STORES決済とスクエアを比較した場合、どんな違いがあるのでしょうか。
ともに人気の決済サービスですが、使える機能や決済方法、導入費用や手数料、入金日までの期間に違いがあります。また、連携できるアプリやサポート体制にも違いがあります。
そこで、STORES決済とスクエアを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、STORES決済とスクエアを比較し、その違いをご紹介します。
1. STORES決済とスクエアを比較するポイント
STORES決済とスクエアを比較した結果、8つの点で違いがありました。
それぞれの違いをご紹介します。
1.1 決済方法
【結論】
- STORES決済: 〇 (クレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済に対応)
- スクエア: 〇(クレジットカード決済と電子マネー、QRコード決済に対応)
【比較内容】
STORES決済はクレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済に対応しています。
各決済方法で利用できるサービスを一覧にしました。
決済方法 | 利用できるサービス |
クレジットカード決済 | VISA、マスター、セゾン、アメックス、JCB、Diners Club、Discover |
電子マネー | Suica、PASMO、ICOCAなど |
QRコード決済 | WeChatPay |
特に、WeChatPayに対応することで、訪日観光客にアピールできます。
一方、スクエアはクレジットカード決済と電子マネーに対応しています。電子マネーは、Suica、PASMOなどの交通系電子マネーのほかに、iD、QUICPay、Apple Payにも対応しています。
なお、QRコード決済として、PayPayに対応しています。⇒ PayPayに加え、 楽天ペイ、d払い®、au PAY、メルペイ、WeChat PayとAlipay+に対応しました。(2024年10月16日時点)
決済方法 | 利用できるサービス |
クレジットカード決済 | VISA、マスター、アメックス、JCB、Diners Club、Discover |
電子マネー | Suica、PASMO、ICOCA、iD、QUICPay、Apple Pay |
QRコード決済 | PayPay、 楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipay+ |
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
【お知らせ】
Stores導入によりクレジットカード決済に対応しました。
あと電子マネー決済やQRコード決済にもこの端末ひとつで対応可能だそうです。便利な世の中ですね。
お香やCDをお買い求めの際は是非ご利用してみてください。 pic.twitter.com/chd0eWWybQ— Kindly〜カインドリー〜 (@kindly_kokoro) January 27, 2022
なんや!!
Storesがめちゃ簡単で便利すぎて、
とにかく感動!クレカ決済、こっちにまとめよ❤️ pic.twitter.com/cmN2fG5dVg
— 衞藤敬子/女性の食事改善専門の管理栄養士 (@keikoetoh) July 18, 2021
1.2 初期費用
【結論】
- STORES決済: △ (リーダー代が19,800円発生する。但し、キャンペーンにより実質無料で始められる)
- スクエア: △ (リーダー代7,980円が発生する。但し、キャンペーンにより無料)
【比較内容】
前章で説明した通り、STORES決済は、3つの利用方法があります。
◆ クレジットカード決済
◆ 電子マネー
◆ QRコード決済
STORES決済は端末代として、19,800円が必要となります。ただし、キャンペーン期間中は実質無料となります。
一方、スクエアは、Square Readerというリーダー(7,980円)が必要となります。
スクエアのリーダー代を確認する ( ハードウェア を選んでください)
1.3 手数料
【結論】
- STORES決済: △ (3.24%~3.74%である。振込手数料が200円)
- スクエア: 〇 (3.25%~3.95%である。振込手数料が無料)
【比較内容】
STORES決済は、クレジットカード決済、電子マネー、WeChatPayで決済できます。それぞれの手数料は、3.24%~3.74%です。
決済手段 | 手数料 |
VISA、マスター、セゾン、アメックス | 3.24% |
JCB、Diners、Discover | 3.74% |
電子マネー | 3.24% |
なお、STORES決済は銀行の振込手数料(10万円以下の場合、200円 10万円以上の場合 無料)が発生します。
一方、スクエアはクレジットカード決済が利用でき、手数料は3.25%です。(ただし、JCBは3.95%)また、振込手数料は常に無料です。
決済手段 | 手数料 |
VISA、マスター、アメックス、Diners Club、Discover | 3.25% |
JCB | 3.95% |
Suica、PASMO、ICOCA | 3.25% |
iD、QUICPay | 3.75% |
1.4 レジ機能
【結論】
- STORES決済: × (レジ機能はない)
- スクエア: 〇 (レジ機能がある)
【比較内容】
STORES決済は決済機能はありますが、POSレジ機能はありません。そのため、レジを導入したい場合には、他のレジアプリを購入する必要があります。
一方、スクエアは、決済機能だけでなく、POSレジ機能を持っています。
具体的には、次の5つの機能を持ちます。
- 現金の受付・レジ
- 顧客データの管理
- 売上の分析
- 商品・在庫の管理
- 従業員の勤怠管理
スクエアのレジアプリの機能を確認する (便利な機能 ⇒ POSレジ で確認できます)
