Mayaを学べるスクールを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
マンツーマンで学べる講座や、社会人でも学べる講座、無料で学べる講座があります。さらに、学生は低価格で受講できる講座もあります。
そこで、Mayaを学べるスクールを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、Mayaを学べるおすすめのスクール7選を比較し、その違いをご紹介します。
Mayaをオンラインで学べるスクールおすすめ7選
Mayaを学べるスクールを選べるにあたり、次の5つのポイントはチェックしたいところです。
- 誰を対象としているか。(学生、社会人)
- どのようなカリキュラムか。
- どのようなサポートがあるか。(ビデオ会議、チャット、添削)
- いくらかかるか。
- 転職の支援や案件の紹介はあるか。
上記を踏まえて、おすすめのスクール7選をご紹介します。
それぞれについて、詳細に説明します。
1. デジハリ・オンラインスクール
デジタルハリウッドが提供するオンラインスクールです。初心者でも、Mayaを学べるようなカリキュラムが用意されています。
講義の一部が視聴できるので、ご紹介します。
動画を視聴したところ、モデリングのプロセスを段階的に説明し、初心者でもわかりやすいです。形状の調整やピボットの位置設定など、ステップを踏んで、解説しています。
各講座の進め方を説明している動画がありましたので、ご紹介します。
そして、動画の授業で学習をし、課題を作って、その内容を添削してもらうことで、習熟度を上げていけます。
また、CG-ARTS協会認定のカリキュラムで、CG-ARTS協会が実施しているCGクリエイター検定に合格できる実力を身に着けられます。
◆ 学習内容
制作工程編 | モデリング概要、レンダリング概要、アニメーション概要、エフェクト概要 |
モデリング編 | ポリゴンモデリング基礎・応用、作例演習 |
レンダリング編 | Paint Effects、UVマッピング、ライティング、レンダリング、セルルック、Arnold Render |
リギング編 | コンストレイント、リギング、HumanIK、コントロールリグ |
アニメーション編 | キーフレームアニメ、キャラクターアニメ、サイクルアニメーション、ポージング |
エフェクト編 | Paint Effects、nParticle、Fluid、Bifrost、nCloth&Bullet&MASH、XGen、Composit |
CG業界へ就職対策 | ポートフォリオ、案件を探す方法、業界と職種 |
◆ 料金
- 受講料:322,300円(税込)
※ なお、一部のカリキュラムで、Adobe Creative Cloudを使用します。持っていない場合には、Adobe Creative Cloud 学生・教職員版 1年版ライセンス(39,980円)が必要です。
◆ 基本情報
- 受講方法: オンライン
- サポート: 添削3回、質問は無制限
- 転職支援: 〇
- 無料体験: -
2. Alchemy
オンラインのライブ配信による授業と、プリント形式でMayaの基本機能を学べます。まず、オンラインサイトで、プリント形式で学べます。
そして、実際に手を動かしながら、3DCGを学んでいきます。
なお、オンラインによるライブ配信講義は、初月1ヶ月の4回のみとなります。また、ライブ配信の授業を見れない場合は、録画された動画で学習できます。
◆ 学習内容
3DCG未経験者向け その1 | ・3DCG Mayaの基本操作 ・モデリング~レンダリングまでの各工程 ・ロボットの製作を元に一連の工程を学習 |
3DCG未経験者向け その2 | ・サイコロのモデリング、質感 ・バウンシングボールアニメーション ・雪のエフェクト製作 |
3DCG未経験者向け その3 | ・ポリゴン、Nurbsによる机の作成、質感 ・ミニカーのセットアップ、アニメーション作成 ・ホタルのエフェクト |
3DCG未経験者向け その4 | ・ローポリキャラクターモデリング ・ローポリキャラクター質感、ライティング ・セットアップ、アニメーション ・エフェクト、レンダリング |
3DCG初心者向け その1 | ・ボトルモデリング ・ボトルマテリアル(Arnold Render) ・セットアップ、アニメーション ・エフェクト、レンダリング |
3DCG初心者向け その2 | ・ハードサーフェースモデリング ・ハードサーフェースマテリアル(Arnold Render) ・セットアップ、アニメーション(サイクルアニメーション) ・エフェクト、レンダリング |
