ハンドメイド作品を販売するときに、creemaとminneのどちらで売ればいいのでしょうか。
高品質な作品を求める層にリーチしたい場合や、ブランド化を目指す作家にはcreemaが向いています。一方、若い世代やトレンドに敏感な層にリーチしたい場合はminneが向いています。
本記事では、creemaとminneを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリット、おすすめのポイントを解説します。
1. creemaの特徴、費用、主な画面
creemaは2010年5月にサービスをスタート後、ハンドメイドの販売サイトとして最も人気のあるサイトの一つです。2023年2月期決算資料によると、作家クリエイター数は23万人、作品数は1,400万点と国内大手のハンドメイドサイトです。
iOSおよびAndroid向けのスマートフォンアプリも提供しており、1200万DLを突破しています。
株式会社ク リ ー マ 2023年2月期 第1四半期決算説明資料
1.1 creemaの特徴
ホームページは、シンプルで見やすく作られており、上段は、季節感のあるテーマで作品を掲載しています。作家には評価がついたり、生の声が届いたり、作家の意欲を高める仕組みがあります。
また、ネットでの販売に自信がない人向けに代理出品サービス(有料)もあります。作品を撮影して登録するが面倒、購入者とのやり取りが大変という方にオススメです。
作品を送るだけで、あとは全てcreema側がやってくれます。なお、販売手数料は11%になります。
◆ 出品のジャンル
アクセサリー、ジュエリー、バッグ、キャンドル、オブジェ、絵画、アート、家具など。より作家色が出しやすく、ミンネよりやや価格帯が高いのが特徴です。
◆ 費用
- 販売手数料 : 販売代金の11パーセント(フードは15.4%)※台湾・香港は21%
- 振込手数料 : 176円~275円
販売手数料が基本的には11%です。
◆ 常設のリアルショップ
新宿のルミネに常設のリアルショップがあります。2024年6月時点で、実店舗は閉店しています。
1.2 creemaの主な画面
creemaに出品したときに使う画面と機能をご紹介します。
< 出品登録画面 >
<配送方法を設定する画面>
※ クーポン(送料無料、割引など)を作成する機能があります。
2. minneの特徴、費用、主な画面
2012年1月とハンドメイド販売サイトとしては後発のスタートでしたが、TV CMの効果をあり、作家・ブランド数が88万件、登録作品数が1500万点と国内最大手の販売サイトです。アクセサリー好きの人から人気があります。また、アプリのダウンロード数も1300万以上となっています。
1点もののアクセサリーやオリジナリティのある小物が多く、ギフトで利用する方も多いです。ギフトの場合、市販の商品だと商品の価格がわかってしまうのが嫌という方のニーズを組んでいます。
2.1 minneの特徴
スマートフォンのアプリの開始が早く、若い世代にヒットし、購入数が増えました。好きなクリエイターをフォローしたり、自分のタイムラインに好みのクリエイターのお知らせが流れたりして、コミュニケーションをとれる仕組みがあります。
また、作家専用アトリエの開設など販売支援企画などを打ち出しています。たとえば、2015年1月にオープンしたminneのアトリエは、写真の撮り方や価格の付け方講座など売れるためのノウハウをアドバイスするサービスがあります。
2016年4月にminneのハンドメイドマーケットを開催、地方でのイベント開催を多いレトロ印刷業者とのコラボ企画「レトロかわいいカレンダー展」、そば猪口のデザインコンペ「蕎麦猪口大事典」、ファッション誌「装苑」とのコラボなどコラボ企画も多数あります。
◆ ジャンル
- アクセサリー、雑貨小物が中心
◆ 費用
- 販売手数料 販売代金の10.56%
- 振込手数料 220円
◆ 特徴
送り状の自動印刷機能があり、作家の作業負担を減らせます
2.2 minneの画面
minneに出品したときに使う画面と機能をご紹介します。
<minneの出品画面>
<配送方法を設定する画面>
3. creemaとminneの概要の比較表
creema(クリーマ)とminne(ミンネ)の比較表をご用意しました。
creema | minne | |
作家数 | 24万人 | 66万人 |
作品数 | 1,400万点 | 1,000万点 |
月額利用料 | 無料 | 無料 |
販売手数料 | 販売代金の11パーセント (フードは15.4%) |
10.56% |
売上代金の振込手数料 | 176円~275円 | 220円 |
海外販売 | 可能 | 不可 |
商品購入時の決済方法 | クレジットカード決済、銀行振込、 コンビニ払い、 dケータイ払いプラス、au簡単決済、 ソフトバンクまとめて支払い |
Apple Pay、dケータイ払いプラス クレジットカード決済 銀行振込、ゆうちょ、代引、コンビニ払い |
リアルショップ | Creema Store ルミネ新宿店 | なし |
作家支援サービス | 代理出品サービスがあり | 送り状の自動印刷機能あり |
なお、ハンドメイド作品の販売方法は別記事でまとめています。
【参考記事】・ ハンドメイド作品の販売方法!知らないと損をする5つの売り方
・ ハンドメイド販売サイトの比較・ランキング!手数料や口コミを紹介
3. creemaとminne以外の選択肢
前章で、creemaとminneの特徴を比較し、その違いをご紹介しました。
creemaもminneもハンドメイド作品を売るには優れています。ただ、販売手数料を抑えたい場合や顧客の囲い込みをしたい場合には、自前のネットショップを作るのも一つです。
初期費用、月額費用が無料のツールを2つご紹介します。
◆ STORES
月額費用、初期費用が無料で作れるネットショップ作成ツールです。販売手数料、決済手数料が5%となります。ハンドメイド作品を販売している方も多いです。
◆ BASE
210万ショップ以上の利用者がいるネットショップ作成ツールです。料金プランは2つあります。
スタンダードプランは月額費用は無料。ただし、スタンダードプラン 年払い 0円/月 月払い 0円/月 決済手数料 3.6%+40円となります。もう一つのプランが、グロースプランで 年払い 16,580円/月 月払い 19,980円/月 決済手数料 2.9% が発生します。
【参考記事】 ・ BASEとSTORES.jpを比較!機能・手数料・使いやすさで検証
・ STORES.jpの使い方と評判!便利な点と不便な点を徹底解説
・ BASEの使い方と評判!メリットとデメリット、手数料を解説!
まとめ
本記事では、creemaとminneの比較を行いました。creemaは常設のリアルショップがあるのが特徴的であり、ファッション系のアイテムを出品するのに向いています。一方、minneはアクセサリー系のアイテムとの相性がいいです。
なお、決済方法や海外への販売可否、画面などに細かい箇所に違いがありますが、両サービスとも初心者にも使いやすいように作られています。なお、販売手数料の点で、初心者にはminneのほうが利益が出やすいかもしれません。
なお、ハンドメイド作家向けに開業や販売、確定申告の仕方などを別記事にまとめています。
【参考記事】 ・ ハンドメイド作品の販売方法!知らないと損をする5つの売り方
・ ハンドメイド作家の確定申告の条件と申告方法!6つのステップで申告
・ ハンドメイド作家必見!ショップカードの作り方
・ ハンドメイドサイトの作り方!上手に作品を売るための知識
・ ハンドメイド作家の開業!後悔しないために必要な11の知識
・ ハンドメイド販売サイトの比較
・ ハンドメイドの副業の始め方!おすすめのアプリや確定申告の仕方
また、ハンドメイドに特化した資格については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ ハンドメイドの資格おすすめ18選!メリットや取得できる通信講座
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Writer/編集者: 松田康