200万近い事業者で利用されており、十分な実績のあるレジアプリとなっています。レジ機能については、別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ エアレジとスクエアを比較!選ぶ前に知りたい5つの違い
1.5 端末
【結論】
- STORES決済: 〇 (iPhone、iPad、Android端末で利用できる)
- スクエア: 〇 (iPhone、iPad、Android端末で利用できる)
【比較内容】
STORES決済は、iPhone、iPad、Android端末で利用できます。ただし、Android端末は電子マネーは対応できません。
また、スクエアもiPhone、iPad、Android端末で利用できます。
1.6 入金サイクル
【結論】
- STORES決済: △ (10営業日以上が必要)
- スクエア: 〇 (最短で翌営業日に入金)
【比較内容】
STORES決済は、手動で入金依頼をする方法と、自動で入金してもらう方法があります。
手動入金の場合は、月に6回で入金できます。なお、売上日から入金日までは10営業日以上が必要となります。
また、自動入金してもらう場合には、月に1回(月末締めの翌月20日)に入金してもらえます。
一方、スクエアは、最短で翌営業日に入金してもらえます。
1.7 連携できるシステム
【結論】
- STORES決済: 〇 (11種類のシステムと連携できる)
- スクエア: 〇 (12種類のシステムと連携できる)
【比較内容】
STORES決済は連携できるシステムが11種類あります。美容室やサロン向け、飲食店向けのレジアプリなどに使えます。
一方、スクエアは、連携できるシステムが12種類あります。レジアプリと連携できたり、商品の仕入れサイト、フォーム作成ツールやメルマガ配信ツールとも連携できます。
種類 | アプリ名 | STORES決済 | スクエア |
POSシステム | スマレジ | 〇 | 〇 |
ポスタス | 〇 | ||
Maido POS | 〇 | 〇 | |
Orange Operation | 〇 | ||
pos cube | 〇 | 〇 | |
Loyverse POS | 〇 | ||
Nexpo | 〇 | ||
ユビレジ | 〇 | ||
Airレジ | 〇 | ||
TenpoVisor | 〇 | ||
会計ソフト | freee | 〇 | 〇 |
商品管理 | MFクラウド | 〇 | 〇 |
SuperDelivery | 〇 | ||
フォーム作成 | COREC | 〇 | |
レポート | wufoo | 〇 | |
メルマガ | Mailchimp | 〇 |
スクエアの連係アプリを確認する (便利な機能 ⇒ 連携サービス を選んでください)
1.8 サポート体制
【結論】
- STORES決済: △ (平日に電話、メールでサポートを受けられる)
- スクエア: 〇 (平日、土日に、電話、メールでサポートを受けられる)
【比較内容】
STORES決済は、電話、メールで平日の10時~18時にサポートを受けられます。但し、土日はサポートを受付けていません。
一方、スクエアは、平日と土日に、電話、メールでサポートを受けられます。
STORES決済(コイニー) | スクエア | |
サポートの方法 | 電話、メール | 電話、メール |
サポートの日時 | 平日 10:00~18:00 |
平日、土日 10:00~18:00 (年末年始・臨時休業日除く) |
2. STORES決済とスクエアの比較表
最後に、STORES決済とスクエアの機能を比較表にまとめました。比較表を照らし合わせながら、どちらがいいかをご判断ください。
STORES決済 | スクエア | |
決済方法 | 〇 (カード決済、電子マネー、WeChatPay) |
〇 (カード決済、電子マネー、なお、iD、QUICPay、Apple Payにも対応) |
初期費用 | △ (19,800円が必要。実質無料となる) |
△ (リーダー代7,980円。無料の場合あり) |
手数料 | △ (3.24%~3.74%。振込手数料が200円) |
〇 (3.25%~3.75%。振込手数料が無料) |
レジ機能 | × (別途、他のレジアプリが必要) |
〇 (レジ機能を持つ) |
利用端末 | 〇 (iPhone、iPad、Android端末) |
〇 (iPhone、iPad、Android端末) |
入金サイクル | △ (10営業日以上が必要) |
〇 (最短で翌営業日に入金) |
連携できるシステム | 〇 (11システムと連携) |
〇 (12システムと連携) |
サポート | △ (電話、メール可。平日のみ) |
〇 (電話、メール可。平日・土日) |
まとめ
本記事は、STORES決済とスクエアを比較し、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのサービスが変わります。
求める内容 | おすすめのサービス |
WeChatPayにも対応したい | STORES決済 |
初期費用を安くしたい | STORES決済 |
レジアプリも導入したい | スクエア |
振込金額が10万円未満で、振込手数料を抑えたい | スクエア |
入金サイクルは早いほうがいい | スクエア |
土日にもサポートしてほしい | スクエア |
なお、スマホ決済の導入やタブレットによるPOSレジなどについては、別記事でまとめています。
【参考記事】・ STORES決済(コイニー)とエアペイを比較!
・ AirPAY(エアペイ)とSquareを比較!電子マネー、入金サイクル、手数料
・ 楽天ペイとAirペイを比較!選ぶ前に知りたい7つの違い
・ スマレジとエアレジを比較!機能、手数料、使い方で比べる
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Writer/編集者: 松田康