タイ古式マッサージに関する資格を比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。
タイ伝統医学の理論やマッサージの手順、ツボの位置を学べる資格があります。また、解剖学や接客時のコミュニケーションの仕方や、店舗の運営方法を学べる資格があります。
さらに、通学だけでなく、通信講座で取得できる資格もあります。そこで、タイ古式マッサージに関する資格を取得する前に知っておきたいポイントをまとめました。
本記事は、タイ古式マッサージに関する資格おすすめ6選と、その取得方法をご紹介します。
タイ古式マッサージの資格の比較・選び方
タイ古式マッサージの資格を選ぶにあたって、チェックしたいポイントは5つあります。
- 何を学ぶか。（タイ伝統医学の理論、マッサージの仕方、ツボ、解剖学や接客）
- どのような方法で学ぶか。（通学、通信講座、オンライン講座）
- 取得をして、どのような仕事をしたいか。（セラピスト、サロン開業）
- どのくらいの費用が発生するか。
- どこで検定を受けられるか。（指定の会場、自宅）
上記ポイントを踏まえて、おすすめの資格をご紹介します。
- 日本タイ古式マッサージ協会
- タイ古式ボディセラピスト（日本能力開発推進協会）
- タイ古式マッサージセラピスト（国際ボディメンテナンス協会）
- タイ古式マッサージ初級セラピスト（日本トラディショナルタイマッサージ協会）
- タイ古式整体セラピスト（日本メディカル心理セラピー協会）
- タイ古式整体士（JIA）
それぞれを詳細にご紹介します。なお、資格の選び方を手っ取り早く知りたい方は次の表をご覧ください。
1. 日本タイ古式マッサージ協会
日本タイ古式マッサージ協会（JTTMA）が運営する資格です。
タイ古式マッサージに関する知識や技術を学びます。西洋医学に基づいた解剖学の理論も取り入れられており、お客様に合わせたマッサージの施術やアドバイス（運動、ストレッチ、栄養、睡眠休養）を提供できます。
資格は、ベーシック、アドバンス、マスター、ティーチャーと4種類あります。
- ベーシック： タイ古式マッサージの基礎技術、解剖学の基礎
- アドバンス： お客様の状態を見極め、評価にもとづいたオーダーメイドセラピーの仕方
- マスター： 頭部、顔面、腹部にまで及ぶ施術
- ティーチャー： ベーシック、アドバンスの指導者
ベーシックからマスターレベルまで、段階的にスキルを磨き、クライアントのニーズに応えることができるプロフェッショナルになれます。
また、実際のクライアントへの治療を想定した実践的なトレーニングで、即戦力となる技術を身につけられます。
◆ 問われる内容（学習内容）の例 ※ セラピストベーシック
- タイ古式マッサージとは
- 解剖
- 施術理論
- 実技
- コミュニケーションスキル
- ビジネス
なお、資格の概要を解説した動画を視聴したところ、各技術について写真付きの詳細なテキストをもとに理解を深め、授業後も復習できます。
カリキュラムには、伝統的なタイマッサージ方法、西洋医学の知識、プロとしての態度、ビジネス戦略が含まれています。解説動画がYouTubeに掲載されていたので、ご紹介します。
◆ 資格取得後の仕事
セラピスト
◆ 料金（税込）
- セラピストベーシック： 348,000円
- セラピストアドバンス： 298,000円
- セラピストマスター： 248,000円
- セラピストティーチャー： 228,000円
◆ 受験場所
東京、大阪
◆ 運営団体
日本タイ古式マッサージ協会
◆ 資格の取得方法
- 通学： 日本タイ古式マッサージ協会（JTTMA）
- 通信講座・在宅：-
口コミを調べたところ、Twitterでコメントがありましたので、ご紹介します。