3DCG初心者向け その3 | ・モデリング・マテリアル ・セットアップ ・アニメーション ・エフェクト |
◆ 料金
- 一般: 190,000円
- 学生: 90,000円
◆ 基本情報
- 受講方法: オンライン
- サポート: チャット、講師のレビュー
- 転職支援: -
- 無料体験: -
3. テックスタジアム
ゲーム制作を学べるオンラインスクール「テックスタジアム」が提供するプログラムです。
CGの本場で活躍する現役の日本人アーティストから、マンツーマンでフィードバックを受けながら、3DCG制作を学べます。
Mayaの基本から応用操作、Zbrush、Substance Painter、Vray、アーノルドを学び、3DCG(モデリング、テクスチャ、ライティング)を作るスキルを習得します。
教材のサンプルがYouTubeに公開されていたので、ご紹介します。
動画を視聴したところ、講師はMayaを操作しながら、デモンストレーションをし、操作方法を一つずつ、説明しています。例えば、オルトキーとマウスの組み合わせによる画面の回転、ズーム、平行移動などが具体的に説明されています。
こちらの動画では、キューブの配置から形状の調整、細部の追加などを順をおって説明しています。実際のモデリングの仕方を学べます。
◆ 学習内容
項目 | 学習内容 |
Maya基本操作 | Autodesk Mayaの基礎 |
モデリング基礎 | モデリングの手法、色などを設定するマテリアル |
モデリング中級(自動車) | 複雑な形をモデリングすることで、様々な形状の作り方を学ぶ |
モデリング中級(背景) | 部屋のモデリングを題材に机や椅子、窓などをモデリングする |
Zbrush基本操作 | Zbrushの基礎 |
Zbrush中級 | 女性モデルのスカルプティングを行い、人体製作を学ぶ |
テクスチャペインティング | テクスチャリング学び、CGでモデリングしたものに絵を書く |
Substance Painterの基礎 | サブスタンスペインターの基礎 |
Substance Painter中級 | リアルなモデルをペインティングする |
Substance Painter中級(頭部) | フェイスモデルのテクスチャリングの方法、肌のテクスチャリング |
Vrayの基礎 | レンダリング設定、ライトの基本、GIなどVrayの基礎 |
Vray(自動車のレンダリング) | Vrayでのライティング、背景プレートとの合成、HDRを使ったライティング |
Vray(インテリアLighting) | 背景モデルを使った室内インテリアライティング |
アーノルドの基礎 | Arnoldレンダーの基礎 |
モデリング応用 | モデリングの応用スキル |
テクスチャー応用 | Substance Painterを使った、テクスチャリングの応用 |
ライティング応用 | Maya/VrayまたはMaya/Arnoldを使って、ライティングの応用 |
◆ 料金
- 受講料:132,000円(税込) ※ 入会金不要
◆ 基本情報
- 受講方法: オンライン
- サポート: フィードバックや課題の添削、質問は無制限
- 転職支援: 〇
- 無料体験: -
4. Visutor
バンクーバーで活躍するアーティストたちによるVFX/CGのオンラインチュートリアルサービスです。海外で働くことを目指して、授業自体は日本語で教えますが、CGの用語やソフトは、英語を使います。
なお、Mayaの基本コースは、無料で学べます。画面の説明からソフトの使い方などを学べます。
また、バンクーバーの会社である「Teamove Entertainment Inc.」と連携して、海外での就労や留学などを支援してくれます。
◆ 学習内容
Maya基本コース | 画面の操作、セーブ、アニメーション、ライティング、マテリアル、バッチレンダリング |
モデリング・テクスチャリングコース | モデリングの基礎、車(アウディ)の製作、部屋のモデリング |
◆ 料金
月額4,900円
◆ 基本情報
- 受講方法: オンライン
- サポート: マンツーマン、ライブ形式でのサポートあり
- 転職支援: 〇
- 無料体験: 〇
5. CGオンラインアカデミー
アナと雪の女王の制作に携わった糸数弘樹氏によるオンライン講座です。Maya 基本操作とMaya入門は無料で受講できます。
◆ Maya 基本操作の教材の例
◆ Maya 入門の教材の例
教材の一部が公開されていたので、ご紹介します。動画を視聴したところ、Mayaの操作画面を使用して、ソフトの基本的な機能や操作方法を教えてくれます。
