Airペイ(エアペイ)とSquare(スクエア)を比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
アプリの利用端末(スマホ、タブレット)の種類、QRコード決済への対応状況、入金サイクル、レジ機能の有無、サポート体制、審査の期間、初期導入時のコストに違いがあります。
そこで、AirペイとSquareを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事では、AirペイとSquareを比較し、その10の違いをご紹介します。
1. AirペイとSquareの10の違い
Airペイ、Squareを比較したところ、次の10の違いがありました。
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1. 利用できる端末(スマートフォン、タブレット)
【結論】
- Airペイ: △ (iPhone、iPadに対応)
- Square: 〇 (iPhone、iPad、Android端末に対応)
【比較内容】
Airペイは、iPhone又はiPadが必要です。
一方、SquareはiPhone、iPad、Android端末で動作します。そのため、Squareのほうが利用できる端末の種類が多いです。
1.2 レジ機能
【結論】
- Airペイ: △ (AirREGIという別ソフト(無料)が必要)
- Square: 〇 (レジ機能がある)
【比較内容】
Airペイは、モバイル決済機能はあります。使い方は便利で、クレジットカードをリーダーに差し込めば簡単に決済が行えます。
決済サービスとしては便利なのですが、レジ機能がありません。そのため、AirREGI(エアレジ)という別ソフトが必要です。
◆ AirREGI
AirREGIは、Airペイと連携できる無料のPOSレジアプリです。注文の入力や、会計、売上分析や顧客管理など、レジに必要な一連の機能があります。
レジをするときは、注文入力・会計を選びます。
商品を選びます。
「支払いへ進む」を選びます。
受け取った金額を入力し、「会計する」を選びます。
お釣りが表示されます。
一方、Squareは、一つのソフトでモバイル決済機能とレジ機能があります。
レジの場合には、商品を選びます。
売上の確認をタップします。
お会計の金額を確認します。
iPhoneのタッチ決済あるいは現金を選びます。(今回は、現金を選びます。)
受け取った金額を入力します。
おつりが表示されます。レシートが必要ない方は、「レシートなし」を選びます。
お会計が完了しました。
なお、Squareのレジ機能の利用イメージはYouTubeに掲載されています。
なお、エアレジとSquareのレジ機能としての比較は、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
1.3 決済方法
【結論】
- Airペイ: 〇 (クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応)
- Square: △ (クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応。ただし、PayPayのみ)
【比較内容】
Airペイは、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応しています。
決済種類 | 決済サービス |
クレジットカード決済 | VISA、マスタカード、アメックス、JCB、Diners、Discover |
電子マネー | PASMO、SUICAなどの交通系、Apple Pay、iD、QuicPay |
QRコード決済 | d払い、PayPay、LinePAY、Alipay、WeChatPay |
一方、Squareはクレジットカード決済と電子マネー、PayPayにのみ対応しています。
決済種類 | 決済サービス |
クレジットカード決済 | VISA、マスタカード、アメックス、JCB、Diners、Discover |
電子マネー | PASMO、SUICAなどの交通系、iD、QuicPay |
QRコード決済 | PayPay |
1.4 対応するQRコード決済
【結論】
- Airペイ: 〇 (d払い、PayPay、LINEPay、Alipay、WeChatPayに対応)
- Square:
△→ 〇 (PayPay)⇒ PayPayに加え、 楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイ、WeChat PayとAlipay+に対応(2024年10月16日時点)
【比較内容】
AirペイはQRコード決済に対応していますが、SquareはPayPayのみに対応しています。⇒ PayPayに加え、 楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイ、WeChat PayとAlipay+に対応しました。
◆ Airペイで対応しているQRコード決済
- d払い、PayPay、LINEPay、Alipay、WeChatPay
【参考記事】 ・ QRコード決済の比較とおすすめ10選!導入方法やコスト、手数料(比較表付)
1.5 コスト
【結論】
- Airペイ: 〇 (決済手数料のみ)
- Square: △ (カードリーダー代 4,980円と決済手数料が発生する)※ タッチ決済を導入する場合は、カードリーダー代が発生しない。
【比較内容】
AirペイとSquareの料金を比較すると、Airペイのほうが安くなります。Airペイはキャッシュレス0円キャンペーンを実施しています。
SquareはICカードリーダーの費用(4,980円)が発生しますが、Airペイは無料です。ただし、SquareはTap To Payという機能があります。
iPhoneのタッチ決済機能を利用することで、カードリーダーを購入することなく決済ができます。
なお、Android端末でも同様の機能があります。
利用の仕方としては、iPhoneの場合、次のような流れになります。スマホのアプリで販売する商品を選びます。
お会計金額が表示された画面で、「iPhoneのタッチ決済を有効化」をタップします。
タッチ決済を有効にします。
その後、タッチをしてもらいます。
このようにすることで、ICカードリーダーを購入することなく、キャッシュレス決済を導入できます。なお、両サービスとも、決済手数料が発生しますが、ほぼ同額となります。
