ネットショップを開設したいけど、WixとBASEのどちらを選べばいいのでしょうか。WixとBASEを比較し、売上アップに繋がるツール選びのポイントを紹介します。
売上アップにこだわりたい方はWixがおすすめ
(理由)
- 豊富なテンプレートと自由度の高いデザインで、ブランディングに最適
- 決済方法が多く、顧客離脱を減らせる
- SEO対策が充実しており、検索エンジンからの集客も狙える!
手軽に始めたい方は、BASEがおすすめ
(理由)
- 月額費用無料で始められるので、初期投資をおさえられる
- 簡単な操作でネットショップを作成でき、初心者でも安心
- デジタルコンテンツ販売やオリジナルグッズ販売にも対応
- 豊富なアプリで機能を拡張できる!
本記事は、WixとBASEを比較し、その違いをご紹介します。
1. WixとBASEを比較する6つのポイント
WixとBASEを比較したところ、次の6つの違いがありました。
それぞれを詳細にご紹介します。
1.1 テンプレートの数
【結論】
- Wix: 〇 (130種類以上)
- BASE: 〇 (17種類。有料版が84種類)
【比較のポイント】
- Wix
- 130種類以上のテンプレートから、業種やイメージに合ったデザインを選べます。
- ドラッグ&ドロップでレイアウトを変更できるため、デザインに自信がない方でも安心
- BASE
- 無料版では17種類のテンプレート。有料版では84種類まであります。
- テンプレートのカスタマイズはHTML編集が必要なため、ある程度の知識が必要です。
【比較の詳細説明】
Wixはホームページ作成ツールで、ビジネスサイト、ブログ、ポートフォリオ、ネットショップなど様々なタイプのサイトを作成できます
なお、ネットショップ向けに130種類のテンプレートがあります。(2023年11月20日時点)
アパレルやインテリアショップ、ジュエリー美容、食品、インテリアなどのテンプレートがあり、簡単にECサイトを作れます。
テンプレートを探すときには、上に表示されているタグを選ぶと、効率よく探せます。
一方、BASEは無料版はテンプレートが17種類あります。なお、5,000円~7,000円で購入できる有料版のテンプレートが84種類あります。
たくさんのテンプレートから選びたい場合には、Wixがおすすめです。
1.2 テンプレートのカスタマイズのしやすさ
【結論】
- Wix: 〇 (GUIで簡単にレイアウトの変更が可能)
- BASE: △ (HTMLを編集することで変更が可能)
【比較のポイント】
- Wix
- ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるため、初心者でも簡単にカスタマイズ!
- メニューやヘッダー、フッターなどのレイアウト変更も簡単!
- コード編集にも対応しているので、より自由度の高いデザインを実現
- BASE
- テンプレートのカスタマイズはHTML編集が必要なため、ある程度の知識が必要
- デザインの自由度はWixに比べて低い
【比較の詳細説明】
Wixはテンプレートのレイアウトを変更する方法として、Web上の画面で編集・操作できます。メニューや背景、画面のレイアウトや画像を簡単に変更できます。
◆ Wixの管理ツール画面
◆ Wixのレイアウト変更画面
◆ Wixのデザインの変更画面(ドラッグ&ドロップで変更できる)
一方、BASEはテンプレートを選択後、背景とロゴの変更はできますが、それ以外の細かな変更はWeb上の画面ではできません。
その代わり、「HTML編集」アプリ(無料)をインストールすることで、HTMLで編集できます。
◆ BASEのHTML編集アプリ(無料)
デザインを簡単に変更したい場合には、Wixがおすすめです。
1.3 決済方法
【結論】
- Wix: △ (クレジットカード決済、Paypal、Stripe、コンビニ決済)
- BASE: 〇 (クレジットカード決済、コンビニ(Pay-easy
)決済、銀行振込、キャリア決済、PayPal、後払い、 AmazonPay、あと払い(Pay ID))
【比較のポイント】
- Wix
- クレジットカード、PayPal、Stripe、コンビニ決済に対応
- BASE
- クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済、PayPal、後払い、AmazonPay、あと払いなど、豊富な決済方法に対応
- BASEかんたん決済を利用すれば、決済手数料を安く抑えられます。
【比較の詳細説明】
Wixは、日本で推奨される決済代行サービスは、Stripe(クレジットカード決済)とPayPal、コンビニ決済になります。
銀行振込や代金引換も可能ですが、Wixを介さず、顧客との直接取引になります。Wix側は代金引換や銀行振込の処理を代行しないため、振込がされているかなどチェックが必要になります。
◆ Wixの決済方法選択画面
一方、BASEは、BASEかんたん決済というサービスがあり、クレジットカード決済、コンビニ(Pay-easy
そのため、たとえば、銀行振込の場合、顧客から振込がされると、振込の通知がメールで送られるため、入金チェックなどの手間が省けます。
◆ BASEかんたん決済(銀行振込の場合)
たくさんの決済方法を用意したい場合には、BASEがおすすめです。
1.4 料金
【結論】