日本タイ古式マッサージ協会の単発セミナーの帰り道。トリートメントといか解剖学で初めて知ることが多かった。自分の中で理解出来たとしても、人にわかりやすく伝えたり、一人ひとりに合わせたアドバイスを…となるとすごく難しいと思った。勉強になりました。#JTTMA pic.twitter.com/boU6oxw3wV
— リサリサフルーツミックス (@17fruits_mix) August 31, 2020
2. タイ古式ボディセラピスト（日本能力開発推進協会）
日本能力開発推進協会（JADP）が運営する資格です。
タイ古式ボディケアの歴史や、タイ伝統医学の理論、施術をする上での注意事項、基本手技と一連の施術法に関する知識が問われます。
実技などを通学で学ぶわけではないですが、通信講座で受講でき、在宅で受験できます。そのため、手軽に資格を取得できます。
◆ 問われる内容（学習内容）の例
| 種類 | 問われる内容（学習内容）の例 |
| タイ古式ボディケア |
|
| タイ古式ボディケア（施術編） |
|
（出典） キャリカレ より
◆ 資格取得後のキャリア
自宅サロン
◆ 料金（税抜）
5,600円
◆ 受験会場
在宅
◆ 運営団体
日本能力開発推進協会
◆ 資格の取得方法
- 通学： –
- 通信講座・在宅：キャリカレ
口コミを調べていたところ、Twitterにコメントがありましたので、ご紹介します。
おはようございます😃
キャリカレでタイ古式ボディケアの資格を獲得したけど、即戦力になるとは😱 ありがたいです。 pic.twitter.com/fhiWZbgEgU— private gym MIBEAU (@mikikomibeau) October 11, 2017
3. タイ古式マッサージセラピスト（国際ボディメンテナンス協会）
国際ボディメンテナンス協会（IBMA）が発行する資格です。
タイ伝統医学や、センと呼ばれる10本のエネルギーラインを学び、ラインに沿ってマッサージを施していくテクニックを学びます。
タイ古式マッサージ2級 Basicと、タイ古式マッサージ1級 Masterの2種類の資格があります。
◆ 問われる内容（学習内容）の例 ※ タイ古式マッサージ2級 Basicの場合
- タイ伝統医学の歴史
- タイ伝統医学の基礎理論（セン）
- タイ古式マッサージテクニック（仰臥位）
- タイ古式マッサージテクニック（横臥位）
- タイ古式マッサージテクニック（伏臥位）
- タイ古式マッサージテクニック（座位）
◆ 資格取得後のキャリア
セラピスト
なお、人材募集サイトのindeedで調べたところ、マッサージスタッフの仕事で、IBMA資格の有資格者を優遇する案件がありました。
◆ 料金（税込）
- タイ古式マッサージ2級 Basic： 108,900円
- タイ古式マッサージ1級 Master： 66,000円（マスター登録申請時に、別途IBMA認定校加盟料50,000円、年会費50,000円 ）
◆ 受験場所
カラダメンテ養成スクール（東京都恵比寿）
◆ 運営団体
国際ボディメンテナンス協会（IBMA）
◆ 資格の取得方法
- 通学： –
- 通信講座・在宅： カラダメンテ養成スクール
4. タイ古式マッサージ初級セラピスト（TTMA）
特定非営利活動法人 日本トラディショナルタイマッサージ協会（TTMA）が運営する資格です。資格は3種類あります。
- タイ古式マッサージ初級セラピスト（C級資格）： セラピストとして活動できる
- タイ古式マッサージ上級セラピスト（B級資格）： サロンを立ち上げて運営できる
- タイ古式療法セラピスト認定（A級資格）： インストラクターとしても活躍できる
試験は筆記と実技があり、TTMAの公認スクールで認定試験官がマンツーマンで検定をします。
◆ 問われる内容（学習内容）の例
| 資格の種類 | 試験の種類 | 問われる内容（学習内容）の例 |
| タイ古式マッサージ初級セラピスト | 筆記 |
|
| 実技 | 店舗を想定して接客～施術までの流れで実際の施術 | |
