社会人向けの自己分析ツールには、どのようなツールがあるのでしょうか。
自分の性格や価値観、強みや弱みを分析するツールや、リーダーシップ力や技術力を分析できるツール、職場のストレス度を分析できるツールもあります。
また、厚生労働省が提供するツールや、ユーザー登録が不要なツールもあります。そこで、社会人向けの自己分析ツールを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
今回は、社会人向けの自己分析ツール8選を比較し、その違いを紹介します。
社会人向けの自己分析ツールおすすめ8選
社会人向けの自己分析ツールを選ぶときには、次の5つのポイントをチェックします。
- 何を知りたいか(自分の性格、価値観、自分のスキル、強み、適している職業)
- 質問は回答しやすいか。(問題数や回答時間)
- どのような分析結果が表示されるか。(性格診断、強み診断、ストレス度)
- どのような運営団体がツールを提供しているか。
- ユーザー情報を登録する必要があるか。
上記ポイントを踏まえて、社会人向けの自己分析ツール8選を紹介します。
それぞれを詳細に説明します。
1. 16Personalities
16Personalitiesは、MBTIと呼ばれる心理学をもとにした性格診断テストです。質問に答えることで、自分の性格や価値観、キャリア志向について分析できます。
具体的には、自分の興味の方向性(内向的、外向的)、外界への接し方(感覚型、直観型、思考型感情型、判断型・認知型)などの視点で分析します。
分析結果は、16種類のキャラクターのいずれかで表示され、キャラクターとともに分かりやすい解説がついているので、自分自身の理解を深められます。
◆ 質問の例
◆ 診断結果の例
◆ 基本情報
- 分析の結果: 性格、長所、短所、キャリア志向
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 登録不要
- 料金: 無料
- 運営組織: NERIS Analytics Limited
2. キャリアインデックス適職診断
キャリアインデックス適職診断は、自分の性格やスキル、興味に基づいて、どのような職業が適しているかを分析することができます。
質問はシンプルで答えやすく、分析結果は5段階評価で表示され、自分に合った職業を紹介してくれます。また、自分の強みと改善のポイントを提言してくれるので、客観的に自分を分析できます。
◆ 質問の例
◆ 診断結果の例
柔軟性があるタイプか厳格なタイプか、合理的なタイプか感覚的なタイプか、慎重なタイプか自由奔放なタイプか、従順なタイプか積極的なタイプかなどを分析してくれます。
コミュニケーション、課題発見能力、サービス指向、計画性・緻密性、共感性、環境適応性などの視点で、自分の強み、改善すべきポイントを見つけてくれます。
自分が仕事や職場に求めている要素(達成、報酬、冒険、自主性、快楽、尊敬、忠誠、安定、影響)をグラフで教えてくれます。
◆ 基本情報
- 分析の結果: 適職、性格、長所、改善ポイント
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 要登録
- 料金: 無料
- 運営組織: 株式会社キャリアインデックス
3. マイジョブカード
マイジョブカードは、厚生労働省が運営しているサイトで、自分の興味や関心、スキル、価値観をチェックできます。診断ツールは興味診断、スキルチェック、価値観診断の3種類があります。
興味診断では、自分の興味やパーソナリティーを6つのタイプに分類して、診断してくれます。
◆ 質問の例
運転や調査、小説を書く、経営にたずさわる、伝票を処理するなど、さまざまな仕事内容に対する興味度を質問されます。
◆ 診断結果の例
現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的という6つの視点から、自分と職業の関係をグラフで表示してくれます。
スキルチェックでは、自分の得意なところや強みを診断してくれます。
◆ 質問の例
書類を読む、段取りを調整する、機械を操作するといった仕事のなかで、自信のあること・ないことを回答します。
◆ 診断結果の例
基礎スキル、対人スキル、対物スキルの3つの視点から、自分の得意なこと、苦手なことを教えてくれます。
最後に、価値観診断では、自分が働くときに重視している価値観を診断できます。
◆ 質問の例
スペシャリストでいたいか、経営者になりたいかなど、仕事で大事にしていることを回答します。
◆ 診断結果の例
専門志向、経営管理志向、自律志向、起業家志向、生活重視志向などの視点で、自分が大切にしている考え方を教えてくれます。
◆ 基本情報
- 分析の結果: 自分の興味や関心、スキル、価値観
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 不要