オブジェクトの作成、移動、回転、スケーリングを順を追って説明しています。
Mayaの基本操作を学んだ後、それらをどのように作品作りに応用するかを教えてくれます。
◆ 学習内容
講座名 | 学習内容 |
Maya 基本操作 | モデリングツール、UI、ビューを変える、立方体を作成、カメラの操作 |
Maya 入門 | 雪だるまモデリング、レンダリング、アニメーション、モデリングツール |
Maya 初級モデリング | モデリングのツールやテクニック |
Maya キャラクター頭部モデリング | エッジの流れ、ディズニースタイル、リアルな顔のモデル |
Maya ボディー モデリング | 筋肉や骨格、男性、女性両方のボディーを制作、服や靴の制作 |
◆ 料金
- 初級モデリング 18,000円
- Maya キャラクター頭部モデリング 48,000円
- Maya ボディー モデリング 48,000円
◆ 基本情報
- 受講方法: オンライン
- サポート: 遠隔で講義、個人指導
- 転職支援: -
- 無料体験: 〇(Maya 基本操作、Maya 入門)
6. AnimationAid
CGアニメーションに特化したオンライン講座です。海外の映画スタジオを目指すアニメーターをサポートする仕組みがあります。
◆ 学習内容
講座名 | 学習内容 |
はじめてのCGアニメーションコース | AUTODESK Mayaの基本操作やアニメーターが使用する機能 |
初心者CGアニメーター向けMaya超基礎講座 | Mayaの基礎知識や、ボールが跳ねるアニメーション、リアルな動きを作るためのコツや、キャラクターのボーズを作るコツ |
CGモデラー向けMaya超基本操作講座 | Mayaの基本操作、CGモデリングの基礎、初期設定、覚えておくべきツール |
アニメーションクラス | アニメーション12原則&基礎トレーニング、人体キャラクター基礎トレーニング、ボディメカニクス・体の動き 基礎、パントマイム |
スペシャルレビュークラス | リップシンク&アクティング、クリーチャーアニメーション基礎、アクティングショット、ポーズ&デザイン |
Mayaの操作方法を解説する動画がありましたので、ご紹介します。
Mayaでのイメージプレーンの使用方法や、アニメーションのフレームレートの調整方法について解説しています。
◆ 料金
- 一般 88,000円 学割 82,500円 クラス観覧のみ 33,000円
◆ 基本情報
- 受講方法: オンライン
- サポート: Discord&Facebookの非公開グループ、メール
- 転職支援: -
- 無料体験: 〇
7. Udemy
世界最大級のオンライン動画サイトです。Mayaについて230件の動画があります。気に入った動画があった場合には、コースをプレビューすることで、講師の説明の仕方などを確認できます。
◆ 学習内容
講座名 | 金額 |
【MaYa超基礎講座】3DCGアニメーション&AR(拡張現実)でキャラ召喚まで! | 19,800円 |
Maya初心者に捧げる サルでもわかる3Dモデリング講座 | 27,800円 |
これからMayaを始める人のためのコース Introduction編「伊藤脳塾Basic」 | 無料 |
初心者でもできる!簡単&かわいい3Dモデリング:MayaLT:Unreal Engine4 | 15,000円 |
◆ 料金
- 講座による(無料~24,000円)
◆ 基本情報
- 受講方法: オンライン
- サポート: 口座による
- 転職支援: -
- 無料体験: 〇
Udemy (mayaで検索してください)
まとめ
本記事は、Mayaを学べるおすすめのスクールを比較し、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのスクールは変わります。
求める内容 | おすすめのスクール |
添削をしてもらいたい | デジハリ・オンラインスクール、テックスタジアム |
学生向けに割引で受講したい | Alchemy |
CGクリエイター検定の対策もしたい | デジハリ・オンラインスクール |
無料でMayaを学びたい | Vistutor、CGオンラインアカデミー、Udemy |
なお、Blenderを学べるスクールについては、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ Blenderを学べるオンラインスクールおすすめ5選を比較(無料)
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Writer/編集者: 松田康