パンフレットやカタログを作るには、テンプレートが便利です。
パワーポイントやワードで用意されているテンプレートを使うことで、おしゃれなパンフレットを簡単に作れます。さらに、便利なITサービスを使うことで、印刷コストを抑えられます。
では、具体的に、どのようなテンプレート、サービスを利用すればいいのでしょうか。
本記事では、パンフレットの作り方、デザインの料金を無料にするコツをご紹介します。
パンフレットのテンプレートや便利なサービス
できるだけコストを抑えつつ、パンフレットやカタログを自作したい場合には、どのような方法があるでしょうか。次のテンプレートあるいはサービスの利用を検討します。
それぞれの方法について詳細をご紹介します。
1. パンフレットのテンプレート
パンフレットやカタログを作るには、便利なテンプレートやフォーマットがあります。
イラストレーターやワード、パワーポイントで作れる雛形を使って、テキストや画像を配置することで、手軽に自作できます。
パンフレットのテンプレートを使うと便利です。おすすめのテンプレートを7つ紹介します。
それぞれを詳細に説明します。
1.1 ラクスル
経産省のJ-Startup(*1)に選ばれたラクスルが提供するテンプレートです。A4、A5、A6、B5、B6サイズで、2つ折り、外3つ折り、観音折りなど、178種類のテンプレートがあります。(2023年11月10日時点)
さらに、小売や医療、不動産やエステ、飲食やIT、学校や小学生、観光、求人、セミナー、コンサートなどのテーマを選ぶことで、希望にあったテンプレートを選べます。
好みのテンプレートを見つけたら、Web画面上で編集して作れます。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 178種類
- 編集方法: Web画面
ラクスルのテンプレート (折りパンフレットを選びます)
*1: 引用元 首相官邸HP シェアリングエコノミー促進に向けた 経済産業省の取組 P2
テンプレートだけでなく、印刷までしてくれる。コスト削減を考えている方におすすめ!A4サイズからB6サイズまで対応し、様々な折り加工のオプションがあります。
1.2 Adobe Express
Adobeが提供するデザイン作成アプリで、パンフレットを作れます。1,907件のテンプレートがあり、無料で利用できます。
利用するときは、ユーザー登録をした後、デザイン画面でテンプレートを選びます。
テンプレートを選んだ後に、文字が画像を差し替えることで、簡単にデザインを作れます。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 1,907種類
- 編集方法: Adobeソフト
1,907種類のテンプレートがあり、細かいデザイン調整ができる!
1.3 ビズハウズ
製品紹介、展示会からメニューまで用途に合わせて使える二つ折りパンフレットを作れるテンプレートのです。
会員を登録すると、Web画面にログインをし、テンプレートを選び、編集ができます。
文字を編集するときは、フォントやサイズを自由に変更できます。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 100種類
- 編集方法: Web画面
ビズハウズ (商品一覧 ⇒ パンフレット を選びます)
1.4 Canva
デザインを作れるオンラインのグラフィックツールです。
パンフレットで4155点のテンプレートがあり、ツール上で、文字や画像を入れ替えるだけでパンフレットが作れます。数百万点に及ぶ写真、イラスト、アイコンなどの素材を使えます。(2023年11月10日時点)
テンプレートを選んだら、画像や文字をドラッグ&ドロップで移動でき、デザインできます。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 4,155種類
- 編集方法: Web画面
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
◆ Canvaのコメント
会社のパンフレットや年賀状やチラシ、音楽のフライヤー等、全部Canvaで作ってます!デザインって楽しいな!
イラレとか使いたいけど、習得するまでの時間や金額を考えるとCanvaを選択する価値はあると思う!#Canva#CanvaPro #全部Canva pic.twitter.com/E9UFnybegh
— 森良太/ダルブッカ奏者・IT企業の会社員 (@karim_yallah) January 24, 2022
4,155種類以上のテンプレートが用意されており、ドラッグ&ドロップで簡単にデザインできます。数百万点の素材が無料で使えるため、おしゃれなパンフレットをつくれます!
1.5 パワポン
アクスルが提供しているサイトで、会社案内や商品のパンフレットのテンプレートがあります。パワーポイントで作れるパンフレット、メニューのテンプレートが114件あります。
ダウンロードができると、パワーポイントで編集ができます。パワーポイントに慣れている方には、おすすめのテンプレートです。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 114種類
- 編集方法: パワーポイント
1.6 オフィステンプレート
マイクロソフトが提供しているパンフレット向けのテンプレート集です。会社案内や旅行・観光向けのパンフレット、ビジネス用のパンフレットなどの素材が多数あります。
気に入ったテンプレートが見つかったら、ダウンロードします。Wordやパワーポイントで編集できるテンプレートがあります。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 未公開
- 編集方法: ワード、パワーポイント
1.7 素材工場
会社案内などのパンフレットのテンプレートがあります。30種類のテンプレートがあります。なお、気に入ったテンプレートがあったら、ダウンロードをします。
パワーポイントで編集できます。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 30種類
- 編集方法: パワーポイント
1.8 ASOBO DESIGN
飲食店のメニュー利用ができるテンプレートや、サロン向けの上質感のあるテンプレート、福祉や整体業界向けのテンプレートなど、多種多様なテンプレートがあります。
◆ 基本情報
- テンプレートの数: 未公開
- 編集方法: パワーポイント
2. 印刷通販会社
印刷のコストを下げるには、オンラインのプリントサービスを利用することがオススメです。 インターネットで注文を受けるため、営業担当者のコストを安く抑えることができます。
大量印刷や激安のセール、クーポンを活用することで、より低コストでパンフレットを印刷できます。なお、費用感がホームページに掲載されているので、値段を比較してみてください。
◆ オススメの印刷通販会社
- ラクスル (大量印刷時の割引が充実しており、紙質や仕上げも自由に選べます!)
