スマレジは人気のPOSレジアプリですが、使いやすさや評判はどうでしょうか。
無料でありながら、レジ機能は使いやすく、機能も充実しています。さらに、会計ソフトなどの他システムとの連携も豊富です。また、電話によるサポートもあり、安心して利用できます。
一方で、Android端末には対応していない点と、電子マネーには対応していない点は注意が必要です。そこで、スマレジを利用する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、スマレジの使い勝手と評判をご紹介します。
1. スマレジのメリット
スマレジのメリットは、10個あります。
- 操作が簡単である
- 分析機能が豊富である
- レジ機能が充実している
- 無料で利用できる
- 他システムとの連携が豊富
- サポートが充実している
- SLAを導入している
- オフラインでも使える
- 免税に対応している
- 複数店舗を管理できる
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 操作
スマレジは、マニュアルを見ることなく、簡単に画面を操作できます。一例として、レジで会計の操作をする手順をご紹介します。
(手順1) アイコンの画像をもとに購入する商品を選ぶと、小計が表示されます。
(手順2) 支払い方法(現金、クレジット)を選び、受け取った金額を入力します。
(手順3)取引が完了し、レシートが出力されます。
1.2 分析
スマレジは、店舗の日別の売上が簡単に分析できます。売上や値引き、売上原価、粗利益、目標への達成率などが瞬時にわかります。
さらに、月間での売上を集計して分析する機能があります。
また、商品別の売上を集計・分析する機能もあります。
【出典】 スマレジ 様々な売上分析を確認する
1.3 豊富な機能
スマレジは、レジの機能はもちろん、値引きの対応やセールの料金に適用できます。また、複数店舗で利用、在庫の管理もできます。
また、時間帯での売上分析や、商品別の売上分析、店別、スタッフ別の売上分析もできます。
◆ スマレジの機能
分類 | 機能名 | 説明 |
レジ | レジの販売 | レジの入出金、レシート発行 |
値引き対応 | 単品ごと、あるいは、小計で値引く | |
会計保留 | 事前に注文を受け付け、会計を保留する | |
セール販売 | 指定期間に、セール料金を適用する | |
個別会計 | 割り勘等に対応する | |
オプション販売 | 特定の商品にオプションを付けて販売する | |
決済 | クレジットカード決済 | 手数料3.24%でクレジットカード決済 |
複数店舗 | 多店舗管理 | 複数店舗の管理や、店舗間の在庫管理、スタッフの一元管理をする |
分析 | 時間軸 | 日、時間帯、月、曜日別の売上分析 |
商品軸 | 商品軸の売上分析 | |
取引軸 | 販売員、端末、客層、店舗の売上分析 |
【参考記事】 ・ スマレジとエアレジを比較!選ぶ前に知っておきたい6つの違い
1.4 料金プラン
スマレジは5つの料金プランがあります。スタンダードプランは無料ですが、複数店舗で管理したい場合や、顧客管理をしたい場合には、有料プラン(月額5,500円~15,400円)が必要となります。
◆ スマレジの料金プラン(税込)
プラン名 | スタンダード | プレミアム | プレミアムプラス | フードビジネス | リテールビジネス |
月額料金(*1) | 0円 | 5,500円 | 8,800円 | 12,100円 | 15,400円 |
レジ機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
商品点数10万点 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
複数店舗管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
PL管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
顧客管理 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
電話サポート | 〇 | 〇 | 〇 |
なお、上記プランの利用料金は、1店舗あたりの料金となります。
1.5 他システムとの連携
スマレジは、会計ソフトや飲食店向けの外部システムと連携できます。
分類 | ソフト名 |
会計ソフト | 弥生シリーズ、freee(フリー)、MFクラウド会計 |
販売管理(小売) | ApaRevo II、One’s Closet |
販売管理(飲食) | ぴかいちナビ、FOODIT21 |
ECサイト | EC Cube |
予約管理 | TORETA |
勤怠管理 | スマレジ・タイムカード |
顧客管理 | Synergy!360、Visionary、dodopoint |
クレジットカード決済 | スマレジPAYMENT、楽天Smart Pay、Coiney |
セルフオーダーシステム | iPadセルフオーダー |
1.6 サポート
スマレジはサポートが充実しており、メールや電話によるサポートを受付けています。
サポート内容 | 対応日 | 対応時間 | 利用できるプラン |
メール | 平日 | 10時~18時(当日対応) | 全てのプラン |
電話 | 365日 | 9時~22時 | プレミアムプラス以上 |
特に、電話によるサポートでは、応答率91%、平均待ち時間は61秒となっています。そのため、ストレスなく相談に乗ってもらえます。
また、スマレジはショールームで使い方や導入方法を確認できます。
