ステップメールは、事前に用意した何通かのメールを、決められた順番で、決められたタイミングに送るシステムです。
順番を決めてメールを送れるため、読者の心理状態にあわせてメールを送れます。では、どのようにして、ステップメールを作ればいいのでしょうか。
本記事では、ステップメールの作り方と書き方をご紹介します。
1. ステップメールとは (メールマガジンとの違い)
ステップメールとメルマガの違いは何でしょうか。
たとえば、10通分のメールがあるとします。メルマガは、メールを一斉に送ります。そのため、3通目から読み始めた読者は、2通目までのメルマガを読めません。
一方、ステップメールは、必ず1通目のメールが届きます。そのため、発行者は、1通目に問題提起をし、2通目で解決法を紹介するなど、ストーリーを作ってメールを送れます。
この順番に従って送られるメールを「シナリオ」と呼びます。このシナリオの組み立てが、ステップメール成功の秘訣です。
2. ステップメールの書き方
ステップメールは、毎回シナリオ通りに配信されますが、その書き方や送り方についてご紹介します。シナリオや構成、配信の順番を決める前に、次の4つのポイントを確認してください。
- シナリオ全体のメールの本数は10回がベスト
- まず、1話完結型でメールを書いてみる
- 1通目で「この人のメルマガを読みたい」と思わせる
- 10話完結型のメールは目次を作る
それぞれを詳細にご紹介します。
2.1 シナリオ
リピータ作りには「3回安定、10回固定の法則」という法則があります。
「 お客様が3回来てくれると、お客様は安定的に来るようになります。そして、お客様が10回来れれば、そのお客様は固定客になる」 という法則です。
この考え方を応用して、ステップメールの回数を10回にします。
2.2 構成
ステップメールの書き方として、2種類の作り方があります。
- 1話完結型で、1つのテーマを1話で作り、10個分用意する方法
- 10話完結型で、10個のメールで物語形式で書く方法
初心者にお勧めの方法は、「1話完結型」です。話の流れが連続する物語形式よりも、楽に書くことができます。1通ごとに完結するため、他のメールとの関連性をチェックする必要がありません。
そこで、まずは1話完結型で書いてみることをお勧めします。
2.3 1通目の内容
ステップメールのポイントは「1通目のメール」です。メルマガに登録した瞬間が、最も読みたい気持ちが高まっているときだからです。そして、第一印象が良ければ、その後も読んでもらえます。
1通目のメールで最低限書いておきたい内容は次の通りです。
- 簡潔な自己紹介
- メルマガを読んで得られるメリット
◆ 簡潔な自己紹介
自己紹介をして、自分の活動内容や想い、経歴や具体的な実績を伝えます。
◆ メルマガを読んで得られるもの
このメルマガを通じて、どんなことを学べるのかをご紹介します。これまでの経験をもとに、どういう想いで、何を伝えていくのかを伝えます。この部分に共感をしていただければ、読者は2通目以降も読んでいただけます。
2.4. 配信の順番
1話完結型ではなく、10話完結型の物語形式でメルマガを作る場合には、まず目次を作ります。
目次を作るにあたって、次のような手順でシナリオを分析します。
- 10話を通じて読者にしてもらいたいことを考えます。(ゴールを決めます)
- 今の読者の状態を分析します。(読者はどんな人で、何を知りたがっているか分析します)
- どんな順番に、何を伝えるかを考えます。そのときに読者の想定される反応を考えます。
- 3を通じて、1が実現できるかを考えます。
次のような体裁でメモ書きをして、10話分の目次を作ってみましょう。
◆ 10話のシナリオ (ラフ案)
・ メルマガのゴール(例): 読者は、〇〇を理解し、〇〇を購入したいと思っている
・ 今の読者の状態(例): 読者は、〇〇に興味があるが、〇〇に関する知識がない
No | テーマ | 伝える情報 | 読者の想定される反応 |
1話 | 自己紹介、メルマガの概要 | 自己紹介、メルマガのメリット | ためになりそうなメルマガだ!次も楽しみ! |
2話 | 問題提起 | よくある悩み | こういう悩みは確かにある。どうしたらいいのか? |
3話 | 解決策の提示 | 解決策 | いい解決策だ。でも、デメリットはないのか? |
・・・ | |||
10話 |
上のような表を、メモ書きでいいので書いてみて、それから目次を作ってみます。そのうえで、実際のメルマガの内容を記事として書けば、ストーリー性のある記事を作れます。
3. ステップメールの作成を代行してもらいたい場合
