交通費の精算書をエクセルで作りたいけれど、参考になるテンプレートがあると便利ですよね。
この記事では、誰でもすぐ使える交通費精算書のテンプレート(Excel版)を無料で配布しています。交通費の入力欄だけでなく、自動計算の仕組みも用意できていますので、活用ください。

1. 交通費精算書とは?提出が必要な場面

交通費精算書とは、業務上で発生した交通費(電車、バス、タクシー、新幹線など)を会社に申請、精算するための書類です。
交通費は現金で立て替えるケースも多く、申請漏れや記録ミスが起こりやすいため、書式で管理します。
◆ 提出が必要になる主なシーン
- 取引先への訪問・・・営業、打ち合わせのための移動費
- 社外研修・セミナー・・・業務に関連する研修参加のための移動費
- 日帰り・宿泊出張・・・新幹線、飛行機を使った遠方への移動費
- 現場作業・・・作業場所への移動費(建設、施工、訪問サービスなど)
- 確定申告用の経費記録・・・事業に関連する交通費を帳簿に記録
交通費は「いつ、どこからどこへ、何のために、いくら使ったか」を記録します。
2. このテンプレートの特徴と3シート構成

テンプレートは、迷わずに入力できるように、プルダウンや自動計算を組み込んでいます。
◆ 主な機能
- プルダウン入力・・・交通手段(電車・バス・タクシーなど)と片道・往復の選択はドロップダウンリストで選ぶだけ
- 往復は自動で2倍計算・・・「往復」を選ぶと片道運賃が自動的に×2される
- 合計金額を自動集計・・・入力した金額を自動で合計。空白行は除外されるため正確に集計
- マスタ・ガイドシート付き・・・よく使う区間、交通手段一覧、自家用車単価などを集約
2.1 3つのシート構成
このテンプレートは3枚のシートで構成されています。
| シート名 | 役割 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ①交通費精算書 | メイン入力シート | ヘッダー情報、明細20行、合計欄 |
| ②マスタ | 参照・設定シート | 交通手段一覧、よく使う区間、自家用車単価表 |
| ③使い方ガイド | 操作説明シート | 入力手順、計算ロジック、注意事項 |
3. ステップ別・入力方法の完全ガイド
テンプレートを開いたら、以下の手順で入力を進めましょう。
3.1 STEP1:ヘッダー情報を入力する

シート上部の4項目を入力します。
- 申請日:精算書を提出する日付(例:2025/4/30)
- 申請者名:自分の氏名
- 所属部署:自分の部署名
- 承認者:直属の上長の氏名
毎月提出する場合は、申請日のみ変えればOKです。
3.2 STEP2:明細を1行ずつ入力する

8行目から入力を開始します。1行に1件の移動を記録します。
- 利用日に交通機関を利用した日付を入力します(例:4/5)
- 出発地と到着地に駅名・場所名を入力します
- 交通手段は▼をクリックしてリストから選択します(電車・バス・タクシー等)
- 目的・訪問先に会議名や訪問先の会社名を入力します
- 片道/往復は▼で選択します。往復を選ぶと金額が自動で2倍になります
- 運賃(片道)に片道の実際の運賃を数字のみ入力します(例:210)
- 金額欄は自動計算されます。手入力は不要です
3.3 STEP3:合計確認

入力完了後、画面下部の「合計」欄で金額を確認します。領収書と照らし合わせて、入力漏れがないかチェックしましょう。
確認できたら、Ctrl+P(MacはCmd+P)で印刷プレビューを開き、A4用紙に印刷します。そして、承認者のサインをもらい、領収書とあわせて提出します。
4. 各列の意味と書き方のポイント
明細テーブルの各列について、入力のコツを解説します。
| 列名 | 入力内容 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 利用日 | 交通機関を利用した日付 | 「4/5」と入力するとExcelが自動で日付に変換します |
| 出発地 | 乗車・出発した場所 | 駅名(例:渋谷)や場所名(例:自社)を入力。定期区間内は除いて記載するのが一般的です |
| 到着地 | 降車・到着した場所 | 訪問先の最寄り駅や場所名を記入します |
| 交通手段 | 利用した交通機関の種類 | ▼リストから選択。複数の交通機関を乗り継いだ場合は行を分けて記入します |
| 目的・訪問先 | 移動の目的・訪問先 | 「○○株式会社 商談」「△△研修センター 新人研修」など具体的に記入します |
| 片道/往復 | 片道または往復の区別 | ▼から選択。往復を選ぶと金額が自動で2倍になります |
| 運賃(片道) | 片道の実際の運賃 | 数字のみ入力(カンマ・¥記号は不要)。往復切符を購入した場合も必ず片道分を入力します |
| 金額 | 精算額(自動計算) | 手入力しないでください。片道なら運賃そのまま、往復なら自動で×2されます |
| 備考 | 特記事項 | タクシー利用の理由、同行者名など、説明が必要な場合に記入します |
5. 自動計算の仕組み
このテンプレートで使用している関数は2種類のみです。シンプルな設計なので、万一数式が壊れても自力で修正できます。
5.1 金額列の計算式(IF関数)
金額列(I列)には次のような数式が入っています。
- 利用日が入力されていて、かつ運賃が数値であれば計算を行う
- 「往復」が選ばれていれば運賃×2、そうでなければ運賃をそのまま表示する
- 利用日が空欄の行は空白のまま(合計に含まれない)
この仕組みにより、20行分のスペースがあっても、入力した行だけが集計対象になります。
5.2 合計欄の計算式
合計欄には、「金額列に数値が入っているセルだけを合計する」という数式が入っています。空欄や文字列のセルは0として扱われるため、空白行があっても正確に合計できます。
◆ 数式を壊さないために
- 金額列(I列)は手入力しないでください
- 行を追加する場合は、数式の入った行をコピー&貼り付けしてください
- 合計欄(29行目)は触らないでください
6. 実務で役立つ5つの注意点

