応募から受注、納品、支払いまでをインターネットで完結して行えます。
リスティングやFacebook広告、TikTok広告のような個別の施策を支援する案件が多く、実績と評価を積み上げることで、クライアントから相談を受けることもあります。
◆ Webマーケター向けのクラウドソーシング
(例)クラウドワークスで掲載されている案件
SNSの運用代行や、広告の掲載に関する助言などの仕事があります。
(例)ランサーズで掲載されている案件
Google、Yahoo広告の設計や、SEOコンサルティングなどの仕事があります。
なお、掲載されている仕事は、SEO対策やSNS運用など、特定の業務だけを担当する仕事が多いです。ただ、業務の継続性が長い案件が多いため、自分のライフスタイルに合わせて働けます。
1.3 SNSやブログ
Webマーケティングは担当する人のスキルにより、成果が大きく変わります。そのため、クライアントは優秀なマーケターに仕事を依頼したいところです。
そのため、Webマーケティングの事例や広告媒体の潮流、Instagram、TikTokの運用に関するノウハウを発信することで、信頼感を得られ、仕事の依頼が来やすくなります。
◆ SNSやブログ
普段から、Twitterやnoteで活動を発信しておくことで、企業からDMで仕事の相談をもらうこともあります。
2. 開業届
Webマーケティングで起業するときには、税務署に開業届を提出する必要があります。税務署に行って書類をもらえば、その場で作れます。
開業届は、A4用紙1枚で、名前や事業所の住所、屋号、事業の概要などを記入します。また、国税庁ホームページからもダウンロードできます。
開業届は、事業の開始日から1か月以内に提出する必要があります。また、インターネット上のツールを利用することで、パソコンの画面上で書類をつくり、提出することもできます。
◆ 開業freee
会計ソフトの大手freeeが提供するツールです。開業の氏名や住所、仕事の概要、事業開始予定日、働く場所などを入力すると、自動的に開業届が作れます。
なお、仕事の種類を選ぶときには、「フリーランス」の欄があるなど、何を書いたらいいか悩むときも、かんたんに記入できます。
なお、開業届の提出先や提出期限については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 個人事業主の開業届の入手方法、提出先、期限(いつまで)、費用
3. 名刺
Webマーケティングで起業をするにあたって、名刺も用意しておきたいところです。
名刺に連絡先があれば、過去のクライアントから「また広告運用の仕事をお願いしたいのですが」と、声がけをしてもらいやすくなります。
名刺に書くときには、次の4つのポイントを載せたいところです。
- 名前
- メールアドレス
- 電話番号、SNS(SkypeやLine、TwitterのアカウントID)
- ホームページがある場合には、そのURL(facebookのURL)
なお、名刺を作るときには、テンプレートを使うと便利です。次のようなサイトがあります。
また、当サイトでもパワーポイントで編集できる名刺のテンプレートを用意しました。別記事でまとめていますので、ご覧ください。
◆ 名刺のテンプレート例
【参考記事】 ・ 名刺のテンプレート5選!パワーポイントで簡単に作る方法!見本や印刷方法
4. 見積書のテンプレート
Webマーケティングで仕事を受けるときには、クライアントが依頼している作業内容を明確にし、金額を提示します。
見積書を作成し、その内容を共有することで、「思っていた内容と違う」「請求金額が高い」といった認識のずれによるトラブルを回避します。
◆ 見積書のテンプレート
なお、見積書を書くときには、次の5つのポイントを書きます。
- クライアントの会社名(会社の場合は「御中」個人の場合は「様」をつけます)
- 見積書を作る側の名前、住所、電話番号
- お見積り金額
- 作業する項目、稼働時間、金額
- 見積の有効期限と前提条件
5. 請求書のテンプレート
Webマーケティングの案件を終えたら、請求書を発行します。請求書はどのような取引をしたかを明確にし、支払いを依頼します。
クライアントの名前や日付、振込先や金額、入金日、消費税などを記載し、請求書を作ります。
◆ 請求書のテンプレート
なお、請求書を書くときには、次の6つのポイントを書きます。
- クライアントの会社名(会社の場合は「御中」個人の場合は「様」をつけます)
- 請求する側の名前、住所、電話番号
- 請求金額
- 請求する項目、金額
- 振込先(銀行口座)
- 支払い期限
なお、請求書の書き方については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 請求書の書き方(個人事業主向けの見本・テンプレートつき)
6. 銀行口座
起業して仕事を始めるときには、売上や経費を管理できる仕事用の銀行口座を作る必要があります。
仕事用の銀行口座を作ることで、仕事に関係した入金や出金が管理でき、確定申告のときに、作業がしやすくなります。さらに、銀行口座に屋号を入れると、信頼感が増します。
なお、銀行の口座を開設するときには、ネットバンクを使うことで、ATMに並ぶ必要なく、入金の確認ができます。
なお、個人事業主やフリーランスにおすすめの銀行口座を別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 個人事業主・フリーランスにおすすめの銀行口座6選!
7. 開業の挨拶状
開業を始める段階で、挨拶状やメールを送ります。
Webマーケティングの仕事は、紹介や過去の取引先からの依頼などで受注するケースも多いです。そのため、過去にお世話になった方や、取引があった方に、開業する旨を伝えることで、今後、仕事を紹介してもらえる可能性がでてきます。
なお、挨拶状を書くときには、日頃の御礼や、今後の抱負を伝えます。なお、開業の挨拶状の書き方については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 開業の挨拶状 ~書き方と7つの文例~
まとめ
本記事は、Webマーケティングで起業する前に準備したいことをご紹介しました。
おさらいをすると、7つのポイントを準備しておく必要があります。
- 仕事の獲得方法を検討する
- 開業届を提出する
- 名刺を作る
- 見積書のテンプレートを作る
- 請求書のテンプレートを作る
- 仕事用の銀行口座を作る
- 開業の挨拶状・メールを送る
なお、自営業の始め方については、別記事でまとめています。
【参考記事】・ 自営業の始め方!職種や屋号の決め方、開業届、確定申告、税金などの11の知識
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Writer/編集者: 松田康