◆ AirペイとSquareのコスト比較表
Airペイ | Square | |
月額固定費 | 0円 | 0円 |
振込手数料 | 0円 | 0円 |
ICカードリーダー代 | 0円 | 4,980円 or 0円 |
決済手数料 | 2.95%または3.24% | 3.25%(*2) |
参考サイト | Airペイの料金プランを見る | Squareの料金プランを見る |
なお、ICカードリーダーは、ICカードに記録された電子情報を読むための機械です。
< SquareのICカードリーダーのイメージ図 >
*1:VISA、マスター、American Express、JCB、DinersClub、Discoverが3.24% SUICA 2.95%
*2:VISA、マスター、American Express、DinersClub、Discover、JCBが3.95%。
1.6 入金サイクル
【結論】
- Airペイ: △ (利用口座によって月6回または月3回)
- Square: 〇 (翌営業日、毎週金曜日)
【比較内容】
Airペイの入金されるタイミングは、月6回あるいは月3回となります。具体的には、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行は月6回入金されます。上記以外の金融機関は月3回です。
一方、Squareは、みずほ銀行と三井住友銀行は翌営業日に入金されます。その他の金融機関口座は毎週金曜日に入金されます。
そのため、入金されるタイミングで比較をすると、現金化のサイクルが早い点で、Squareのほうが便利です。
1.7 請求書
【結論】
- Airペイ: × (請求書による支払いには対応していない)
- Square: 〇 (請求書による支払いに対応している)
【比較内容】
Airペイは、請求書による支払いには対応していません。一方、Squareは請求書による支払いに対応しています。
請求書の宛先と金額を入力することで、請求書が作れます。
そして、作成した請求書をメールで送れます。
1.8 役務の提供
【結論】
- Airペイ: × (役務の提供に対応していない)
- Square: 〇 (役務の提供に対応している)
【比較内容】
Airペイは、エステサロンなどの役務の提供には対応していません。Airペイの利用規約
【出典】 Airペイの利用規約
一方、Squareはエステティック業種などの役務の提供に対応でき、コース代金や回数券の支払いでクレジットカード決済ができます。
【出典】 Squareブログ エステや整体の施術代、カード決済の受付はもう諦めるしかないの?
1.9 審査
【結論】
- Airペイ: △ (申込みから2~3週間程度)
- Square: 〇 (最短で申込み当日から利用可能)
【比較内容】
Airペイは、お申込みから審査、初期設定、そして利用開始まで、2~3週間程度が必要となります。
一方、Squareは最短で申込み当日から利用開始となります。
1.10 サポート体制
【結論】
- Airペイ: 〇 (電話サポートあり。9:30~23:00まで対応可能)
- Square: △ (電話サポートあり。10:00~18:00まで対応可能)
【比較内容】
決済をするときに、エラーが出たり、アプリにログインできなかったりするときに、電話で問合せができると助かります。
AirペイもSquareも、年中無休で電話によるサポートがあります。但し、対応可能な時間に違いがあります。Airペイは9:30~23:00まで対応してもらえます。一方、Squareは10:00~18:00まで対応してもらえます。
2. AirペイとSquareの比較表
Airペイ、Squareの違いを比較表にしてまとめました。
Airペイ | Square | |
使えるデバイス | △ (iPhone、iPadに対応) |
〇 (iPhone、iPad、Android端末に対応) |
初期コスト | 〇 (決済手数料のみ) |
△ (カードリーダー4,980円と決済手数料) |
レジ機能 | △ (AirREGIが必要) |
〇 (レジ機能がある) |
対応する決済手段 | 〇 (クレジットカード、電子マネー、QR) |
〇 (クレジットカード、QRコード決済) |
対応する電子マネー | 〇 (SUICA、PASMOなど電子マネー) |
× (未対応) |
入金サイクル | △ (利用口座によって月6回または月3回) |
〇 (翌営業日、毎週金曜日) |
請求書 | × (請求書による支払いには未対応) |
〇 (請求書の支払いに対応) |
役務の提供 | × (役務の提供に未対応) |
〇 (役務の提供に対応) |
利用開始までに必要な期間 | △ (申込みから2~3週間程度) |
〇 (最短で申込み当日から利用可能) |
サポート体制 | 〇 (電話サポート。9:30~23:00) |
△ (電話。10:00~18:00) |
>> Airペイの公式サイトで詳細を確認する
>> Squareの公式サイトで詳細を確認する
まとめ
本記事では、AirペイとSquareを、必要な機器、コスト、対応している電子マネーなどの視点で比較し、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのサービスが変わります。
求める内容 | おすすめのサービス |
Android端末で利用したい | Square |
初期コストは安くしたい | Airペイ |
レジアプリも使いたい | Square |
QRコード決済にも対応したい | Airペイ、Square |
入金サイクルは短いほうがいい | Square |
請求書払いに対応したい | Square |
役務の提供に対応したい | Square |
最短で利用したい | Square |
なお、キャッシュレス決済サービスやレジアプリ、店舗の販促に関する情報を別記事でまとめています。
【参考情報】 ・ キャッシュレス決済サービスの比較とおすすめ32選!導入コスト、手数料
・ 楽天ペイとAirペイを比較!選ぶ前に知りたい7つの違い
・ エアペイの使い勝手と評判!手数料や個人の利用条件、デメリットなど
・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
・ コイニーとスクエアを比較!利用する前に知りたい8つの違い
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Writer/編集者: 松田康