STORES決済(旧、コイニー)とスクエアを比較した場合、どんな違いがあるのでしょうか。
ともに人気の決済サービスですが、使える機能や決済方法、導入費用や手数料、入金日までの期間に違いがあります。また、連携できるアプリやサポート体制にも違いがあります。
そこで、STORES決済(コイニー)とスクエアを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、STORES決済(Coiney)とスクエアを比較し、その違いをご紹介します。
1. STORES決済(コイニー)とスクエアを比較するポイント
STORES決済(コイニー)とスクエアを比較した結果、8つの点で違いがありました。
それぞれの違いをご紹介します。
1.1 決済方法
【結論】
- STORES決済(コイニー): 〇 (クレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済に対応)
- スクエア: 〇(クレジットカード決済と電子マネーに対応)
【比較内容】
STORES決済(コイニー)はクレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済に対応しています。
各決済方法で利用できるサービスを一覧にしました。
決済方法 | 利用できるサービス |
クレジットカード決済 | VISA、マスター、セゾン、アメックス、JCB、Diners Club、Discover |
電子マネー | Suica、PASMO、ICOCAなど |
QRコード決済 | WeChatPay |
特に、WeChatPayに対応することで、訪日観光客にアピールできます。
一方、スクエアはクレジットカード決済と電子マネーに対応しています。電子マネーは、Suica、PASMOなどの交通系電子マネーのほかに、iD、QUICPay、Apple Payにも対応しています。
なお、QRコード決済への対応予定は公表されていません。
決済方法 | 利用できるサービス |
クレジットカード決済 | VISA、マスター、アメックス、JCB、Diners Club、Discover |
電子マネー | Suica、PASMO、ICOCA、iD、QUICPay、Apple Pay |
1.2 初期費用
【結論】
- STORES決済(コイニー): △ (リーダー代が19,800円発生する。但し、キャンペーンにより実質無料で始められる)
- スクエア: △ (リーダー代7,980円が発生する。但し、キャンペーンにより無料)
【比較内容】
前章で説明した通り、STORES決済(コイニー)は3つの利用方法があります。
◆ クレジットカード決済
◆ 電子マネー
◆ QRコード決済
STORES決済は端末代として、19,800円が必要となります。ただし、キャンペーン期間中は実質無料となります。
STORES決済(コイニー)の決済方法、必要な機器、初期費用を確認する
一方、スクエアは、Square Readerというリーダー(7,980円)が必要となります。なお、スクエアもキャンペーン期間中でリーダーは無料で使えます。(2020年11月17日時点)
スクエアのリーダー代を確認する ( ハードウェア を選んでください)
1.3 手数料
【結論】
- STORES決済(コイニー): △ (3.24%~3.74%である。振込手数料が200円)
- スクエア: 〇 (3.25%~3.95%である。振込手数料が無料)
【比較内容】
STORES決済(コイニー)は、クレジットカード決済、電子マネー、WeChatPayで決済できます。それぞれの手数料は、3.24%~3.74%です。
決済手段 | 手数料 |
VISA、マスター、セゾン、アメックス | 3.24% |
JCB、Diners、Discover | 3.74% |
電子マネー | 3.24% |
なお、STORES決済は銀行の振込手数料(10万円以下の場合、200円 10万円以上の場合 無料)が発生します。
一方、スクエアはクレジットカード決済が利用でき、手数料は3.25%です。(ただし、JCBは3.95%)また、振込手数料は常に無料です。
決済手段 | 手数料 |
VISA、マスター、アメックス、Diners Club、Discover | 3.25% |
JCB | 3.95% |
Suica、PASMO、ICOCA | 3.25% |
iD、QUICPay | 3.75% |
1.4 レジ機能
【結論】
- STORES決済(コイニー): × (レジ機能はない)
- スクエア: 〇 (レジ機能がある)
【比較内容】
STORES決済(コイニー)は決済機能はありますが、POSレジ機能はありません。そのため、レジを導入したい場合には、他のレジアプリを購入する必要があります。
一方、スクエアは、決済機能だけでなく、POSレジ機能を持っています。
具体的には、次の5つの機能を持ちます。
- 現金の受付・レジ
- 顧客データの管理
- 売上の分析
- 商品・在庫の管理
- 従業員の勤怠管理
スクエアのレジアプリの機能を確認する (便利な機能 ⇒ POSレジ で確認できます)
200万近い事業者で利用されており、十分な実績のあるレジアプリとなっています。レジ機能については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い【2020年】
1.5 端末
【結論】
- STORES決済(コイニー): 〇 (iPhone、iPad、Android端末で利用できる)
- スクエア: 〇 (iPhone、iPad、Android端末で利用できる)