交通費精算でよくある差し戻しやトラブルを防ぐために、提出前に確認しておきたいポイントを5つまとめました。
6.1 タクシー利用は理由の記載が必須
タクシーは「電車やバスが利用できない正当な理由がある場合のみ」という規定を設けている会社がほとんどです。深夜帰宅、終電後、緊急対応など、利用理由を備考欄に記入してください。理由のないタクシー代は差し戻しの原因になります。
6.2 新幹線・飛行機は事前承認が原則
新幹線の指定席、グリーン車、飛行機のビジネスクラスなどの利用には、多くの企業で事前の上長承認が必要です。当日の事後申請では精算できないケースもあるため、出張前に必ず確認・申請しておきます。
6.3 定期区間内の交通費は申請不可
通勤定期を持っている区間内の交通費は、原則として申請できません。「自宅→会社」の定期を持っている場合、その区間の運賃は差し引いて申請します。定期区間外の部分だけを記入するようにします。
6.4 領収書・IC利用履歴の添付を忘れずに
◆ 添付書類チェックリスト
- 電車・バス:Suica/PASMOなどのIC利用明細、または領収書
- タクシー:領収書(必須)
- 新幹線:乗車券・特急券(または購入履歴のスクリーンショット)
- 飛行機:搭乗証明書または領収書
- 自家用車:走行ルートのマップ、高速道路の領収書
6.5 「事業との関連性」を目的欄に明記する
交通費を経費として計上するには、その移動が事業に関連していることを証明する必要があります。目的欄に「○○クライアント訪問」「△△セミナー受講」のように具体的に記入しておきましょう。
よくある質問と回答
交通費精算書テンプレートに関して、よくある質問と回答をご紹介します。
「片道/往復」列でリストから「往復」を選択しているか確認してください。直接セルに「往復」と文字を入力した場合、スペースや変換の違いで正しく認識されないことがあります。必ずドロップダウンリストから選択してください。
合計はB列(利用日)に日付が入力された行のみを集計しています。利用日が空欄の行は合計に含まれません。利用日の入力漏れがないか確認してください。また、「運賃(片道)」欄に数値が正しく入力されているかも確認してください。
最終行の手前に行を挿入し、データ行をコピー&貼り付けすることで行数を増やせます。ただし、合計欄の数式の参照範囲も手動で更新する必要があります(例:I8:I27 → I8:I35)。
交通手段で「自家用車」を選び、出発地・到着地・目的を入力します。運賃は「走行距離×会社規定単価」で計算した金額を入力してください(マスタシートに参考単価あり)。高速道路代や駐車場代は別行で記入することをおすすめします。
印刷プレビュー画面から「ページ設定」→「拡大縮小印刷」→「次のページ数に合わせて印刷」→「横1×縦1」に設定すると1枚に収まります。
まとめ
本記事では、交通費精算書テンプレートの使い方と、実務で役立つポイントをご紹介しました。
おさらいをすると、このテンプレートは次のような方に特におすすめです。
- 毎月の交通費精算を効率化したい会社員・総務担当者
- 交通費を経費として管理したいフリーランス・個人事業主
- Excel初心者でも使える精算書を探している中小企業の担当者
プルダウン入力、往復自動計算と、実務に必要な機能を一通り盛り込んでいます。無料でダウンロードできますので、ぜひ活用してみてください。
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