なお、ステップメールの作成を代行してもらいたい場合には、代行の業者あるいは個人に依頼する方法もあります。
次のような代行サービスがあるので、興味がございましたら、ご覧ください。
- ココナラ(2,000円~でステップメールの代行、テンプレートの作成をする方がいます)
- ラクパ (ステップメールの例文が紹介されています。料金は、14万円~です)
- ランサーズ (クラウドソーシングの大手です。2万円~で制作してくれます)
【参考記事】 ・ ココナラの使い勝手を評価!手数料や使い方、評判
・ クラウドワークスとランサーズを比較!どっちがおすすめか
4. ステップメールの作り方
では、早速ステップメールを作ってみましょう。4つのステップで作れます。
- ステップメールを登録する
- ステップメールの登録フォームを作成する
- ステップメールの内容を書く
- 登録フォームをホームページに貼り付ける
4.1 ステップメールの登録
ステップメールを配信するためには、ステップメール配信サービスを利用します。
※ 代表的な14個のステップメールを別記事で比較・紹介しています。
【参考記事】・ステップメールの比較・選び方!おすすめの14選(無料あり)と事例
なお、この記事では、お試し版のある「メール商人」というサービスで紹介していきます。
メール商人とは、株式会社イー・エム・ズィーが提供するメール配信システムです。ステップメールとメルマガの両方の機能をもち、使いやすいため、初心者にオススメのサービスです。
料金は1か月3,800円(税別)で、最初の30日間は無料でお試しできます。お試し版で、どんなことができるかチェックしてみてください。
<手順1> メール商人にアクセスします。
<手順2> 「30日間無料」のバナーをクリックします。 (図の赤枠)
<手順3> 「いますぐお申込みボタン」を押します。
<手順4> 個人情報などを入力し、無料お試しを申込みます。
4.2. 登録フォーム
ステップメールを始めるにあたって、まずステップメールの登録フォームを作ります。
次の手順で簡単に作れますので、作ってみてください。
<手順1> 管理画面にログインします。(メール商人からのご案内メールに従ってください。)
手順2: 設定&登録の「新規登録フォーム追加」をクリックします。
手順3: 読者に入力してもらう個人情報を選択します。
※ 最小限の登録内容にします。まずは2項目(メールアドレスと氏名)で十分かと思います。
4.3 ステップメール
次にステップメールを書いていきます。
ステップメールはシナリオ通りに配信されますが、必ずしも毎回メールを読んでもらえるとは限りません。
そこで、各メールには毎回、前回の復習、そして次回予告をいれるようにしましょう。前回の復習を入れることで理解度を高め、次回の予告を入れることで、次回への期待値を高められます。
手順1: 管理画面から、「メール配信」⇒「ステップメール」⇒「ステップメール新規作成」を選びます。
手順2: メールを送るタイミングや、タイトルや本文を記入します。
※ ステップメール対象フォームは、3.2で作成したフォームを選択します。
この設定を複数行うことで、ステップメールが作成されます。
例えば、10回分のステップメールの場合には、10回分の設定を行います。
4.4 ホームページへの貼り付け
最後に、登録フォームのURLを取得し、ホームページやブログに貼り付けましょう。
手順1: 管理画面⇒「設定&登録」⇒「登録フォーム一覧&コード生成」を選びます。
手順2: 登録フォームを「全選択」し、HTMLコードをコピーして、ホームページへ貼り付けましょう。
これで、ホームページから自然に読者が集まり、設定されたメールがステップ通りに送られます。
まとめ
本記事では、ステップメールの書き方と作り方をご紹介させて頂きました。当記事を参考にしながら、ステップメールを作ってみてください。
なお、代表的な7つのステップメールを別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ ステップメールの比較・選び方!おすすめの12選(無料あり)と事例
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Writer/編集者: 松田康
ステップメールの書き方、構成について、よくまとまっていると思います。
わかりやすくて初心者に大変参考になりますね。
ありがとうございます。シナリオ(目次)作りの部分に、特に力をいれてみました。
これからもよろしくお願いします。