【比較内容】
STORES決済(コイニー)は、iPhone、iPad、Android端末で利用できます。ただし、Android端末は電子マネーは対応できません。
また、スクエアもiPhone、iPad、Android端末で利用できます。
1.6 入金サイクル
【結論】
- STORES決済(コイニー): △ (10営業日以上が必要)
- スクエア: 〇 (最短で翌営業日に入金)
【比較内容】
STORES決済(コイニー)は、手動で入金依頼をする方法と、自動で入金してもらう方法があります。
手動入金の場合は、月に6回で入金できます。なお、売上日から入金日までは10営業日以上が必要となります。
また、自動入金してもらう場合には、月に1回(月末締めの翌月20日)に入金してもらえます。
一方、スクエアは、最短で翌営業日に入金してもらえます。
1.7 連携できるシステム
【結論】
- STORES決済(コイニー): 〇 (11種類のシステムと連携できる)
- スクエア: 〇 (12種類のシステムと連携できる)
【比較内容】
STORES決済(コイニー)は連携できるシステムが11種類あります。美容室やサロン向け、飲食店向けのレジアプリなどに使えます。
一方、スクエアは、連携できるシステムが12種類あります。レジアプリと連携できたり、商品の仕入れサイト、フォーム作成ツールやメルマガ配信ツールとも連携できます。
種類 | アプリ名 | STORES決済 | スクエア |
POSシステム | スマレジ | 〇 | 〇 |
ポスタス | 〇 | ||
Maido POS | 〇 | 〇 | |
Orange Operation | 〇 | ||
pos cube | 〇 | 〇 | |
Loyverse POS | 〇 | ||
Nexpo | 〇 | ||
ユビレジ | 〇 | ||
Airレジ | 〇 | ||
TenpoVisor | 〇 | ||
会計ソフト | freee | 〇 | 〇 |
商品管理 | MFクラウド | 〇 | 〇 |
SuperDelivery | 〇 | ||
フォーム作成 | COREC | 〇 | |
レポート | wufoo | 〇 | |
メルマガ | Mailchimp | 〇 |
スクエアの連係アプリを確認する (便利な機能 ⇒ 連携サービス を選んでください)
1.8 サポート体制
【結論】
- STORES決済(コイニー): △ (平日に電話、メールでサポートを受けられる)
- スクエア: 〇 (平日、土日に、電話、メールでサポートを受けられる)
【比較内容】
STORES決済(コイニー)は、電話、メールで平日の10時~18時にサポートを受けられます。但し、土日はサポートを受付けていません。
一方、スクエアは、平日と土日に、電話、メールでサポートを受けられます。
STORES決済(コイニー) | スクエア | |
サポートの方法 | 電話、メール | 電話、メール |
サポートの日時 | 平日 10:00~18:00 |
平日、土日 10:00~18:00 (年末年始・臨時休業日除く) |
2. STORES決済(コイニー)とスクエアの比較表
最後に、STORES決済(コイニー)とスクエアの機能を比較表にまとめました。比較表を照らし合わせながら、どちらがいいかをご判断ください。
STORES決済(コイニー) | スクエア | |
決済方法 | 〇 (カード決済、電子マネー、WeChatPay) |
〇 (カード決済、電子マネー、なお、iD、QUICPay、Apple Payにも対応) |
初期費用 | △ (19,800円が必要。実質無料となる) |
△ (リーダー代7,980円。無料の場合あり) |
手数料 | △ (3.24%~3.74%。振込手数料が200円) |
〇 (3.25%~3.75%。振込手数料が無料) |
レジ機能 | × (別途、他のレジアプリが必要) |
〇 (レジ機能を持つ) |
利用端末 | 〇 (iPhone、iPad、Android端末) |
〇 (iPhone、iPad、Android端末) |
入金サイクル | △ (10営業日以上が必要) |
〇 (最短で翌営業日に入金) |
連携できるシステム | 〇 (11システムと連携) |
〇 (12システムと連携) |
サポート | △ (電話、メール可。平日のみ) |
〇 (電話、メール可。平日・土日) |
まとめ
本記事は、STORES決済(コイニー)とスクエアを比較し、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのサービスが変わります。
求める内容 | おすすめのサービス |
WeChatPayにも対応したい | STORES決済(コイニー) |
初期費用を安くしたい | STORES決済(コイニー) |
レジアプリも導入したい | スクエア |
振込金額が10万円未満で、振込手数料を抑えたい | スクエア |
入金サイクルは早いほうがいい | スクエア |
土日にもサポートしてほしい | スクエア |
なお、スマホ決済の導入やタブレットによるPOSレジなどについては、別記事でまとめています。
【参考記事】・ STORES決済(コイニー)とエアペイを比較!
・ AirPAY(エアペイ)とSquareを比較!電子マネー、入金サイクル、手数料
・ 楽天ペイとAirペイを比較!選ぶ前に知りたい7つの違い【2020年】
・ スマレジとエアレジを比較!機能、手数料、使い方で比べる【2020年】
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Writer/編集者: 松田康