- プリントネット (中綴じ冊子や折りパンフレットを印刷でき。品質に定評あり)
- BEST PRINT (品質に定評があります)
【参考記事】 ・ ラクスルの使い勝手と評判!便利な点と不便な点を徹底解説!
3. 台割表
パンフレットを作るときには、次の流れで作ります。
- パンフレットの目的や用途を確認し、掲載する内容を整理します
- ボリュームに応じて、ページ数を決め、掲載する順番を決めます
- パンフレットのサイズや折り方などを決めます
- デザイナーやライターと誰がどの作業を行うのかを決めます
- 原稿やデザインの校正します
- 印刷会社にデータを送付、印刷します
デザイナーやライターと、各ページでどんな内容を書くのかをまとめた「台割表」を作成すると、
パンフレット制作に関係する編集者やデザイナーや印刷会社とのやり取りが円滑に進められます。
台割表を作るときに参考となるテンプレートをご紹介します。ぜひご利用ください。
台割表のテンプレート (プリントネット社のホームページ)
台割表のテンプレート (プリントネット社のホームページ)
4. クラウドソーシング
クラウドソーシングサービスとは、インターネットを介して個人で働いている方にオンラインで仕事を発注する仕組みです。発注すると、数日以内に、パンフレット作りの経験者にアプローチできます。
パンフレットの制作会社に依頼をすると、どうしても費用がかかります。一方、個人で仕事をしている方に直接お願いをすることで、制作コストを下げられます。
◆ おすすめのクラウドソーシング
◆ ランサーズの相場
【出典】 ランサーズ ( 頼める仕事の種類 ⇒ デザイン制作を選んでください )
◆ クラウドワークス
【出典】 クラウドワークス
代表的なクラウドソーシングサービスを別記事でまとめました。
【参考記事】 ・ 代表的なクラウドソーシング12社を徹底比較!
5. パンフレットの作り方
パンフレットを作ることになったときは、パンフレットの目的や用途を明確にし、予算や配布スケジュールを決めていく必要があります。 次の5つのコツを押さえます。
それぞれを詳細にご紹介します。
5.1 パンフレットの目的と用途
パンフレットを作る目的や用途を決めます。 商品のパンフレットを兼ねた会社案内にするのか、
あるいは自社で取り扱っている商品の一覧が掲載されたパンフレットにするのかなどを決めます。
例えば、新製品の宣伝、イベント案内、会社案内など、目的によって内容やデザインが大きく変わります。また、配布する対象や場所によっても、メッセージやビジュアルのトーンが変わるため、ターゲットを明確にします。
(例) 商品のパンフレットの場合、商品の特徴や価格が大事ですが、企業紹介のパンフレットであれば、企業理念や企業情報、事業内容を伝えます。
5.2 パンフレットのターゲット
パンフレットのターゲットと掲載する内容を決めます。大切なのは、「誰をターゲットにするのか」を細かく決めておくことです。
ターゲットとなる方の年齢、性別、地域、職業、趣味などを整理します。
デザイナーは「誰がどんなときに使うのか」がわからないままデザインをすると、男性向けの商品なのに、女性向けの色付けになってしまったり、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。
制作段階でこのようなトラブルが発生すると、撮影のし直しなどの作業が発生し、スケジュールやコストにも影響がでるので、詳細に決め、メンバーに共有します。
5.3 パンフレットの構成
ターゲットが決まったら、パンフレットの構成を決めていきます。
パンフレットの目的と照らし合わせて、どのような情報を載せるかを決めます。構成案を作るときにも、前章で紹介したテンプレートは便利です。
◆ ラクスルのテンプレート
三つ折り、二つ折りの場合のパンフレットの構成案が74種類あります。ゼロから構成案を作るのではなく、テンプレートを参考にして作ってみてください。
ラクスルのテンプレート (折りパンフレットを選びます)
◆ Canva Proのテンプレート
三つ折り、二つ折りのパンフレットの構成案が843種類あります。30日間は無料で利用できます。
5.4 スケジュール
次に、パンフレットを配布する日を決めます。最近はWeb、SNSによるプロモーションを組み合わせて、新しい商品のパンフレットを作ることも増えてきました。
ホームページ公開日やSNSなどへ発信日も考慮にいれて、スケジュールを決めます。そして、配布日をもとに、原稿の制作、デザインの検討、印刷会社にデータを渡す日程を決めます。
(例) 新商品発表イベント前にパンフレットを郵送し、イベント当日にも来場者に配布する。
5.5 予算
パンフレット制作にかけられる予算を試算いたします。 予算を取れない場合などは、執筆、撮影、図版作成、デザインを自前で用意する必要があるかもしれません。
制作にかかわる費用や、印刷に関わる費用の予算を押さえておきます。
まとめ
本記事では、制作・印刷コストを安くするパンフレットの作り方、コツ、構成案などをご紹介しました。なお、パンフレットやチラシ、ポスター、カタログなどを作成するときに便利な情報を別記事でもまとめています。
【参考記事】 ・ チラシのタイトルの作り方!グッと心を掴むキーワードと配置方法
・ チラシを作成するコツ!インパクトのあるチラシの作り方!
・ チラシのデザインテンプレート5選!チラシを作るコツ、参考にしたい見本
・ チラシのレイアウトをグッと見やすくする!5つの方法
・ ポスターの作り方!便利なテンプレート8選!参考になるデザイン集
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Writer/編集者: 松田康