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freeeと弥生会計オンラインを比較!選ぶ前に知りたい6つの違い


freee(フリー)と弥生会計オンラインを比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。

同じ会計ソフトですが、カバーする業務の範囲使いやすさに違いがあります。また、料金体系も異なるため、トータルコストを算出して、比較、検討したいところです。

そこで、freeeと弥生会計オンラインを選ぶ前に知っておきたいポイントをまとめました。

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本記事では、freeeと弥生会計オンラインを比較し、その違いをご紹介します。

 

1. freeeと弥生会計オンラインを比較する6つのポイント

freee(フリー)、弥生会計オンラインを比較したところ、次の6つの違いがありました。

  1.  機能(カバーする業務範囲)
  2.  料金
  3.  使いやすさ
  4.  連携している金融機関
  5.  請求書の作成
  6.  サポートの充実度

それぞれを詳細にご紹介します。

 

1.1. 機能(カバーする業務範囲)

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【結論】

  •  freee: 〇 (カバーする範囲が広い)
  •  弥生会計オンライン: △ (請求・入金消込・経費精算などは別ソフトが必要

【比較内容】

freeeと弥生会計オンラインは、カバーする業務の範囲が異なります。freeeは入金消込や請求書発行、仕入れ・買掛金管理なども対応します。一方、弥生会計オンラインは記帳がメインです。

◆ 経理の作業内容と両システムの機能との対応表

  freee 弥生会計オンライン
取引入力(帳簿付け)
集計・レポート
見積書・納品書・請求書など発行 △ (misoca が必要)
入金消込 × (弥生販売23が必要)
仕入、買掛金管理 × (弥生販売23が必要)
在庫 × (弥生販売23が必要)
経費精算 △ (Staple for 弥生が必要)
給与計算 △ (freee給与計算が必要) × (やよいの給与計算 23が必要)
マイナンバー管理 × (やよいの給与計算 23が必要)

>> freeeの機能一覧を確認する (法人、個人事業主の場合で異なります。上記表は、法人)
>> 弥生会計オンライン機能一覧を確認する

〇: 対応している
△: 他システムを利用するが、データ連携は可
×: 他システムを利用するが、データを連携は難しい

 

1.2 料金(年額費用)

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【結論】

  •  freee: × (高い)
  •  弥生会計オンライン: 〇 (安い)

【比較内容】

freee(フリー)と弥生会計オンラインの年額料金は次の通りです。

◆ freee(フリー)と弥生会計オンラインの年額料金(法人)※料金は税抜

freee 弥生会計オンライン
スターター 65,760円(年払い)/ 5,480円(月) セルフプラン 27,800円
スタンダード 107,760円 (年払い)/ 8,980円(月) ベーシックプラン 37,600円
プロフェッショナル 39,800円(月)  

>> freeeの料金プランを確認する
>> 弥生会計オンラインの料金プランを確認する

やはり値段を単純に比較すると、弥生会計オンラインのほうが始めやすいです。しかも、弥生会計オンラインは、初年度(1年間)無料のため、機能や操作性を十分に確認できます。

また、ご参考までに、個人事業主向けの料金プランをご紹介します。

◆ freee(フリー)と弥生会計オンラインの年額料金(個人事業主)※料金は税抜。

freee やよいの青色申告オンライン
スターター 11,760円(年)/ 1,480円(月) セルフ 初年度:無料 次年度以降:10,300円
スタンダード 23,760 円(年)/ 2,680円(月) ベーシック 初年度:無料 次年度以降:17,250円
プレミアム  39,800円 トータル 初年度:15,000円 次年度以降:30,000円

個人事業主のプランのほうも、弥生青色申告オンラインのほうが安いです。しかも、初年度が無料なので、始めやすいです。

費用の面では、弥生会計オンラインがおすすめ

freeeと弥生会計オンラインの料金プランを単純に比較すると、法人は弥生会計オンライン、個人事業主は弥生青色申告オンラインがおすすめです。

しかも、弥生会計オンラインは1年間無料で利用できるので、使えるかどうかをゆっくり判断できます。

 

 

