法事の案内状を書くときには、どのような内容を文面に盛り込めばいいのでしょうか。
法事の日時や場所、お斎（食事）の有無などとともに、出欠の回答の依頼を書きます。そこで、七七日忌、一周忌法要、三周忌法要の案内に関する文例をまとめました。
本記事では、法事の案内状の書き方と5つの文例をご紹介します。
法事案内状の書き方
法事案内状を書くときには３つのポイントがあります。
- 文面には、次の4点を含めて、記載します。
・ 日時
・ 場所
・ お斎（食事）の有無
・ 出欠の連絡の依頼 - 普通の手紙の形式でよい
三回忌など歳月がある程度過ぎたら、時候のあいさつもいれるようにします。
頭語、前文、結語などを省かずに、普通の手紙の形式で書きます。
なお、時候のあいさつをいれずに簡潔な文面にしても失礼ではありません。 - 忌み言葉に注意
「再び」「また」「重ねて」などの忌み言葉に注意します。
法事案内状の文例1 七七日忌に招く
拝啓 来る〇月〇日、亡母の七七日忌の法要を〇〇寺にて相営みますので、
ご多用中誠に恐れ入りますが、ご来会賜りますようご案内申し上げます。
同日は 午前十一時までに〇〇寺へご来臨賜り、読経墓所参拝の後、別席にて
粗餐を 差し上げたく存じます。ますは右ご案内まで申し上げます。 敬具
法事案内状の文例2 一周忌法要の案内
謹啓 秋冷の候 ますますご清祥のことと拝察申し上げます
早いもので来る十月二十日は亡夫〇〇の一周忌にあたります
つきましては十月二十日（日）午前十一時から〇〇寺において
ささやかな法要を営みたいと存じます ご多用中誠に恐縮では
ございますが ぜひともご参会賜りますよう ご案内申し上げます
なお法要後は粗餐をご用意させていただきますので ご都合を
お知らせいただければ幸いです 敬白
※ お手数ですが、十月一日までに同封のハガキにてご返信ください
法事案内状の文例3 一周忌法要の案内
拝啓 暑さ厳しき折、皆様にはお障りもなくますますご清栄のことと
拝察申し上げます。
さて、来る八月二十五日は亡父の一周忌に当たりますので、同日
午後二時から〇〇寺において、心ばかりの法要を営みたいと存じます。
炎暑の中恐縮ですが、ご参会の上ご焼香くだされば故人もさぞ
満足のことと存じます。なお法要後は別席にて粗餐をご用意いたして
おりますので、ご出席の有無をご一方賜りますれば幸いに存じます。 敬具
法事案内状の文例4 一周忌法要の案内
謹啓 初秋の候 貴社ますますご清栄のことと拝察申し上げます
このたび弊社全会長 森山三郎の一周忌法要を相営むこととなりました
つきましてはご多用中誠に恐縮でございますが何卒ご参会賜りますよう
謹んでご案内まで申し上げます
敬具
記
日時 〇月〇日（火）〇時～〇時
場所 〇〇会館 東京都品川区〇〇
電話 〇〇ー〇〇〇〇ー〇〇〇〇
なお、お手数ながら〇月〇日（月）までにご出欠の趣をお知らせください
ますようお願い申し上げます
法事案内状の文例5 三周忌法要の案内
拝啓 秋冷の候、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、父が逝き、早くも二年の歳月が流れ、来る〇月〇日が
三回忌となります。つきましては、当日午後二時より〇〇寺にて
心ばかりの仏事を 営み、亡父が生前御交誼を受けました方々に
粗菓などを差し上げ、たむけといたしたく存じます。お繰り合わせ
の上お運びいただければ、定めて父も喜ぶものと存じます。
まずは一筆ご案内まで申し上げます。 敬具
まとめ
本記事では、法事案内状の書き方と文例をご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。
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Writer/編集者： 松田康