スマレジのショールームの場所、オンライン相談の方法を確認する
1.7 SLA
スマレジはSLA(サービス品質保証制度)を導入しています。
具体的には、サービス時間・性能、サーバー稼働率、セキュリティ、バックアップとリカバリー、サポート体制、サーバー障害情報などについて規定しています。
さらに、月間の稼働率として、99.95%以上の保障値を設定し、その保障値を下回った場合は、月間費用の10%を返還する旨、明記されています。
【出典】 スマレジ サーバー稼働率の保障について
1.8 オフラインでの販売
スマレジは、インターネットに接続できていない状態(オフライン)でも、POSレジとして利用できます。
具体的には、オフラインになったとしても、売上データは、スマレジのアプリに保存され、インターネットに接続できた段階で、スマレジのサーバーにデータを送れます。
【出典】 スマレジ オフライン販売
1.9 免税対応
海外の旅行者が商品を購入する場合に、消費税を免税する制度があります。観光庁によると消費税の免税に対応している店舗が急増しています。
【出典】 観光庁 消費税免税店(輸出物品販売場)の都道府県別推移
スマレジは、免税に対応した機能が用意されています。
さらに、2020年4月1日から免税販売の手続きが電子化されます。スマレジは電子化にも対応する動きがあり、安心感があります。【出典】国税庁 免税販売手続きの電子化
1.10 複数店舗
スマレジは、複数の店舗の管理が容易にできます。
店舗を業態や地域別にグルーピングすることができ、管理することもできます。店舗をまたいだ売上分析なども可能です。
【出典】 スマレジ 複数店舗管理
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
一昨日、バイトから帰宅した娘が
「うちのバイト先は最先端だからスマレジ入れてて便利やねんで」と。「ん?!スマレジ?!」
娘のスマホでアプリを見せてもらったら、シフト管理や勤怠管理、給与とか色々と見れるのね。
こりゃ便利そう。
— なぉぉぉ (@mishpod03) August 3, 2020
2. スマレジのデメリット
前章では、スマレジのメリットをご紹介しました。次に、評判と異なり、スマレジのデメリット、使いにくい点をご紹介します。3点あります。
それぞれを詳細にご紹介します。
2.1 利用可能な端末
スマレジが利用可能な端末は、iPad、iPhoneに限定されます。
そのため、現状、Android端末などApple製品をお持ちでない場合には、別途、iPhone、iPadを購入する必要があります。
OSバージョン | 対応端末(2024年1月24日時点) |
---|---|
iOS 17 |
|
iPadOS 17 |
|
Androidでも利用できるレジアプリについては、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
2.2 電子マネー
スマレジは、3つの支払い方法に対応しています。
- 現金
- クレジットカード
- それ以外
クレジットカード決済については、専用のICカードリーダー端末を利用し、スマレジペイメントというサービスを利用することで支払いに対応できます。
一方、電子マネーについては、別途サービス提供会社との契約が必要となります。
電子マネーに対応したレジアプリや決済方法は別記事でまとめています。
【参考】 ・ エアレジの使い勝手と評判!使い方や手数料など、メリットとデメリットを紹介
・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
2.3 手数料
スマレジはクレジットカードを利用した場合、決済手数料が発生します。
支払い方法 | 手数料 |
---|---|
クレジットカード | 2.90%〜 |
電子マネー | 3.24%〜 |
QRコード決済 | 2.00%〜 |
初期費用や月額費用は無料ですが、決済手数料が発生する点は注意が必要です。
3. スマレジでいいか悩んだ場合
前章では、スマレジの便利な点、不便な点をご紹介しました。
なお、スマレジを導入すべきか、他のレジアプリを選ぶべきか悩んだ場合には、コンシェルジュサービスを利用するのも一つです。
無料で、自分の店舗にあったレジを相談できるサービスです。数十社のレジメーカーの製品を比較して、客観的なアドバイスをもらえます。
相談をしたい場合には、相談内容と、店舗の種別(既存、新規)、業種を記入します。
まとめ
本記事は、スマレジのメリットとデメリットをご紹介しました。
おさらいをすると、スマレジのメリットは10点あります。
- 操作が簡単である
- 分析機能が豊富である
- レジ機能が充実している
- 無料で利用できる
- 他システムとの連携が豊富
- サポートが充実している
- SLAを導入している
- オフラインでも使える
- 免税に対応している
- 複数店舗を管理できる
一方、デメリットは3点あります。
- Android端末には未対応である
- 電子マネーに未対応である
- 決済手数料が発生する
なお、他のPOSレジ対応ツールについては、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ スマレジとエアレジを比較!選ぶ前に知っておきたい6つの違い
・ エアレジとユビレジを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
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Writer/編集者: 松田康