- Wix: 〇 (月額2,100円以上が発生するが、手数料は3.6%以下となります)
- BASE: 〇 (月額無料ですが、手数料が6.6%~+40円が発生します)(*3)
【比較のポイント】
- Wix
- 月額2,100円〜のプランがあります。
- BASE
- 月額費用は無料ですが、決済手数料やサービス手数料が発生します。
- 売上が少ない場合はBASEの方がお得
【比較の詳細説明】
Wixはネットショップを開設する場合には、スモールビジネスプラン(月2,100円)以上を選択する必要があります。
◆ Wixの料金プラン
項目 | エンタープライズ | ビジネスプライム | ビジネス | スモールビジネス | パーソナル |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | お問い合わせ | 12,000円 | 2,600円 | 2,100円 | 1,200円 |
ネットショップ機能 | – | 高度 | 標準 | 基本 | – |
データ容量 | – | 無制限 | 100 GB | 50 GB | 2 GB |
オンライン決済 | – | あり | あり | あり | – |
一方、BASEは無料でネットショップを作成できます。ただし、手数料に関しては、4つの費用が発生します。(*3)
BASE | Wix | |
決済手数料 | 3.6%~+40円(*3) | 1.75% + $0.30 (*1) |
サービス手数料 | 3%(*3) | -(*2) |
振込手数料 | 250円 | – |
事務手数料 | ・振込申請額が2万円未満の場合→500円 ・振込申請額が2万円以上の場合→0円 |
– |
なお、BASEは、決済を行う際には、決済手数料3.6%~+40円とサービス料3%がかかります。一方、Wixは、銀行振込の場合、手数料は発生しません。また、他の決済でも決済手数料も3.6%以下となりますので、売上が33,279円以上の場合、Wixが有利となります。
*1: 決済方法としてStripe(クレジットカード決済)を利用した場合
【出典:Stripeホームページ】
*2: Wixは販売手数料は発生しない。
*3: BASEは料金プランが2つあります。スタンダードプランは 年払い 0円/月 月払い 0円/月 決済手数料 3.6%+40円。グロースプラン 年払い 16,580円/月 月払い 19,980円/月 決済手数料 2.9%となります。
1.5 デジタルコンテンツ
【結論】
- Wix:
× (デジタルコンテンツを販売できない)⇒ 〇 (販売できる) - BASE: 〇 (デジタルコンテンツを販売できる)
【比較のポイント】
- Wix
- 電子書籍、音楽、写真、動画などのデジタルコンテンツを販売!
- ダウンロード販売もOK
- BASE
- WiXと同じ!
【比較の詳細説明】
BASEはデジタルコンテンツを販売する機能が用意されています。
音楽や写真データ、動画や電子書籍を販売する機能が用意されています。
一方、Wixはデジタルコンテンツを販売する機能が用意されていません。Wixはデジタルコンテンツを販売できるようになりました。Wixストアページの「商品を追加」ボタンで「デジタルファイル」を選びます。
デジタルコンテンツとしては、電子書籍、デジタルファイル、デジタルアルバムを追加できます。
【参考記事】 ・ データ販売サイトおすすめ10選を比較!ダウンロード販売の方法を解説
デジタルコンテンツを販売したい場合には、BASEがおすすめです。
1.6 オリジナルグッズ
【結論】
- Wix: × (オリジナルグッズを作るサービスと連携していない)
- BASE: 〇 (オリジナルグッズを製造・販売する仕組みがある)
【比較のポイント】
- Wix
- オリジナルグッズを制作できるツールとの連携はない
- BASE
- pixivFACTORY、オリジナルプリント.jp、monomyなどのサービスと連携して、オリジナルグッズを販売できます。
【比較の詳細説明】
BASEは、オリジナルグッズを作れるサービスと連携して、商品を販売できます。
◆ BASEと連携できる他社サービス
連係サービス | 作成できるグッズ |
pixivFACTORY | キーホルダー、缶バッジ、マスキングテープ、クリアファイルなど |
オリジナルプリント.jp | Tシャツ、マグカップ、立体マスク、トートバッグ、ミニタオル、パーカー |
monomy | ピアス、イヤリング、ネックレス、ブレスレット |
たとえば、BASEはオリジナルプリント.jpと連携して、アイテムを作れます。
◆ オリジナルプリント
Tシャツ、トートバッグ、スマホケース、マグカップなどにデザインをプリントできるサービスです。オンライン上でデザインを作成できるツールもあり、簡単にアイテムを作れます。
そのオリジナルプリントとBASEは連携しており、BASEのアプリ一覧画面で「オリジナルプリント」と入力、検索をします。
BASEのショップで商品が売れると、オリジナルプリント.jpのマイページから発注できます。
monomyについても同様で、BASEのアプリ画面で「monomy」と検索をします。
monomyで商品を作成して、BASEで商品を出品します。BASEで商品が購入されたら、monomyで商品を発注することで、商品の制作、配送をしてくれます。
