志望動機を作成するツールには、どのような違いがあるのでしょうか。
企業理念や自分の経験、入社後に成し遂げたいことなどを伝えると、志望動機を自動で生成してくれるツールがあります。また、LINEで回答することで、志望動機を作れるサービスもあります。
ユーザー登録をしなくても志望動機を作れるツールや、説得力のある志望動機を作れるツールもあります。そこで、志望動機作成ツールを利用する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、志望動機作成ツール4選を比較し、その違いを紹介します。
1. 志望動機作成ツールおすすめ4選とその選び方
志望動機作成ツールを選ぶにあたって、次の4つのポイントを検討したいところです。
- どのような機能があるか。(志望動機のキーワードの洗い出し、ドラフト案の作成)
- 質問の回答にはどれくらいの手間や時間が必要か。(質問内容、質問数)
- ユーザー情報を登録する必要があるか。
- どのような志望動機が作られるか。
上記ポイントを踏まえて、おすすめのツール4選をご紹介します。
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 就活市場
株式会社 HRteamが提供するツールで、LINEを使って、志望動機を作成できます。LINEを使って質問に答えるだけで、志望動機を作成できます。
利用するときは、「LINEで志望動機添削」をクリックした後、友達追加をします。次のようなメッセージが届きます。
名前や大学名、文系・理系を回答します。
「今すぐ回答する」をタップします。
「なぜその企業を志望しますか?」「どんな経験をしましたか?」に回答します。
「いつその経験をしていましたか」「その経験で印象に残ったことはなんですか」「印象に残ったことで何を実践しましたか」に回答します。
「その経験であなたはどんな考えになりましたか」「志望する企業の理念はなんですか」「入社後にその会社で何を成し遂げたいですか」に回答します。
実際に志望理由、経験を回答していきます。
経験を通じて、印象に残ったこと、実践したことを回答します。
経験を通じて、どういう考えになったか、企業理念、成し遂げたいことを回答します。
その結果、次のような志望動機が送られました。
出来上がった文章を見ると、一部、話のつながりが不自然な箇所があります。ただ、質問に回答をすることで、自然と志望動機が作れるので便利だと感じました。
◆ 基本情報
- 機能: 志望動機のドラフト案の作成
- 質問数: 8つ
- ユーザー登録の要否: 必要
1.2 就活AI byジェイック
株式会社ジェイックが提供する志望動機作成支援ツールです。経営理念や事業の特徴、社員の話、自分の興味、体験を箇条書きで伝えると、AIが志望動機のたたき台となる文章を自動で作ります。
就活AIに、現在の職業、就職形式、志望動機を入力しました。
結果、つぎのような回答をもらっています。
こちらが手渡した情報を整理して、志望動機を作成してくれました。ただ、こちらが気づいていなかった付加価値の高いキーワードは見当たりませんでした。
◆ 基本情報
- 機能: 志望動機のドラフト案の作成
- 質問数: 3つ
- ユーザー登録の要否: 不要
1.3 志望動機ジェネレーター
ポート株式会社が提供する志望動機作成ツールです。AIツールではなく、志望動機を作るためのマニュアル、テンプレートをダウンロードできます。
ユーザー登録をした後に、自分の学部、部活・サークル活動、プログラミング経験を回答します。
マイページに志望動機作成ツールが表示されるので、「この資料を見る」をクリックします。
資料は135ページあり、志望動機を作るときに必要な視点や手順が盛り込まれています。AIのように自動では作ってくれませんが、志望動機の文章を仕上げるときに参考になります。
また、一般的な志望動機が陥りやすい問題点を伝えたうえで、どういう視点を盛り込むべきかを明確に伝えています。
また、内定者が実際に提出した志望動機を掲載しつつ、その優れている点が実例とともに解説されています。
そのため、このツールを利用することで、自動的に志望動機を作れることはないですが、時間をかけて、説得力のある志望動機を作りたい人におすすめです。
◆ 基本情報
- 機能: 特にない。ただし、志望動機を作るためのワークシートが便利
- 質問数: -
- ユーザー登録の要否: 必要
1.4 ChatGPT
OpenAIが開発したAIツールで、質問をすると、文章を作ってくれます。前述した志望動機作成ツールもChatGPTを利用しているケースもあり、このツールを利用するのも一つです。