1.3 仕訳データの入力のしやすさ

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【結論】

  •  freee: 〇 (会計の知識がない人にも、勘定科目が選びやすい
  •  弥生会計オンライン: △ (会計の知識がない人には、勘定科目が選びにくい

【比較内容】

freeeと弥生会計オンラインで、仕訳データの入力のし易さを判断するときに、チェックしたい2つの観点で比較しました。

それぞれをご紹介します。

 

1.3.1 勘定科目の選びやすさ

簿記の知識に自信がない方は、freeeのほうが作業はラクです。例えば「どの勘定科目を選べばいいか」悩むときに、freeeはガイダンスがあり、入力しやすいです。

例えば、飲食代の費用を入力するときに、freeeの場合は(日常で使う)飲食費を選び、3つの候補から勘定科目を選びます。

◆ freee(フリー)仕訳データ入力画面

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一方、弥生会計オンラインは「会議費」「交際費」などの勘定科目を直接選ぶ必要があります。勘定科目に説明書きはあるのですが、勘定科目の用語に慣れていないと、使いにくいです。

◆ 弥生会計オンラインのかんたん入力画面

yayoi-input

 

1.3.2 仕訳データの高速入力機能

高速に仕訳データを入力したい場合は、ショートカットキーが便利です。ショートカットキーを使えば、マウスを使わずにデータを早く入力できます。

freeeは、ショートカットキーが用意されています。

◆ freeeの高速登録画面

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◆ freeeのショートカットキー

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freeeのショートカットキーを確認する

一方、弥生会計オンラインは、日付に関するショートカットキーはありますが、セルのコピー&ペーストや取引の登録などのショートカットキーは見当たりません。

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弥生会計オンラインのショートカットキーを確認する

 

1.4. 連携している金融機関

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【結論】

  •  freee: 〇 (連携している金融機関が多い
  •  弥生会計オンライン: 〇 (連携している金融機関が多い

【比較内容】

freeeも弥生会計オンラインも銀行、クレジットカード、電子マネーと連携して、自動的に仕訳データを作る機能があります。

◆ freeeの自動取り込み

freee-auto-data-make

freeeの自動取り込み機能を確認する

◆ 弥生会計オンラインの自動取り込み

yayoi-torikomi

弥生会計オンラインの自動取り込み機能を確認する

ただし、freeeは自動連携できる銀行、クレジットカード、電子マネー、ECサービスが弥生会計オンラインより多いです。

◆ 連携できる金融機関(2024年9月時点)

  freee 弥生会計オンライン
銀行 2,051件 2,500件以上
クレジットカード 113件 165件
決済サービス・電子マネー 32件 12件

ご利用の金融機関が連携できるかを確認してから選びたいところです。ともに、主要な金融機関やクレジットカード、決済サービスとは連携しているので、大きな差異はないと思います。

freeeの連携できる金融機関一覧

弥生会計オンラインの連携できる金融機関

 

1.5 請求書の作成

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【結論】

  •  freee: 〇 (請求書を作れる)
  •  弥生会計オンライン: △ (Misocaが必要となる)

【比較内容】

freeeは、請求書を自動で作成する機能があります。

freee26

一方、弥生会計オンラインには上記機能はありません。ただし、Misoca(ミソカ)を利用することで、請求書を作れます。

misoca-invoice-design

Misocaは、1か月の請求書が10通までであれば無料で利用できます。それ以上は、年額8,800円から利用できます。

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Misoca

【参考記事】 ・ Misocaの使い勝手と評判!便利な点と不便な点、料金を解説

 

1.6 カスタマーサポート

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【結論】

  •  freee: 〇 (サポートは充実している)
  •  弥生会計オンライン: 〇 (サポートは充実している)

【比較内容】

導入するシステムのカスタマーサポートが充実しているかどうかは大切です。5つの観点でサポート内容を比較しました。

  1.  チャット : リアルタイムに操作性を確認できる
  2.  メール : 問合せ後、回答まで時間がかかるが、回答を記録できる
  3.  電話 : 質問を口頭で聞けるので、複雑な質問に適している 
  4.  画面共有: 操作性を確認しやすい
  5.  仕訳相談: 経理処理について相談できる