| タイ古式マッサージ上級セラピスト | 筆記 |
|
| 実技 | 店舗を想定して接客～施術までの流れで実際の施術 |
◆ 資格取得後のキャリア
自宅サロン開業、マッサージ教室、アロマのワークショップ
◆ 料金
- タイ古式マッサージ初級セラピスト： 受験料 15,000円
- タイ古式マッサージ上級セラピスト： 受験料 30,000円
◆ 受験場所
TTMA公認スクール
◆ 運営団体
特定非営利活動法人 日本トラディショナルタイマッサージ協会
◆ 資格の取得方法
- 通学： TTMA公認スクール紹介
- 通信講座・在宅：-
5. タイ古式整体セラピスト（日本メディカル心理セラピー協会）
日本メディカル心理セラピー協会（JAAMP）が運営する資格です。タイ古式マッサージの施術のやり方や、手技、接客時の注意点、解剖生理学や食事に関する知識も問われます。
◆ 問われる内容（学習内容）
- タイ古式マッサージの概要、タイ古式マッサージと仏教の関係
- タイ古式マッサージの種類や目的、 効果について
- マッサージに共通する解剖生理学
- タイ古式整体の流れ
- 施術のやり方、姿勢別のマッサージの手順やツボの位置
- 手や腕を使った手技、足や脚を使った手技、道具を使った手技
- 内臓系、神経系、免疫系別、施術に必要な体に関する知識
- 接客と注意点、施術を行う上での注意点、施術時の禁忌事項
◆ 資格取得後のキャリア
セラピスト、スポーツクラブ
◆ 料金（税込）
10,000円
◆ 受験場所
在宅
◆ 運営団体
日本メディカル心理セラピー協会
◆ 資格の取得方法
- 通学：-
- 通信講座・在宅：SARAスクール
6. タイ古式整体士（日本インストラクター技術協会）
日本インストラクター技術協会（JIA）が運営する資格です。タイ古式整体の施術の方法や、ハーブボール、ホットストーンの扱い方、接客時の注意点などの知識が問われます。
◆ 問われる内容（学習内容）
- タイの伝統医学、タイ古式マッサージの種類、目的と効果、他のマッサージとの違い
- もみ返しのメカニズム
- 3種類のドーシャとその特徴
- アロマテラピーと主な精油の効能、タイマッサージで使用するオイル
- 瞑想の方法
- ハーブボールの中身と効果、ハーブボールの作り方
- 足裏マッサージの効果
- タイ式ヨーガルーシーダットン
- 内臓のマッサージ
- ホットストーンマッサージ、タイのベビーマッサージ
◆ 資格取得後のキャリア
セラピスト
◆ 料金（税込）
10,000円
◆ 受験場所
在宅
◆ 運営団体
日本インストラクター技術協会
◆ 資格の取得方法
- 通学：-
- 通信講座・在宅：SARAスクール
まとめ
本記事は、タイ古式マッサージに関する資格おすすめ6選と取得方法をご紹介しました。
おさらいをすると、求める内容によって、おすすめの資格が変わります。
| 求める内容 | おすすめの資格 | 取得方法 |
| 通信講座で学びたい | タイ古式ボディセラピスト、JAAMP、JIA | キャリカレ、SARAスクール |
| 通学で学びたい | JTTMA、IBMA | JTTMA、カラダメンテ養成スクール |
| 短期間で取得したい | タイ古式マッサージセラピスト（IBMA） | カラダメンテ養成スクール |
| 費用を安くしたい | JADP | キャリカレ |
なお、リフレクソロジーや筋膜リリース、ピラティスに関する資格は別記事でまとめています。
【参考記事】 ・ リフレクソロジーの資格おすすめ8選！通信、1日で取得可、費用など
・ 筋膜リリースの資格おすすめ4選の比較！種類・通信・インストラクター
・ ピラティスの資格おすすめ8選の比較！種類・費用・オンライン・理学療法士
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Writer/編集者： 松田康