ChatGPTを利用するときは、ユーザー登録をした後に、次のようなメッセージを入力します。
◆ ChatGPTに入力する指示内容の例
あなたは大学生です。次の条件に従って就職活動で有利になる志望動機を作ってください。なお、不足している情報があれば教えてください。
◆ 伝える情報
- 応募先の企業名: 〇〇株式会社
- 応募先の企業URL: https://www.XXX.co.jp/ja/
- 自分の長所:
- エピソード:
- 応募先企業の面接官の興味を惹く内容であること。
- 企業の求める人物像や社風と自分の強みをマッチさせること。
- 指定文字数:400文字以内で書くこと。
- ですます調で書くこと。
- 強みとエピソードに一貫性をもたせること。
- エピソードに関連付けながら志望理由が生まれた根拠を書くこと。
- ほかの業界や企業ではないのかの理由を伝えること。
- どの業界や企業にも当てはまるようなありきたりな志望動機でないこと。
- 応募企業にしかない強みをのべること。
- 入社後どのように活躍するかを述べること。
ChatGPTに、以下のメッセージを入力しました。
その結果、次のような志望動機を作成してくれました。
自分が気づいていなかったようなキーワードもあり、参考になりました。このままの表現では自分の言葉になっていないので、前章で紹介した志望動機ジェネレーターを参考にしつつ、作成していくことをおすすめします。
◆ 基本情報
- 機能: 志望動機を作るためのキーワードの作成、ドラフト案の作成
- 質問数: こちらの質問内容による
- ユーザー登録の要否: 必要(ChatGPTを利用するため、メールアドレスが必要)
2. 志望動機作成とAIの役割(AIに、何ができるか聞いてみた!)
志望動機を作るにあたって、AIはどのような役割を果たせるのでしょうか。
AIツールのChatGPTに質問をしたところ、アイデア出しや志望動機の草案はAIが作れる。一方、文章を仕上げるときは、人がメインで作業したほうがいいそうです。(2024年6月19日時点)
◆ ChatGPTの回答
(質問: 志望動機をAIが作るにあたって、AIはどのくらいの貢献してくれるの?)
どういうことでしょうか。
志望動機を作るステップごとに、志望動機の作り方とAIの役割を説明していきます。志望動機を作るには、3つのステップがあります。
それぞれを詳細に説明します。
2.1 志望動機のキーワードを作れる
まず、志望動機に盛り込むキーワードを洗い出す必要があります。
応募する企業のミッションやビジョン、自分の経験や志望理由をAIに伝えると、AIは志望動機に盛り込むべきキーワードやフレーズを作ってくれます。
◆ ChatGPTによる回答
2.2 草案(ドラフト)を作れる
次に、志望動機の草案を作ります。
前章で洗い出したキーワードや自分の経験、スキルをAIに伝えると、AIは志望動機の草案を作ってくれます。
◆ ChatGPTによる回答
2.3 編集と校正(仕上げは苦手!)
作成した志望動機について仕上げをします。この作業は、人がメインで行ないます。
◆ ChatGPTによる回答
では、なぜAIでなく人がメインで作業をしたほうがいいのでしょうか。
ChatGPTによると、AIが作った文章をそのまま使うと似通った文章ができてしまう。そのため、自分らしい表現を加えることで、志望動機の説得力が増すとのことです。
まとめ
本記事は、志望動機作成ツール4選を比較し、その違いを紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によっておすすめの志望動機作成ツールは変わります。
求める内容 | おすすめの志望動機作成ツール |
LINEで手軽に志望動機を作りたい | 就活市場 |
ユーザー登録をせずに、志望動機作成ツールを利用したい | 就活AI byジェイック |
AIと色々会話をしながら、志望動機を作りたい | ChatGPT |
説得力のある志望動機を作りたい(時間は必要) | 志望動機ジェネレーター |
なお、自分の強みを診断できるツールや、他己分析ツールは別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ 自分の強みを診断できるツール!おすすめ10選(無料、登録なし)
・ 他己分析の診断ツールおすすめ4選 (質問例、やり方)
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Writer/編集者: 松田康