◆ freeeと弥生会計オンラインのサポート状況

法人の場合

【凡例】対象外: × 対象: 〇

プラン FREEE(法人)スタンダード 弥生セルフプラン 弥生ベーシックプラン
チャット 〇(全プラン共通) ×
メール 〇(全プラン共通) 一部〇
電話 〇(スターター・スタンダード) 〇(初期のみ)
画面共有 × 〇(初期のみ)
仕訳相談 × 〇(初期のみ)

>> freeeのサポート内容を確認する
>> 弥生会計オンラインのサポート内容を確認する

個人事業主の場合

【凡例】対象外: × 対象: 〇

サポート freee(個人) 弥生青色申告オンライン(セルフプラン) 弥生青色申告オンライン(ベーシックプラン) 弥生青色申告オンライン(トータルプラン)
チャット 〇(全プラン共通) ×
メール 〇(全プラン共通) ×
サポートの優先対応 〇(スタンダード・プレミアムプラン) × ×
電話サポート × ×
画面共有 × ×
仕訳相談 × × ×

>> freeeのサポート内容を確認する
>> やよいの青色申告オンラインのサポート内容を確認する

なお、注意点として、システムに自信のない方で、弥生会計オンラインを選ぶときは、ベーシックプランで申し込むほうが無難です。

セルフプランはメールや電話のサポートがなく、「使い方が分からない場合にすぐに問合せできる」状態でないと、仕事の効率が下がるためです。

 

2. freeeと弥生会計オンラインの概要

ご参考までに、freeeと弥生会計オンラインの概要をご紹介します。

◆freee

freee

freeeは、2012年に設立されたfreee株式会社が提供するクラウド会計サービスです。クラウド会計の先駆的な存在であり、2016年8月に発表された第三者機関による調査(デジタルインファクト)では、クラウド会計業界におけるシェアNo.1の人気サービスです。

初めての決算書作成確定申告を簡単に行えるように設計されており、消費税やマイナンバーなどにも自動で対応するため、利用者は安心して利用できます。

freee

【参考記事】 ・ freeeを使いこなす!6つの要点を押さえて使い方をマスターする

◆ 弥生会計オンライン

yayoi

弥生会計オンラインは、1987年から30年の実績のある弥生会計のクラウド型会計ソフトです。弥生会計はパソコンにインストール型の弥生17シリーズと、クラウド型の弥生オンラインをラインアップとして持っており、ユーザ登録数は150万以上を誇ります。

カスタマーセンターがあり、製品の操作方法から業務の相談までサポートが受けられます。また、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しています。

弥生会計オンライン

【参考記事】・ 弥生会計オンラインの使い勝手と評判!便利な点・不便な点

なお、freeeと弥生会計オンラインの市場シェアが中小企業庁のホームページに掲載されており、freeeは43.7%に対し、弥生会計28.4%となっています。

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【出典】 中小企業庁のホームページ 中小企業のクラウド化による生産性向上の取組 P6

まとめ

本記事では、freeeと弥生会計オンラインの機能、値段、使いやすさという視点から比較をしました。おさらいをすると、求める内容によって、おすすめのツールが変わります。

求める内容 おすすめのツール
簿記に自信がなく、かんたんに帳簿をつけたい。 freee
入金消込や請求書発行も対応したい freee
これまでの弥生会計を使っている 弥生会計オンライン
安く使いたい 弥生会計オンライン

なお、確定申告として、白色申告のソフト(無料)を検討する場合は、別記事でまとめています。

【参考記事】 ・ 白色申告のソフトを比較!おすすめのソフト3選を徹底解説

さらに、クラウド会計ソフトfreeeとMFクラウド会計、弥生会計の機能を詳細に比較したい方は、別記事でまとめています。

【参考記事】 ・ freee、MFクラウドを比較!機能、料金、使いやすさで比べる!
       ・ 人事労務freee(給与計算)の使い勝手と評判!メリットとデメリット
       ・ 弥生会計とMFクラウド会計を比較!機能、料金、使いやすさを比べる!

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Writer/編集者: 松田康


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