市場価値診断ツールを比較すると、どのような違いがあるのでしょうか。
これまでの業務経験やスキル、資格を入力すると市場価値を診断してくれるツールや、ユーザー情報の登録が不要で利用できるツールもあります。
さらに、ITエンジニア向けの診断ツールや、質問数が少ないツールもあります。そこで、市場価値診断ツールを選ぶ前に押さえておきたいポイントをまとめました。
本記事は、自分で市場価値を診断できるツール7選を比較し、その違いを紹介します。
市場価値診断ツール7選の選び方
市場価値診断ツールを選ぶにあたって、5つのポイントを検討したいところです。
- 何を知りたいか。(自分の市場価値、希望にあった募集企業)
- 質問に回答するには、どのくらいの手間がかかるか。(回答の難しさ、質問数)
- ユーザー情報を登録する必要があるか。
- どのような結果が表示されるか。(類似ユーザーの年収実績、適正年収)
- 利用した方の口コミや評判はどうか。
上記ポイントを踏まえて、おすすめのツール7選をご紹介します。
それぞれを詳細にご紹介します。各ツールの特徴やユーザー登録の要不要をまとめました。手っ取り早く知りたい方は次の表をご覧ください。
1. ミイダス
ミイダス株式会社が提供する転職アプリです。登録したデータをもとに、類似したユーザーの年収の実績をもとに、市場価値を算出してくれます。
具体的には、性別や生年月日、学歴、経験社数、就業先の企業名などを登録します。
そして、担当している業務内容や専門領域、役職などを回答し、最後に資格について回答すると、類似ユーザーのスカウト年収実績が表示されます。
自分の担当してきた業務内容に応じて、質問内容が変わるため、より精緻な年収を回答してもらえると想定できます。
たとえば、営業職の場合には、法人営業か、個人営業か問われ、担当顧客の規模も問われます。
一方、システムエンジニアの場合には、システム導入のフェーズや役割などが問われます。
◆ 市場価値診断テストの結果(サンプル)
◆ 市場価値診断の進め方
- 「まずあなたの市場価値を診断」を押す
- 性別や生年月日、住まいの都道府県、第一言語、最終学歴を登録する
- 離職経験、経験社数、現在の就業先企業名を回答する
- 雇用形態、年収、役職を登録する
- メインで経験した職種、専門領域を登録する
- 経験ある案件の具体的な事例に回答する
- ビジネススキルを回答する(マネジメント経験年数、経験人数)
- 資格を回答する(英語力、Excelスキル、普通自動車免許、その他の資格)
◆ 市場価値診断で問われる質問のサンプル
◆ 基本情報
- ユーザー情報の登録:なし
- 料金: 無料
- 対象: 社会人
- 診断結果: 年収、スカウト希望の企業数
- 運営会社: ミイダス株式会社
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
私自身、転職するまでは父の営む整備工場でした働いたことのない身。“自分に「市場価値」なんてあるのだろうか?”とネガティブに考えていました。
しかし現在では、『ミイダス』というサービスで自分の「市場価値」を診断することができます。ぜひ登録だけでもしておくことをオススメします!
— あざのたろう|整備士→広告マン→SaaS営業 (@azanotarou) June 28, 2022
おはようございます。
CMでミイダスやっていて、試しに、自分の市場価値を調べてみた。
年齢や経験値など入力するんだけど、まだ、どうやら市場価値はあるようだ。色々あって退職を余儀なくされたので、自信喪失してたけど。
ガッツリ働かなくても良い。
少し前を見て、歩きながら考えよう。— そら (@8YQ9yOfS7hLV9fm) August 10, 2022
2. キャリアインデックス
株式会社キャリアインデックスが運営する市場価値診断ツールです。ユーザー登録をした後に、管理画面から年収査定を診断できます。
◆ 市場価値診断結果の内容(サンプル)
◆ 市場価値診断の仕方
- 生年月日、都道府県、メールアドレスを登録する
- 最終学歴、現在の勤務状況、会社名、業種、職種、役職を登録する
◆ 市場価値診断で問われる質問のサンプル
業務経歴書を登録する
◆ 基本情報
- ユーザー情報の登録:必要
- 料金: 無料
- 対象: 社会人
- 診断結果: 適正年収
- 運営会社: 株式会社キャリアインデックス
3. アサイン
経歴と価値観に基づいて、最適なキャリアシナリオを提案してくれるアプリです。24個の質問に回答をすることで、自分にあったプランと想定される企業が紹介されます。
ユーザー登録を行った後に、勤務先や勤続年数を質問されます。
職務経験に関して質問があります。
職務の経験年数について回答します。
所有スキルについて回答します。
その次に、価値観について回答します。24個の質問に回答します。
24個の質問に回答し終わると、自分の強みや特性についてレポートが表示されます。
そして、キャリアプランや想定される年収について提案が受けられます。
自分にあった仕事内容や募集している企業の例が表示されます。
◆ 市場価値診断結果の内容(サンプル)
上記で提示
◆ 市場価値診断、性格診断の仕方
- 名前、メールアドレス、電話番号、職種などを登録する
- 勤務先、実務経験、所有スキルに関する質問に回答する
- 自分の価値観に回答する
◆ 市場価値診断で問われる質問のサンプル
上記で提示
◆ 基本情報
- ユーザー情報の登録:必要
- 料金: 無料
- 対象: 20代~30代
- 診断結果: 想定の年収
- 運営会社: 株式会社アサイン
4. ギークスジョブ
ギークス株式会社が運営する市場価値診断テストです。
ITエンジニアに特化したツールで、名前や生年月日、メールアドレス、住まいのエリアを登録した後に、ITスキルや経験、資格に関する質問に回答することで、市場価値を診断してくれます。