一方、Wixにはオリジナルグッズの制作サービスと連携する機能はありません。
【参考記事】 ・ オリジナルグッズを販売・作成できるサイト!おすすめ17選(アプリも紹介)
2. WixとBASEの比較表
WixとBASEの違いを比較表にまとめました。
【凡例】〇:充実している △:機能はあるが、充実していない ×:機能がない
Wix | BASE | |
テンプレートの数 | 〇 (130種類以上) |
〇 (17種類。有料版が84種類) |
テンプレートのカスタマイズのしやすさ | 〇 (GUIで簡単にレイアウトの変更が可能) |
△ (HTMLを編集することで変更が可能) |
決済方法 | △ (クレジットカード決済、Paypal、コンビニ決済) |
〇 (クレジットカード決済、コンビニ決済、銀振、キャリア決済、PayPal、後払い、 |
料金(月額費用) | 月額2,100円以上が発生 ただし、手数料が安い |
月額無料 ただし、手数料等が6.6%~+40円かかる |
デジタルコンテンツ | × (販売不可) |
〇 (販売可能) |
オリジナルグッズ | × (連携なし) |
〇 (オリジナルグッズを製造・販売する仕組み) |
全体的には、Wixのほうがテンプレートが豊富で、ページのカスタマイズもしやすく、見た目のいいネットショップが作れます。ただし、決済方法が限られている点がネックになります。
BASEは月額費用は無料となりますが、手数料が発生する点は注意が必要です。手軽に始めたい場合にはBASEを、売上が見込まれる場合にはWixのほうがオススメとなります。
まとめ
本記事は、WixとBASEを比べ、その違いをご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によっておすすめのツールが変わります。
求める内容 | おすすめのツール |
豊富なテンプレートからデザインを作りたい | Wix |
画面のレイアウトを簡単に修正したい | Wix |
決済のトラブルを避けたい | BASE |
たくさんの決済方法を用意したい | BASE |
ネットショップを安く始めたい | BASE |
デジタルコンテンツを販売したい | BASE |
オリジナルグッズを販売したい | BASE |
なお、ネットショップ構築ツールに関する選び方や機能の比較などを別記事でまとめています。
【参考記事】・ BASEの使い勝手と評判!メリットとデメリットを解説
・ Wixのメリットとデメリット!使い方、デザイン、料金、セキュリティの注意点
・ ネットショップの比較!比較表付き
・ BASEとShopifyを比較!選ぶ前に知っておきたい7つの違い
・ BASEとSTORESの比較!機能・手数料・使いやすさを比べる!
・ カラーミーショップの使い勝手と評判!テンプレート、機能、手数料
・ Jimdoネットショップの作り方!初心者でも簡単に作れる方法
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Writer/編集者: 松田康
はじめまして、お世話になります。
私ロゴ製作者をしております。
今まで、HPからのクライアントは、決済などすべて手数料無料のクラウドサービスのワオミーさんに飛ばして
対応していました。
しかし今度ワオミーさんがなくなってしまうので、決済など自分でしなくてはならなくなりました。
ここの記事を拝見させていただいたところWiXの1.75+アルファが一番お手ごろでしょうか?
Spikeさん 3カ月間/月10万円まで無料がありますがその後3.9パーセントなので長期的に見ると
WiXを利用した方が良いでしょうか?
アドバイスお願いいたします。
記事をご覧頂き、ありがとうございます。
仰る通り、Spikeは月10万円を超過した場合には、1件あたり3.9%+30円(*1)が掛かります。
一方、Wixの場合には、stripeを使用した場合には、1.75%+0.3$となります。(*2)
ただ、Wixでネットショップを作る場合には、月額1,641円のeコマースプランが必要となるため
注意が必要です。(*3)ご参考になれば幸いです。
*1: https://spike.cc/
*2: https://stripe.com/au/pricing
*3: https://ja.wix.com/upgrade/website
ベースからWixへ乗り換えた者で、コメントさせて頂きます。
1.テンプレートについて:
Wixのテンプレートは英語表示が多いとのことですが、
確かに多いですけど、すべてのテンプレートは100%カスタマイズできますので、
「英語表記」かどうかは、あまり関係ないと思います。
2.決済手数料について:
ご記載の通り、ベースは、どんな決済方法もサービス料(注文毎)3%+決済手数料3.6%プラス40円かかります。注文毎に、注文額の6.6%+40円が取られます。
Wixは、銀行振込なら、手数料無し、他の決済でも決済手数料~3.6%までしか掛からないので、
売り上げが33279円以上でしたら、Wixネットショップ月額1,641円を払った方お得ですので、
注意が必要かどうかは、売り上げ次第ではないでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。仰せの通りと存じます。記事を早速、更新させて頂きました。ご教示ありがとうございます。