- 料金: 無料
- 運営組織: 厚生労働省
4. コンピテンシー診断
コンピテンシー診断とは、質問に答えると、パーソナリティやストレス耐性、向いている仕事、相性の良い上司・部下のタイプを分析し、自分のコンピテンシー(行動特性)を把握できます。
具体的には、マネジメントの資質やチームワーク力、問題解決力、状況適応力、ストレスを感じやすい条件や環境、相性のいい上司などを分析してくれます。
◆ 質問の例
◆ 診断結果の例
◆ 基本情報
- 分析の結果: パーソナリティやストレス耐性、向いている仕事、相性の良い上司・部下
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 登録要
- 料金: 無料
- 運営組織: ミイダス株式会社
5. 職場のストレスチェックツール
職場のストレスチェックツールは、厚生労働省が提供するツールで、職場でどの程度ストレスを感じているかを診断するためのツールです。
ストレスの原因(心理的な仕事の負担、働きがい)やストレスによる心身への反応度(イライラ感、疲労感)、ストレス反応への影響因子(仕事や生活の満足度、同僚からのサポート)などの視点で分析してくれます。
◆ 質問の例
◆ 診断結果の例
◆ 基本情報
- 分析の結果: ストレスの心身への反応度、ストレスの影響因子
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 登録不要
- 料金: 無料
- 運営組織: 厚生労働省
6. PM理論診断テスト
PM理論診断テストは、リーダーとしての能力をチェックできます。部下やプロジェクトメンバーに対するリーダーシップの質問が20問あり、自身のリーダーシップ力や課題をチェックできます。
具体的には、目標達成のためにリーダーとして必要な行動と、チームの関係性強化のためにリーダーとして必要な行動の2つの軸で、分析をしてくれます。
◆ 質問の例
◆ 診断結果の例
◆ 基本情報
- 分析の結果: リーダーシップ力、課題
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 登録不要
- 料金: 無料
- 運営組織: 株式会社ハートクエイク
7. LAPRAS
LAPRASは、ITエンジニア向けの自己分析ツールです。技術情報共有サービスやSNSを活用した自己分析ツールで、自身の投稿内容から、自分の強みや技術力を知ることができます。
SNSの投稿内容をもとに、参加したイベントやGitHubレポジトリへのコミット、ブログ記事などをもとに、技術力や影響力を評価してくれます。
◆ 質問の例
質問はなく、SNSアカウントと連携をすると、投稿内容をもとに、診断してくれます。
◆ 診断結果の例
◆ 基本情報
- 分析の結果:技術力、ビジネス力、影響力
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 登録要
- 料金: 無料
- 運営組織: LAPRAS株式会社
8. 相性転職PersonalFile
相性転職PersonalFileは、自分の性格タイプを分析して、自分にマッチした転職活動を支援してくれるサービスです。
◆ 質問の例
裁量の大きさ、スピード重視、実力主義、専門性、自由な職場など、重視すべきポイントを問われます。
◆ 診断結果の例
自分の性格タイプや向いている職種を教えてくれます。
◆ 基本情報
- 分析の結果:適職診断
- 質問の回答方法: 選択式
- ユーザー情報の登録の要否: 登録要
- 料金: 無料
- 運営組織: 株式会社Wiz
まとめ
そこで、今回は社会人向けの自己分析ツール8選を紹介しました。おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
性格や価値観、キャリア志向を知りたい | 16Personalities、キャリアインデックス、コンピテンシー診断 |
ストレス度合いを知りたい | 職場のストレスチェックツール |
ITエンジニア向けのツールを使いたい | コンピテンシー診断、LAPRAS |
国が運営する診断ツールを使いたい | マイジョブカード、職場のストレスチェックツール |
リーダーとして能力を図りたい | PM理論診断テスト |
自分にあった職場を紹介してほしい | コンピテンシー診断、キャリアインデックス、相性転職 |
なお、コンピテンシー診断、強み診断ツールについては、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ コンピテンシー診断・性格診断ツールおすすめ6選(無料、登録なし)
・ 自分の強みを診断できるツール!おすすめ10選(無料、登録なし)
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Writer/編集者: 松田康