ツールは使いやすく、直感的なインターフェースで操作できます。回答に答えるたびに、市場価値の棒グラフが変動するため、いま必要なスキルを知ることができます。
なお、質問項目が46個と多いので、時間に余裕のあるときに挑戦したいです。
◆ 市場価値診断結果の内容(サンプル)
◆ 市場価値診断、性格診断の仕方
- 名前、メールアドレス、電話番号、職種などを登録する
- ITのスキル、実務経験に関する質問に回答する
◆ 市場価値診断で問われる質問のサンプル
◆ 基本情報
- ユーザー情報の登録:必要
- 料金: 無料
- 対象: ITエンジニア、Webデザイナー
- 診断結果: 想定の年収
- 運営会社: ギークス株式会社
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
ギークスジョブの市場価値診断が勉強になりました。
何の経験が、市場においての価値なのか参考になりました。
駆け出しエンジニアでも為になると思いますよ!https://t.co/TlPmHN7CUA
— ジーコ@webエンジニア (@ziko7110_2) August 27, 2020
5. パソナキャリア
株式会社パソナ が運営するサイトで、年収の診断をしてくれます。
まず、転職で重視するポイントを回答します。具体的には、年収をアップしたいか、将来性のある会社で働きたいか、専門のスキルを身に着けたいかなど、転職に求めることが聞かれます。
さらに、学歴、転職の回数、会社の業種、経験の職種などに回答をすることで、年収の相場を診断してくれます。
◆ 市場価値診断結果の内容(サンプル)
◆ 市場価値診断の進め方
- 転職で重視するポイントを回答する
- 最終学歴、転職回数、直近の会社の業種に回答する
- おもな経験職種、マネジメント経験に回答する
- 直近の会社の上場状況、直近の会社規模、年収に回答する
◆ 市場価値診断で問われる質問のサンプル
◆ 基本情報
- ユーザー情報の登録: なし
- 料金: 無料
- 対象: 社会人
- 診断結果: 想定の年収
- 運営会社: 株式会社パソナ
6. LAPRAS
LAPRAS株式会社が運営するエンジニア向けの市場価値の診断ツールです。
自分の情報を登録すると、GitHubやTwitter、Qiita、noteなどのアカウント情報から、自分の好きなことや得意なことを可視化してくれます。
なお、182万人の情報から計算されており、3.0を平均値として3.3以上が上位13%、3.5以上が上位4%に相当します。
◆ 市場価値診断結果の内容(サンプル)
◆ 市場価値診断で問われる質問のサンプル(SNSのアカウントを連携)
◆ 基本情報
- ユーザー情報の登録:必要
- 料金: 無料
- 対象: 社会人
- 診断結果: 技術力、ビジネス力、影響力
- 運営会社: LAPRAS株式会社
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
LAPRAS登録してみたけど思ったよりスコア高い#転職透明化ラジオ pic.twitter.com/Ti7qyetHHK
— mochiee (@mo_chiee) March 15, 2020
LAPRAS、試しに登録してみて、スコア出してみた pic.twitter.com/Fo8sGbcrps
— Suguru Kishimoto(su-) (@sgr_ksmt) June 13, 2019
7. doda
パーソルキャリア株式会社が運営する市場価値の診断ツールです。
自分の情報を登録すると、doda会員186万人のビッグデータをもとに、年収を算出してくれるサービスです。最終学歴や勤務先、役職、勤務状況を伝えると、査定してくれます。
◆ 市場価値診断結果の内容(サンプル)
◆ 市場価値診断の仕方
- 生年月日、都道府県、メールアドレスを登録する
- 最終学歴、現在の勤務状況、会社名、業種、職種、役職を登録する
◆ 市場価値診断で問われる質問のサンプル
◆ 基本情報
- ユーザー情報の登録:必要
- 料金: 無料
- 対象: 社会人
- 診断結果: 適正年収
- 運営会社: パーソルキャリア株式会社
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
DODAで適正年収診断してみた
査定より貰ってるのはうれしいんだけど
なんで下がった査定の職種探さなあかんねん pic.twitter.com/QWoMpv0nhd— 酒呑童子-しゅてんどうじ- (@CatenKyoKotsu) December 2, 2019
DODA適正年収を受けてみた(`・ω・´)
前の給料少なかった(`・ω・´) pic.twitter.com/2NVOjdKetP— Fara (@game_fara) June 27, 2018
まとめ
本記事は、市場価値診断を無料でできるツール7選とその違いを紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
ユーザー情報の登録が不要なツールがいい | ミイダス、パソナキャリア |
転職市場における価値を知りたい | ミイダス、キャリアインデックス、doda |
フリーランスとしての市場価値を知りたい | ギークスジョブ |
質問数が少ないほうがいい | キャリアインデックス、LAPRAS、doda |
なお、コンピテンシー診断や性格診断ができるツールについては、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ コンピテンシー診断・性格診断ツールおすすめ5選(無料、登録なし)
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Writer/編集者: 松田康