Square(スクエア)を導入したい。
でも「個人でも使えるの?」そんな疑問はありませんか。
Squareは、ハンドメイドの販売やフリマ出店など、個人でキャッシュレス決済を始めたい方に人気のアプリで、スマホがあればすぐに利用を始められます。
でも、「個人でも審査に通るの?」「開業届なしでも大丈夫?」といった不安の声も多いのが実情です。そこで、Square社に問い合わせをしました。
結論を言いますと、個人でもSquareを導入できます!
この記事では、公式の回答をもとに、審査の実態や申し込みの流れをわかりやすく解説します。
1. Squareは個人でも使える?【結論はOK!】
Squareは開業届がなくても、個人で利用が可能です。
実際にSquare社に問い合わせたところ、次のような回答がありました。
「開業届をお持ちでない個人様でも、アカウントの作成およびご利用が可能です」※ただし審査の結果によっては、一部決済方法が利用できない場合がございます。
以下がメールのやり取りです。
つまり、副業や趣味の延長で活動している方でも、まずはアカウントを作成して審査に進むことができます。
2. 審査ではどんな情報・書類が必要?
次に気になるのが、「審査時に何が必要なのか」という点です。こちらもSquare社の回答をもとに整理すると、以下のようになります。
- 基本的に必要な情報:氏名、住所、事業内容など
- 通常は書類は提出不要。
以下がメールのやり取りです。
なお、「Squareアカウントを設定する」をクリックすると、次のページが表示され、詳細な情報が掲載されています。
つまり、個人で使う場合には、「氏名、生年月日、電話番号、銀行口座、業種」について、アカウントを作成する時に入力する必要があります。そして、本人確認書類などの提出は不要です。
ただし、審査部門の判断によっては、追加の書類提出を求められる場合があります。とはいえ、SNSで審査を受けている方の事例を調べたところ、審査の対応は丁寧だったという声が多く、不安に感じる必要はないでしょう。
Squareの審査、開業届は出してないので自分の本人確認書類と、コミケカタログの頒布予定のスクショと、次回コミケに参加予定のサークルですということを伝えたら、『サークルさんも規約守ってね、今後必要な情報聞いたときは答えてね』等、丁寧な確認が来て恐縮した pic.twitter.com/wjBdN5XvuH
— 東尾張 (@h1gashi) November 21, 2022
3. 審査に通るか不安?業種による影響について
Squareの審査では、業種によっては利用できない場合があります。Square社の回答では、次のように明言されています。
「Squareでの取り扱いが認められない商品とサービス については、ご利用いただけません」
以下がメールのやり取りです。
たとえば、以下のような業種・商材は利用ができません。
- 成人向けの商品やサービス
- 賭博
- 占い・スピリチュアル関連(対面・オンライン含む)
- 質屋業
- 探偵業
- エステティックサロン
詳細は次の通りです。
(出典) Square POSレジでの取り扱いが認められない商品とサービス
そのため、事前に、Square公式の禁止業種リストをチェックしておきましょう。
ただし、それ以外の業種であっても、審査の詳細は非公開のため、まずはアカウントを作成して審査結果を待つ必要があります。
「審査に通るか不安…」という方もいるかもしれませんが、SNS上には個人で審査を通過したという事例も多くあります。以下で一部ご紹介します。
◆ SNSで見つけた!個人で審査通過した実例
サークルで使っているSquareのPayPay払いの審査通った! pic.twitter.com/iY0UEhRSB8
— 東海道くん(도까이도 군) (@Toka1_koki) October 8, 2024
ウオーーーーッッッ、通ったわい
Squareの電子マネー審査通ったわい、イッヒッヒッヒというわけで冬コミ、弊サークルスペースではクレジットカード(V/M/A/J/D)/QUICPay/iD/交通系電子マネーでの決済がご利用いただけます
残るはPayPayだが…果たして通るだろうか pic.twitter.com/kIvYpWJpKG
— ももつきゆきや@日曜東ツ57b (@yukiyalien) November 19, 2022
コミケのsquareキャッシュレス決済審査通った😊
JCB、交通系、QRはまだ審査中みたいだけど、VISA、マスター、AMEX対応してれば充分や pic.twitter.com/MS4PegUfb1— しゅん@C106(土)東ヨ-40b(東4ホール) (@shum_new) June 9, 2024
4. 審査に落ちた場合、再申請はできる?
万が一、審査に通らなかった場合の対応も気になるポイントです。
Squareの回答は以下のとおりです。
「一度審査で非承認となった場合、アカウントの再審査を行うことはできません」
「ただし、新しくアカウントを作成いただければ、再度審査を受けることはできます」
以下がメールのやり取りです。
つまり、一度落ちたアカウントは再審査はできませんが、新規アカウントを作り直せば再申請は可能です。
この際には、事業内容の記載をより丁寧にしたり、信頼性の高い銀行口座を使うなど、工夫することで通過する可能性が高まります。
SNSで審査を再挑戦したところ、通っている事例もありました。
お、弊サークル、SquareでのPayPay加盟店審査通ったっぽい
(一度落ちてる) pic.twitter.com/PVUpDH4aIm— ゆうこば – Tech Insider (@KobayashiYutaro) October 10, 2024
5. Squareの申し込み方法をわかりやすく解説【個人でも簡単】
それでは、Squareの申し込み方法をご紹介します。手順は5つです。
(手順1) Squareの公式サイトにアクセスし、「今すぐ申し込む(無料)」を選びます。
(手順2) メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成します。
(手順3) 事業名、業種について回答します。
(手順4) マイページが表示されるので、決済受付の手続きを「はじめる」を選びます。
(手順5) あなたの事業について教えてください。と表示されるので、「個人事業主」を選びます。
(手順6)業種、店舗名、電話番号、住所を回答します。
(手順7)代表者の名前、生年月日、住所を登録します。
(手順8)オフィス名、電話番号、住所を回答します。
(手順9)売上金の受取口座を登録します。
すべての登録が終わると、審査が開始され、最短で当日~数営業日で結果が通知されます。
6. Squareを個人で使うときの注意点と便利機能
審査を通過してSquareの利用が始まったら、次はどのように使いこなすかが重要です。個人での利用でも、Squareには多くの便利な機能があります。
ポイント1:手数料と入金サイクルを理解しておく
Squareの決済手数料は以下のとおりです(2025年6月時点)。
- 対面決済(カードリーダー使用):3.25%
- オンライン決済・請求書決済:3.6%
入金サイクルは、みずほ銀行・三井住友銀行なら翌営業日、それ以外は週1回の入金となります。資金繰りを考えると、どの口座を使うかは重要です。
ポイント2:オンライン請求書が無料で使える
Squareでは、リンクで支払いができる「請求書機能」が標準搭載されています。対面販売だけでなく、InstagramやLINEから支払いURLを送るだけで集金できます。
ポイント3:POSレジや在庫管理もアプリで
Square POSレジ(無料アプリ)を使えば、売上管理、在庫、売れ筋の商品分析までスマホやタブレットでできます。
まとめ: Squareは開業前の個人にも強い味方
ここまで、Squareを個人で利用する場合の審査・必要書類・注意点などを解説してきました。改めて、ポイントを整理すると以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
開業届の有無 | なくても申し込み可能(ただし審査あり) |
必要情報 | 氏名、住所、事業内容、銀行口座情報など |
書類提出 | 基本は不要。場合により追加資料が必要 |
審査NGの業種 | 占い・アダルト・医療関連・情報商材など |
審査に落ちたら? | アカウントを新規作成すれば再申請可 |
主な機能 | カード決済、請求書、オンラインリンク、POSレジ、在庫管理 |
Squareは、「法人じゃないと使えないのでは?」と感じる個人ユーザーにとっても、実は導入しやすく、低コストで始められるキャッシュレス決済手段です。
とくに、以下のような方にとってはおすすめです。
-
ハンドメイド作家やフリマ出店者
-
副業で商品を販売している個人
-
開業準備中のフリーランス
-
予約販売・イベント販売をする個人事業主
まずは無料アカウントを作成し、審査に進むことが第一歩です。ぜひ、挑戦をしてみてください。
なお、他のキャッシュレス決済と比べたいときには、別記事もご覧ください。
【参考記事】
・ AirペイとSquareを比較!電子マネー、入金サイクル、手数料
・ STORES決済(旧Coiney)とスクエアを比較!8つの違い
・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい6つの違い
複雑なITツールやAIサービスを、初心者目線でわかりやすく解説することをモットーに活動中。小規模企業向けにITツールの導入をしている知見をもとに、情報を発信しています。
500mailsのFacebookやX(旧ツイッター)では、起業・副業に役立つ情報を配信しています。 是非「いいね!」をして最新情報をチェックしてください
Writer/編集者: 松田康